ミシュランプレート店で山菜料理

今回はバイクツーリングの話です。

ゴールデンウイークに入る前、職場の友人と勤務が一緒の時、いい季節になったのでどこかツーリングに行ってみようという話になりました。行先の希望は? と聞いてみると、先日新聞で見たという岡山県北の鏡野町上齋原にある、うたたねの里いっぷく亭に行ってみたいと言われ、ここをメインにツーリング計画を考えました。

調べてみると、うたたねの里いっぷく亭はミシュランガイド京都・大阪+岡山2021のミシュランプレートにも掲載されている農家レストランのようなのでとても楽しみです。昼食後は近くにある裏見の滝で有名な岩井滝に立寄り、その後蒜山高原を走るルートとしました。

 

岡山空港近くで9時30分に待合せです。準備を終え少し早いですが8時過ぎに自宅を出発し、給油後待合せ場所に向かいます。

 

9時23分、岡山空港近くの待合せ場所に到着しました。友人二人は既に到着済みです。いつもなら40、50分で到着できる場所なのに、途中通勤ラッシュに捉まり予想以上に時間が掛かってしまいました。

インカムをセッティングし出発します。

 

友人の希望で道の駅かもがわ円城(加賀郡吉備中央町上田西)で早々に休憩です。

 

バイクの聖地とも呼ばれている道の駅かもがわ円城ですが、さすがに平日ということもあったためか、バイクは一台も駐車してなく車も数台しか駐車していませんでした。

 

津山市院庄を抜け国道179号線を北上します。

 

岡山県の三大名湯の一つ奥津温泉を通過します。足踏み洗濯のモニュメントがありました。

奥津温泉には古くから川のほとりに自然に湧く温泉で洗濯をする足踏み洗濯という珍しい習慣があったようです。熊や狼が多く生息していたこの地域では川のほとりで洗濯をする女性が襲われないように立って周りの様子を確認しながら洗濯をしていたそうです。

 

この先の小さなT字交差点を右折します。

 

国道179号線から10分足らず、今日昼食をいただくうたたねの里いっぷく亭が見えてきました。

 

岡山空港近くの待ち合わせ場所から1時間半程で、うたたねの里いっぷく亭(苫田郡鏡野町上齋原)に到着しました。

うたたねの里いっぷく亭は岡山県北の恩原高原近くにあり、近くにあった古民家を移築した農村レストランで、たんご汁や山菜の天ぷら、ヤマメなどの山の幸や川の幸がいただけます。

 

今時珍しい茅葺屋根の建物です。

 

この縁側に寝転んでみたい気がします。流れる時間さえも味わいの一つなのかも知れません。

 

入口にはメニューが置かれていました。一番人気なのが、山菜の天ぷらやだんご汁がセットになったいっぷく定食のようです。

私は山菜の天ぷらもさることながら、ヤマメの塩焼きをいただきたいと思っていましたが、それも付いているうたたね定食もあるようです。

 

地元で採れた季節季節の山菜を使った天ぷらが有名なようです。

今日の山菜は、タケノコ、ヨモギ、ウド、フキ、ユキノシタのようです。

 

室内には珍しい囲炉裏があり、まだストーブが焚かれていました。

 

窓際の席に座りました。窓から見える抜群のロケーションもご馳走の一つです。

 

お茶はチマキや笹団子などで使われるクマザサを使ったクマザサ茶だそうです。

クマザサ茶は仄かに笹の香りが感じられ、苦味もなく爽やかな森の風味のようなものが感じられました。

余談になりますが、クマザサの名前の由来は1935年(昭和10年)頃に牧野富太郎博士が論文の中で用いたのが起源とされているそうです。

 

席から入口側を見た様子です。

 

友人たちがオーダーした、いっぷく定食が出てきました。食べる前に撮影させてもらいました。

 

しばらくして私がオーダーした、うたたね定食も出てきました。

地元のお母さんたちの手による、おふくろの味をいただきます。

 

炭火で焼かれたヤマメの塩焼きも美味しそ~う!

 

美味しそうな天ぷらです。天ぷらは季節により内容が変わるようです。

 

チシマザサ、ウド、ワラビ……

 

ヨモギの天ぷら……

癖がなく美味しい!

 

タケノコの天ぷらはタケノコらしからぬ食感で、とても新鮮に感じ美味しくいただきました。

 

フキはとても上品な味付けでした。

 

炭火で焼かれたヤマメの塩焼きをいただきます!

旨い!

