日咩坂鐘乳穴神社の姫ボタル Part 2

今回は日咩坂鐘乳穴神社《ひめさかかなちあなじんじゃ》の姫ボタルの話題の第二弾です。 最近はホタルの話ばかりで恐縮ですが、今期のホタルシーズンもあと僅かで終了するので今しばらくお付き合いください。 今回は日咩坂鐘乳穴神社に昨日の7月2日と今夜3日の二日間続けて通いましたので、纏めてUPすることにします。

今日は日本各地で今年一番の暑さになったところが多かったようで、熱中症警戒アラートが今年最多の16都県に発表されていたそうです。夜も湿度が高く熱中症の危険度が高いようなので、喉が渇く前に持参したポカリスエットでこまめに水分補給をしながら撮影しようと思います。

 

= 7月3日 =

今夜は天候もよく月齢は26.6、月の出が2時頃です。昨日の7月2日に訪れた際は、あまり天候がよくなかったにも関わらず沢山の姫ボタルの乱舞を楽しむことが出来たことに味を占め、今夜も出掛けてみることにしました。

 

自宅を16時45分に出発し、倉敷市街地を抜け総社市高梁市真庭市を走り日咩坂鐘乳穴神社のある新見市豊永に向かいます。自宅から1時間半ほどで下中津井の交差点までやってきました。この交差点を左折し新見、大佐方面に向かいます。

 

シーズン中は旧北房町の中心地、下呰部《しもあざえ》市街地でも沢山のゲンジボタルなどを楽しむことが出来ますが、観察場所の遮光ネットは既に取り外されています。

 

下呰部市街地を進み、途中左折し県道50号線で新見、井倉方面に向かいます。

 

北房ほたる公園脇を抜け、ヘアピンカーブをクネクネと上っていくと新見市豊永地区に入ります。この交差点を右折しピオーネ交流館方面に向かいます。

 

しばらく進むと、ピオーネ交流館左の案内板があります。ピオーネ交流館行きの路線バスはこの交差点を左折していきますが、日咩坂鐘乳穴神社はさらに奥に進みます。

 

下呰部市街地から7、8分ほどで日咩坂鐘乳穴神社に到着しました。日咩坂鐘乳穴神社は日咩坂鐘乳穴を御神体として祀っている神社で、別当寺としてこの神社を管理されていた真言宗三尾寺の山門の鎮守として802年(大同2年)に弘法大師空海)が創建されたという由緒ある神社のようです。

 

車をいつもの駐車場所に置き、まずは参拝に向かいます。参道周りはあちらこちらで姫ボタルを楽しむことが出来ます。この付近もよさそうです。

随身門には参道に向け沢山のカメラがセッティングされていました。

境内にも沢山の方がカメラをセッティングされています。参拝を終え私は車にカメラを取りに戻ります。

 

一人の方が参道の中間付近の参道脇から随身門方向を狙われています。話をしているとライブコンポジット機能で撮影されているそうで、以前この場所付近から撮影されたという写真を見せていただきましたが、神楽殿随身門を背景に飛ぶ姫ボタルの素敵な写真でした。

私はその方の後方で参道脇から9000Dにフルサイズ換算80mmのレンズを取付け、参道を挟んだ杉林を狙ってみることにします。

 

画角はこんな感じです。

 

R7は管理路を少し杉林の中へ進み、フルサイズ換算48mmのレンズで林の中を狙ってみようと思います。

 

R7の画角はこんな感じです。

まだ時間も早く前撮りもできそうにないので、境内におられるみなさんに話を伺いに行ってみることにします。

 

境内にはあちらこちらに沢山のカメラがセッティングされていました。

こちらのグループの方に話を伺うと、アクセントに花を入れて撮影されるようです。奥はかなり暗くなる場所なので毎回沢山の姫ボタルが飛び交うそうです。

 

