朝起きてみると快晴で今日は一日天候もいいようです。屋外の温度計を見ると18℃と温かくなってきたようです。そろそろ岡山県北にある岡山県立森林公園のミズバショウやザゼンソウが見られるのではないかと思い、ツーリングがてら出掛けてみることにしました。
CBR400Rのリアバックを拡大し、望遠レンズなどの撮影機材を積込み9時30分自宅を出発しました。
国道429号線を走り、自宅から1時間半ほどで久米郡美咲町にある、みち停あさひが見えてきました。
ここで休憩です。みち停 あさひは、JA晴れの国岡山が運営されている休憩所を備えた道の駅です。
ここには何と無料で利用できる足湯があります。
天然温泉ではないようですが、光明石温泉という準天然の人工温泉のようです。
目の前には桜で有名な三休公園が望めます。桜祭りのシーズンには山全体がピンク色に染まるので、足湯に浸かりながら素晴らしい桜を楽しむことができそうです。
みち停あさひでは、地元で採れた野菜や果物、米粉パンなどの農産物加工品も販売されていました。
モクモクタイムを終え出発します。
国道429号線から県道70号線、国道179号線へと乗り継ぎ、中国道の院庄ICを通過しさらに北上します。
岡山県の三大温泉の一つ奥津温泉の手前で、蒜山・羽出方面に向かう県道116号線に入ります。
羽出川沿いに北上していきます。
国道179号線から別れ県道116号線を10分ほど上った場所にある泉源園地近くの桜は見事に満開でした。
泉源園地はヒラメのつかみ取りや、摑まえたヒラメをその場で焼いて楽しめるバーベキュー棟などが設置されています。
※ ヒラメはアマゴの地方名です。
泉源園地から5分ほど北上すると岡山県立森林公園に到着しました。
駐車場にバイクを置き森林公園にやってきました。
入口には閉園中の看板が……
近くにおられたスタッフの方に伺うと、明日4月20日からが開園だそうで準備に追われているようです。開園前なので公に、はいどうぞとは言えませんが、せっかく来られたのですから少し散策されるくらいはいいと思いますよと言ってくださいました。ただ、開園前ということもあり管理センター内への立入や公園内のトイレなどの施設は使用できないそうです。
中央散策路脇にある、からまつ園地付近の水路にミズバショウが咲いていました。
中央散策路を進み、いぼた園地付近までやってきました。中央散策路から別れ、六本杉、ボーズ原谷方面に向かいます。
この付近には沢山のザゼンソウが咲いています。
ツルアジサイがありました。
文字どおり、つるが大きな樹上や岩に絡みながら伸びているアジサイです。
藪手毬も満開です。
中央散策路に戻り先に進んでいると満開のコブシの花が見えてきました。
近くまでいき撮影しました。
コブシの花はモクレンの花に似ていますが、モクレンの花は上向きに咲き完全に開ききりませんが、コブシの花は横に広がり完全に開ききるようです。
かえで園地までやってきました。ここで少し休憩します。
しばらく休憩し、水分補給もしたので戻ることにします。
中央散策路から別れ、帰路は北展望台方面を回ります。
途中毎年沢山のザゼンソウが咲く場所をとおりましたが、今年は全くザゼンソウの姿を見ることができませんでした。
まゆみ園地まで戻ってきました。まゆみの木の下には沢山のバケイソウが生えています。
駐車場まで戻ってきましたが、まだ沢山の車が停まっています。
準備を終え帰路に就きます。
第3駐車場近くにある岡山県立森林公園の案内柱で記念撮影です。
国道179号線に戻り南下します。気温は何と26℃もありました。
途中、国道179号線沿いの奥津湖畔にある、みずの郷奥津湖に今が旬の山菜を購入しようと立寄りました。ここは以前、奥津湖花火大会の時に花火の撮影に訪れた場所です。
