昨日の土曜日、職場の友人と久しぶりにツーリングに出かける予定にしていましたが、当日朝8時頃友人から「今雨が降っているので、出発時間を1時間遅らせよう」と電話がありました。外に出てみると曇り空?、雨雲レーダーを見ると南区には雨雲は無いようですが北区は雨雲が通過しているようです。しかし1時間もすれば雨雲は抜けるようなので集合時間を1時間遅らせば大丈夫とのことです。
9時前に再度連絡があり、予測が変わり今日は雨が降ったり止んだりという天候のようです。雨雲レーダーを見ると県南全域に雨雲がかかっていて、外に出てみると小雨が降っていました。この天候でのバイク走行は無理なようなので今回のツーリングは見送ることにしました。
今日は妻も休みで昨日行けなかった熊山遺跡(赤磐市奥吉原)の話をしていると私も行ってみたいというので、ドライブがてら出かけてみることにしました。この場所なら人混みの心配も無いように思います。昼食は備前市日生まで少し足を延ばして今が旬のカキオコを食べたいのですが、日曜日ということで多くの方々が訪れている可能性も高く今回は見送り、さほど人も多くないと思われる熊山の米粉ラーメン(赤磐市沢原)を食べる事にしました。
自宅を9時半過ぎに出発し、2号線を走り備前市伊部から熊山の登山道に入ります。車道の登り口には「熊山遺跡まで6.5km」という案内板がありました。登山道は1車線で対向車が来れば行違いが大変そうです。
自宅から1時間程で熊山遺跡の駐車場に到着です。ここからは車を置いて徒歩での移動になります。歩道の入口には「熊山遺跡まで500m」という案内板がありました。
しばらく進むと分かれ道があり、右に進むと「二つ井戸」、左に進むと「熊山遺跡」の案内板がありました。私たちは左方向に進み熊山遺跡を目指します。
しばらく進むとまた分かれ道があり、左は歩道が続き、右は階段になっていました。特に案内板も無いようなので私たちは右方向に進みましたが・・・。
熊山神社に到着しました。神社の奥まで行ってみましたが先に進む道が見当たりません。境内に居られた方に熊山遺跡に行く道はどこですかと伺うと、入口側にある鳥居の先を下ると行けますよと教示いただきました。
せっかくなので熊山神社に参拝することにしました。
狛犬は備前焼きでしょうか?参拝を済ませ鳥居から下ると先程の歩道に出ることができました。私たちは熊山遺跡への歩道を外れ、熊山神社へ向かうコースへ入ってしまったようです。
歩道を進むと紙垂《しで》が付けられた2本の大きな杉の木がありました。樹高約38m、推定樹齢1,000年だそうです。この杉を境に空気が少し違うような感じがしました。
熊山遺跡に到着しました。この熊山遺跡は国指定の史跡のようです。
説明によると、全国的にも珍しい石積の遺構で、吉備真備が活躍した奈良時代前期に築成された三段石積の仏塔のようです。
仏塔の前に鐘楼跡がありましたが基礎石らしき石が残っているだけです。その鐘楼は現在雪舟ゆかりの禅寺で有名な総社市の宝福寺で使用されているようです。
東から見た仏塔です。基段の上に三段の石積が築かれています。
二段目の石積の中央には四角いくぼみが東西南北の4面に設けられています。このくぼみは仏像などを置く龕《がん》という場所だそうです。
北東方向から見た仏塔の角部です。
北から見た仏塔です。
同じ場所から龕をアップで撮影しました。
北西から見た仏塔です。
南西から見た仏塔です。東や北、西側からは分かりませんでしたが、この仏塔はしっかりとした天然の岩盤の上に築かれているようです。
南側から見た仏塔です。一周したので休憩所の南側にある展望台へ移動します。
休憩所や展望台周辺のベンチでは数組の方々が休憩やお弁当を広げられていました。みなさんの服装を見ると登山服姿なので、麓から歩いて登ってこられたのではないでしょうか。
