蛍遊の水辺由加

今回は姫ボタルの話題です。6月16日に行った蛍遊の水辺由加の清掃作業から、6月21日の夜までの蛍遊の水辺由加での姫ボタル撮影を纏めました。

ゲンジボタルのピークも終盤となってきた6月16日、倉敷市児島の由加山にある蛍遊の水辺由加の竹藪の清掃作業に行ってきました。この場所は姫ボタルの撮影に毎年訪れていますが、シーズン前にこの場所を管理されている方を中心に毎年清掃作業が行なわれています。私も毎回参加しなければとは思っていましたが、仕事の調整が付かず今回初めて参加することになりました。

 

14時40分、少し早めに到着しました。15時から作業を行うというのでまだ誰も来られていません。

 

毎年手入れされているので下草などは然程ないようですが、枯れた竹があちらこちらに見られます。

 

15時過ぎから作業を始めました。今回は枯れた竹など不要なものを切り出していくそうです。

 

たかが竹と甘く考えていましたが、竹藪の傾斜を上り下りしながらの作業のうえ、15cm以上ある太い竹は私が持ってきたキャンプで使用する刃渡り20cm程のノコでは思っていた以上に切るのが大変で、背丈も高いこともあり引き出せれないため途中でもう一度切断するなど、一手間二手間と掛かってしまいます。

 

枯れた竹を切り、竹藪の傾斜を引きずり降ろし、また上り竹を切るを繰り返す作業は思っていた以上に重労働でした。

1時間余りの作業を終え、竹藪もかなりすっきりしたようです。まだ傾いた竹などがあり少し気になりますが、あまり切りすぎると竹の枝の天井が抜け竹藪が明るくなってしまい、姫ボタルが嫌がるようなので状況を確認しながらの作業でした。これで今年も沢山の姫ボタルの乱舞を楽しむことが出来そうです。

この後来られていた方々はそれぞれホタル撮影に出掛けられるそうですが、私は明日早朝から所用があるため今夜はおとなしくしておくことにします。

 

6月18日、そろそろ姫ボタルも飛び始めているのではないかと思い、勤務を終え帰宅後蛍遊の水辺由加に様子を見に出掛けてみることにしました。

19時過ぎに到着し、R7を竹藪の中にセッティングします。今回は手前の草の上を飛ぶホタルを狙ってみようと低めにしてみました。

 

9000Dは竹藪手前の散策路側にセッティングしました。少し暗くなったのでR7の前撮りをし、9000Dの前撮りをしようと思いましたが、R7の前撮りに時間が掛かってしまい自然光だけでは上手く背景がでなかったのでライトを当てて前撮り撮影をしました。

 

今夜は20時頃から少しずつ光り始めましたが本格的に飛び始めたのは21時を過ぎてからでした。R7で21時10分頃から23時30分過ぎまで撮影した700枚余りの写真から、147枚と前撮りした背景写真を比較明合成して仕上げました。沢山の姫ボタルが飛び交いますが、若いためか飛ぶ速度が速く綺麗な丸にならず棒状になってしまいます。

撮影データーはフルサイズ換算48mm、F1.4、ISO800、10秒露光、12秒間隔のインターバル撮影です。

今夜は沢山の姫ボタルを楽しむことが出来、いよいよ姫ボタルのシーズン到来を感じました。

 

9000Dで21時5分頃から23時45分頃まで撮影した750枚弱の写真から選んだ131枚と前撮りした背景写真を比較明合成して仕上げました。この場所からはあまり姫ボタルは写りませんでしたが、小川を挟んでいるためゲンジボタルが姿を見せてくれました。

撮影データーはフルサイズ換算80mm、F1.8、ISO1600、10秒露光、12秒間隔のインターバル撮影です。以降のホタル写真の撮影データーはR7、9000Dともこのデーターと全て同じなので省略します。

 

6月20日、前回味を占めたので再び蛍遊の水辺由加に訪れました。

訪れたのは21時過ぎ、一人の方が藪の奥にカメラをセッティングされていました。まだ撮影されていないそうなので、ライトを照らして前撮りをさせていただきます。まずはR7から、ピントを合わせ前撮りです。

 

9000Dは前回と同じ散策路側から前撮りしました。前撮りを終え状況を伺うと、今夜はまだ姫ボタルは姿を見せてくれないそうです。この方は岡山市内から来られたそうで、以前屋形橋付近で撮影されていた際、姫ボタルシーズンはこの場所がお勧めだとホタル先生に案内されて下見に来られていて、今回初めてこの場所にこられたそうです。

