昨日友人と二人でリンゴ購入のツーリングに出掛けていた際、昼前に「明日は夕方から雨のようですが?」と今日勤務の友人からラインが入りました。天気予報を見ると確かに明日の日中は天候が持つようなので、「明日都合が良ければ日生のカキオコに行ってみませんか」と返信すると即決定、今日三人で日生でカキオコをいただいた後、少し足を伸ばして閑谷学校の紅葉を楽しむツーリーングに出掛けることになりました。
朝9時にいつもの岡山市中区の倉田交差点に集合出発です。
9時45分頃到着すると一人の友人は既に到着済みで、しばらくするともう一人の友人も到着しました。
インカムをセッティングして定刻9時に出発です。
昼食には少し早いので、友人お勧めの「みなとの見える丘公園」(備前市日生町日生)に立寄ることにしました。
日生市街地から細い山道を上ります。登山道は狭く車だと行き違いに多少苦労しそうな感じですが、バイクなので対向車が来ても十分行き違いも可能です。山頂付近には3~4台程のの駐車スペースがあり、ここからは歩いて進みます。
山頂展望台には実際に船で使っていた号鐘が取付けられている「幸福の鐘」がありました。
正面には牡蠣筏も浮かんでいます。さすが牡蠣の町日生です。
西方向には、日生市街地と島へ渡る定期船が発着する港が望めます。
友人の一人が朝食を食べてなく、お腹が空いたと言うのでカキオコを食べに向かいます。その友人が頭島に行ったことがないというので、カキオコをいただいた後備前日生大橋を渡って行ってみることにしました。
今日の昼食は私のお気に入りのカキオコ店「浜屋みっちゃん」でいただきます。駐車場は少し離れていますが、三台分の駐車スペースがあります。私たちはバイクなので一台分のスペースに三台駐車しました。
駐車場から店に向かいます。
正面に先ほど行った「みなとの見える丘公園」のある楯越山が見えています。
待つのを覚悟で来ましたが、私たちが最初の客だったそうです。
三人共カキオコをオーダーしました。
さすがに手際がいい!
おばちゃん、少しスマートになった?
伺うと、体調を崩され一時期入院されたそうで、日曜、祝祭日のみ店を開けることもあったそうです。おじさんの姿が見えないので伺うと、今年初め体調を崩されて施設に入所されたそうで、今はお孫さんが手伝いに来てくれていて、二人で頑張られているそうです。
カキがド~ンと盛られました。
裏返します。
程よく焼き上がた頃、再び裏返しソースにネギ、紅ショウガを乗せて出来上がり!
マヨネーズと一味をトッピングしていただきます。
久しぶりの「浜屋みっちゃん」のお好み焼き、相変わらずとても旨い!
プリプリのカキがこれでもかと入っていて、食べ応え十分です。
今年の剥きカキは明日11月17日から提供されるそうですが、出始めのカキは身が小振りなため、一番美味しい時期に瞬間冷凍したこのカキの方が美味しいそうです。初物のカキを食べたければ明日以降また来てくださいとしっかりセールストークするおばちゃんでした。
美味しいカキオコ、ごちそうさまでした!
これからも体調に気を配りながら、末永く美味しいカキオコ食べさせてくださいね!
