先日、職場の友人と2人で真庭市の「醍醐桜」と「岩井畝の大桜」へツーリングに出かけた際、楽しみにしていたゆば料理を食べ損ねてしまいました。今回そのゆば料理をメインに据えて、「凱旋桜」(真庭郡新庄村)に出かけることにしました。前回は都合が悪く一緒に行けなかった友人も今回は一緒に行けるとの事で、3台でのツーリングです。当日は9時30分に岡山空港近くで待合わせることにしました。
今朝外に出てみると外気温が10℃、少し肌寒いので上着の下に一枚余分に着込み、ズボンの上にオーバーパンツを履きました。
集合後、コースについて話していると、一人がカタクリの花を見た事が無いと言うので、時期は少し遅いかも知れませんが途中タバコ休憩がてら佐引にカタクリの花を見に立ち寄ってみることにしました。
定刻9時30分に出発しました。今回は私のホンダFORZA-ZにヤマハFZ-1、それにカワサキZRX1200の3台です。両車とも1,000cc超えのバイクですが、いつものように私の250ccのスクーターでトロトロと先導して走ります。
国道429号線から県道66号線で真庭市鹿田を経由し、「カタクリの群生地」(真庭市佐引)に到着しました。
今日は「カタクリ食堂」は休業しているようです。
水仙が満開です。法面に幾つかカタクリの花は咲いていますが先日より数は少ないようです。
いくつかの群生が残っていましたが、既に枯れているものも沢山ありました。
すらりと伸びた茎に、可憐な紫色の花を付けるその姿は、まさに山の妖精のようです。
カタクリの花は春の妖精とも言われています。それは春先の今の時期に僅か2週間程しか花を開かないからだそうです。
カタクリの脇にゼンマイが頭を覗かせていました。
二輪草の近くには、一輪草も咲いています。この二つの花は良く似ていますが、花の大きさや葉の出方が異なります。二輪草は花の直径が2cm程と一輪草の半分程度の大きさで、葉の出方が二輪草は茎から直接葉が出ているのに対し、一輪草は茎から枝が出てその先に葉を付ける等の違いがあります。
紅姫コブシが満開でした。
この紅姫コブシの花は作り物のようにも見えます。
カタクリの花も数は少ないながら見ることが出来、友人もしっかりと写真に収めていました。タバコ休憩を終え国道181号線に出て、一路「凱旋桜」のある新庄村を目指します。
国道181号線の真庭市美甘近くにある1本桜です。今までこの桜が咲いているところを見たことが無かったのですが、今回初めて花が咲いているのを見ることが出来ました。
反対側から見ると後方に菜花が広がっていました。この方向からだと一本桜ではなく、後方にも桜が見えます。一本桜と言うのは、私が勝手に名付けただけなのですが…。
国道181号線の「首切トンネル」手前の法面に毎年見事な桜を見ることが出来ますが、今年は未だ少し時期が早かったのか、桜の花は見ることが出来ず少し寂しい風景でした。
「道の駅 がいせん桜 新庄宿」に到着しました。駐車場は満車状態で、何故が道の駅の前にある駐車スペースは今年は有料駐車場になっていました。道の駅や道を挟んだ南側は無料なのに…。南側の駐車場にバイクを置き、マスクを着用し徒歩で凱旋桜に向かいます。
凱旋桜の南側の入口にはマスク着用を促す看板や、食べ歩き禁止、検温実施中等の看板がありました。テントの前で検温し、設置していたアルコールで消毒を行い、旧出雲街道の街並みに沿って散策を始めます。
見事に満開です。桜花となめこ壁です。
本陣跡の佐藤邸です。参勤交代の時代、雲州《うんしゅう》藩指定の御茶屋として利用されていた事から、"葵の紋" の提灯が吊されています。雲州藩とは松江藩のことで、徳川家の流れをくむ越前松平家の分家に当たり、家紋が"葵の紋”だそうです。
脇本陣の「木代《きしろ》邸」です。江戸時代末期の代表的な建物だそうで、こちらも、"葵の紋" の提灯が吊されています。水路には水車が置かれ、その水の音色は「日本の音風景百選」にも選ばれているそうです。
葵の紋入りの提灯と桜
水路には錦鯉が優雅に泳いでいました。
沿道には132本の桜並木が植えられているそうですが、樹齢100年を超えると言われている桜もあるそうです。
レンズの絞りをF36まで絞り込んで撮影してみました。
御幸橋の欄干と、旧出雲街道新庄宿の桜並木です。
桜が咲き誇り、多くの方が桜を愛でながら散策を楽しまれています。
バイクまで戻ってきました。友人は露店で葉ワサビを購入したそうです。私もどうしようか悩んだのですが、結局買い損ねていました。友人が2つ買ったので、要るなら1つ分けてくれると言うので、分けてもらいました。帰宅後料理して酒の肴の一品に加えたいと思います。
昼食の予約は13時なので、未だ時間の余裕があります。友人が「先日TVで美甘《みかも》の桜の放送をしていたのを見て、綺麗だったので寄ってみよう」というので立ち寄ることにしました。
国道181号線から別れ、旧出雲街道に入ります。交差点には「美甘宿場桜」の案内板がありました。
美甘の桜並木に到着しました。以前この近くでヤマセミが見られると聞き、様子を見に来た事のある場所です。美甘宿は出雲街道の宿場町で、幅員6m程の道路は当時のままだそうです。街道沿いの建物は変わっても、かつて繁栄した宿場の面影が感じられるところです。
バイクを置いて、散策をします。友人たちは「桜とバイクが良い感じだ」と言いながら、愛車を写真に収めていました。
桜の下を散策されたり、桜の袂に腰掛け、花見を楽しんでいる方もいらっしゃいます。
桜並木の脇を流れる新庄川の河川敷には石が敷かれ遊歩道のようなっていて、桜を下から楽しむ事が出来ました。美甘宿場の桜をしっかりと堪能したので、真庭市久世にある「白寿庵」に今回の目的である「ゆば料理」を食べに出発します。
30分程で真庭市久世に着きました。「天領くせ桜まつり」の横断幕はありますが、旭川沿いの桜並木は満開のピークを少し過ぎているようです。
多少葉桜ですが、川岸の菜花の黄色と桜のピンク色が良い感じです。
12時45分「白寿庵」(真庭市久世)に到着しました。入口に「本日のランチは 予約完売 致しました」という看板が出ていました。しかし、今回は事前に予約済みなので大丈夫です。
私たちが入店しようとすると、入替るように食事を終えられた方が出て行かれていました。
料理を待つ間、ふと見ると「 ミシュランガイド 京都 大阪 + 岡山 2021」が置いてあり、付箋が貼られています。開いてみると…、ここ「白寿庵」がミシュランプレートに掲載されていました。今日はミシュランガイド掲載店でのランチです!
