岡山の郷土料理と由加神社

職場の友人に誘われ、またまた「おかやま旅応援割」を利用し岡山ワシントンプラザホテルへ宿泊、夕食は前回と同じ「和風居酒屋 あかり」でいただく事になりました。今回は翌日に友人お勧めのステーキハウスで昼食をとり、その後倉敷市児島由加にある由加山に出向いてみる事にしました。夜勤明けの今日、帰宅後休んだ後友人が16時頃自宅まで迎えに来てくれるというので、お言葉に甘える事にしました。

車を駐車場に置きホテルに向かいます。

チェックインを済ませ部屋に入ります。今回は桃太郎大通り側の部屋でした。

18時に夕食の予約をしているそうなので17時50分にロビーで待合せ、交差点の斜め向かいにある「和風居酒屋 あかり」に向かいます。

「和風居酒屋 あかり」(岡山市北区野田屋町)に到着しました。

この店は和をモチーフにした創りで、落ち着いた雰囲気で食事が楽しめます。店内に入り靴を脱ぎ、ちょっと高級感を感じる店内の通路をとおり予約していた個室に案内されました。今回の部屋は前回妻と食事をした時と同じ部屋で、今夜も平日にもかかわらず満室状態のようです。今回は6,000円の千屋牛ステーキ付のコースを予約しているそうなのでとても楽しみです。

今回は飲み放題にはしませんでした。とりあえず単品で生ビールをオーダーします。

先付けでトウモロコシ豆富が出てきました。トウモロコシの豆富は初めてですが、しっかりとトウモロコシの風味を感じる事が出来る美味しい豆腐でした。

小鉢はポテトそぼろ乗せにタラコ、タラコワサビです。タコワサビはピリッとワサビ菜が効いて下津井ダコとの相性も最高です。

造りは下津井ダコ、サワラ、シマアジ、マグロが乗っています。

新鮮な刺身に、ビールも美味しくいただけます。

煮物は「サワラの餡掛け」です。

焼きのもの千屋牛ステーキが出て来ました。

美味しそ~

私には丁度いい焼き加減です。

揚げ物は地穴子ミョウガの天婦羅です。

添えられていた岩塩でいただきます。

酢の物はサワラのタタキポン酢です。

酢は控えめで少し上品な味付けです。

食事はサワラの釜飯です。

吸い物はしっかりとキニラの風味が感じられました。

デザートは柚子アイスです。ここ「和風居酒屋 あかり」では手軽に岡山の郷土料理を味わう事が出来ます。料理の味付けも薄味で上品な味わい、雰囲気もいい感じでお気に入りの店の一軒です。美味しい郷土料理をしっかりといただき、ビールも美味しくいただく事が出来ました。時間はまだ20時過ぎと早いようですが、ホテルに戻り休む事にします。

翌朝9時45分にロビーで友人と待合せ、駐車場に向かいます。今日の昼食は友人行き付けのステーキハウスでいただきますが時間も早いので、友人お勧めの産直など数店を回る事にします。友人は松江市出身ですが地元の人より岡山の良い所を沢山知っているようです。

友人お勧めのステーキハウス「どん」(岡山市北区青江)に到着しました。

予約席に案内されました。テーブルからは先日私が監禁されていた岡山赤十字病院が見えています。

友人お勧めの「檄アツ ステーキ」です。ライスやパン、それにスープのお代わりがし放題だそうです。私は150gのステーキにガーリックスライスをトッピング、ライスの普通盛りをオーダーしました。

セルフサービスでスープを取りに行きます。私はオニオンスープにしましたが、友人はオニオンスープとわかめスープの2杯を注いでいまいた。友人に勧められるまま、タレを入れるカップも一緒に持ってテーブルに戻りました。

出て来ました。「檄アツ ステーキガーリックスライス盛り」です。

いただきま~す!

ステーキソースを注いた後、岩塩が置いてあるのに気付きました。岩塩があるのならばソースより岩塩の方が私の好みです。

岩塩を振り掛けいただきます。

友人はパンのお代わりをオーダーしました。

私はライスの大盛りをお代わり、それにわかめスープを追加しいただきます。

やはり肉にはガーリックです。とても美味しくいただく事が出来ました。ごちそうさまでした!

