前回のメバル釣りで気を良くした職場の友人4人、そのメンバーで今度はタイラバ仕掛けで今が旬の桜鯛を釣りに行くことにしました。段取りは今回も一番若い友人に全てお任せです。今回は新岡山港近くから出船する「遊漁船 イマージュ」にお願いしたそうです。朝5時30分に新岡山港近くのコンビニで待合わせ、集合後三蟠港(岡山市中区江並)に向かいました。
荷物を船に積込み、それぞれに仕掛けの準備を始めます。船長に今日はどのあたりで釣る予定ですかと伺うと、豊島、小豊島付近を考えているとの事でした。
そろそろ出船のようなので私も乗船します。
乗船し左後方に座ります。右奥に児島半島で一番高い山の金甲山、左奥に児島湾大橋が見えます。
6時5分、三蟠港を出船しました。港から旭川に出ると、後方に岡南大橋が見えました。
旭川から児島湾に入りました。児島湾大橋の先に朝日が昇り始めています。
犬島(岡山市東区犬島)が見えてきました。この島は岡山市内では唯一人の住む島で、近代産業遺産である精錬所跡地の「犬島製錬所美術館」や、島内の集落に点在するギャラリー「家プロジェクト」等があり、アートの島として人気を集めているようです。私もかねてから行ってみたいと思っている場所の一つなので、また機会を作って出かけてみたいと思います。
沖へ出ると海はかなり荒れていて、船は左右に大きく揺れ、波飛沫が私たちを襲います。急遽波がかからないない所へ避難! その後船は西方向に進路を変えますした。
筏島が見えてきました。内海に入ると波は穏やかです。
井島の北側を通過します。この島は数少ない岡山県に属す島の一つです。井島は島内に岡山県と香川県の県境があり、島名は井島ですが、岡山県側の住所は玉野市石島です。
さて、質問です。「瀬戸内海を挟んで隣り合う岡山県と香川県、もう1ヶ所両県が陸続きで繋がっている場所があります。さてそれは…?」
答えは後程…。
児島半島をぐるりと回り、金甲山の南側迄来ました。手前に見える出崎半島の先端には島々へ電気を送る中国電力の送電施設がありました。
さらに船は進みます。前方に局島《つぼねじま》や直島(香川県香川郡直島町)が見えてきました。
直島にある三菱マティリアルです。右側に京の上臈島《きょうのじょうろうじま》の南端が見えています。
7時少し前、直島の手前にある局島《つぼねじま》の東海岸に、ポットのような島影が見えました。船が停船し魚影を探しているようです。この付近の島々は、昔日の出港(玉野市築港)から夜釣によく渡っていた島々です。
前方に三井E&S(旧三井造船)も見えています。魚探にはなかなか魚影は写らないようです。
魚影を探して少しづつ東に戻ります。
常山が正面に見えた付近で停船し、船長から「始めてください」と放送がありました。
今回使用するタイラバ仕掛けです。
早速釣り糸を出します。前方に出崎半島の先端が見えています。30分程船を流しましたが、全員全く当りがありません。船長から「場所を移動してみますので、上げてください」と放送がありました。場所を移動するようです。
移動を始めました。
井島の西側を抜け南下しています。井島南端に灯台が見えます。当初予定していた豊島、小豊島に向かうのでしょうか?
