トキソウとハッチョウトンボ

妻と休みの会った今日、そろそろトキソウが咲いていたり、ハッチョウトンボの姿が見えるのではないかと思い、ドライブがてら和気郡和気町多賀にある岡山県自然保護センターに出掛けてみることにしました。妻は午前中は実家で所用があるというので帰宅後13時頃自宅を出発します。

 

14時過ぎに自然保護センターに到着しました。今日は土曜日ということもあってか駐車場は9割方埋まっていて沢山の方が来られているようです。

 

駐車場に車を置きゲートに向かって歩いていると、郷の茶屋の裏に小さな滝がありました。その周囲にはモミジもあり、秋には紅葉も楽しめそうです。

 

駐車場から200m程、坂道や階段を上ってくると入口ゲートが見えてきました。

 

ゲートをくぐり少し進むと、散策路上に鳥インフルエンザ予防のためか消毒施設が設置されていました。

 

ササユリの自生地付近に到着しましたが、咲いている花は見当たらず入口はまだ閉鎖されていました。

 

入口脇に少しだけ色付き始めたササユリを見つけました。あと数日のうちに淡いピンク色の可憐な花が咲くと思います。

 

葉が笹に似ていることからササユリ(笹百合)と呼ばれ、笹の中に生えていることもあり花が咲かないと見つけ辛いです。

先に進みます。

 

垂直の土の法面に機関銃が当たった跡のような小さな穴が沢山開いていました。

 

この小さな穴はケブカコシブトハナバチの巣です。このハチは西日本に分布するハナバチのようで、人を襲うことはないそうです。

 

トキソウは自然保護センターの奥の西側と東側にある湿生植物園で見ることができますが、西側の方が沢山咲いているので先にそちらに向かいます。

 

西側湿生植物園にやってきました。

 

トキソウは満開です。

 

トキソウはラン科トキソウ属の多年草で、日本の湿地に自生する小型の野生ランです。

 

木道沿いに沢山のトキソウが咲いています。

 

ラン科特有の花形に優しい色合いの1~2cm程の花を今の時期に咲かせます。

 

草丈は10~30cm程の綺麗なトキ色の可憐な花です。

 

花の色がトキ(朱鷺)の風切羽の色に似ていることが名前の由来だそうです。

 

ラン科の植物などに見られる特徴的な花容が綺麗なトキ色と相まって魅力的な花です。

 

木道をさらに奥まで進みます。

 

属名のポゴニアは゛ヒゲがある“という意味で、花びらの一部に多数の突起がヒゲのように見えることに由来しているそうです。

 

今年もしっかりとトキソウを楽しむことができました。

 

西側湿生植物園でしっかりとトキソウを楽しむことができたので、東側湿生植物園にやってきました。

ここでのお目当ては、大きさが1円玉程の日本一小さなトンボ、ハッチョウトンボです。

しかし目を凝らして探しても、全く姿が見えません……

半分諦めていた頃、東側湿生植物園の出口付近で妻が、これじゃないの? と声掛けしてくれ、急いで向かいます。

 

いました! 

メスのハッチョウトンボです。

 

またいた! と妻……

とても小さなトンボなので探すのが大変なはずですが、妻は難なく見つけてしまいました。

 

周囲を探してみると、もう一匹見つけました。

この後飛び立ったので後を追いますが、全く追いつくことができません……

 

その後近くの草に留まったところで撮影出来ました。

メスばかりなので妻に赤いトンボが見えないかと聞くと、しばらく探していましたが、これは? と声掛けしてくれました。

 

行ってみると孵化後のハッチョウトンボでした。

オスは羽化後はメスと同じような茶褐色ですが、1ヶ月弱で全体が鮮やかな赤色に変わるそうです。

 

妻が、赤いトンボがいるよ! と声掛けしてくれたので、行ってみると鮮やかな赤色をしたオスのハッチョウトンボでした。

 

ハッチョウトンボらしい? 鮮やかな赤色です。

 

写真では大きく見えますが、全長は2cm前後で世界的に見ても超小型のトンボです。

 

撮影していると、飛び立ってしまいました。

後を追いますが、動きが俊敏で追いつくことができません……

 

近くの草先に留まりました。

 

30分程粘りましたが、今回は三脚を忘れたこともあり、結局飛んでいるハッチョウトンボは撮影することができませんでした。やはり三脚は必需品です。

この後、タンチョウの飼育施設の脇をとおりセンター棟に向かいます。

 

タンチョウ飼育施設のゲージの中ではスタッフの方が池の清掃作業をされていました。

 

センター棟近くまで戻ると上池付近に放鳥しているタンチョウが、すぐ近くまでやって来てくれました。

 

タンチョウをこんなに間近に見られる場所は数少ないと思います。

 

タンチョウの顔をアップで撮影しました。

場所を移動します。

 

もう一羽は巣で抱卵しているようです。

 

しばらくすると先ほどのタンチョウが巣の近くまで戻ってきました。

 

センター棟前までやってきました。

 

館内には可愛らしい木工加工品が並べられています。

 

展示室の様子です。

 

タンチョウの成長過程を現したパネルが展示されています。タンチョウは意外と成長が早いようで、4、5ヶ月程で成鳥と同じくらいになるようです。

 

ヤマセミが出迎えてくれます。

 

展示室は各コーナーに分かれています。

 

10倍の世界…… 小さな虫たちが大きく拡大されていて、その生態がよく分かります。

 

蝶やトンボなどの標本コーナー……

 

オオタカや……

 

魚を捕らえたミサゴの標本など、自然の中で暮らす動植物の様子が分かりやすく展示されています。

 

センター棟の南側出入口に出てきました。

 

センター棟前の木道は上池の中まで散策できるよう整備されています。

この後上池の北側をとおり駐車場に向かいます。

 

上池の北側を歩きます。

 

野鳥の声を楽しみながら進みます。

 

16時半過ぎ、駐車場まで戻ってきましたが車は数台しか残っていませんでした。

この後帰路に就きます。

妻は歩数計を見て、今日は自然公園の中を9,000歩弱歩いたみたいと言っています。毎日このくらい歩ければいいのでしょうが、なかなか歩く機会がありません。季節もよくなってきたのでポタリングなどで、たまには体を動かさなければ!

今日は満開のトキソウハッチョウトンボなどを、しっかりと楽しむことができました。妻はトキソウや始めて見たハッチョウトンボに感激していたようですが、少し残念だったのがササユリの花を妻に見せてあげることができなかったことでした。妻はまた紅葉の季節に来てみたいと言っていましたが、私はササユリが咲く頃また機会を作って訪れてみたいと思います。

 

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