この後倉敷市児島由加にある由加山の「由加神社」と「由加山蓮台寺」に向かう事にします。私は由加にはホタル撮影に度々行きますが、神社やお寺に行くのは久しぶりになります。

40分程で到着しました。久しぶりに訪れると参道の階段も綺麗に整備されていました。

参道の階段脇にはアジサイが咲いています。

延々と続く階段……

由加神社に到着しました。この鳥居は日本一の大きさを誇る備前焼の鳥居だそうで、その脇に構える狛犬も同じ備前焼です。由加神社は全国に52の分社を持つ由加神社の本宮で、江戸時代の中頃から備前藩主池田家の祈願所となり池田家により由加神社の社殿や由加蓮台寺の客殿が造営され、藩主自らも度々参拝に訪れていたようです。

参道脇には睡蓮の花も咲いていました。

正面の階段を上り、由加山蓮台寺奥の院、権現堂に参拝します。

急な階段が身に堪えます。

参拝を終え風に癒されながら少し休憩です。眼下には由加山蓮台寺の客殿や多宝塔、そして由加神社、遠くに瀬戸内海も望めました。

この後、多宝塔まで行ってみる事にします。

由加山蓮台寺の客殿の斜面に築かれた庭園です。

由加神社の鳥居まで下りて来ました。

藩主も参拝されたと言われる本殿です。

本殿前にある厄除け橋です。橋上には“厄”の字が散りばめられていて、除けながら渡っても良し、踏んで渡っても良しという案内板がありました。

しっかりと参拝させていただきました。

本殿脇には豊漁、魚供養の「タコ神様」がありました。さすが下津井ダコの地元です。

奥には磐座群があり、学業、合格の神様菅原道真公も祀られているようです。

多宝塔に向かう途中、アジサイの花が咲いていました。

由加山蓮台寺の多宝塔に到着しました。参拝を終え休憩所へ戻ります。

休憩所ではあんころ餅と柚煎餅が販売されていました。あんころ餅は400年の歴史を誇る由加山の土産品の一つで、昔祖父母と訪れた時土産に買って帰った記憶が蘇りました。

休憩後由加山蓮台寺に参拝に向かいます。

由加山蓮台寺の境内にはハスの花が大きく膨らんでいました。参拝を終え帰路に就く事にします。

由加山奈良時代733年)に行基阿弥陀如来薬師如来の二尊を「瑜伽大権現」として祀り寺社を創建したのが始まりだそうです。瑜伽大権現は日本三大権現の一つで、現在の由加山蓮台寺と由加神社本宮を総称して「由加山」と呼んでいます。由加山南方に位置する田の口港(倉敷市児島田の口)は四国の「こんぴらさん」こと、金毘羅大権現瑜伽大権現の「両参り」の中継場所で、備前焼狛犬や鳥居など由加山門前町の佇まいが今も残されています。この後その田の口港に行く予定でしたが、余りの暑さにここで引き上げる事にしました。
友人はもう一泊するそうで、ワシントンホテルに向かいます。私は友人に自宅まで送ってもらい冷たいコーヒーを飲みながらゆっくりくつろぎます。たまには地元の観光地の散策や歴史を探訪してみるのも良いものです。

余談になりますが、江戸時代には庶民の旅行は禁止されていたそうですが、神仏参拝のための旅行は出来ていたようです。交通手段もままならない当時の旅は大変だったようで、参拝に行く事の出来ない人に代わり旅慣れた人が参拝に行く「代参」もあったようです。「瑜伽大権現」と「金比羅大権現」の両方に参拝する事でより多くの御利益がいただけると言われ、「両参り」も盛んに行われていたようです。瀬戸内海を渡って行う両参りは庶民の間では憧れ的な観光ルートの一つだったのではないでしょうか。

金比羅大権現の代参で有名なのが森の石松で、清水次郎長の代わりに参拝し次郎長の刀を奉納したと伝わっています。もしかしらた森の石松も「金比羅大権現」と「瑜伽大権現」との「両参り」をしていたかも知れません…… そんな事を考えながら遠い昔のロマンに思いを馳せた一日でした。

 

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