日咩坂鐘乳穴神社の姫ボタル

今日は友人とドライブに出掛け、帰宅後コーヒーを飲みながらリビングで寛いでいると、ふと先日「蛍遊の水辺由加」で姫ボタルの撮影をしていた時にご一緒した方から伺った新見市豊永赤馬にある「日咩坂鐘乳穴神社」《ひめさかかなちあな神社》の事を思い出しました。この神社は6月下旬頃から姫ボタルのシーズンが始まり、神社の周囲の杉林では毎年沢山の姫ボタルが飛び交うそうです。特に随身門を配した参道は絵になると言われていたので時期的に少し遅いかも知れませんが、今夜姫ボタルの撮影に出掛けてみる事にしました。地図を見ると住所は新見市になりますが、位置的には毎年通っている真庭市の北房ホタル公園の近くのようです。自宅を1630分過ぎに出発、国道180号線経由で向かう事にしました。

国道180号線から国道313号線、真庭市下呰部《しもあざえ》の北房振興局手前で備中川に架かる明神橋を渡り県道58号線(北房川上線)の新見、大佐方面へ左折します。

下呰部の市街地です。ホタル公園はこのまま県道58号線を直進しますが、今回はこの交差点を左折し井倉洞、満奇洞方面に向かう県道50号線(北房井倉哲西線)に乗継ぎます。

下呰部市街地から県道50号線のヘアピンカーブを上り真庭市から新見市に入るとすぐに小さな三叉路が見えて来たので右折します。県道をそのまま進むと満奇洞までは4.3km程で行く事が出来るようです。

下呰部市街地から10分足らずで日咩坂鐘乳穴神社(新見市豊永赤馬)に到着しました。

参道を進むと噂に聞く随身門があり、その先に神楽殿も見えています。

随身門を迂回し神楽殿前の広場に出て来ました。この神楽殿は1707年(宝永4年)に創建されたそうです。到着すると1台の車が停まっていたので私はその車の横に駐車しました。話を伺おうと車に向かいますが車内で休まれているようなので境内の様子を見て回ってみる事にしました。

手水舎で手を清めます。

拝殿左脇には鐘撞堂もありました。

拝殿は近代的なコンクリート造りです。今夜沢山の姫ボタルが飛び交いますようにとしっかりと参拝し境内を回ってみます。

本殿は重厚な佇まいで創建は1815年(文化12年)だそうです。御神体は日咩坂鐘乳穴《ひめさかかなちあな》で、深さ100m程のドリーネを下りると高さ15m、幅7mの巨大な洞口があり、内部の全長は1,600m、高低差は約180mもある岡山県下屈指の鍾乳洞のようです。1957年(昭和32年)には満奇洞などと共に「阿哲台」として岡山県指定天然記念物に指定されたそうで、東西約18km、南北約12kmと広大な広さを誇る日本有数規模のカルスト台地だそうです。ただこの鍾乳洞、事故が多発したようで残念な事に入洞が出来ないようです。

本殿裏にあった境内社です。境内を一周し、神社の周囲を歩いてみましたが御神体の日咩坂鐘乳穴の場所は分りませんでした。

神社の周囲を散策後戻って来ました。カメラをどこにセッティングしようか考えていると、先に来られた方が車から降りて来られたので状況を伺ってみました。この方は倉敷から毎年撮影に通われているそうで、一週間程前に一度来られていて今季2回目だそうです。前回は入口の鳥居から随身門の間の参道で沢山の姫ボタルが飛んでいたと教示いただいたので私は随身門を挟んで神楽殿側と鳥居側から参道を撮影してみる事にします。この方は前回参道を撮影されたので今回は神社の奥の方で撮影されるそうです。

G7Xは随身門から参道方向を狙ってみる事にしました。この随身門は1817年(文化14年)に創建されたそうです。

G7Xのセッティングを終え9000Dを持って参道を鳥居方向に向かい、周囲の様子を見ながら撮影場所を探します。

9000Dは随身門と鳥居の中間付近にセッティングし、随身門方向を狙ってみる事にしました。

9000Dで20時過ぎから21時頃まで撮影した写真を比較明合成した写真です。周囲の杉林では沢山の姫ボタルが光っていましたが参道の上はあまり飛んでくれません。しかしカメラの後方から鳥居方面では参道の上にも沢山のホタルが飛んでいました。案外入口の鳥居付近を狙ってみるのも面白いかも知れません。

G7Xで20時過ぎから21時頃まで撮影した写真を比較明合成した写真です。随身門の手前には杉林から月明かりが差し込み明るいためか姫ボタルは殆ど飛んでくれませんでしたが、周囲の杉林や参道では沢山の姫ボタルが飛んでいました。

21時頃には姫ボタルの数も減って来ました。岡山県南に比べ県北の姫ボタルの飛び終える時間はかなり早いようです。先に来られていた方が撤収されるそうなので、私も撮影を切り上げる事にしました。今回初めて訪れた日咩坂鐘乳穴神社、ピークは少し過ぎていたようですがしっかりと姫ボタルの乱舞を楽しむ事が出来ました。また機会を作って是非撮影に訪れてみたいと思います。

 

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