先日気象庁より沖縄奄美地方が5月5日頃に梅雨入りしたという報道がありました。平年より5日~7日早い梅雨入りだそうです。岡山の梅雨入りは何時頃になるのでしょうか?
今日は今シーズン初めて種松山(倉敷市福田町福田)にカワセミの撮影に出かけてみる事にしました。先般「螢遊の水辺由加」でホタルの幼虫の撮影時に、ホタル先生と話をしていた際「先日種松山に久しぶりに行った時、藤をバックに良いカワセミの写真が撮れましたよ。カワセミも頻繁に出てきて良かったですよ」という話を思い出し、久しぶりにカワセミの顔を見に出かけてみる事にしました。本来なら早朝から出かけ、夜明け直後から撮影するのですが、今日は午後まで雨の予報のため雨が上がった15時30分頃に自宅を出発した。
16時頃「種松山公園」到着しました。しかしカワセミの姿は見られません。
藤棚の花は既に終わっていうようです。
東屋の手前には「4月1日より5月9日まで、三脚(一脚)撮影禁止します。協力宜しくお願いします」の立て看板がありました。この時期は多くの方が撮影の来られるためでしょうか?
東屋の中には「火気厳禁」の張り紙が…、近くには「バーベキュー禁止」の張り紙もあったので、この場所でバーベキューをされる方でもいたのでしょうか? しかし「火気厳禁」と言うことはタバコもNGなのか倉敷市の公園緑地課に問い合わせてみたいと思います。
止まり木の後方には黄菖蒲(キショウブ)が咲いています。東屋には高齢の方が一人座っておられました。話を伺っていると、園内を散策されていて、この東屋で休憩されているそうです。私のカメラを見て「カワセミの撮影ですか? つい先程までカワセミが居たのですが…」との事です。今日は期待が持てそうです。
しばらくすると、その止まり木にカワセミがやって来ました。久しぶりのカワセミです。水面を見つめ獲物を探しているようです。
振り向いて後方も探しているようです。
しばらく居ましたが、獲物が見つからなかったのか一度も飛び込むことなく飛び去ってしまいました。動きの早いカワセミは手持ち撮影では追うことが出来そうにありません。
飛び立った後、なかなかカワセミが姿を出さないので、他の場所の様子を見がてら近くを散策してみます。黄菖蒲と睡蓮です。
睡蓮をアップで撮影してみました。
ちなみに、フランスの印象派画家クロード モネの絵で有名な睡蓮ですが、高知県の安芸郡北川村にはモネが愛したフランスのジヴェルニーの庭をモチーフに作られた「モネの庭」という場所があります。私も何度か訪れましたが、園内はモネの絵の中を散策している気分になれる、とても素敵な場所でした。
園内を散策して東屋に戻りしばらくすると水面から飛び出したカワセミを見つけ、カメラで追いますがカワセミの動きが早すぎて追着けず枝に止まった所でやっと撮影することが出来ました。嘴には小エビのようなものを咥えています。
その枝にしばらく居ましたが飛び去りました。後を追いますがやはり追いつきません。今回は手持ち撮影のため照準器は取付けていないのも要因の一つのようなので、このカワセミが飛び去った後、車まで照準器を取りに行こうと思います。
その後近くのワイヤーに留まりましたが、すぐに飛び立ちました。
ワイヤー近くの止まり木に移動したようです。しばらくして獲物を見つけたのか水面に飛び込みました。
水面から出てきてワイヤーに留まりましたが、今回は獲物をGETすることが出来なかったようです。
上目使いの仕草も可愛い!
カワセミが飛び立ちそうな仕草をしたので何度かシャッターを押しましたが空振り続き、十数回ぶりにやっとワイヤーから飛び立つ瞬間を撮影することが出来ました。しかし後を追いかけることは出来ませんでした。
止まり木に留まり、「チッチッチィーー」元気に鳴き声を上げています。
しばらく止まり木に居ましたが、獲物を見つけたのか水面に飛び込みました。
GETした小えびを咥え、桜の枝に留まりました。
その後枝を移動し、鳴いています。
しばらく、カワセミの可愛い仕草を見てください。
また枝を移動しました。
この後、獲物を見つけたのか水面に飛び込みました。
水面から出てきて、止まり木に留まり羽根を羽ばたかせています。
しばらく止まり木に居て、獲物を見つけたのか水面に飛び込みました。
桜の枝に留まりましたが、獲物はGET出来ていないようです。悔しいのか「チッチーーーー」と鳴いています。
カワセミの後ろ姿は以前何度か利用した北陸新幹線E7系の配色に被ります。また、山陽新幹線でかつて300km/hで営業運転をしていた「500系のぞみ」の長いフロントノーズのデザインは、空気抵抗の軽減対策として高速で水面に飛び込むこのカワセミの嘴を設計思想に取り入れデザインされたそうです。
その後近くの岩場に移動しました。
岩場から水面を見ているようです。
カワセミが水面に飛び込むのを撮影するには角度が悪いようなので、私が撮影場所を少し移動しました。
カワセミが少し場所を変えました。時計を見ると既に18時を過ぎていて、辺りは少し薄暗くなり始めISO1600で絞りは解放値のF5.6、シャッタースピードは1/100です。 撮影はもう限界のようなので引き上げることにしました。私の近くで撮影されていた方も「もう駄目なようですね」と言って引き上げられるそうです。
「空飛ぶ宝石」とか「渓流の宝石」などと呼ばれ、鮮やかな瑠璃色の体と長い嘴が特徴のカワセミを久しぶりにしっかりと楽しむ事が出来ました。今回は手持ち撮影と言う事で飛翔シーンの撮影は出来ませんでしたが、5月10日以降、三脚が使えるようになってからまた来てみたいと思います。