今年は何十年振りかにインフルエンザに罹ってしまい自宅療養、39℃以上の熱で一日中ベットで寝て過ごしました。休み明けの勤務は多忙だったこともありなかなか更新することが出来ず、遅くなりましたがやっと更新することが出来ました。
今日は医師から療養を求められていた5日間も過ぎたこともあり、久しぶりに妻と少なくなった湧水を汲みにドライブがてら出掛けることにしました。
行先は島根県の奥出雲町で美味しい出雲そばをいただき、その後「延命水」を汲み、今年最後となるかも知れないリンゴを購入する予定です。
9時過ぎに自宅を出発、国道180号線を北上し高梁市の落合交差点から国道313号線に乗換え「備中神楽発祥の地」といわれる高梁市成羽町を通過します。
高梁市川上町の手川橋交差点を新見方面に左折し県道33号線に入ります。
高梁市備中町、新見市哲西町を抜け広島県の庄原市東城町に入ります。
庄原市東城町から国道314号線を北上していると、山頂に微かに雪を抱いた猫山が見えてきました。
庄原市西城町の183号線交差点に出てきました。外気温は5℃です。
この交差点を左折し奥出雲方面に向かいます。
備後落合駅前を通過後再び国道183号線と別れ国道314号線の単独区間を走り、さらに北上すると広島県から島根県奥出雲町に入ります。
奥出雲町の南端地域は、道後山、烏帽子山、比婆山、吾妻山など標高1,200m級の山々が東西に並んでいて、その稜線の南側は江の川水系、北側の斐伊川水系に別れる分水嶺です。
広島県側に流れるの江の川水系はこの付近を源に西城川で南西に下った後、広島県三次市で山県郡北広島町を源に発する江の川本流に合流し、再び北西に進路を変え島根県江津市で日本海に注いでいます。
ちなみに、江の川は中国地方最大河川で総延長距離は約190kmと長いのですが、北広島町の源流から江津市の河口までの直線距離では約50km程度しかないそうです。
おろちループ橋を渡ったところにある「道の駅 奥出雲おろちループ」(仁多郡奥出雲町八川)に立ち寄ってみます。
道の駅に入ります。
入口正面には木次線のコーナーが設けられていて「トロッコ列車 奥出雲おろち号」の冊子や木次線関連のグッツなどが販売されていました。
奥の部屋にも手作りパネルなどが貼られていました。
外に出てみると国道を挟んで北側にある「鉄の彫刻美術館」に渡る歩道橋の上には雪が残っていました。「鉄の彫刻美術館」は一度訪れてみたいと思っていましたが、また次回暖かい時期に行って見たいと思います。
お土産コーナーには焼き蟹味の堅あげポテトがありました。堅あげポテトの好きな息子に一つ購入しました。
出雲和牛カレーを始め海自の護衛艦いずものいずもカレーや鳥取牛カレーなども販売されています。
宍道湖しじみパイが美味しそうだったので、このパイも購入しました。
ここでも食事ができるようで、奥出雲和牛を使用した牛丼や蕎麦、うどん、延命水で育てられた舞茸を使用したえび舞そば、うどん、のどぐろラーメンなどが気になりましたが、今日は出雲そばをいただく予定なので我慢我慢。
車に戻り先に進みます。
奥出雲おろちループは高低差が105mもある二重ループです。正面の赤い橋梁は一重目の最上部になります。
二重目のループ橋を通過中です。
二重目のループ橋を下り一重目のループ橋下にあるトンネルに入ります。
おろちループ橋のすく近くにあるJR木次線の出雲坂根駅を通過します。
この駅はスイッチバックのある駅として鉄道ファンでは有名な駅です。木次線は中国山脈の分水嶺「三井野峠」(最高地点731.4m)をスイッチバックで越えて広島県と島根県を結びます。路線は最高勾配30/1000、標高差162mと日本でも有数の急勾配となっています。
13時前、自宅から4時間ほどで今日出雲そばをいただく「八川そば」(仁多郡奥出雲町八川)に到着しました。
入店します。
入口左脇にある順番待ちのスペースです。雪深いこの地方では冬は屋外で待つのも大変で、屋内で待てるのは助かります。今回は待ち時間なしで中に入ります。
入口右脇には蕎麦を打つスペースがあります。
中に入ります。
私は八川伍段そば(五段割子)、妻は温かいざいごそばをオーダーしました。
スタッフの方に「ざいご」はどういう意味ですかと伺ったところ、出雲地方の方言で「田舎」という意味だそうです。ざいごそばは醤油仕立てか蕎麦湯仕立てかを聞かれ、お勧めという蕎麦湯仕立てにしてみました。
他にも色々な蕎麦やセットものもあるようです。
お客が入れ代わり立ち代わり満席状態が続きます。
妻がオーダーしたざいごそばが出てきました。
山芋、ワサビ、舞茸、ワラビ、キンピラ、それにネギと刻み海苔がトッピングされています。田舎の恵をたっぷり乗せているという感じです。
私も少し味見をさせてもらいました。蕎麦に蕎麦だしを絡めていただきましたが蕎麦湯仕立てということもあってかトロミがあります。蕎麦出汁としては味が薄めだったので少し出汁を足していただきましたが、濃い味より薄味の方が蕎麦自体の香りを邪魔せず、トッピングの具材の味もしっかりと楽しめていいのではないかと思いました。
私がオーダーした八川伍段そばも出てきました。
広げてみます。
ワサビ、ワラビ、舞茸、キンピラ、山芋、薬味、それに出汁と蕎麦湯が二つ付いています。
先ずは山芋に出汁をかけていただきます。
蕎麦は少し太めで腰があり素朴な田舎蕎麦という感じです。
舞茸……
それぞれに薬味を乗せ出汁をかけていただきます。
ワサビ……
ワラビ……
キンピラ……
八川伍段は量もそこそこあり、色々な味が楽しめて、とても美味しくいただくことができました。
ごちそうさまでした!
