「真庭市佐引のカタクリ」からの続きです。
真庭市佐引の「カタクリ」を楽しんだ後、真庭市別所の「醍醐桜」、真庭市岩井畝の「岩井畝の大桜」、真庭市美甘の「美甘宿場桜」、真庭郡新庄村の「凱旋桜」、真庭市西茅部の「茅部神社」などを見て周ります。
カタクリが自生している佐引地区は山間部になり、そこから山岳部の別所まで登っていきます。
距離にすれば3km弱ですが、シーズンの週末などは大渋滞し2時間ほどはかかってしまいます。佐引地区の方々が運営している「佐引茶屋」で伺った話では先週末は醍醐桜まで6時間もかかる超大渋滞だったそうです。
今日は平日なので大丈夫かな……
山間部の佐引地区から山岳部の別所の醍醐桜の駐輪場まで、心配していた渋滞もなく5分ほどで到着し、駐輪場から歩いて醍醐桜にやってきました。
醍醐桜の咲くこのシーズンには別所地区の方々が運営されている「醍醐桜村」が開設されていて、飲み物やうどんなどの軽食がいただけます。
日本名木百選にも選ばれ、1972年(昭和47年)には岡山県の天然記念物にも指定されているそうです。
醍醐桜の西側にやってきました。
既に満開は少し過ぎていますが、まだ十分楽しめます。
少し近付いて上部をアップで撮影してみました。
醍醐桜の花はソメイヨシノに比べ少し小振りなアズマヒガン(ヒガンザクラの一種)で、とても可愛い淡いピンク色です。
満開のピークを過ぎ少し葉も出てきているようです。
東側に周ってきました。
醍醐桜は樹齢1000年ともいわれ、目通りが約7.1m、根本周囲が約9.2m、枝張りが約20m、樹高が約18mをいう巨木です。
この後、谷の東側にある集落側に行ってみます。
醍醐桜の北東部の集落にやってきました。
少し進むと名前は分かりませんが花が咲いていたので撮影しました。
集落を抜け南東端までやってきました。
登山道付近に咲いている桜と醍醐桜です。
この後駐輪場まで戻り、岩井畝地区の「岩井畝の大桜」に向かいます。
醍醐桜から20分足らずで「岩井畝の大桜」に到着しました。
こちらの桜は丁度満開です。
醍醐桜と同じアズマヒガンで真庭市天然記念物に指定されていて、推定樹齢が800年、周囲が約6.5m、枝張りが約23mとこちらの桜もかなりの長寿なようです。
醍醐桜よりピンク色が少し濃いように思います。
下から見上げると桜花が大空に広がっていて綺麗ですが生憎の逆光、開き直って敢えて太陽を入れて撮影してみました。
岩井畝の大桜のすぐ近くにもカタクリの花が咲いています。
小規模ながら斜面にはカタクリが群生していていて、前回よりその数が多くなっているような気がします。
すぐ近くに咲いていたカタクリを一輪アップで撮影しました。
この岩井畝の大桜は醍醐桜程の知名度がないためなのか訪れる方も少ないのですが、今年は地元の方々数人が駐車場の片隅でお弁当を広げられ花見をされていました。
この後、国道181号線を走り「美甘宿場桜」に向かいます。
国道181号線の真庭市神代付近を走っていると川を挟んだ道路脇に一本桜こと「深山桜」が咲いていました。深山桜の満開の姿を見ることはなかなかできませんでが今年は見事な満開でした。
バイクを広い路肩に止め撮影することにします。
菜花と深山桜……
バイクに戻り先に進みます。
国道181号線の首切峠にある桜も満開でした。
駐車場にバイクを止め撮影します。
ちなみに……
「首切トンネル」は通称で正式名称は「美甘トンネル」だそうです。
民家と首切トンネルの桜……
駐車場に戻り出発します。
首切トンネルを抜けるとすぐに美甘宿です。
国道に設置されている気温計は21℃、ポカポカ陽気でツーリングには最高の日です。
旧道に入り桜の咲く川岸に向かいます。
