先月7月30日、気象庁より岡山県などの中国地方で梅雨明けしたとみられると発表がありました。今年の岡山の梅雨入りは平年より3日遅い6月10日、梅雨明けは平年より9日、昨年より5日遅かったようです。これからは、いよいよ夏本番ですが今年は新型コロナの影響で全国各地で花火の中止が発表されているようで、少し淋しい夏になりそうです。
今回久しぶりにバイクでツーリングがてら「空飛ぶ宝石」とわれているカワセミの撮影に出かけてみることにしました。場所は「蛍遊の水辺由加」でホタル先生に教えていただいた、種松山(倉敷市福田町)です。
種松山は昔モトクロス場のコースのような場所があり、そこでバイクでよく遊んでいましたが数十年ぶりに来てみると一変していて、山頂付近一帯が墓地公園になっていてとても驚きました。その墓地公園に隣接して種松山西公園が整備されていて、テニスコートや遊具、ラジコンのサーキッド場やバラ園などもあり多くの方々が利用されているようです。カワセミがいる場所もこの公園内の池のようです。そのカワセミがいるという池に到着しました。
池には睡蓮の花が咲いていました。
睡蓮の花とガマの穂のコラボです。
明日にも咲きそうな睡蓮の蕾もありました。
空はすっかり夏空です。
池の中に数本の止まり木がありました。
近くにはガマが沢山の穂をつけていました。
こちらにも止まり木があります。
しばらくすると、その止まり木の一つにカワセミがやってきました。
水面を見つめ獲物となる小魚を探しているようです。
小魚を見つけたのか、一瞬の間に止まり木から水面を目指し飛び込みます。カワセミのスピードには追いつくのが大変です。
着水直前です。水面に飛び込む瞬間は撮影し損ねました。
小エビのような獲物を捕獲後再び止まり木に戻り、獲物を咥えた嘴を大きく回しています。
その後ゆっくりと食事タイムです。
今度は雄でしょうか別のカワセミがやってきて、しばらく止まり木から獲物を探していましたが・・・。
どこかへ飛び去ってしまいました。
その後にトンボが来て止まり木で休息のようです。
しばらくして、飛んできたカワセミは池の上のワイヤーにとまりました。
ここから獲物を狙っているようです。
方向を変えましたが・・・。
獲物が見当たらなかったのか、違うワイヤーに移動しました。
方向を変えましたが、獲物は見つからなかったようです。
今度は止まり木に飛んできました。
水面を見つめ獲物となる小魚を探しはじめました。
ここでも見当たらなかったのか、また場所を移動しました。
近くの桜の枝まで飛んできました。
ここから水面を見つめ、しばらくすると・・・。
勢いよく水面に向かいます。今回も着水を撮影することが出来ません。カワセミのスピードには、なかなかついていけません。
捕獲した小エビの様なものを咥えて、先程とまっていた桜の木の根元付近まで飛んで来ました。
ここで食事を始めました。
食事後、またワイヤーまで移動しました。
背中の瑠璃色も、とても綺麗です。
しばらく水面を見つめ・・・。
一気に飛び込みます。獲物を捕獲後今度はどこかへ飛んで行ってしまいました。
全く姿を見せなくなり、かなりの時間が過ぎました。一時置いて一羽が飛んできてワイヤーにとまりましたが、しばらく居てまたどこかへ飛んで行ってしまいました。
ふと気が付くと、桜の枝に雄と雌でしょうか? 胸を反らせあっています。少しピンボケになってしまいました。
しばらくして一羽が右の方向へ飛び去り、残った一羽は他の枝に移動しました。
その後もう一羽は左方向へ飛んで行ってしまいました。
今回久しぶりにカワセミの姿を見ることができました。以前児島湖や阿部池へポタリンクがてらよくカワセミを見に行っていましたが、いつの頃からか全く見かけなくなってしまいました。
カワセミは漢字では宝石のヒスイと同じ「翡翠」と書きます。水辺に生息し体長が20cm弱で「空飛ぶ宝石」とか「渓流の宝石」などと呼ばれ、鮮やかな瑠璃色の体と長い嘴が特徴の小鳥です。光線の具合で緑色にも見え「翡翠」の漢字をあてた由縁とも言われています。雄と雌の区別は、嘴の色で判断することができ、雌の嘴の下がオレンジ色なので割りと性別の判別しやすい鳥です。
ちなみに、かつて山陽新幹線で300km/hの営業運転をしていた「500系のぞみ」の長いフロントノーズのデザインは、トンネルに出入りする際の空気抵抗で発生する音の軽減対策として、高速で水面に飛び込むこのカワセミの嘴を設計思想に取り入れデザインされたそうです。
また機会を作って是非カワセミに会いに訪れてみたいと思います。