オシドリと境港

妻と休みの合った今日、以前汲んで帰っていた湧水が残し少なくなっていたこともあり、ドライブがてら出掛けることにしました。新見市大佐で湧水を汲み、少し足を伸ばして鳥取県日野町で久しぶりにオシドリを見た後、さらに足を伸ばし松葉ガニの本場境港市で11月6日に解禁になった松葉ガニをいただく予定です。少し早いかとも思いましたが、昨日スタッドレスタイヤに交換しているので万が一冷え込んでも安心です。

自宅を6時前に出発、国道180号線で新見市大佐を目指します。途中の高梁市街地は天候が悪いためか雲海はなく、国道から備中松山城のある臥牛山《がぎゅうざん》が正面にハッキリと見えていました。

途中、「絹掛の滝」(新見市草間)で休憩です。

この滝は3段になっていて高さが約60m、岸壁に白い絹を垂らしたように見えることから「絹掛の滝」と呼ばれているようですが、今日も滝の水量は少なく「衣掛」ではなく「絹糸」の滝になっていました。

新見市街地で国道180号線から県道32号線(新見勝山線)に乗換えます。

新見市街地から30分弱、8時前に「夏日の極上水」(新見市大佐上刑部)に到着しました。

湧水を汲み終え、緑資源幹線林道から県道318号線を戻り国道180号線に向かいます。

新見市菅生から市道を経由し千屋ダム付近で国道180号線に出てきました。

国道180号線の明地峠で県境を越え、9時少し過ぎに「オシドリ観察小屋」(鳥取県日野郡日野町根雨)に到着です。

駐車場脇の倉庫には寄付された米やドングリが沢山置かれています。

歩いてオシドリ観察小屋にやって来ましたが、少し様子が変わっているようです。

鉄橋のガード下にあった観察小屋は無くなり、新たに県立日野高校に隣接した場所に観察小屋が作られていていました。利用日時は11月1日から3月31日の7時から17時で、入館料金は300円と有料になっていました。今回は時間も遅くオシドリの数も少なかったのでガード下の通路の覗き窓から撮影することにしました。

着いてしばらくするとバサバサバサと飛び立つ音が聞こえ、少し遠い場所に移動して餌を食べていました。

水面に浮かぶオシドリもいます。

イチョウ羽が綺麗です。

オシドリのオスは水鳥の中で最も色彩豊かなのではないでしょうか?

オスとメスのオシドリたち…… オスに比べメスはかなり控えめな色彩です。

水中の餌を採っているようです。

オシドリやカモの中でアオサギが羽を休めていました。

ヨッコラショと片足を上げて……

オシドリの独特の美しさに魅了されます。

オスとメスが向かい合い、お互いそれぞれに毛づくろい中?

今回は訪れた時間が遅かったこともあってか、オシドリたちはかなり離れた場所に移動してしまいましたが、久しぶりに美しいオシドリを楽しむことができました。

駐車場に戻り少し早い昼食に向かいます。

日野町根雨から国道181号線に乗換え、西伯郡伯耆町の伯耆橋交差点を右折し県道53号線(淀江岸本線)を走ります。今日の大山は雲に隠れているようです。

米子城をモデルに作られた「お菓子の壽城」という菓子店の建物です。この城の交差点を右折し国道431号線で境港市に向かいます。

国道431号線は鳥取県境港市島根県松江市を繋ぐ境水道大橋に向かいますが、私はそのまま直進します。

高尾山分屯基地のレーダーサイトと境水道大橋が見えています。

日南町から1時間程、10時30分過ぎに境水道近くの駐車場に到着しました。駐車場からはレーダーサイトがすぐ近くに見えています。

境水道上空を一羽のカモメが飛んで来ました。

カモメはレーダーサイトの近くを飛んで行きます。

今日昼食をいただく「旨いもん市場 海月丸《 かつきまる》」(境港市相生町)にやって来ました。

店の入口には今回お目当ての「てっぺん海鮮丼」の大きなポスターが掲示されています。

チラシの脇には「おすすめ カニ1枚入り!! てっぺん海鮮丼」と書かれていて、期待が高まります!