この美甘宿場桜も見事に満開のようです。
バイクを置き撮影に向かいます。
川岸の桜を少しアップで……
夜には灯りが灯るのでしょうか……
桜花をアップで……
階段があったので川岸に降りてみます。
河原から見上げた美甘宿場桜……
桜並木を散策します。
美甘宿場桜をしっかりと楽しめたので、新庄村の凱旋桜に向かいます。
美甘宿から10分足らずで「道の駅 がいせん桜 新庄宿」に到着しました。
車は多いようですが、スムーズに駐車することができました。
先ほどの美甘宿、この新庄宿共に出雲街道の宿場町、今回も両宿場町の桜並木を楽しみたいと思います。
宿場町の入口には「歩いてみたくなる道 夢街道」の案内柱が設置されています。
旧出雲街道を歩きます。
桜花となめこ壁です。
もう一枚……
さらにもう一枚……
やはり今の時期は平日でも沢山の方々が来られています。
あちらこちらで桜の花を撮影されていました。
新庄宿脇本陣の木代邸です。
江戸時代の終わり頃に建てられた幕末を代 表する建物のひとつだそうです。
木代家は出雲往来新庄宿の脇本陣を務め、屋号が「向馬場屋」だったそうです。
玄関口には馬を繋ぐ環(玄関の柱のに取付けられている環)なども残されています。また一般開放されている屋内には厠(トイレ)に刀掛けなども残っていて当時をしのぶことのできる貴重な建物です。
玄関先で水車と桜を撮影しようと思いますが、子どもたちが水車で遊んでいたのでしばらく待つことに……
桜花と出格子……
やっと撮影できました。
利用されていた松江藩こと雲州藩は徳川家の流れをくむそうで家紋は"葵の紋"、玄関前にはその"葵の紋"の提灯が吊されています。
木代邸の斜め前にも"葵の紋"、こちらは本陣跡の佐藤邸です。
参勤交代の時代、雲州藩指定の御茶屋として利用されていたようです。
132本あるという桜並木には樹齢100年を超えると言われている古木もあるそうです。
宿場町の北の入口にある御幸橋が見えてきました。
江戸の風情と昭和の香りを感じながら、来た道を折り返します。
桜花のアップも……
桜が咲き誇る旧出雲街道の歴史的な建物群の中をしっかりと散策しながら凱旋桜を楽しむことができました。
これから野土路トンネルを抜け蒜山《ひるぜん》方面に向かいます。
県道58線(北房川上線)を北上し野土路トンネルを抜けると、ヤドリギの先に絶景の大山を望むことができました。
ヤドリギと雪の残る大山南壁です。
今日は大山がとても綺麗に見えています。
桜花と大山南壁……
この後「茅部《かやべ》神社」に向かいます。
蒜山ICの少し手前で「蒜山ハーブガーデン」の案内板のある三差路を右折し茅部《かやべ》神社の大鳥居に到着しました。
バイクを置き大鳥居を撮影します。
茅部神社の大鳥居と参道の桜……
参道側から桜と大鳥居を撮影しました。
バイクまで戻り茅部神社に向かいます。
茅部神社脇の駐車場に到着しました。
駐車場内にある展望台は使用禁止になっていました。
茅部神社前の桜は満開には少し早かったようです。
神社前の参道も八分咲き程度です。
神社前の鳥居と参道の桜を撮影しました。
駐車場から蒜山三座と桜の花を撮影しました。
出発前にしっかりとモクモクタイムし帰路に就きます。今回は真庭市佐引で「カタクリ」を楽しんだ後、「醍醐桜」、「岩井畝の大桜」、「深山桜」、「首切トンネルの桜」、「美甘宿場桜」、「凱旋桜」、「茅部神社の桜」と岡山県北の有名どころの桜をしっかりと楽しむことができました。
気温も寒くもなく暑くもなく最高のツーリング日和で、これから気候もよくなり本格的なツーリングシーズン到来なのでまた機会を作って走ってみたいと思います。