先日白鳥撮影に米子市に訪れた際、昼食で食べた山芳亭の写真を見ていた妻が「私も久しぶりに食べてみたいな~」と言っていたので、妻と休みの合った今日ドライブと白鳥の撮影を兼ねて出かけてみる事にしました。もちろん昼食は山芳亭で海鮮丼を食べる予定です。前回は早く到着し過ぎたので今回は朝3時50分に自宅を出発、国道180号線を走り新見市から県道8号線(新見日南線)に乗換ました。
県境の谷田峠を越え鳥取県に入りますが、峠付近は霙が降っていました。峠を下り日野郡日南町から再び国道180号線で米子市を目指します。
米子西ICを通過し国道9号線に合流、米子市の加茂町2丁目の交差点を左折し鳥取県道47号線(米子境港線)に入ります。市街地から5分程走り「米子水鳥公園」の案内板のある交差点を左折します。
交差点から500m程走り6時40分に「米子水鳥公園」(鳥取県米子市彦名新田)駐車場に到着、歩いて撮影場所にやって来ました。
休日なので人が多いかと思っていましたが、おられたのは一人だけのようです。早々にカメラをセッティングし撮影準備完了です。今日は少し北風が強く、一気に体温を奪われる感じがします。
7時を回りました。ネイチャーセンターも開館したようです。白鳥たちはまだネイチャーセンターの前に居るようですが、そろそろ飛び立つ準備に入ったようです。
が・・・
待てど暮らせど全く飛び立つ気配は無く、強く冷たい北風が身に沁みます・・・
8時10分頃、南の方向から白鳥たちがつばさ池へ飛んで来ました。
つばさ池の上空を一度横切った後、また戻って来てつばさ池に着水しました。どこか違う場所で休んでいた白鳥たちがつばさ池にやって来たようです。
着水後つばさ池で羽を休めています。
撮影準備を終え1時間以上経ちました。いつもなら夜明け後しばらくすると飛び立ちますが今日は北風が強いのが影響してか飛び立つ時間がかなり遅れているようです。8時20分頃、やっとネイチャーセンター前の白鳥たちがつばさ池の中央付近に移動して来ました。
みんなでグァーグァーを声を揃えて鳴いています。「お腹が空いたよ~ 早く行こうよ~」とリーダーに催促しているようです。
しばらくすると整然と並び始め、飛び立つ準備を始めたようです。
離水のため助走を開始しました。
水面を蹴りながら走るように助走します。
離水し上空に舞い上がります。
続いて次の集団も助走を始めました。
バサバサバサという羽の音とバシャバシャバシャと水を蹴る音が響きます。
よくマンガで描かれているように、足がクルクルクルと回っているように見えます。
クルクルクル・・・ バサバサバサ・・・ バシャバシャバシャ・・・
かなり長い助走が続いて・・・
水面から飛び立ちました。
次の小さな集団が助走を始めました。ピョンピョンピョンと水面を飛び跳ねるような助走です。
ピョン ピョン ピョン~~
今日はどの集団も長い助走のようです。
最後の一蹴りで離水・・・
上空へ飛び立ちました。
また次の集団も助走を始しめました。飛び立つ時間が遅くなったためか次々に飛び立って行きます。
離水するまで追いかけてみます。
ピョンピョンピョン・・・
まさに水面を走る光景です。
先頭の白鳥が離水しました。
後に続く白鳥たちも離水です。
別の集団が集まり始めました。
整然と並び、飛び立つ準備を始めたようです。
一羽が助走を始めるようです。
前方の白鳥たちも助走を始めました。
徐々にスピードが乗って来ます。
最初に助走し始めた一羽を追いかけてみます。
左右の足がクルクル回っているように見えます。
白鳥の助走は見ていて楽しくなります。
力強く水面を蹴りながら進み・・・
最後の一蹴りで・・・
離水し上空へ飛び立ちました。
次の白鳥が助走を始めそうな素振りを見せたので一羽に絞り追いかけてみます。
水面で足を力強く蹴り体が浮き上がりました。
すかさずもう一方の足を蹴り出します。
身体が浮き上がり水面を走り出しました。
左右の足を交互に蹴り出しスピードを上げて行き・・・
離水・・・
上昇を始めます。
そのまま高度を上げて行き餌場に向かいました。
9時20分、つばさ池の奥にはまだ沢山の白鳥が残っているようですが9時頃に最後の集団が飛び立ってから20分程経ちました。その後全く飛び立つ気配は見受けられません。今日は北風がとても強い事もあり、この集団は餌場には向かわないのでしょうか・・・
撮影していた9000Dのバッテリーが予備バッテリー共無くなってしまいました。妻も体が冷えたと車で休んでいるので私も切り上げ移動する事にします。