時間が早いこともあってか、店内には二組のお客だけでした。

メニュー右側には「境港の新鮮魚介を贅沢に乗せた はみ出すてっぺん海鮮丼!! 境港最盛 てっぺん海鮮丼 赤字覚悟 2,970円」、左側には「山陰の冬の味覚の王様松葉がに解禁 オススメ!! 松葉がにてっぺん海鮮丼4,800円」と書かれています。やはり今の時期は年中食べられる紅ズワイガニより「松葉がにてっぺん海鮮丼」ですよね!

ご飯は普通飯と酢飯から選択することが出来るので、私と妻は酢飯でオーダーしました。

待つこと10分足らず「松葉がにてっぺん海鮮丼」が出てきました。

カニ味噌もしっかりと乗っていて、沢山の刺身も乗っているようですが、松葉ガニは思っていたよりかなり小振りです……

サーモン好きの妻がオーダーしたのは「サーモンいくら丼」1,980円です。

出てきた丼を見て「サーモンが8切れしか乗ってない……」とポツリと妻……

私は丼が出て来てから20分足らず悪戦苦闘、途中妻に爪足と腹肉をお裾分けし、やっといただける状態になりました。一杯分のカニの身を解すのは大変ですが、その作業も楽しみの一つです。しかし、この松葉カニは小さいためか今までになく身の解れが悪く、足の身が棒状に抜けず殻側に身が残ってしまうので今まで経験したことがないほど大変でした。

カニの殻入れ、苦戦の証です。

全て完食、ご馳走さまでした。

私がいただいた「松葉がにてっぺん海鮮丼」のカニは小振りで足も細く、身の解れも悪くて残念ながら思っていた程満足感は得ることが出来ませんでした。妻がいだいたた「サーモンいくら丼」も、乗っているサーモンが少なかったこともあり妻もガッカリしていました。期待が大き過ぎたこともあり、とても残念に思います。「境港」というブランド漁港の近くだと、かなり割高になるのかも知れません。30分以上並んで待たなければなりませんが、今まで通っていた郊外にあるイオンモール日吉津傍の別の店の方が地名ブランド力が無い分、案外割安なのかも知れません……

「旨いもん市場 海月丸」を出ると少し先に「カニ直売」の幟が目に入ったので行ってみることにしました。

大きなカニの爪が置かれています。「HATONOVA三光丸」(境港市相生町)という店で、カニ販売の他店内で食事も出来るようです。

店内に入ると、回転寿司やバーベキューが食べれるようで、沢山の方が待たれていました。バーベキューは「浜焼のセット」として二人用の3,500円から松葉ガニ一杯も盛られている四人用の「浜焼きセット 三光丸 special」の10.000円まで色々と種類があり、カニやアワビ、牡蠣やホタテ、エビやイカなど沢山の海鮮が盛られています。

スタッフの方に話を伺うと、この店は今年の10月にオープンしたばかりだそうで、浜焼きセットを購入し、その場でバーベキューが楽しめるそうです。別に松葉ガニも追加購入すればその場で食べれるように調理してくださるそうで、松江駅近くにある「カニ小屋」のようなシステムです。「カニ小屋」は松葉ガニを自分で食べられるようにしなければなりませんが、この店は調理までしていただけるようです。

開店間もないことからかなり価格を抑えられているのか、メチャクチャコスパがいいようです。また近いうちに機会を作ってこの店の「浜焼きセット」を食べに来たいと思います。

単品の松葉ガニの他に松葉ガニの訳アリ品として、単品5,000円程で販売されている松葉ガニの1~2本足の欠けた商品が三杯入って10,000、単品8,000円程の大きな松葉ガニが三杯入って1,5000円などで販売されていました。職場の友人に山陰へ出掛けたらカニを買って帰ってと頼まれていたので連絡をして10,000円の物を購入しました。一度車に戻りカニをクーラーボックスに収め、水木しげるロードに行ってみることにしました。