こんな感じになるのかな? とG7Xで撮影してみました。

昔はこの神社のある山全体に沢山の姫ボタルが生息していたようですが、新しい道路が開通したり、開発が進んだことで数がかなり減ったそうです。このさらに奥にある日咩坂鐘乳穴神社の御神体である日咩坂鐘乳穴が下の諏訪洞と繋がっているなど話が盛り上がり、撮影開始後また様子を見に来ると伝え、カメラの場所に戻り前撮りの準備にかかります。

前撮りを終え持参した椅子に座って待っていると、1台の車がやってきて鳥居の少し先に駐車されました。話を伺うと新見から来られたそうで一昨日も雨の中を来られ、数匹は飛んではいたもののだれも居られず、あまりの暗さに早々に引き上げられ今日リベンジに来られたようです。

スマホの長時間露光で撮影されるそうなので、できるだけ明かりを抑え遮光するようお願いするとともに、21時より早く引き上げられるそうなのでテールランプの映り込みも考えられ、ライブコンポジット機能で撮影されている方もおられることを説明し車も少し離れた場所へ移動するよう合わせてお願いすると快く対応してくださいました。

私は12秒間隔のインターバル撮影なので、もし光が入ってもその写真を抜いて比較明合成すればいいのですが、ライブコンポジット機能での撮影は昔の多重露光と同様に一発勝負のところがあるようです。ホタル先生に比較明合成をご教示いただいて以降すっかり楽な方法で仕上げるようになってしまいました。ただ、数百枚の写真を一枚一枚チェックするのは多少手間のいる作業ではありますが、それくらいは仕方がないかと……

 

19時50分頃から撮影を始めました。編集に使用した写真は20時20分過ぎから21時過ぎまで撮影した200枚程の写真と前撮りした1枚を比較明合成したものです。今回は1枚も抜く写真はなく撮影した全ての写真を使用しました。

40分ほどの時間ですが沢山の姫ボタルが飛び交い、カメラのすぐ前も沢山飛んでくれました。

 

もう一枚、実はこの写真……

前の写真は全体の左側の部分で、この写真は右側の部分になります。

 

上下はカットしていますが元の写真です。

撮影データーは、フルサイズ換算48mm、F1.4、ISO800、10秒露光、12秒間隔のインターバル撮影です。

しかし短時間にも関わらず沢山の姫ボタルが飛び交ってくれました。姫ボタルの数も多かったため、背景を明るくしても姫ボタルは負けていません。これだけ飛んでくれるのなら、遠路岡山県北の西粟倉村迄足を伸ばさなくてもいいのではと思ってしまいました。

 

9000Dも19時50分頃から撮影を始めました。編集に使用した写真は20時20分過ぎから21時前頃まで撮影した200枚足らずの写真と前撮りした1枚を比較明合成しました。

こちらの写真には右後方に季節外れのゲンジボタルも飛んでくれています。このゲンジボタル市道の路肩に座っていた私の上を飛んで杉林に入っていった一匹です。R7の画角にも入ったと思っていましたが、残念ながら9000Dだけにしか入りませんでした。かなりの数の姫ボタルが飛んでくれてはいますが、背景を明るくするのはこれが限界のようです。こちらもカメラのすぐ前を姫ボタルが飛んでくれました。

撮影データーは、フルサイズ換算80mm、F1.8、ISO1600、10秒露光、12秒間隔のインターバル撮影です。

撮影中、20時40分頃境内の様子を見に行くと、参道には沢山の姫ボタルが飛び交っていて大いに期待が持てそうです。境内周囲の暗い場所では沢山の姫ボタルが飛んでいました。しかし月も出ていないのに何故か明るく、部分的にライトが当たったように明るい場所もありました。さすがに姫ボタルはその付近は避けて飛んでいますが、最終的には沢山の姫ボタルが花の上を乱舞する写真になるのではないかと思います。

 

