職場の友人たちと4人で久しぶりにメバル釣りに出かけることになりました。段取りは今回のメンバーの中で一番若い子がしてくれたので全てお任せです。今回は尾道から船に乗って今治近くまで行き船で釣をするそうですが、最終的に釣り場の選定は最近の釣果を船長が判断されて決定するそうです。
前夜、最終確認に船長に連絡した際、昨日までは私たち4人だけの貸切状態だったのですが、3名の追加があり合計7名での出船になったそうです。また、当初18時に出船して0時頃まで釣をする予定でしたが、夜に天候が悪化し海が荒れるという予報になったため、出来れば14時に出船して早めに帰るという工程でどうですかと聞かれたので、私たちはそれで了承しました。
今回の参加者のうち3人は夜勤でしたが、全員が揃えば早い時間でも出船していただけるそうなので、勤務終了後早々に帰宅し準備をして職場の駐車場で11時30分に待合わせすることにしました。
全員が揃ったのは11時過ぎ、荷物を私の車に積替え出発です。
国道2号線を走り、玉島ICから山陽道で福山西IC、松永バイパスから尾道バイパスを通って吉和ICで一般道に流出、途中コンビニで夜食などを購入し目的地の尾道市の吉和漁港に12時少し過ぎに到着しました。一緒に乗船される3名の方は既に到着されていました。
今回お世話になる「雅丸」です。13時過ぎに船長が来られたので、早々に船に荷物を積み込みます。早く揃ったので出船かと思いきや、急遽もう一人乗船されることになったそうです。
8人全員が揃い14時少し前に出船しました。
出船後20分程走ると左手にしまなみ海道の“多々羅大橋”が見えてきました。この橋は広島県の生口島と愛媛県の大三島を結び、橋の中央が県境になります。
しばらく走ると右手に中国電力竹原火力発電所が見えてきました。その前をフェリーボートが走っています。
出船から30分程走ると右手に竹原市の市街地が見えて来ました。
竹原は昨年9月に友人たちと安芸灘とびしま海道へツーリングに向かう途中に立ち寄った場所です。その時“たけはら町並み保存地区”を散策した際、古い町並みに風情を感じ、とても感じの良い町という印象でした。また、“鬼瓦そば”と言う瓦そばもあり、コロナが落ちついたら妻と行ってみようと話をしていたところです。
ちなみに竹原市は2014年にNHKで放送された朝ドラ「マッサン」の主人公でニッカウイスキーの創設者である竹鶴政孝の出身地で、ドラマの中でも竹原の町のシーンがあったように記憶しています。
竹原を過ぎ10分程走ると、左手に大きな真新しい煙突が見えました。大崎上島の西隣に位置する長島にある中国電力の大崎発電所です。中国電力では一番新し火力発電所のようです。
出船から45分程で、右手にハート島こと小芝島が見えてきました。この小芝島は対岸の大芝島から見るとハート形に見えることからそう呼ばれているそうです。
しばらく走ると前方に“安芸灘大橋”が見えました。この橋は安芸灘とびしま海道(安芸灘諸島連絡橋)の1号橋になります。ちなみに安芸灘諸島連絡橋のうちこの橋だけが唯一有料橋となっています。
左手には安芸灘とびしま海道の終点からから繋がっている広域農道、安芸灘オレンジラインの"岡村大橋”(安芸灘諸島連絡橋7号橋、左側の橋)とその右手に6号橋の“中の瀬戸大橋"が少しだけ見えました。
ちなみに"岡村大橋”は広島県と愛媛県の県境となる橋で、日本全国で海上で県を跨ぐ農道橋はこの"岡村大橋”が唯一の橋だそうです。
出船から1時間程でとびしま海道の3号橋“豊島大橋”が見えてきました。この下を潜るようです。
“豊島大橋”を潜りました。さて、どこまで行くのでしょうか?・・・。
上蒲刈島《かみかまがりじま》にある県民の浜(呉市蒲刈町)が見えてきました。この施設には天然のラドン温泉もあるそうです。
船の前方に潜水艦のような島が見えました。
出船から1時間半余り、右手にとびしま海道の2号橋“蒲刈大橋”が見えてきました。
