コウノトリ撮影ツーリング

今年のゴールデンウィークも大事なく無事終え、今月後半は新人研修に伴い不規則勤務となり5連続夜勤になっています。夜勤明けの今日は1日だけの休みですが、天候もいいようなので、先日妻と訪れた鳥取市気高町にあるコウノトリ人工巣塔にバイクツーリングがてら撮影に出掛けてみることにしました。

 

リアバックにカメラ、望遠レンズ、照準器、三脚、それに水分補給用にペットボトル1本を積込み自宅を8時45分に出発しました。国道2号線から岡山美作道を走り国道374号線に乗換え、美作市尾谷にある西の屋に休憩に立寄りましたが今日は定休日だったようです。自販機で飲み物を購入、水分補給とモクモクタイムを終え出発します。

 

岡山の三名湯の一つ湯郷温泉を通過します。

 

中国道の美作ICを通過し県道51号線、奈義町道と乗り継ぎ国道53号線の奈義町高円交差点に出てきました。交差点の前方には那岐山が綺麗に見えています。

この交差点を右折し、国道53号線で鳥取、智頭方面に向かいます。

 

馬桑ループ橋が見えてきました。

このループ橋は、1971年(昭和46年)に開通したもので、高低差が40mの一回転ループ橋です。

昔、小学校6年生の時、従妹たちと自転車でここまで走ってきたことがあります。日本原という地名に惹かれ目的地は漠然と日本原…… 日本原に着いたのはよかったのですが、どこがお勧め場所なのか分からず駐在所に立寄り、どこかお勧め場所がないのか伺ったところ、少し奥に塩手池というところがありますが、せっかくここまで来たのであれば塩手池もいいけれど、もう少し頑張って進むと見事なループ橋があるので見てみたらどうですか? 馬桑地区の井戸水はとても美味しいので、どこかの家で飲ませてもらったらどうですか? とご教示いただきました。

日本原からさらに10km、坂道を走りこの場所までやって来ました。子ども心にとても巨大な橋だと感心した記憶がありますが、このループ橋を上るだけの気力はありませんでした…… 近くの家で事情を話し井戸水を飲ませていただきましたが、今までに味わったことがないほど美味しい井戸水でした。私の飲み水への拘りはこの時に目覚めたのかも知れません……

しかし、帰路はバテテしまいヘロヘロ状態、何とか無事帰宅はしたものの、22時を回っていたと思います。

当時は携帯電話などもなく、馬桑地区を出発し途中の公衆電話から、これから帰る旨電話をしましたが、両親もまさかこんなところまで来ていたとは思ってもなかったようで、帰宅が遅いことに心配し探していたようでした。

片道約100km、往復200km弱、しまなみ街道自転車道尾道から今治まで往復する距離よりも遥かに長い走行距離です。今考えてみれば、小学生でよくもここまで来たものだと、我ながら呆れてしまいます……

 

岡山県鳥取県の県境になる黒尾トンネルに入ります。

 

黒尾峠を下り、鳥取県八東郡智頭町で国道53号線から鳥取道に乗り換えます。

 

鳥取道の終点、鳥取西ICを通過しそのまま山陰道に入ります。

 

瑞穂宝木ICで流出します。

 

11時50分、自宅から3時間5分で鳥取市気高町日光にあるコウノトリ人工巣塔に到着しました。

往路の走行距離は158km、先日妻と訪れた際は兵庫県佐用佐用町を経由したため168km、途中渋滞に巻き込まれたこともあり4時間10分かかっていました。今回のルートが10kmほど距離が短く時間も早いのかも知れませんが、復路はまた違うルートを走ってみたいと思います。

 

巣には一羽がいるようです。雛が生まれているのか抱卵中なのかはわかりませんが、早々にカメラをセッティングし観察することにします。

 

まずは一枚……

 

待つこと10分程、立ち上がり毛繕いを始めました。その後巣の手入れを始めましたが雛の姿は確認できません。再び巣に座りました。

 

12時20分頃、イソヒヨドリがやって来ました。

イソヒヨドリ頭から胸、背中、腰までが青藍色、翼と尾が黒色で腹部が赤褐色なのが特徴的です。

 

周囲の様子を伺っているようです。

 

近くに移動しました。

 

移動後すぐに飛び立ってしまいました。

 

12時30分頃、飛翔するコウノトリを見つけ後を追います。

 

水田の上空を飛んで来ます。

 

アオサギと行き違います。

 

徐々に高度を下げてきました。

 

着地するようです。

後方から急に現れたコウノトリに、下にいたアオサギは少し驚いているようすです。

 

用水路近くに着地しました。

 

餌でも探しているのでしょうか?

