息子が学生時代から使っていたヤマハの50ccスクータービーノ、考えてみれば購入から10年以上経過している老体バイクです。昨年末の冬、セルでエンジン始動が出来なくなり、見てみるとバッテリーが劣化していたため交換しています。その後も偶に息子が使用しているようですが、2~3週間前に息子が久しぶりに乗って走行中、近所で後輪のタイヤがパンクしたと押して帰ってきました。見てみるとパンクではなく後輪タイヤのバルブ部が破損していました。しかしバルブもさることながら、タイヤの山はあるもののタイヤサイド部や走行面に多数のクラックもあり、タイヤも限界を過ぎているようです。
いつも利用しているバイク店までは距離もあり押していくことが出来ず、自宅近くのバイクの店に問い合わせてみると引き取り費用込みで、前後のタイヤとバルブ交換で概ね25,000円位とのことです。考えてみると私のフォルッアZのタイヤ交換費用とあまり変わらない値段です。
バイクと暫くにらめっこ、タイヤ交換はさほど難しくないような感じです。業種は違いますがエンジニアの心が騒ぎます。今迄もオイルやオイルエレメントの交換、ブレーキパットなど私のバイクも含め簡単なメンテナンスは私がしてきていますが、ホイールバランスの計測器などは当然無いので、今までバイクのタイヤ交換は行ったことがありません。ただ原付車ではホイールバランス調整も必要無いのでは無いかとも思いす。幸い学生時代ガソリンスタンドでアルバイトをしていた時に、乗用車や中型車のタイヤ交換をした経験や、自転車のタイヤ交換は全て自分でしていることもありタイヤ交換作業自体は何とかなると思い、今回自分で交換してみることにしました。
タイヤサイズを確認すると、前後輪共同じダンロップ D307 RUNSCOOT 90/90-10 50Jというタイヤでした。ネットで調べてみると2本で5,000円程、バルブも2個で500円程、送料も無料で総額5,500円程で部品は調達出来そうです。
ネットで注文していたタイヤとバルブが届きました。
ということで今回バイクのタイヤ交換に初挑戦です。
後輪のタイヤ交換の前に、まずマフラーを外します。
ボディ下部でエンジンに固定されているナット2本を12mmのボックスレンチで緩めます。
車両の横で本体へマフラーを固定しているボルト2本を12mmのボックスレンチで取り外します。
簡単にマフラーは取り外せました。
マフラーを取り外すとタイヤとホイールが出てきますが、タイヤを取り外す際にタイヤカバーが少し邪魔になりそうなので、固定しているボルトを2本を外しておきます。
ホイールを固定しているナットを緩めようとすると、ナットに合う22mmというサイズのレンチが手元にありません。仕方なくホームセンター迄行ってボックスレンチを購入してきましたが、今度は堅くて緩みません!。浸透剤をかけて暫く時間をおいておくため、後輪の交換作業は一時中断です。
前輪のタイヤを取り外すことにしました。ボディの下にジャッキ代りのブロックに発泡スチロール板を挟み前輪を少し浮かせます。この車両の前輪はシャフト一本で固定されているようです。
12mmのボックスレンチとスパナでシャフトを固定しているボルトを緩めるとシャフトが抜け、簡単にホイールが外れました。ブレーキ部からホイールを取り外します。シャフトにはホイールとスペーサーがナットで固定されて、右のフロントアームに見える四角い出っ張りでブレーキ本体の回転方向を固定しているだけのようです。
ブレーキパットは汚れてはいますが、残量はまだ大丈夫のようです。
浸透剤の効果もあってか悪戦苦闘の末、何とかボルトを緩めタイヤを取り外すことが出来ました。後輪もブレーキパットの残量はまだ大丈夫のようです。綺麗に清掃しておきます。
タイヤが外れたら次はホイールからタイヤを外します。が・・・、以降は写真撮影するのを忘れ後で撮影したものです。
前輪のタイヤの取り外しは自転車程ではありませんが、思ったより簡単にできました。しかし後輪のタイヤはビード部がホイールに固着していて、いくらやっても外すことが出来ません。
しかたなく、カッターナイフでホイール付近からタイヤを切り取りました。
取り外した後輪タイヤです。タイヤの左右それぞれビート部付近からカッターナイフで切り離しています。
ホイールに残ったゴムが外れません。ビート部分のゴム内部に5本程のワイヤーが入っていて、その抵抗で取り外しが出来ず。ワイヤーを1本ずつニッパで切り、やっと取り外すことが出来ました。
タイヤ取り外し後、ビート部の固着物がホイールにしっかりと残っていたので清掃が大変でした。真鍮ブラシや紙やすりで綺麗に仕上げましたが20分程時間がかかってしまいました。
ピカピカのホイールに新しいタイヤを組み込みますが、ここで2大チョンボ!。前輪のタイヤ組み付け時に、タイヤの回転方向を逆に組み込んでしまい、再度取り外して組み直し。後輪組み付け時にはタイヤの回転方向に注意し、組み付け完成!。さて空気を入れようかと空気入れを持ってくると・・・?・・・!。バルブが付いていません。バルブを組み込むのを忘れていました。あまりの暑さに頭が全く回っていません。
ともあれ何とかタイヤ交換は終了、エアー漏れを確認後車両に取り付け、作業は無事終了しました。
作業完了後、自宅周辺を試走しました。ホイールバランス調整をしていないことによる走行への影響はないようですが、原付車の走行感覚はよく判らずPCXのオイル交換に帰ってきたいた下の息子に試走をしてもらいました。「何も問題ないと思うよ。原付はこんなもんだよ」と言われビーノのタイヤ交換作業は無事終了となりました。
この後ビーノとPCXのオイル交換、洗車、ワックス掛けをおこない作業は無事全て終了しました。
暑くなる前にと7時前から作業を始めましたが、途中工具調達やナットが緩まない、またタイヤの取り付け方向やバルブの組み込み忘れなど思わぬアクシデントも数多くあり、あまりの暑さに度重なる休憩など予定時間を大幅にオーバーし全作業が終了したのは14時過ぎになってしまいました。
今回初めてのタイヤ交換でしたが色んなアクシデントに見舞われながらも何とか無事交換作業を終了することができました。下の息子のPCXのタイヤも前輪にスリップラインが出ているようなので、少し涼しくなってから交換しようと話をしました。