展望台に上ると2台の双眼鏡が設置されていて、利用料は無料のようです。
展望台から見た東南東方向です。山々の先に少し霞んでいますが目視では瀬戸内海が望めますが、残念ながら写真には写っていませんでした。
南方向の展望です。中央を岡山県の三大河川の一つ吉井川が流れています。
南西方向の展望です。岡山市街地が見えますが、霞んでいるのが残念です。この展望台からは天候が良ければ最高の展望が楽しめるのではないでしょうか。
しっかりと展望を楽しんだので駐車場へ戻ります。
五輪塔がありました。
仏塔の少し東奥に猿田彦神社が見えます。
仏塔の少し北側に鐘楼跡か観音堂跡がありました。説明板には鐘楼跡か観音堂跡と書かれてありましたが、私は鐘楼跡は仏塔の手前にあったことと、比較的広いスペースであることを考えると、この場所は観音堂があったのではないかと思いました。
熊山遺跡から10分程で駐車場まで戻ることが出来ました。
これから北方向に山を下りますが、以前訪れたことのある友人の話では、北側の道路は狭く走りにくいと聞いていたので、ゆっくりと下山します。聞いていたとおり幅員は狭く車幅ギリギリで、退避場所も少なく対向車が来れば行違いに四苦八苦しそうでしたが、幸い対向車も無く無事下山することができました。
熊山遺跡から20分足らずで「熊山農産物直売センター」に到着しました。
熊山農産物直売センター脇にあるこの建物で米粉ラーメンが食べられます。
入口に米粉揚げ麺「赤パリ」という看板がありました。揚げ麺も美味しそうなので私はこの「赤パリ」を食べてみたいと思いましたが、残念ながら今日は食べられないそうです。
しかたがなので私は「米粉ラーメンの大盛り」を注文、妻は普通盛りの「米粉ラーメン」を注文しました。
妻は店内の壁に貼ってある「本日の定食 クジラの竜田揚げ」のポップが気になるようです。しかし、さすがにこの定食までは食べきれません・・・。スタッフの方に単品の注文は出来ますか?と伺うと、出来るそうなので単品でお願いしました。
出て来ました「米粉ラーメン大盛り」です。やはりチャーシューはデカく分厚い!
さらに玉子、モヤシ、ネギ、シナチクと乗っていてとても美味しそうですが・・・。何故か今回は米粉麺にモチモチ感があまり感じらず少し粉っぽさを感じました。
少し遅れてクジラの竜田揚げが出て来ました。今でこそクジラ料理は高級料理ですが、クジラの竜田揚げは小学校の給食でもよく出ていた懐かしい一品です。クジラ料理を食べたのは大阪に居た頃に泊まりがけで妻や子どもたちと和歌山県の大地町へ食べに行ったのが最後だったように思います。肉を食べない母が唯一食べることの出来たクジラ肉、まだ私が幼少の頃、我が家では肉と言えばクジラ肉が主体で、たまに父が肉を食べに行こうと近所にあるホルモン店に食べに連れて行ってくれたのを懐かしく思い出しました。
清算時、妻が前回私が一人訪れた際土産に買って帰ったクロワッサンたい焼きが美味しかったので食後のデザートに食べたいと言うので購入しました。クロワッサンの香ばしさがたまらなく美味しいたい焼きです。この後近くにある岡山県自然保護センター(和気郡和気町田賀)にタンチョウを見に行こうと思いましたが、近県で鳥インフルエンザが発生していたため念のため電話で確認してみると、やはりタンチョウの放鳥はしていないそうなので、今日はこのまま帰宅することにしました。
今回は以前から気になっていた熊山遺跡を散策、妻は昨秋閑谷学校で食べて以来、また食べてみたいと言っていた米粉ラーメンや懐かしいクジラの竜田揚げを食べる事ができとても満足していたようでした。コロナ渦で出かかられる場所は限られますが、たまには妻とのデートもいいものです。