店を出る時、入口では蕎麦を打たれていました。
車に戻る前に……
立寄ったのが八川そばから徒歩数十秒、八川蕎麦のすぐ後ろにあるJR木次線の八川駅です。
改札からホームに入りました。
構内にあった駅名標です。
ホームにやってきました。出雲横田、木次方面の様子です。
八川駅は1934年(昭和9年)、木次線が出雲三成駅より延伸された際の終着駅として開業、相対式二面二線だったようでホームがそのまま残されていました。現在は単式一面一線として使用されています。
車に戻り延命水を汲みに向います。
舞茸奥出雲直売所(仁多郡奥出雲町八川)の隣にある延命水の水汲み場にやってきました。この水汲み場は少し南にあるJR出雲坂根構内の湧水と同じ成分で、ここで作られている舞茸などのキノコもこの延命水で栽培されているそうです。
延命水を汲んだ後、舞茸奥出雲直売所に立寄ります。テント内の販売スペースには色々な出雲蕎麦が並んでいました。
延命水で育てられた舞茸も沢山並んでいます。
美味しそうなものをチョイス!
スタッフの方お勧めの乾燥舞茸も購入しました。
延命水もしっかりと汲ませていただき、土産も沢山購入することが出来たので帰路に就きます。
おろちループを上ります。
道路脇のガードパイプにはおろちのイラストが描かれていました。
最上部のループ橋梁下にあるトンネルに入ります。
おろちループ、三井野原スキー場の脇を抜け、島根県から広島県に入ります。
「比婆いざなみ街道」を走ります。
この先の小奴可交差点を左折し県道448号線で千鳥方面に向かいます。
小奴可の交差点から5km程、リンゴを購入する「岩本観光りんご園」の看板が見えてきました。
「岩本観光りんご園」(庄原市東城町内堀)に到着しました。
駐車場から見えるカキは完全に熟しています。
「おいしそ~」と完熟カキの好きな妻が言っていました。
選果場にやってきました。
姫リンゴも販売されています。
自宅でいただくので二級品のリンゴを分けていただきます。今回は既に袋に詰めてあるのもがあるそうなので二袋分けていただきました。
妻がこの小さなリンゴって夜店でリンゴ飴にして売っているものですよね、などと話しているとお母さんが、持って帰ってと二袋くださいました。さらに奥から、傷んでいるので傷付いたところを取ってジャムにでもしてくださいと大きな袋に入ったリンゴを出して来られ、良ければこれも持って帰ってと今回も大サービスでした。
また来年来ますと、お礼を言って帰路に就きます。
東城広域農道を走っていると、リンゴのモニュメントが欄干に乗った橋があります。
さすがリンゴの町小奴可!
妻が橋の南側まで車を移動してきました。
家路を急ぎます。
庄原市東城町市街地まで戻ってきました。
市街地西側の国道314号線のバイパスが新たに開通しています。このバイパスの完成で福山方面には市街地に入らなくてもそのまま短絡路で通過することが出来るようになりました。
私たちは国道182号線で新見方面に向かい、東城市街地を抜け岡山県に入ります。
国道182号線から県道50号線、県道313号線へと乗換えます。
ふるさと農道の中間付近に農道記念碑があり、紅葉が綺麗だったので立ち寄ってみました。
この付近からの展望は素晴らしく空気も爽やかです。
ススキ越しに沈む夕日を撮影し帰路に就きました。
購入したリンゴといただいた姫リンゴです。
リンゴの数を数えてみると22個もありましたが帰宅後いくつかリンゴを食べてしまったので写真を撮影した時は少し数が減っています。姫リンゴも母がリンゴをいただいた後この小さなリンゴ一袋貰うよと言ってそのまま部屋に持って行ってしまったので一つしか撮影できず、ジャム用にいただいたリンゴの撮影は忘れてしまいました。
今年のリンゴは今回が最後になりますが、来年リンゴを買いに行く時は比婆牛の焼き肉もいただいてみたいと思います。
今回延命水をしっかりと汲んで帰ったので年明けまでは美味しい湧水をいただくことが出来そうです。