最近仕事や私事で多忙な日々が続き、なかなか出ていくことができない状況ですが休みの今日、ふと今年は浅口市寄島にアッケシソウを見に行っていなかったと思い、浅口市の担当窓口に様子を問合せました。担当者によると「アッケシソウ祭り」は10月23日までだったそうでが、今年は少し色付くのが遅かったため、まだ十分楽しむことができるという嬉しい回答をいただきました。ただ「アッケシソウ祭り」が終了したためゲートは閉まっていて園内への車両の乗り入れは出来ないようで、ゲート前の駐車場に車を置き歩いてアッケシランドまで行かなくてはならないそうです。
ということで、今回もCBR400Rで12時前に自宅を出発し浅口市寄島を目指します。
1時間程で寄島アッケシランド(浅口市寄島)の入口に到着しました。
ゲート前の駐車場にバイクを置き、ここから歩いて進みます。
堤防の天端を進みます。
堤防からは塩飽諸島の島々の眺めが楽しめます。
三郎島の西海岸沖に浮かぶ三ツ山の先には瀬戸大橋の南備讃瀬戸大橋が見えています。
この三ツ山は花こう岩の三つの島が約6mの間隔で規則正しく並び、大潮の干潮時には三郎島から歩いて渡ることもできるそうです。
入口から500m程歩くと寄島アッケシランドのA地区が見えてきました。近くに階段が見当たらないので、ゆっくりと法面を下ります。
寄島アッケシランドA地区に到着です。
アッケシソウについての説明パネルが設置されていました。
中央に設置されている展望台です。
まだ十分アッケシソウの紅葉が楽しめそうです。
珊瑚に似ていることからサンゴ草とも呼ばれますが、正式名はアッケシソウだそうです。
海浜植物で、塩分に強く海水が流入する塩湿地帯に生育しています。
葉が無いように見えますが茎の先が葉のようで肉質な円柱形の独特な形が特徴的な珍しい草木です。
アッケシソウは北海道以外でも宮城県や瀬戸内海沿岸地域の塩田跡地で確認はされてはいたものの、そのほとんどが開発によって絶滅状態と言われています。今では本州で自生している場所はここ寄島だけだそうです。
寄島では1991年(平成3年)に寄島干拓地で生育しているのが確認されたものの当時は発表されなかったようで、2003年(平成15年)に寄島干拓地で群生地が確認され、翌年当時の浅口郡寄島町の天然記念物に指定、地域の方々により大切に保護育成され現在に至っているようです。
紅葉したミニチュアの森林のようにも見えます。
アッケシソウの先にはカモが優雅に泳いでいました。
紅いカーペットのように広がるアッケシソウの群生は見事です。
今回持参した400mm(フルサイズ換算640mm)レンズが大活躍しました。
「アッケシソウ祭り」が終了し一週間程過ぎたためか、いつもは締まっている門が開いていて、シーズン中は入れない場所が開放され、みなさん近くまで行かれて見られています。私も足元のアッケシソウに気を付けながらすぐ近くで撮影しました。
今年は紅葉が遅れたことが幸いし、通常撮影することのできない場所に入れ、いつもとは違うアングルで撮影することができました。
通路に戻り200m程先にあるE地区に向かいます。
しかし、暑い!
冬用のバイク用ジャケットを羽織っているので脱いで手に持って移動しますが、カメラバックにジャケット、荷物が大変です。
E地区にやってきましたが、立入禁止になっていたため、さらに300m程先にある木道が完備されているC地区に行ってみます。
C地区に到着しました。ここまで駐車場から1km弱歩いたことになりますが……
何と、この場所も立入禁止になっていました。
仕方がないので、引き返すことにします。
E地区入口近くにある階段を上り堤防の天端を歩いて駐車場に戻ります。
A地区まで戻ってきました。
A地区中央付近からパノラマ撮影した様子です。
※ アップし忘れていたので10.31追加しました。
気持ちいいい潮風を感じながら、三ツ山の先に浮かぶ、広島や手島、小手島、佐柳島などの眺めを楽しみながら歩きます。
今回少し時期が遅いかと思いましたが、アッケシソウの紅葉をしっかりと楽しむことができました。以前北海道網走市にある能取湖で見たアッケシソウですが、わざわざ北海道まで行かなくても近で楽しむことが出来るのはとてもありがたいことです。ちなみに、能取湖では形や紅葉すると紅く染まる様子が珊瑚に似ている事からサンゴ草(珊瑚草)と呼ばれています。