バイクを置き店内に向かいますが……
何故か閑散としています。
ふるさと味わい館は閉まっていて店内には全く商品がありません……
向いにある鏡野町の奥津観光案内所の方に伺うと、今年の3月からこの施設の改装工事が行われているそうで、ふるさと味わい館は奥津温泉の傍にある道の駅奥津温泉で営業されているそうです。今年の花火はどうなるのか伺ったところ、今のところ開催の有無は未定のようです。
ベランダからは奥津湖が一望できます。
休憩を終え出発します。
もしかしたら道の駅久米の郷で山菜が購入できるかもしれないと思い、コースを変えて立寄ってみることにしました。
バイクを置き駅舎内に入ります。
店内には今が旬のタケノコや……
お目当てのワラビ……
始めて見るこしあぶらという木の芽です。このこしあぶらはタラの芽と同じウコギ科の植物だそうで山菜の女王とも呼ばれ、天ぷらやおひたし、和え物などでいただけるようです。
土産の山菜も購入できたので帰路に就きます。
帰宅したのは16時40分、コーヒーを飲み少し休んだ後、早速ワラビの下準備に掛かります。
ワラビはそのままでは食べられないので灰汁抜き処理が必要です。 時間が経つと硬くなってしまうので、採った日の柔らかいうちに灰汁抜きをしておきます。 根元の固い部分を切り落とし、流水でワラビを回すようにしっかり洗い表面の産毛状のものを取り除きます。
鍋にワラビが浸るくらいの水(1.5Lほど)を入れ一度沸騰させたのち重曹(炭酸水素ナトリウム)を8gほどを入れます。水温が80~90℃まで下がったところでワラビを入れ、浮き上がらないように皿で押さえて一晩置いておきます。
これでワラビの下準備は完了です。
妻が帰宅後天ぷらを作ってくれました。今夜はこしあぶら、タケノコ、タマネギ、エビの天ぷらです。
翌朝早くに目覚めたのでワラビの処理をします。
一晩灰汁抜きのため浸けていたワラビからは、しっかりと灰汁がでているようです。
一晩置くと灰汁が出て緑黒い色に変わっていました。
水を捨てた後、流水でしっかりと水洗いをします。
よく洗ったワラビを今度は何も加えていない真水に入れて3時間ほど置き、出勤前に今一度取り出し水洗いをして帰宅まで新しい水に入れて置いておきます。
帰宅後ワラビを洗い下準備の完了です。
最初はワラビのカルパッチョを作ります。
灰汁抜きしたワラビを醤油とオリーブオイルを混ぜたものにしばらく浸しておくだけのお手軽料理です。
もう一品は、ワラビとアサリのソテーです。
オリーブオイルでアサリを炒めカットしたワラビを入れさらに炒め、黒コショウを加え醬油を一回しして出来上がりと、こちらもお手軽料理です。
こしあぶらが半分残っていたので今夜も天ぷらです。妻が帰宅後作ってくれました。
今夜はこしあぶら、ワラビ、竹輪、シシャモの天ぷらです。息子用にと妻が鶏の唐揚げも最後に作っていました。
今夜の夕食は、こしあぶら、ワラビなどの天ぷらにワラビとアサリのソテー、ほうれん草の白和え……
ワラビのカルパッチョ……
タケノコの煮付けです。
こしあぶらの葉はセリのような風味が感じられ、根元部分はコリッとした食感でした。
こしあぶら(濾油)とは変わった名前ですが、昔この木の樹脂を絞って濾したものを漆のように塗料として使用していたことが謂れだそうです。
ワラビの天ぷらは、サクッとしていて仄かに苦みのきいた味わいがクセになりそうです。
ワラビの天ぷらもさることながら、ワラビのカルパッチョやワラビとアサリのソテー、初めていただいたこしあぶらなど、春の味をとても美味しくいただくことができました。
これからは季節もよくなるので、またツーリングに出掛けてみたいと思います。