コウノトリと淡麗鶏らーめん

赤ちゃんを運んでくる幸せの鳥というイメージのコウノトリは国の特別天然記念物で世界的にみても希少な鳥のようで、IUCN(国際自然保護連合)で絶滅危惧IB類に指定されているそうです。

歌舞伎の隈取りのように赤く縁取られた目は威厳のようなもが漂い、体長1m前後、両翼を広げると2mほどと大型ですが体重は5kg前後と軽量なようで、内陸の湿原や沼湖、水田、遊水池などの湿地が生息環境のようです。

昔は日本国内でも広く生息していたそうですが、明治期以降の乱獲や農薬の影響などにより徐々に減少し1971年(昭和46)には国内の野生のコウノトリは絶滅してしまいました。

1965年(昭和40)からは兵庫県豊岡市で人工飼育が開始され、野生復帰に向けての取組が続けられた結果、今では巣立ったコウノトリが各地で見ることができるようになってきたようです。

一昨年の秋には岡山にもコウノトリが飛来し10日間ほどいたようですがその後姿は見ることができていないようです。

今日は鳥取県鳥取市気高町と東伯郡北栄町コウノトリが巣を作っているというのでドライブがてら撮影に出掛けてみることにしました。

 

自宅を6時前に出発し国道2号線を走り東区瀬戸町へ出て美作岡山道を走ります。

 

高速道を降り湯郷温泉を抜け、勝田郡奈義町から国道53号線に乗り継ぎました。

岡山県鳥取県境近くにあるループ橋です。

 

岡山県鳥取県の県境となる黒尾峠を越え、智頭ICから鳥取道に乗り換え瑞穂宝木ICで降ります。

 

自宅から3時間弱、9時前に鳥取市気高町に到着しました。

撮影機材を車から降ろしていると「名探偵コナン列車」の探偵車両が通過していきました。

 

人工巣塔には二羽のコウノトリがいるようです。

早々にカメラをセッティングし撮影を始めました。

 

600mm(フルサイズ換算960mm)だと余裕で撮影できそうです。

先日職場の友人と話をしていて、960mmって何倍なの? と聞かれ、即答できず色々調べてみると約40倍だそうです。他にもいろんな計算方法もあるようですが……

 

卵があるのか、既に雛は孵っているのかは分かりません。

 

二羽が仲良く羽繕いを始めました。

 

かい~の かい~の……

足で頬辺りをかくようなしぐさをしています。

 

その後5分ほどして一羽が飛び立ちました。

後を追いますが、全く追付くことができませんでした。

 

一羽が飛び立った後、残る一羽が巣に座りました。

卵を抱いているのでしょうか?

 

9時15分頃益田発鳥取スーパーまつかぜ4号が通過していきました。

 

30分ほどして立ち上がり、また頬の辺りを足でかくしぐさを始めました。

 

巣の端に移動し、用足しです。

 

凛々しい立ち姿……

 

巣繕いを始ました。

 

嘴で器用に枝を移動させています。

その後座ったり立ったりを繰り返していました。

 

10時20分頃、気が付くと飛び立ったコウノトリが戻ってきました。

嘴には巣に使う藁のようなものを咥えています。

 

巣に留まる直前です。

 

巣に留まり、咥えてきた藁を置きます。

一度飛び立つと1時間以上戻ってこないようです。

 

藁の養生を終え、一羽が飛び立ちそうな素振りを見せています。

 

その直後飛び立ちました。

 

北方向に飛んでいきます。

 

すぐに木の陰に入り姿が見えなくなりました。

 

残った一羽は卵を温めたり、立ったりしています。

撮影していると地元の方が車で通りすがりに「雛は見えますか?」と声かけいただきました。「立ったり座ったりしているので、まだ卵が孵っていないのではないでしょうか?」と伺うと、既に二羽が孵化しているそうで、もう一つの卵が孵化したかどうかは分かっていないそうです。

しかし、雛が小さいのか全く見ることができません……

 