米子市街地を抜け島根県安来市に入りました。国道9号線沿いにある「道の駅 あらエッサ」に立寄り小腹が空いたので休憩を兼ねて何か間食を購入します。
朝早かった事もあり少しお腹も空いています。写真を撮り忘れましたが「いちご桜餅」を購入し、おやつタイムです。
能義平野にある白鳥ロード(島根県安来市宇賀荘町)にやって来ました。9000Dはバッテリー切れのため、ここからはG3Xで撮影する事にします。
今回はいつもと違う場所で白鳥たちは餌を食べているようです。後方の山の中腹に清水寺の三重塔が望めました。この三重塔は1859年(安政6年)に創建され、高さが33m、山陰唯一の木造の多宝塔だそうです。
飛鳥する白鳥と三重塔とのコラボが撮影出来ればいいのですが・・・
水田では仲良く餌を食べています。
隣りの水田では溜まった水に嘴を入れ餌を食べているようです。
北の別の場所から白鳥たちが飛んで来ました。
水田で餌を食べている白鳥たちの上空を飛んで行きます。
その後仲間たちの居る隣りの水田に着陸しました。
また別の白鳥たちが飛んで来ました。
白鳥の飛ぶ姿はとても優雅さを感じます。
やっと白鳥と三重塔とのコラボが撮影出来ました。
私の居る方向に飛んで来ます。
私の上空で方向を変えました。
北方向にUターン、その後仲間たちの居る水田に着陸するようです。
翼を大きく広げ、水掻きをフラップのように使い減速しています。
地面が近くなり足を前方に変えギア位置に変更しています。
水掻きをフラップからギアに変えました。
まもなく着陸です。
そのまま着陸・・・
翼でバランスを取っているようです。
翼をたたみます。
「グァグァグァ」と鳴き声が聞こえたので見てみると、白鳥たちが集まり威嚇し合っています。
また白鳥たちが飛んで来ました。
一羽を追いかけ着陸の様子を撮影します。
水掻きをフラップのように使い減速しています。水掻きはフラップ、エルロン、ギアなど着陸のための全ての要素を兼ね備えているようです。
水掻きをエルロンのように使い着陸する方向を微調整しています。
足を前方向に向けました。
足を一杯に伸ばし着陸・・・
翼を前に羽ばたかせ、足を縮めながら推進力を吸収しています。推進力が吸収しきれず数歩進む白鳥もいますが見事な着陸です。体操選手の着地を見ているようです。
私の後方から飛んで来た白鳥が私の頭上を飛んで行きました。
水田の上を大きく旋回しています。
仲間たちの居る水田に着陸するようです。
その様子をご覧ください。
見事な着陸でした。しっかりと白鳥を撮影することが出来たので私たちも昼食に向かう事にします。
昼食は妻からのリクエストがあった「山芳亭」(鳥取県西伯郡日吉津村《ひえづ村》)です。能義平野から20分程で到着しました。時計を見ると11時10分、開店は11時30分ですが既に長蛇の列が出来ていました。一巡目で座る事が出来るか微妙な順番です。
11時45分食券の購入を終え、無事一巡目で席に着く事が出来ました。
待つ事15分足らず、妻がオーダーした「境港サーモン昆布じめ丼」(税込 1,650円)が出来上がりました。
この丼はサーモン好きの妻の大好物で、サーモンにいくら、イカに温泉玉子と妻の好きな物ばかりがトッピングされています。「今の時期の山陰はカニでしょ」と勧めても頑として譲りません・・・
私は定番の「松葉ガニスペシャル丼」(税込 2,200円)です。やっぱり今のシーズンはカニです!
今日の松葉ガニは左右二本の親爪が乗っていました。
身を解す事15分余り・・・ 他の部位に比べて身が凝縮されたような感じの腹の部分が身としては一番美味しいという方も多いようですが、手間がかかる腹部分は妻に・・・ それだけでは悪いと思い足も一本付けてお裾分け・・・
それでもこれだけのカニの量です。カニの殻もテンコ盛り状態です。「蟹鳥県の塩ぽん酢」をかけていただきます!
全て完食、ごちそうさまでした!
今日は北風が強く少し寒さを感じたものの、白鳥たちが湖面から飛び立つシーンを何度も見ることが出来、能義平野では清水寺と白鳥のコラボレーションや沢山の飛行シーン、着陸するシーンなども沢山撮影することが出来ました。しかし、残念なのは大山をバックに飛ぶ白鳥を撮影出来なかった事です。今の時期山陰地方で大山が綺麗に望める日は少ないようですが、何とか綺麗な大山をバックに飛行する白鳥たちも撮影してみたいと思います。
昼食は「松葉ガニスペシャル丼」、妻は大好物の「境港 サーモン昆布じめ丼」をいただき大満足でした。松葉ガニの漁期は3月20日までなので3月の終わり頃までは在庫も有るのではなかと思いますので、それまでに殻を解す手間のいらない「松葉かに親子丼」も食べに来てみたいと思います。