限定10食「白寿庵の ゆば膳」が出て来ました。
桶出し豆腐
ゆばの刺身
ゆばと、ゆばの包物
ゆば蕎麦
揚げ出し豆腐
ゆば餃子
豆乳の杏仁豆腐
ゆばと豆腐の吸い物
まずは、ゆばの刺身からいただきます。わさびを醤油に溶いていただきま~す。
全て完食です。さすが豆腐店直営のゆば料理です。とろみがあり濃厚なゆばの味をしっかりと堪能させていただきました。御馳走様でした! 妻にも是非食べさせてあげたいと思うので、休日が合う日に一緒に来てみたいと思います。
持帰り用の豆腐などが並んでいました。妻から「この前の油揚げが美味しかったので、今度は厚揚げを食べてみたい」とのリクエストがあったので、入店時厚揚げは事前に注文していました。厚揚げは持帰り棚には無く、注文を受けてから揚げるそうです。豆腐1/3丁分が1パックだそうで、3パック持ち帰り用にお願いしていました。前回いただいた油揚げがとても美味しかったので、油揚げを1袋と生揚げ1袋、それに桶出し豆腐1個に木綿豆腐1丁、今回はしっかりクーラーボックスに保冷剤を入れて持参して来ていて準備万端です。
厚揚げは出来たてホヤホヤでとても熱いので、別にトランクルームに入れ、他の物は全てクーラーボックスに収めました。スクーターはトランクルームがあるので、こんな時はとても重宝します。
前回食べ損ねただけに、今回やっと食べる事の出来た「ゆば善」にお腹も大満足です。帰りは県道30号線から美咲町江与味を経由し国道429号線に乗継ぎ、途中「道の駅かもがわ円城」で休憩することにし、久世を後にします。
道の駅「かもがわ円城」(加賀郡吉備中央町)に到着しました。ここで最後のタバコ休憩です。この道の駅は「バイクの聖地」と言われていて、バイク乗りの中では有名なところです。
ゆっくりとタバコタイムをした後、道の駅を出発します。途中空港近くで一人と別れ、最上稲荷付近でもう一人と別れ、それぞれ自宅に向かいました。その後私は帰り道少し回り道をして「御衣黄桜」の様子を見に行ってみることにしました。
「みはらしの丘」(都窪郡早島町)に到着しました。花の着き具合は3~4割程度ではないかと思います。しかし…。御衣黄桜が3本しかありません。昨年訪れた際には4~5本あったように思うのですが…。帰宅後気になって昨年の写真を見ると、やはり4本の御衣黄桜の木がありました。手前の木と次の木の間の1本が無くなっているようです。
綺麗に開花していました。
綺麗な緑色と白色の花です。
中心部に赤みがさしてきている花もありました。
蕾も沢山付いています。
白い花のウコン桜の花です。
このウコン桜の白い花は昨年見たとき名前が分からず、早島町役場の公園担当になる建設課に確認して、担当の方に調べていただき名前が分かった経緯があります。また、昨年は周囲をネットで覆っていましたが、今年はネットも取り外されていました。
朝は少し寒い感じでしたが日中は20℃を越し少し暑い程でした。「カタクリの花」や満開の「凱旋桜」、「美甘宿の桜並木」、それに「御衣黄桜」を堪能し、昼食は美味しい「白寿庵のゆば膳」と大満足の一日でした。帰宅後友人たちから帰宅メールが届いていました。「また走りに行こう!」とメッセージが添えられています。また色々と行先を考えてみたいと思います。
03.04.08追記
友人に分けてもらった葉わさびです。帰宅後料理に取り掛かります。葉わさびは下ごしらえ後一晩冷蔵庫で寝かせる必要があるため当日は食べる事が出来ません。ガマンガマン!
帰宅した日の酒の肴です。やはり油揚げは最高に美味しく、生揚げや厚揚げもとても美味しくいただきました。妻も美味しい美味しいとしっかりと食べていました。今の時期新玉葱のスライスも美味しくいただけます。
翌日の酒の肴です。桶出し豆腐に油揚げ、それに昨日作った葉わさびです。あと焼き魚ですが、未だ出来上がっていません。
しかし、1年ぶりの葉わさび料理、少し失敗してツン食感が少し足りませんでした。今日職場で友人にその話をすると、少し手順が違っていたようです。今回しっかりメモっておきます!