讃岐うどんと徳島ラーメン

今年は3年振りに「外出自粛要請」の無いゴールデンウィークで各交通機関も満席状態が多く、高速道路も各地で渋滞が発生していました。そのゴールデンウィークも終わり、友人たちとツーリングに出かける事にしました。色々とコースを考えた結果、瀬戸大橋を渡り四国に向かい2020年(令和2年)12月に開通した「新猪ノ鼻トンネル」を走る事、せっかく四国に渡るのだから絶対「讃岐うどん」は外せません。そんなこんなと考えて、まんのう町の「山内うどん」を食べて国道32号線で「新猪ノ鼻トンネル」を抜け香川県から徳島県へ、脇町の「うだつの町並み」を見た後「まるせい」で十割蕎麦を食べ、鳴門に向かい「いのたに」で徳島ラーメンを食べるコースにしました。友人には食事の時間間隔が余り開かないので、食べる量や配分を考えるようにと伝えてあります。

今日の天候は曇り時々晴れで最高気温は20°までは上がらないものの、さほど寒くも無くツーリングには最適の予報です。集合場所は8時30分に瀬戸中央道の与島PA、平日なので渋滞も考えられる事から私は余裕を見て7時15分に自宅を出発、国道30号線から県道266号線(長尾児島線)経由で児島ICから瀬戸中央道に乗り与島PAに向かいます。

瀬戸中央道の児島ICです。さほど渋滞も無く自宅から40分足らずで到着しました。

瀬戸中央道の下津井瀬戸大橋を渡ります。

しばらく走っていると回送中のラフタークレーンに追付き、与島PA分岐まで後ろをゆっくりと付いて来ましたがラフタークレーンはそのまま坂出方面に向かうようです。私は与島PAに流出します。

8時少し過ぎ、児島ICから15分足らずで与島PAに到着しました。

時間も早いので展望台へ向かってみます。

オブジェの先に南北備讃瀬戸大橋が見えています。

まだ時間があるのでゆっくりとタバコを吸いながら待つ事にします。

順次友人たちも到着しました。先日友人の一人がKawasaki Z900 RS CASEを購入、今回初お披露目です。全員集合したので出発します。

瀬戸中央道の終点坂出ICで一般道に流出します。

国道438号線を南に走ります。丸亀市岡田で国道32号線と交差、さらに「まんのう公園」方面に進みます。

国道438号線から香川県道197号線(財田まんのう線)に乗継ぎ「まんのう公園」の脇を抜け、しばらく走ると踏切の先に「うどん ⇦ 100メートル 山内」の看板があります。

左折し少し山中に入ると「山内うどん」(仲多度郡まんのう町大口)に到着しました。

先程の道路脇の看板もですが、店舗の看板も長い歴史を感じさせます。

私がオーダーしたのは「ひやあつ 大」と「ゲソ天」です。友人たちは小をオーダーしたようです。友人たちはしっかりとセーブしているようでうが、私はセーブが効きません… しかし、さすがに特大は我慢しました。

ここのうどんは薪を使って麺を茹でるという拘りがあり、薪と大きな釜を使って茹でた効果なのか、しっかりとエッジが立った美味しいうどんに仕上がっています。じいちゃんの姿が見えず伺うと、今日は偶々病院へ行っているそうですが、毎日元気な笑顔で頑張っているそうです。

久しぶりの山内のうどんにお腹も大満足! 国道32号線に出て徳島県を目指します。「道の駅 たからだ の里・さいた」を通過します。昔、バイクで猪ノ鼻峠を越え高松へ帰る際には、この道の駅にタバコ休憩で立寄っていました。

この先で「新猪ノ鼻トンネル」に入ります。旧道は香川徳島県道5号線(観音寺池田線)の単独区間になったようです。

「新猪ノ鼻トンネル」です。全長4,187mの案内板がありました。

トンネル内部はまだ白く綺麗で、とても気持ちよく走行出来ます。

「新猪ノ鼻トンネル」内で県境を越えたようで、出口には徳島県三好市の案内板がありました。またすぐに「西山トンネル 全長2,115m」に入ります。

「西山トンネル」の先に「箸蔵第一トンネル 155m」が見えて来ました。

箸蔵第一トンネル」の先に「箸蔵第二トンネル 275m」が見えます。

箸蔵第二トンネル」の出口が見えて来ました。

箸蔵第二トンネル」を抜けると三好市池田町の市街地が見えて来ました。4本のトンネルで讃岐山脈(阿讃山脈)を7分程で抜けてしまいました。以前猪ノ鼻峠のクネクネ道を時間をかけて走っていたのが嘘のようです。

三好市池田町の交差点を左折し徳島県道12号線(鳴門池田線)に乗継ぎます。

池田高校三好校脇の交差点を直進すれば県道5号線、旧国道32号線で猪ノ鼻峠に向かいますが、私たちは右折し鳴門方面に進みます。

県道12号線は吉野川の北側を進みます。吉野川の南側には並行して国道192号線も走っています。

「道の駅 三野」を過ぎたあたりから小雨がパラパラし始めました。しばらく走ると「道の駅 みまの里」の案内板が見えて来たので雨雲レーダーを確認するため立寄る事にしました。