頭の先から尾っぽまで、骨までも全ていただきました。

 

だんご汁には大きな団子が3個も入っていて、何か懐かしい味がしました。

うたた寝をする程とてもスローな時間を過ごせる場所でした。さすがミシュランプレートの店、ミシュランの基準をクリアしているだけのことはあります。

ちなみに、ミシュランガイドミシュランプレートとビブグルマンとの違いについてですが、ミシュランプレートはミシュランの基準をクリアした店に与えられ、ビブグルマンは特にコストパフォーマンスが高いと評価された店に与えられているそうです。

星付きの店は私たち庶民には敷居が高い感じがして入りづらいのですが、ミシュランプレートやビブグルマンの店ならば訪れやすい気がします。

 

土産品のクマザサ茶やヤマメの塩焼き、美しい蛍光緑色の人形峠産ウランを使用したウランガラス、妖精の森グラスも置かれています。ウランガラスは暗闇の中でブラックライト(紫外線ランプ)を当てると緑色に妖しく蛍光を発する性質があり、とても妖艶な美しさがあります。

 

外に出てきました。以前友人が奥さんと一緒に歩いたという、高清水トレイルが綺麗に見えています。岡山県鏡野町鳥取県三朝町の県境を尾根に沿って歩くこのコースは、標高735mの人形峠を出発し標高950mの高清水高原や1,044mの伯州山などの山歩きが気軽に楽しめるそうです。

 

茅葺屋根の建物をバックに撮影します。

 

右奥に見える茅葺屋根の建物は団体用の食事場所だそうで、左奥の建物は木地師の館森の学校という木工品作りの体験ができる施設だそうです。うたたねの里いっぷく亭などの施設は鏡野町営だそうです。

撮影を終え、岩井滝に向かいます。

 

うたたねの里いっぷく亭から10分程で岩井滝(苫田郡鏡野町上齋原)に到着しました。案内板には名水岩井まで300m、岩井滝まで400mとありますが……

 

遊歩道が一部崩落し立入禁止になっていました。

 

岩井滝と名水岩井についての説明板があったので撮影しました。

仕方がないので引き返し蒜山高原に向かいます。

 

国道179号線までは少し回り道をして、恩原高原スキー場パノラマゲレンデ脇を通過します。このスキー場は昔友人たちと訪れていたスキー場の一つです。

 

さらに進み恩原高原オートキャンプ場脇を通過します。

 

国道482号線から国道179号線の交差点まで戻ってきました。

この交差点を右折し、一度鳥取県に入り蒜山高原に向かいます。ここから先は国道179号線と国道482号線の重複区間になります。

 

鳥取県に入り、東伯郡三朝町穴鴨の交差点に出てきました。この交差点を左折し国道482号線を進みます。

 

岡山県に戻ってきました。このT字路交差点を右折し短絡コースで蒜山方面に向かいます。

 

国道482号線と313号線の重複区間を走ります。前方には蒜山三座が見えてきました。

 

真庭市蒜山下長田から県道422号線、蒜山高原線を走ります。

この県道は、自転車歩行者専用の大規模自転車道の通称蒜山高原自転車道岡山県道702号八束川上自転車道線と並走し、景観もよく観光ルートにもなっています。

余談になりますが、岡山県内の大規模自転車道は700番台の県道で、県道700号線は岡山総社自転車道線、 県道701線は岡山賀陽自転車道線、県道702号線は八束川上自転車道線、県道703号線は備前柵原自転車道線となっています。

 

うたたねの里いっぷく亭から1時間程で塩釜ロッジ(真庭市蒜山下福田)に到着しました。

友人の一人はこの場所が初めてだったので塩釜冷泉の源泉に行ってみます。

 

塩釜ロッジ近くにある地元の方が営業している塩釜市場です。立寄ってみましたが、今日は山菜はないそうです。

 

木立の中を歩き塩釜冷泉の源泉に向かいます。

 

途中、旭川源流の碑がありました。

旭川岡山市民の水道水にも利用されているので、私たちが日頃利用している水道水の源流ともいえる場所です。

 

塩釜冷泉の源泉にやってきました。

 

この冷泉は1985年(昭和60年)に環境庁の日本名水百選にも認定されています。

 

源泉脇にはアザミの花が咲いていました。

 

塩釜ロッジ脇には中蒜山への登山道があり、その登山道の脇に塩釜冷泉が湧き出ている水汲み場があります。

 

塩釜冷泉の源泉から引かれた水汲み場には美味しい湧水が滾々と湧き出ています。

バイクに戻りました。帰路は真庭郡新庄村、真庭市月田、加賀郡吉備中央町を経由します。

 

県道58号線で野土路トンネルを抜け新庄にでてきました。国道181号線沿いにある道の駅がいせん桜新庄宿で休憩します。

 

新庄村特産のひめのもちが沢山並んでいました。JAF会員は割引もあるようです。撮影し忘れましたが私はワラビが一つだけあったので購入しました。

 

土産物の購入を終え帰路に就きますが、カメラのバッテリーが切れてしまい以降撮影はできていません。

最後に吉備中央町のコンビニで休憩しそれぞれ自宅を目指しました。岡山空港近くで一人、岡山総社IC近くで一人と、それぞれ友人と別れました。

今夜から息子が高松の同級生の家にバイクで泊まりに行くというのでガソリンスタンドで給油し帰宅しました。

私が帰宅したのは17時過ぎ、道の駅がいせん桜新庄宿から3時間弱、今日の走行距離は293km、天候にも恵まれ最高のツーリング日和でした。

久しぶりの友人たちとのツーリング、ミシュランプレート掲載店で美味しい山の幸を楽しみ、高原の爽やかな風の中を走り抜ける爽快感をしっかりと堪能することができました。

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