しばらくすると、一人来られ撮影を始められました。

話をしていると、地元の方だそうでよく撮影に来られているそうです。

先ほどの地元の方の話をして、雛が孵っているのであれば餌を運ぶと思うのですがというと、孵ったばかりの雛は人間の子どもと同じでまだ餌は食べないのではと言われていました。

その後ブッポウソウの話になり、西伯郡南部町でも見ることができるそうですが、この方は見られたことがなく場所も分からないといわれ、昨年吉備中央町で撮影したブッポウソウの写真を見ていただきました。

とても綺麗な鳥で見に行ってみたいといわれたので、横山様の場所をお伝えしました。

その後この方は少し撮影され帰られました。

 

1時間半ほどして飛び立った一羽が戻ってきました。

 

巣に留まります。

 

5分足らずいて、もう一羽が飛び立つ素振りを見せました。

今回は何とか追従したいと思います。

 

飛び立ちます。

 

巣から飛び立ちました。

 

羽を羽ばたかせ……

 

今回はいい方向に飛んでくれたので追従ができています。

 

目の前に開ける水田方向に飛んでいっています。

 

水田の上をくるりと周り着陸するようです。

 

足を前に出し……

 

軽やかで見事な着陸です。

 

水田で餌を食べ始めました。

 

移動しながら餌を探しているようです。

 

倉吉駅発京都行のスーパーはくと8号が通過していきました。

R7のバッテリー残量が5%を切ったので取り替えて以降は9000Dで撮影します。

 

水田の中を走る農道に上がってきました。

 

ふわっ~ と飛び上がるように離陸します。

コウノトリは体重が軽いので白鳥などのような助走は必要ないそうです。

 

軽やかに高度を上げていきます。

 

私のすぐ上空を通過します。

ズームを一杯まで引き撮影しました。

 

巣に戻りました。

今回も1時間半ほど餌を食べていましたが、すべて見える範囲だったのでその様子をしっかりと楽しむことができました。

 

今回も5分足らずでもう一羽が飛び立つようです。

 

巣から飛び立ちました。

 

このコウノトリは前回と同じように北方向に飛んでいきました。

時計を見ると13時25分です。ここに来て既に4時間半ほどが過ぎていますが、コウノトリをみているとアッという間に時間が経っていました。

これからまた1時間待つのもと思い、昼食に向かうことにします。

 

15分足らずで今日昼食をいただく「ホットエアー」(鳥取市気高町浜村)に到着しました。

 

鶏ラーメンの有名店で、ミシュランガイドのビブグルマンにも掲載されれているラーメン店です。

 

数組の客がおられましたがカウンター席が空いていたので待つことなく座ることができました。

メニューには「極みの秘密」と書かれた説明があります。

スタッフの方に「極み塩」と「極み醤油」のどちらがお勧めですか? と伺うと、どちらもお勧めですとの答え……

今回私は「極み塩」(1,000円)をいただいてみることにしました。

 

他にも色々と種類があるようですが、また次回のお楽しみにします。

 

待つこと5分足らず、出てきました。淡麗鶏らーめん!

器や盛付もお洒落です。

器は直径が18cmほどの小振りで、側面が切り立った形をした切り立ち丼を使用されています。

「極みの秘密」によると、この器は表面積が少なく冷めにくく香りも逃がしにくいそうです。

 

透明なスープに、半熟玉子、レアチャーシューそれにカイワレ、キクラゲ、白ネギその上にアラレがトッピングされていて、色見もお洒落なラーメンです。

 

地鶏や煮干し、昆布、貝類、シイタケなどに地元の名水鷹峰山水系の水を使用されたスープは具材の旨味や深みが感じられ、天然塩を使用したオリジナルのブレンド塩は優しい甘みを感じます。

麺は中太で程好くスープに絡み、ツルツルモチモチとした食感で地鶏の美味しいスープとのバランスの取れた風味豊かなラーメンです。

 

こんな案内がありました。

 

替え玉もあるようなので、替え玉をお願いしました。

お勧めのグリーンタバスコをかけていただきましたが、意外とこのラーメンとグリーンタバスコの相性もよくとても美味しくいただくことができました。

支払いはPayPay決済が出来るそうなので1,150円(極み塩1,000円、替え玉150円)をPayPayで支払いました。

ごちそうさまでした!