豊島《てしま》(香川県小豆郡土庄町)の西端に中国電力の電気の受電施設が見えました。ちなみに、小豆島本島も含め、岡山県沖に点在する香川県の多くの島々への電力供給は、四国電力ではなく本州側の中国電力が行っているそうです。
豊島の西側を通過すると、前方にキャペリンハット(女性用のツバ広の帽子)の様な形状をした「五剣山」(八栗山)が見えてきました。海は穏やかになっているようです。
男木島の東側を通過します。島の左奥にサンポート高松にある四国で一番高い超高層ビルの「高松シンボルタワー」(151.3m)が見えます。
五剣山(左側)と屋島(右側)、その中央に大島が望めます。四国はもう目の前です。
豊島の南東、小豊島の南西に位置するアアラ島付近に到着しました。船長から「初めてください」との放送があり、釣り糸を出しました。この場所は釣れそうな予感がします。
アアラ島の北には小豊島が見えます。
アアラ島付近のポイントを色々と流してみますが、全員全く当たりがありません。
高松から小豆島に向かうフェリーボートが見えました。30分程流しましたが、結局当たりが出ず、船長から「場所を変えてみますので、上げてください」と放送があり、また場所を移動する事になりました。
豊島の南端付近を走っていると、カモメが飛んで来ました。
右奥が鬼ヶ島こと女木島、その左手前に男木島が見えています。その後船は直島と柏島の間を抜け、さらに西に向かっているようです。
直島の南西部にある「地中美術館」が見えてきました。
しばらく進むと、船の南に宇高航路の灯浮標と高松市街地が見えました。
さらに船は西に進みます。前方に大槌島が見えてきました。
大槌島の少し東で停船しました。大槌島の後方には、少し霞んでいますが瀬戸大橋が望めます。
先程の質問の「陸続きで繋がっているもう一つの県境の場所」の答えは、この「大槌島」でした。
ちなみに、あえてもう一つ挙げるとすれば…。
瀬戸中央自動車道、下津井瀬戸大橋です。早島ICから21.60kp(キロポスト)、下津井瀬戸大橋の中央が県境になります。ここを境に岡山県警高速隊と香川県警高速隊の管轄も変わります。ただし、瀬戸大橋は両県高速隊が相互乗り入れしているため、他路線より取締り頻度は多いかも知れませんので、くれぐれも安全運転で! (Google mapストリートビューより)
船長から「初めてください」との放送があり、仕掛けを落としました。今度こそ釣れそうな気がします。
宇高航路で唯一、直島経由で宇野と高松を結ぶフェリーボートが見えます。
そのフェリーボートが南向きから東向きに大きく旋回しました。右後方に見えるのは「王子が岳」、左奥には児島の街並みが見えています。
私たちの船の北側を通過して行きます。
沢山の釣り船がいるようですが、釣果はどうなのでしょうか?
遂に初物GETです! 40cmクラスの綺麗な桜鯛です。
私の右隣で釣っていた友人が釣り上げたのですが…。私は撮影ばかりしていて、遅れをとってしまいました。
桜鯛はいるようです。私も頑張って釣り上げたいと思いますが…。
しばらくして、私を挟んだ左側の友人がGETしました。そしてまたしばらくして、後方で釣っていた友人が50cmオーバーの見事な桜鯛を釣り上げました。次こそは私の番と頑張りますが…、私の右隣の友人が2匹目をGET! 相変わらず私には全く当りがきません。
友人が使用してた物と同じタイラバ仕掛けに交換してみましたが、当たりはありません。真鯛の当りの感触を忘れそうです…。
30分程釣っていましたが、当りが途絶えてしまい、場所を移動することになりました。
大槌島を後にし、船は北東方向に向かいます。
直島の西側、荒神島の北側の移動し釣りを再開しました。前方に葛島とその右奥に宇野港、左奥に三井E&Sが見えます。
直島から出たフェリーボートが宇野港に向かっています。しばらく釣っていましたが、ここでも全く当たりが出ません。「場所を少し移動しますから、上げてください」と放送があり、また移動します。
少し北東に移動しました。宇野港が目の前です。宇野港を出船したフェリーボートが私たちの前を通過して行きます。
しばらく釣っていましたが、この場所も全く当たりが出ません。「場所を変えますので、上げてください」と放送があり、また移動します。
先程のフェリーボートが直島の風戸港に接岸していました。その横を通過し、東に向かいます。
最初に釣り始めた場所付近まで戻り、30分程釣りをしましたが全員全く当りも無く、14時過ぎ今日は終了する事になりました。
児島半島を回って、一路三蟠港を目指します。
児島半島の最東端の山、貝殻山がみえました。間もなく児島湾に入ります。
児島湾の九蟠にある四つ手網の小屋が見えます。
前方に児島湾大橋が見えてきました。
その児島湾大橋の下を潜り、旭川に入ります。
前方に児島湾と児島湖を仕切る締切堤防と、その先に常山が見えました。
今回は8人乗船し、釣果は全員で桜鯛5枚でした。私たちのグループは、一番若い友人が2枚、残る2人がそれぞれ各1枚、私だけがボ~ズという悲惨な結果になってしまいましたが、2枚釣り上げていた友人から、貴重な桜花色の桜鯛を1枚をいただきました。感謝感謝です!
桜は満開なのに、桜鯛シーズンには未だ少し早かったのか、偶々潮が悪かったのか分かりませんが、桜鯛はこれから徐々に上向いていくはずなので、また機会を作ってリベンジしたいと思います。
今回は土産付きで、海上クルーズをしっかりと楽しませてもらえたということで、一件落着!