駐車場に戻り頭島に向かいます。
JR日生駅前を通過し、市立病院脇の交差点を右折し鹿久居島方面に向かいます。
備前日生大橋を渡ります。
日生本土と日生諸島の各島を結ぶ定期便が発着する頭島港に到着しました。
頭島は備前日生大橋の架橋で本土と陸続きになったため、定期船は日に数便寄港するだけです。
港の脇には日生漁協の産直市場があり、ここで殻つきの牡蠣を購入したり、バーベキューコーナーでカキ焼などが楽しめていましたが、扉は締まったままで内部も閑散としていて、それらしき様子も伺えないので閉鎖されたようです。
「たぬき山展望台」に向かいます。
頭島の最高地点、標高55mにある「たぬき山展望台」(備前市日生町日生)に到着しました。
道路脇には美味しそうなミカンが沢山実っています。
展望台に上ります。この展望台は頭島で一番高い場所にあり、360°の展望を楽しむことが出来ます。
東方向には、鶴島、その先に少し霞んでいますが家島諸島が望めます。
南方向には大多府島《おおたぶじま》、その先に少し霞んでいますが小豆島が望めます。
「たぬき山展望台」からの展望を楽しめたので閑谷学校へ行きましょうと言うと、友人の一人が「五味の市」に寄って今夜のおかずを購入したいというので立寄ることになりました。
鹿久居島を走り抜けます。
市場では魚やカキなどが販売されています。
殻付きカキを販売されていたので販売されていた方に「解禁は明日からでは?」と伺うと、「剥きカキは明日からですが、殻つきは今月初めからなんですよ」と言われていました。
友人が「いいおかずが仕入れられた」と買い物袋一杯購入して帰ってきたので出発します。
県道を走り国道2号線の伊里中交差点を通過し、閑谷学校の少し手前にある「旧閑谷学校石門」(備前市閑谷)に立寄ってみました。
石門についての説明看板です。
石門にしては背が低すぎるようですが……
現在では1m弱しか見えませんが、当時は高さが3m以上あったようです。
「旧閑谷学校石門」から1km程北上すると「閑谷学校」(備前市閑谷)に到着しました。
駐車場近くのモミジは色付いてはいますが、今年は少し色が悪いように思います。
閑谷学校の校門の「鶴鳴門」です。
校門の正面、聖廟前には櫂の木かあり、毎年一対の楷の木が赤と黄色に見事に紅葉します。今年は訪れるのが少し遅かったようで既に葉は落ちていました。スタッフの方に伺うと11月3日頃が見頃だったそうです。
日本には江戸時代まで楷の木はなかったそうで、1915年(大正4年)に初めて日本に持ち込まれたようです。初めて日本で植えられたのは日本で孔子や儒学にゆかりのある学校などで、湯島聖堂に3本、足利学校に1本、多久聖廟に1本、ここ閑谷学校に2本が寄贈されたそうです。
風土に合っているためか閑谷学校の楷の木が一番大きく育ち、幹の太さが約2m、高さ約は約13mにも成長したようです。閑谷学校では孔子にちなんで、「楷の木」を「学問の木」と呼ぶようになり、日本で最初に「学問の木」と呼んだのは閑谷学校が最初だったそうです。
右から「鶴鳴門」、「御成門」、その後方に国宝の「講堂」が望めます。
閑谷学校は1666年(寛文六年)に岡山藩主の池田光政が領内の庶民子弟教育のため津田永忠に命じて手習所を造ったのが始まりだそうです。
飲室門付近にやってきました。この付近の紅葉も今年は色付きがもう一つです。
飲室門は通常生徒や朱文公学規講釈に出席する聴講者が出入りする通用門だったようです。
閑谷学校を囲んでいる総延長765mの石築塀は幅が約1.9m、高さは約2.1mで石垣上部が蒲鉾のような半円形に造られているのが特徴的です。花崗岩を巧妙に組み合わせ300年余り経った今でも崩れることなく美しい姿を残しています。
見事な紅葉と言いたいところですが、今年は色付きが今一つです。
校厨門と紅葉です。
校厨門付近で折り返し駐車場に戻ります。
校厨門付近から飲室門を望みます。
駐車場に戻り帰路に就きます。
県道を南下し、国道2号線に出てきました。
国道2号線の青江交差点手前で友人たちと別れます。
14時20分頃帰宅、今日の走行距離は130km程でした。
距離的には少し物足らないような気もしますが、美味しいカキオコをいただいたり、閑谷学校の紅葉を楽しめたりと昨日に続いてのツーリングで、十分楽しむことができました。
また機会を作ってツーリング計画を考えて見たいと思います。