雨雲レーダーを見ると現在小雨の雨雲が通過中、今後も雨雲は続きますが雨量は大した事がないようなので合羽は着用せず、そのまま走る事にします。この後、一時雨雲も切れるようなのでタバコを吸って出発します。

10分程で「道の駅 藍ランド うだつ」(美馬市脇町)に到着しました。

駐車場にバイクを止め、うだつの町並みを散策します。

見事な「うだつ」が上がっています。

立派な鬼瓦も乗っています。元々「うだつ」とは、防火や防風のために造られたそうですが、次第に装飾的な意味合いを持つようになり、費用もかなり必要な事から、ある程度裕福な家でないと「うだつ」を上げる(設置する)事が出来なかったようで、出世出来ない一人の事を「うだつが上がらない人」と言われるようになったそうです。

綺麗な町並みが続きます。脇町はかつて脇城の城下町として栄えたそうで、吉野川の水運、池田から伊予街道と合流し徳島と伊予、池田から脇町、徳島、淡路島を経由し大和へ至る撫養《むや》街道、清水峠を越えて高松に至る塩江街道(曽江谷街道)の交通の要所であり、藍や眉などの産物の集積地として繁栄したようです。

本瓦葺と漆喰のコントラストが美しいうだつの町並みが続きます。

この家は国見家で1707年(宝永4年)に建てられたこの通りで一番古い建物だそうです。

軒先に懐かしい看板もありました。ちなみに大塚食品などの大塚グループは徳島県鳴門市が創業の地だそうです。

この家は田村家で1711年(宝永8年)の棟札があるそうです。この通りで二番目に古い建物だそうで、まだ「うだつ」を取り入れた建築様式以前の建物で二階部分は低く古風な造りです。

森家です。この建物は1880年明治13年)に建替えられたそうですが、7代目当主が郵便制度発足後郵便局長を務め、郵便局として使用されていたそうです。その後9代目当主が医院を開業され1954年(昭和29年)まで診療されていたようで、現在でも当時の医療施設が保存されているそうです。

道の駅まで戻って来ました。店内には「徳島限定品」が色々と並んでいます。

徳島と言えばやはり藍染です。色んな藍染も沢山販売されていました。

駐車場に戻る際、小舟が置かれている脇を通りました。多くの建物が表通りから当時の吉野川まで繋がった造りになっていて、川岸の石段で船着き場に出る事が出来たようです。

案内板を見ると、この辺りは昔、吉野川の中だったようです。この後、バイクでうだつの町並みを走ってみます。

うだつの町並みに古井戸があったので撮影しました。

脇町劇場です。1934年(昭和9年)に芝居小屋として建てられたそうです。西洋モダンな建物で当時とすれば珍しい建物だったのではないでしょうか? 入口には「オデオン座」の看板がありますが、映画「虹をつかむ男」に出てくる映画館の名前が残されていて、現在でも現役で利用されているようです。

うだつの町並みをしっかりと楽しんだので「まるせい」に十割蕎麦を食べに向かいます。

細い道をクネクネ進むと見えて来ました。

が…

「本日休業」の看板が出ています。定休日は金曜日のハズなのですが…

残念ですが今回は蕎麦は見送りとなりました。仕方がないので県道12号線に戻り鳴門を目指します。

阿波市に入り土成の交差点で国道318号線を横断します。

阿波市吉野町の交差点で県道12号線は左折するようです。そのまま直進すると県道14号線(松茂吉野線)に変わり板野郡松茂町方面に向かっていますが私たちは左折し鳴門方面に向かいます。

板野郡板野町で徳島香川県道1号線(徳島引田線)と県道122号線(板野川島線)の交差点を横断します。

四国八十八ヶ所霊場の一番札所「霊山寺」の前を通過します。犬を連れられたお遍路さんが山門の撮影をされていました。

鳴門市に入ると道路の両側にハス畑が目立つようになりました。さすが全国2位のハス出荷量を誇る鳴門です。ハス畑の先には2015年(令和元年)に開通した徳島自動車道(鳴門JCTと徳島JCT間)が見えています。

ちなみに、ハスとレンコンの違いは、ハスの花、ハスの天婦羅などと私は混同して使っていますが、厳密に言えばハス《蓮》は植物全体を指し、ハスの根の食用部をレンコン《蓮根》と言うそうです。

国道11号線の高架橋が見えて来ました。私たちはそのまま直進します。

少し進むと道路の両側に梨畑が広がっています。高松にいた当時は梨のシーズンにはこの付近の農家まで梨を購入に来ていました。

県道12号線から国道28号線に乗換え鳴門市役所の東側にある「中華そば いのたに 鳴門店」(鳴門市撫養町)に到着しました。この店に来るのは、かなり久しぶりのです。全国的には「徳島ラーメン」で名が通っていますが、徳島では徳島ラーメンでは無く「中華そば」と言われています。

店内には沢山の色紙が飾られています。私は「中華そば 肉入り大」(800円)と玉子(50円)、ご飯の小(150円)をオーダー、友人たちは「中華そば 中」(650円)や「中華そば 肉入り中」(750円)をオーダーしたようです。

出てきました中華そばこと、徳島ラーメンとご飯の小です。

プリプリの玉子が乗っていて美味しいそうです。

徳島ラーメンには玉子が欠かせません。それにご飯がとても相性が良いので、このセットは必須だと私は思います。久しぶりの徳島ラーメン、とても美味しくいただきました。ごちそうさまでした!