 

9000Dで22時30分頃から1時過ぎまで撮影した470枚余りの写真から選んだ129枚と前撮りした背景写真を比較明合成して仕上げました。

今夜は姫ボタルの飛び始めも遅く、一度飛んで次に飛び出すまでの間隔も長く少し寂しい感じでした。しかしゲンジボタルが飛んでくれたり、姫ボタルがカメラの近くを飛んでくれたりと、数は少ないながらもしっかりと楽しむことが出来ました。

今回、R7で大チョンボ

何とピント合わせ後、AFからMFに切り替えるのを忘れていたようで、ホタルを撮影した全てが見事にピンボケで、一気に疲れを感じてしまいました。

 

6月21日、休みの今日蛍遊の水辺由加に前回のリベンジに出掛けてみることにしました。今夜は金曜日ということもあってか沢山の方が来られているようで、駐車場は7~8割方埋まっているようです。

19時過ぎにいつもの竹藪に到着すると既に二人の方がカメラをセッティングされていました。二人の方が入らない方向にカメラ向け9000Dを散策路にセッティングします。

 

続いてR7を竹藪の中にセッティングしました。中央のカメラが私のもので、奥側のカメラと私のカメラの中間が後方から狙う9000Dの画角になります。

 

R7の画角です。前回あまり低い場所を飛ばなかったので、今回は下面を手前の草のギリギリにして少し高い場所を飛ぶ姫ボタルも狙いたいと思います。

 

小川を挟んだ散策路側からの9000Dの画角です。右側に私のカメラ、左側にお一人のカメラが僅かに入りますが、黒布を掛けてあるので撮影には影響はないと思います。

 

9000Dで21時40分頃から0時25分頃まで撮影した1,000枚弱の写真から246枚の写真を抜き出し、前撮りした背景写真を比較明合成して仕上げました。

小川を挟んでいることもあってか一度だけゲンジボタルが姿を見せてくれました。

 

R7で21時35分頃から0時30分頃まで撮影した1,100枚余りの写真から258枚の写真を抜き出し、前撮りした背景写真を比較明合成して仕上げました。

今夜は来られる方も多いようで、頻繁に車のライトの灯りが入ってしまいました。細い道路なので行き違いができず、停車中ずっとライトが点灯したままなのでかなりの枚数がボツとなってしまいましたが、21時半を過ぎると通行する車はほとんどいなくなったようです。22時前に広島から二人の方が来られました。ピント合わせや前撮りをされるそうなので10分程撮影は休憩です。

0時30分頃私は引き揚げることにしましたが、みなさんはまだ撮影を続けられるそうです。遠路広島から撮影に来られている方もおられるので、いい写真が撮影できることを願うばかりです。

ホタルは光を感じるとしばらく光るのを止めてしまいます。いつも思うことですが、小さな子ども連れでのホタル観賞では、子どもの安全確保の意味からも最低限ライトを使用するのは仕方ないとは思います。しかし、大の大人がワイワイガヤガヤと大きな声で話をしながらライトを明々と照らしてのホタル観賞は如何なものかと思ってしまいます。

全くの闇夜でない限り目が慣れてしまえばライトの灯りが無くても割と見えるもので、散策中にホタルが服や腕に留まることも何度も経験しています。ただ小さな子どもたちとホタル観賞に来られた時は、LEDは避け子どもたちの足元だけ暖色系の明かりで照らしてあげるようにし、立ち止まりホタルを見る時にはライトを消して幻想的なホタルの乱舞を楽しんでいただきたいと思います。中にはスマホで留まっているホタルを撮影されている方をたまに見ますが、ホタルも所詮虫です。ホタルをアップで撮影しても綺麗とか可愛いと思えないと私は思います。

私は撮影時には後から来られた方などが私のカメラの後方から撮影されることも多々あるため、ホタルの撮影時には黒布でファインダーやパイロットランプを覆い、基本カメラの傍から離れるようにしています。また撮影前までは白や黄色の明るめの上着を着用し、ここで撮影しますよとしっかりとアピールし、撮影開始後は移動の際目立たないように濃い目の上着を羽織るようにしています。ちょっとしたお互いの気遣いで多くの方々が幻想的なホタルの乱舞を鑑賞できたり撮影できたらいいなと思います。

 

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