前回まだ蕾だったササユリがそろそろ咲いているのではないかと思いツーリングがてら岡山県自然保護センター(和気郡和気町)に行ってみました。
駐車場側にある「里の茶屋」、その奥に小さな滝がありアザミの花が咲いていました。
その脇の階段を上るとゲートの上でいつものようにヤマセミが出迎えてくれます。
花の広場付近の散策路脇にあるササユリ自生地です。「足元にササユリの小さな子どもがいます。柵を越えないようにお願いいたします。」との掲示があります。まだ蕾ですがその蕾はピンク色に染まりもうすぐ開花するのではないかと思います。
散策路から入ることの出来るササユリ観察路です。
登って行くと綺麗なピンク色のササユリが咲いていました。日本を代表するユリの一つだそうですが、本州中部以南でしか見ることが出来ない花だそうです。
こちらにも! 凛々しい姿に惚れ惚れします。
右奥にピンク色に染まった蕾も見えます。ササユリは種子で繁殖し発芽してから開花まで7年程かかると言われています。
蕾を付けた沢山のササユリが自生しています。今回咲いていたのは2輪だけでしたが綺麗に咲いていたササユリに大満足! もう少しして今蕾のものが咲き揃うときっと見事な景観になると思います。
散策路に戻ります。 散策路脇にも数輪のササユリが蕾を付けていました。
センター棟付近の上池です。その脇を通り湿生植物園に向かいます。
西側の湿生植物園です。湿原内は木道が整備されていて気持ち良く散策出来ます。
トキソウが前回以上に咲き誇っています。本州から北海道を中心に日本各地の湿原などに自生する野生蘭の一つで6月頃には花を付けたトキソウを数多く見ることのできていたそうですが、乱獲などの影響で現在では激減し絶滅の危機に瀕し、岡山では絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。春に新芽が伸びて高さ10cm~30cmに成長し6月頃にラン科特有の花形に優しい色合いの1~2cm程の花を咲かせます。その花の色がトキ(朱鷺)の風切羽の色に似ていることが名前の由来になったそうです。
沢山のトキソウが所狭しと咲いています。
綺麗な朱鷺色です。
小さな可憐な花ですが、ラン科特有の花形でとても存在感を感じます。
しっかりとトキソウを堪能したので、東側の湿生植物園にハッチョウトンボを見に移動します。
東側の湿生植物園に着きました。真っ赤な色に染まったハッチョウトンボが沢山いました。
オスは羽化後はメスと同じ茶褐色ですが、何故かオスだけが1ヶ月弱で全体が鮮やかな赤色に変わっていきます。
本当に鮮やかな赤色です。
ハッチョウトンボは日本一小さいと言われているトンボです。
体長が約2cm、羽長が約1.5cmと1円玉(φ2cm)の中に収まる程の大きさです。
日本一小さなトンボであり、世界的に見ても最小部類のトンボです。
赤くなるのはオスだけで、茶褐色で腹部に黄色や黒色の横縞があるのがメスです。
沢山のハッチョウトンボがいました。
これもメスでしょうか?
何とも言えない味わいのある見事な赤色です。
トキソウ付近にもハッチョウトンボがいました。トキソウとハッチョウトンボのコラボレーションです。
かなり粘ってみましたが、トキソウの花にはとまってくれません。
トキソウの手前の葉にはとまってくれますが・・・。
トキソウとハッチョウトンボをしっかりと堪能したのでタンチョウを放鳥している上池へ戻ります。
センター棟前のベンチに腰掛けタンチョウを眺めながらパイプタイムです。今日もタンチョウがツガイで放鳥されています。
餌を見つけたようで、捕食しています。
一羽は抱卵していましたが、立上がり嘴《くちばし》で卵の位置を変え始めました。タンチョウを眺めながら、時を忘れ木陰のベンチでゆったりとした時間を過ごします。
久しぶりのササユリに、今を盛りとばかりに咲くトキソウや色鮮やかなハッチョウトンボ、心安まるタンチョウなど大自然の中で大満足の1日でした。しっかりと歩くことも出来、少し暑かったですが自然の中を散策したり木陰のベンチに座り時間を忘れボーッと過ごすのは日頃のストレス解消や気分転換には最高でした‼️