食後のタバコタイムの時に若い友人がワークマンに立寄りたいと言い出しました。薄着だったようで、かなり寒いらしく温かいラーメンを食べてもまだ寒いそうです。防水機能を持った薄手の防寒着を買いたいと言うのでスマホナビで調べて向かう事にしました。

「いのよし」から5km程国道28号線を徳島方面に戻り「ワークマンプラス 徳島空港店」にやって来ました。

友人は購入した防寒着を早々に着込むと元気を取り戻し、鳴門海峡を見た事が無いので見てみたいと言うので少し足を延す事にしました。

国道28号線から別れ県道11号線(鳴門公園線)に入り、小鳴門橋を渡ります。

神戸淡路鳴門自動車道大鳴門橋が見えて来ました。橋の先に見えるのは淡路島です。

千畳敷展望台」にやって来ました。

大鳴門橋の下には観潮船が来ています。

鳴門の渦潮を探しましたが時間帯が悪いのか、大きな渦潮は見る事は出来ませんでした。

今日の渦潮はこんなものでしたが、友人は大鳴門橋も間近に見えて鳴門海峡を満喫したようです。この後鳴門スカイラインを走り帰路に就きます。

県道11号線から別れ直進し鳴門スカイライン(県道183号線)に入ります。

雨が降り続いているのて滑らないようにゆっくりと慎重に走ります。

ウチノ海にはハート形に見えるという鏡島や沢山の筏釣り用の筏が浮かんでいました。

小鳴門新橋を渡ります。

鳴門スカイラインの終点です。この交差点を右折し国道11号線で海岸線を走ります。県境を越えて徳島県から香川県に入り、東かがわ市役所付近から新しく出来た大内バイパスに入りました。

大内バイパスは香川県道10号線(高松長尾大内線、さぬき東街道)まで繫がっていて、かってよく渋滞していた国道11号線区間を迂回しているのでスムーズに通過する事が出来ました。

県道10号線をしばらく走り「道の駅 みろく」に到着、タバコ休憩です。ここまで雨が降り続いていましたが休憩中にほぼ雨は上がったようです。私は結局合羽は使用しなかったため、はっ水機能が低下したジャケットやオーバーパンツから水分が少し浸透し、肌寒むく感じ始めましたが既に手遅れです。

友人の一人が坂出北ICの近くに「名物 かまど」の製造直売所があるので買って帰ろうと言うので立ち寄ってみる事にしました。県道10号線で高松市に入り県道12号線(三木国分寺線)に乗継ぎます。

県道12号線沿いにある「ぼっこ屋」(高松市三谷町)に立寄りました。営業時間外ですが、昨日持ち帰り用の生麺を友人たちの分も含め予約していたので受け取ります。この店は高松の自宅から程近く、偶に食べに出かけていた店舗です。受け取り後坂出に向け出発します。

県道12号線で高松市国分寺まで走り、国道11号線さぬき浜街道(県道161号線、高松坂出線)と乗継ぎます。

「名物 かまど」瀬戸大橋店に到着しました。友人が購入する間タバコタイムです。瀬戸中央道の与島PAで最後の休憩後解散する予定でしたが、与島には立ち寄らずここで解散する事にしました。私と一人の友人は児島IC、二人の友人は水島ICでそれぞれ下りるので児島ICまでは一緒に走ります。

坂出北ICから瀬戸中央道に流入します。このICは現在ハーフICですが、フルIC化工事が行われています。瀬戸中央道は少し風がありますが、1000cc前後の友人たちは一気に加速し250ccのスクターの私はフルアクセルでも置いて行かれます。

何とか追いつき最後尾を付いて行きます。児島IC分岐で友人二人と別れ私たち二人は児島ICへ流出して来ました。JR児島駅近くで友人と別れその後は一人帰路に着きます。

帰宅後濡れていたはずのジャケットやオーバーパンツを見ると、走行中の風で殆ど乾いた状態になっていましたが今夜から外に干してしっかりと乾燥させたいと思います。今日は予想外の天候となりましたが「山内」で美味しい讃岐うどんを食べ、気になっていた「新猪ノ鼻トンネル」を走り、長い歴史と風情を感じながら散策した「うだつの町並み」、残念ながら「まるせい」の十割蕎麦は食べられませんでしたが鳴門の「いではら」で徳島ラーメンを食べ、「ぼっこ屋」の讃岐うどんのお土産付と、とても有意義な一日を過ごす事が出来ました。朝7時15分に出発し、18時10分に帰宅、走行距離は305kmでした。また機会を作ってツーリングを考えたいと思います。

帰宅後今夜の夕食は当然「讃岐うどん」です。妻や息子、母も美味しいと久しぶりの本場讃岐うどんに大満足でした。

 

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