最後に少しお遊びです。バカチョンカメラのG7Xの星空撮影モードで撮影してみました。

撮影中私は基本カメラの傍から離れています。離れることによって人の気配が無くなりホタルがカメラのすぐ近くまで飛んで来易くなるというメリットもあると考えるからです。いつもは持参した椅子に座り離れた場所で待つようにしていますが、今回はみなさんの撮影の邪魔にならない場所で、G7Xのモニターに黒い開閉式の覆いを取付け明かりが漏れないようにして星空モードで撮影してみることにしました。1インチセンサーでは大玉は撮影することはできませんが、雰囲気だけは伝わりそうです。

 

 

= 7月2日 =

この日も自宅を16時30分頃に出発し、18時15分過ぎに到着しました。車を置きまずは本殿に参拝に向かいます。

 

参道脇には杉林があり、ここでも沢山の姫ボタルが飛び交います。

 

随身門近くには既に沢山の方がカメラをセッティングされ、車で暗くなるのを待たれているようです。随身門におられた方々のお一人に話を伺うと昨晩もこられたそうで、昨夜は飛びましたが、今夜も飛ぶとは言えませんよ…… と言われていました。確かに、こればかりは神様のみ知っているのかも…… しっかりとお参りをしておかないと! 別の方と話をしていると、高梁市備中松山城の姫ボタルの話題になりました。今月中頃まで高梁国際ホテルでホタルの写真展も開催されているそうなので、時間の都合が付けば是非見に行ってみたいと思います。

石鳥居脇と参道中間付近脇にカメラを据え、黒布で遮光した後離れた場所に移動する旨を伝えカメラを取りに車に戻ります。

 

参道は石灰岩の石なので前撮り時白く浮き上がってしまうため、とても難しくいつも部分遮光をしながら大目に撮影しています。

 

今回は9000Dにフルサイズ換算80mmのレンズを付け鳥居脇にセッティングします。

 

R7にはフルサイズ換算48mmのレンズを取付け石鳥居を狙います。写真はR7の正面から随身門方向を見た様子です。

 

R7のアングルです。今まで気になっていた参道入口にある石鳥居がいつも暗くて目立たず思案していましたが、前回6月25日に日咩坂鐘乳穴神社へ今年初めて撮影に訪れた際、鳥居をライトアップして前撮りするという目から鱗の撮影方法を伺い、今回実践してみることにしました。

 

石鳥居前の9000Dと参道中間付近のR7です。共に雨対策で傘を取付けています。少し目立つようですが暗くなってしまえば全く見えなくなります。

19時40分頃から姫ボタルが飛び始めましたが、まだ周囲が明るく全く撮影できる状況ではありません。

まだ多少明るいようですが、19時50分過ぎからインターバル撮影を始め、私は早々に離れた場所に移動します。

 

9000Dで20時20分頃から21時過ぎまで撮影した270枚余りの写真から選んだ226枚と前撮りした1枚を比較明合成で仕上げた写真です。途中何枚かに随身門付近で赤い光やモニター確認のためか青白い光が入ったものがあったので抜き取った後比較明合成をしました。比較明合成であればこんな小技が使えるのでとても便利です。

撮影データーは、フルサイズ換算80mm、F1.8、ISO1600、10秒露光、12秒間隔のインターバル撮影です。

今回は石鳥居横と社号標の間付近から沢山の姫ボタルが飛んでくれました。

 

R7で20時20分頃から21時過ぎまで撮影した270枚余りの写真から選んだ255枚と前撮りした1枚、それにみなさんが引き上げられた後に石鳥居をライトアップして撮影した1枚を比較明合成で仕上げた写真です。

撮影データーは、フルサイズ換算48mm、F1.4、ISO800、10秒露光、12秒間隔のインターバル撮影です。

石鳥居のライトアップは10数枚程撮影しましたが、使用できたのは2枚だけでした。その1枚を使用しましたが、はっきりと鳥居が分かるほどに仕上げると浮き立って見えるため、少し押さえてできるだけ自然な感じで仕上げました。

出来れば今季もう一度この日咩坂鐘乳穴神社を訪れ、境内から撮影してみたいと思いますが、天候や勤務シフトの関係で日程の調整が少し難しいかも知れません。

 

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