 

餌は無かったようです。

 

突然フワッと浮き上がると飛び立ちました。

白鳥やコウノトリによく似ているタンチョウは体重が2倍程あるため共に飛び立つのに助走が必要となります。その助走シーンもいいのですが……

コウノトリの飛び立つシーンは、体重が軽いためフワッとその場で浮き上がり飛び始めるので見ていても楽しくなります。

 

少し先の畦道に着地しました。

 

畦道を歩きながら進み、途中立ち止まり何かを咥えているようです。

 

餌ではなく、巣材の枯れ草を咥えたようです。

 

枯れ草を咥えたままフワッと浮き上がり飛び立ちました。

 

巣の方向ではなく、そのまま直進し木の陰に入ったため見失ってしまいました。

 

気が付くと何処をどう飛んだのかは分かりませんが、巣の南方に姿が見えました。レンズを向けますが、結局ピントが合わないまま巣まで飛んできてしまいました。

 

戻ってきた一羽が雛に何かしているようにも見えますが、雛の姿は全く見えません。

しばらく二羽でいましたが、ちょっと目を離した隙に一羽が飛び立ってしまいました。一度巣を離れると1〜2時間は戻って来ないと思います。しかし巣の前の水田で餌を探すこともあるので目を凝らして探しますが、いる気配はないようです。

 

12時50分頃、立ち上がり巣の手入れ? をして再び抱卵? を始めました。

 

13時過ぎ、上り鳥取行きコナン列車の探偵車両が通過して行きました。

 

13時10分頃、再び立ち上がり巣の手入れを始めました。やはり雛の姿は全く確認することができないので、まだ雛は生まれていないのかも知れません。

 

巣の手入れを終え、再び抱卵を始めました。

 

14時少し前、水田の様子を見ているとコウノトリらしき鳥が見えたのでカメラで追いかけましたが、撮影後拡大してみるとアオサギでした……

 

14時過ぎ、かなり離れた場所ですがコウノトリらしき姿を見つけました。撮影後拡大してみると今度は間違いなくコウノトリでした。

しかし、少し遠すぎます……

 

14時10分頃、先程の折返し便でしょうか下り倉吉行きコナン列車がやって来たのでズームを少し引いてコウノトリとのコラボ撮影をしてみました。

 

15分程その場所で毛繕いなどしていましたが、畦道をこちらに向かって進み始めました。

 

もっとこっちへ!

 

少しずつですが近付いてきています。

 

多少近くになったようですが、まだ少し離れています。

 

水田では田植えの真っ最中です。

 

15時少し前、上り大阪行きスーパーはくと12号が通過していきます。

気付くとコウノトリの姿が見えなくなっていました。巣から飛び立って、かれこれ2時間半近くになります。そろそろ巣に戻ってもいいとは思いますが……

 

15時過ぎ、抱卵していた親鳥が立ち上がり巣繕いを始めました。

と……

 

お尻をこちらに向け尾を持ち上げると、用足を始めました。

 

再び座り抱卵を始めました。

 

15時25分頃、下り益田行きスーパーまつかぜ7号が通過していきました。

 

15時40分頃、上り鳥取行きの普通列車が通過していきました。

一羽が巣から飛び立って3時間が過ぎています。もうこちらが根負けし、引き上げることにしました。

 

バイクに荷物を積込み出発します。

今日は昼食に牛骨ラーメンを食べようと思っていましたが、タイミングをなくしてしまいました。しかし然程空腹感は感じないので夕食を楽しみにしたいと思います。

 

自宅をセットします。ナビの案内によると自宅まで159km、所要時間は3時間36分のようです。

準備完了、帰路に就きます。

 

国道9号線に出て西進します。一つ目の峠を越えると姉泊海岸が開け長尾鼻が見えています。

 

青谷ICから山陰道に乗り換え、終点のはわいICから再び国道9号線を走ります。

 

右側に山陰道、前方に北条湯原道路(北条倉吉道路)への分岐部となる北条JCTの工事が行われていて、2026年度(令和8年度)の完成を目指して日々形になってきています。

 

終点の倉吉西ICで流出し、県道34号線、中部広域農道を経由し倉吉市関金で国道313号線に乗り換えます。

 

国道313号線の犬挟トンネルを越え岡山県に入ると蒜山三座が見えてきました。

真庭市蒜山下長田交差点を左折し国道313号線を南下、真庭市落合から県道30号線、国道429号線と乗り換え自宅を目指します。

 

19時ちょうどに自宅に到着しました。

復路は鳥取市気高町日光のコウノトリ人工巣塔から169km、当初のナビの案内より少し距離は出たようです。所要時間は途中休憩なしのノンストップで3時間10分でした。兵庫県佐用佐用町を経由した時と1kmしか差はなく、往路とも11kmしか違いませんでした。結局どのコースも大差はありませんが、渋滞さえなければ走行距離は少し長くなりますが佐用佐用町を経由するルートが一番走りやすいように思いました。

今月中には雛も生まれ、6月中、下旬頃には雛への給餌のため頻繁に飛び交うコウノトリの姿を見ることができるのではないかと思います。タンチョウなどと違いコウノトリの雛は巣立ちまで親から餌をもらい続けるそうなので、そのチャンスを狙い次回また出直したいと思います。

 

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