水木しげるロードには沢山の方が来られているようです。この通りは子どもたちが幼少の頃一度連れてきたことがありますが、それ以来です。

通り沿いには沢山の妖怪たちが並んでいます。一つ目で舌を出して笑う愛嬌ある鳥取の妖怪「傘化け」……

山奥で「オギャー、オギャー」と赤ん坊の泣き声で泣き、抱かれるとしがみ付いて離れなくなり、振りはだこうとすると重さが五十貫(188kg)以上になり抱いた人を動けなくしてしまう妖怪「こなき爺」……

鬼太郎の友人の一人でネズミや魚が大好きな妖怪「猫娘」……

夜道を歩いていると前に進むことを出来なくするという妖怪「ぬりかべ」……

島根県石見の妖怪で夜の海辺に現れ人を襲うとういう、顔が牛で体は土蜘蛛の妖怪「石見の牛鬼」……

金に目がなく平気で人を裏切りますが、何故か憎めない「ねずみ男」……

通りには妖怪に因んだ店舗が多数ありました。

「鬼太郎と目玉おやじ」……

鬼太郎の父親「目玉おやじ」は風呂が大好き!

ねずみ男」と握手も出来ます。

「妖怪広場」前の交差点付近です。

「妖怪広場」にやって来ました。

鬼太郎の小便小僧……

ねずみ男は泳いでいました。

ゲゲゲの鬼太郎など水木しげるのキャラクターがラッピングされた境港市コミュニティバス「はまるーぷバス」。

鬼太郎と並んで撮影出来るベンチもあります。

妖怪たちの魂や精霊が宿るといわれる「妖怪神社」、水木しげるが入魂したという高さ3m程の御神体からは妖気が漂うようです。

神社の入口には「目玉おやじ清めの水」の手水鉢があり、ここで清めてからお参りします。

水木しげるロードをしっかり楽しむことが出来たので、車に戻り弓ケ浜にある温泉に向かいます。

「みなと温泉ほのかみ」(境港市竹内団地)に到着しました。温泉施設の隣には「夢みなとタワー」があり、地上43mの展望台からは360度のパノラマが開けているそうです。

この温泉は皆生温泉に近いですが、スタッフの方の話によると皆生温泉の源泉は地下300m程なのに対し、1,500m付近のものだそうで、皆生温泉程塩分濃度が濃くなく湯上がりにべト付き感が少ないのが特徴だそうです。温泉の成分表によると、ナトリウム塩化物泉で、PH8.4、源泉温度41.2℃の源泉掛け流しです。浸かってみると少しヌルヌル感もあり、フタッフの方が言われていたとおりサッパリとしたいい感じの温泉でした。天候がよければ大山も眺めることが出来るようですが、今日はあいにく雲に隠れていて大山は望めません。しかし目の前には日本海が開け素晴らしい眺めを楽しみながら温泉を楽しむことが出来ました。この後帰路に就きます。

米子東ICから米子道に乗ります。

左方向に大山の裾野は広がっていますが山頂付近は濃い雲に覆われたままです。

蒜山SAに休憩がてら立ち寄りました。展望台に来てみると蒜山三座は何とか見ることができましたが……

大山方面は烏ヶ山は望めるものの、大山には雲が掛かったままでした。結局今日一日大山の勇姿を見ることが出来ずじまいです。

蒜山SAで土産用のジャージ牛乳と蒜山ソフトクリームを購入しました。濃厚さが特徴のジャージー牛乳は「黄金のミルク」ともいわれているそうです。ソフトクリームは車内でいただきましたが、蒜山高原で育ったジャージー牛のミルクを使用しているそうで、「黄金のミルク」の濃厚な味わい、それでいて後口がすっきりしていて、とても美味しいソフトクリームでした。

この後、久世ICで高速道を降り一般道で東区の友人の家にカニを届けに立ち寄り帰宅しました。また機会を作って「HATONOVA三光丸」で是非松葉ガニと海鮮バーベキューを味わってみたいと思います。今日は早朝からの運転で少しお疲れモードでなので、早く休むことにします。

 

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