 

ラーメン店なのに車屋の看板が……

その真相はまた次回訪れた時に伺ってみたいと思います。

この後東伯郡北栄町に向かいます。

 

国道9号線の海岸線は天候もいいので気持ちよく走ることができます。

 

青谷ICから山陰道に乗り、途中「道の駅はわい」に立ち寄り土産を購入します。

多少妻にゴマをすっておかないと……

 

いつもの浜下商店に向かいます。

 

今の時期に岩ガキ……

スタッフの方に伺うと、隠岐島の養殖岩ガキだそうです。

少し小振りですが購入します。

 

このエテガレイも美味しそうなので購入です。

 

白いかも並んでいました。

持参していたクーラーに入れていただき先に進みます。

 

はわいICからは国道9号線を走ります。

 

「道の駅 大栄」の交差点を左折します。

 

道の駅のすぐ後ろには「青山剛昌ふるさと館」があります。

 

由良駅脇を抜け東伯郡北栄町にやってきました。

前方には大山が見えています。

 

場所がわからずさんざん走り回りましたが結局分からず、農作業をされていた地元の方に伺うと近くまで来ていたようで、何とか無事到着することができました。

到着し少し離れた場所に車を置き歩いて進んでいると、こんな注意看板が設置されていました。

ここは電柱の上に巣を作っているようです。

 

上空には二羽のコウノトリが飛んでいたので早々に撮影しました。

今回は三脚を使わず手持ちで撮影します。

 

一羽が私のすぐ近くまで飛んできました。

 

ほぼ私の真上を通過しています。

 

そのまま飛んでいきます。


巣ではその様子を見るかのように、嘴でカタカタタと音を出しながら見上げていました。

 

近くを飛ぶたびに見上げています。

 

電線が邪魔になるので場所を移動しました。

 

撮影してくれと言わんばかりにすぐ近くを飛んでくれます。

 

初めてコウノトリの撮影に来てこれだけ撮影できるとは、ラッキーとしか思えません。

 

全く警戒心がないのか何度も上空を飛んでくれます。

 

二羽が入れ替わり立ち返り飛んできてくれます。

 

レンズの重さも忘れて撮影しています。

 

二羽がカメラのアングルに収まるように飛んでくれました。

 

二羽の飛翔が撮影できるとはとてもラッキーです。

 

滅茶苦茶感動です!

 

とても綺麗な飛翔姿です。

 

右から左からと飛んできてくれます。

 

正面からきて旋回を始めます。

 

電柱の先端に留まろうとしますが……

 

足がなかなか電線に掛りません。

 

羽をバタつかせながら足を乗せようと悪戦苦闘しています。

 

何とか両足を乗せることができたようです。

 

無事留まったあとの表情をアップで撮影しました。

 

1時間ほど撮影し、しっかりコウノトリを撮影することができたので引き上げることにします。

 

風力発電施設の先に大山が見えています。

この後関金に抜け国道313線で帰路に就きます。

 

鳥取県岡山県境になる犬挟トンネルを抜け自宅を目指します。

帰宅後写真を整理していると何とR7で2,000枚ほど、9000Dで1,300枚足らずを撮影していました。フィルム時代には考えられない枚数で、デジタル技術の進歩に感謝です。

連写を多用することもあり、かなりの枚数になってしまいますが使える写真は極々一部だけです。

R7は電池残量65%で撮影をはじめましたが、思っていた以上に撮影することができ、フル充電であれば3,000枚以上撮影できるのかも知れません。

今回初めてのコウノトリの撮影でしたが、思っていた以上に間近にコウノトリを見ることができ時間を忘れて楽しむことができました。昼食でいただいた鶏ラーメンもとても美味しく、雛が飛び始める時期にまた訪れてコウノトリとラーメンを楽しみたいと思います。


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