前方に倉橋島が見えてきました。倉橋島と言えば、昔よくメバル釣りに行っていた頃にはメバルのメッカとも言われていた場所です。滅茶苦茶期待が膨らみます。
左手に三つ並んだ大小の岩の一つに、白亜の灯台が見えました。
ちっとした海上クルーズ気分です。
1時間45分程で釣り場に到着しました。スマホのナビを見ると津和地島(松山市津和地)という島の周辺のようです。
位置関係が分かる広範囲の地図です。倉橋島の音戸大橋付近から15~20km程南、松山市中心部付近から25~30km程北西に位置しているようです。(Google Mapに追記)
早速釣りを始めました。友人たちは船首の方が良く釣れると船首で釣りをしますが、私は船に弱いので船尾で釣ることにします。
早々にアタリがありました。そこそこの形のメバルが釣れています。さすが倉橋島!(の近く・・・)。
間もなく日没です。空や海が赤く染まり始めました。日没後暗くなると一回り大きなメバルが釣れ始めました。
20時頃船長から「もう少しすると荒れだすので、そろそろ引揚げましょう」と声掛けがあり撤収することにしました。
全員が釣道具やクーラーボックスを船首のデッキに移動します。その後船長から釣果を写真に撮るからと言われ、全員がクーラーボックスの蓋を開きました。手前が私のクーラーボックス、上が友人たちのクーラーボックスです。私は大小合わせて30数匹、友人たちは3人で120匹程釣れたと言っていました。やはり船首と船尾の違いなのか、はたまた腕の違いなのか・・・。
その後全員が後方のデッキに移動し帰路につきます。帰りも2時間弱で尾道の港に戻ることが出来ました。行は日中気温も高くさほど気にならなかったのですが、日が沈むと気温もかなり下がっています。しかしコロナ渦の今、フィジカルディスタンス(ソーシャルデスタンス)を確保するため船のキャビンは閉鎖されていて入ることが出来ず、私たちは屋外に置かれた椅子に座ります。風よけのシートは設置されているものの、やはり屋外なので帰りの船では寒さが身にしみました。
せっかく尾道まで来たのだから、帰りは尾道ラーメンでも食べて帰ろうかなど話していましたが、夜勤明けの疲れからか、そんな元気もなく職場まで帰ることにしました。23時30分職場の駐車場に到着、荷物を積替えてそれぞれ帰路につきました。
私は帰宅後一番大きな26cmのメバルを刺身に、25cmのメバルを塩焼きにしていただくことにしました。私は25cm以上のメバルを釣ったのは今回が初めてで、メバルの刺身も初挑戦なので上手くさばくことはできませんでした。
入浴後、ビールを飲みながら今日の成果をいただきます。まずは刺身から・・・、格好は悪いですが味は最高です!。
塩焼きもとても美味しくいただくことができました。さすがに食べきった後は一気に睡魔に襲われ、そのままベットに直行でした。
翌朝9時に目が覚め、竿やクーラーボックスを手入れし潮を被った防寒着を洗濯、その後メバルの鱗や腸《はらわた》を取りました。
数えてみると大小合わせて32匹、昨晩の2匹を合わせると合計で34匹です。サイズは大きいもので26cm、小さいもので15cmでしたが、20cmクラスの数もそこそこ揃い、今迄のメバル釣りでは経験したことのない満足のいく釣果となりました。
小さなメバルは潮汁でいただきます。
さばいたメバルを妻が煮つけにしてくれました。夕食時にいただきましたが、そこそこの大きさもあり食べごたえも十分、やはり新鮮なメバルの煮つけは最高です!。
今回は尾道からの乗船ということで、釣り船代が一人12,000、他に高速代等の費用や仕掛けの費用等もかかりましたが、高速代とガソリン代は割り勘なので一人当たり1,000円をいただきました。結局諸々で一人あたり15,000円程の計算になります。しかし前日仕掛けを買に行った時、友人が中通しの良い船竿を持っていたのを見て、思わず私も買ってしまい予想外の出費となってしまいました。自宅に戻ると案の定、買ってきた竿を見た妻から二言三言小言を言われてしまいました。