前回の駅弁食べ歩きに続き、今回は琵琶湖周遊プラスアルファで駅弁食べ歩きの列車旅に出かけます。今回も今まで乗車してみたいと思っていた列車にも乗車します。
今日も妻に駅まで送ってもらいました。
駅の窓口は閉まっていますが、切符は事前に全て揃えているので改札を入ります。
5時57分発、岡山行き普通列車に乗車します。
今日は前回より一便早い列車ですが、途中の駅から沢山の方が乗車されました。
6時7分、岡山駅の7番ホームに到着です。
階段を上り新幹線に乗換えます。
6時18分岡山駅始発の「のぞみ86号」東京行きに乗換えます。
新幹線のホームに上がって来ました。乗車する「のぞみ86号」は既に入線済みです。
この列車は岡山始発なので指定席は取っていないため、先に座席を確保しておきます。
座席が確保出来たので撮影のためホームに降りました。最後尾が近いので先に最後尾の1号車を撮影し、先頭車側の16号車の撮影に向かっていると、発車の予告アナウンスがあったので戻る事にしました。
3号車迄戻り乗車します。
喫煙室はコロナ感染予防のため、一人ずつしか入ることが出来ません。灰皿も一つは使用出来なくなっていました。
姫路駅に停車し、6時38分発車しました。
姫路駅を発車し、しばらくすると朝日が上がって来たようです。
新神戸駅に停車し6時55分出発、しばらく走ると武庫川を渡ります。
大阪市街地が見えて来ました。
7時7分、新大阪駅に到着です。
在来線へ乗換えのため移動します。
ホームドアーが閉まりました。まもなく「のぞみ 86号」東京行きが発車するようです。
発車する「のぞみ86号」を見送りました。
在来線のホームに向かいます。
今回は前回の失敗を教訓に、在来線側にある駅弁販売店に向かいます。
が・・・
目当ての販売店は7時30分開店でシャッターが閉まった状態でした。またしても事前調査不足の失敗です・・・
気を取り直して「駅弁 にぎわい」に寄ってみる事にしました。この売店には、北は稚内駅から南は鹿児島中央駅まで、長いショーケースに駅弁が所狭しと100種類以上並んでいて、見ていると目移りしてしまいます。今回は前回の失敗を教訓に万が一の事も考えて、第2候補をしっかりと考えてきています! 駅弁を購入後、大阪駅に向かいます。
久しぶりの大阪駅はすっかり様子が変わっていました。
乗換ホームに向かいます。上り線の特急列車の発車するホームは昔と変わらず一番北側のようです。
11番ホームに到着しました。ホームには「サンバーバード5号」金沢行が入線しています。先頭車両の撮影に行ってみます。
先頭車両の1号車です。前面にはJR西日本のコーポレートカラーの青色のラインがデザインされています。
サイドには白いボディに青色のライン、サンダーバードのシンボルマークがデザインされています。
最後尾までやって来ました。最後尾車両の9号車です。
あら ららら・・・
7時40分、発車してしまいました・・・ 発車のアナウンスは耳に入りませんでした。
でもご心配なく、私が今回乗車するのは次の7時58分発「ワイドビューひだ 25号」髙山行きです。
7時55分「ワイドビューひだ 25号」が3両で入線して来ました。
1号車は自由席なので早々に席取に乗車し、目的の席1Dを確保しました。予想以上に乗り込まれる方は少なく、この車両に乗車されたのは十人足らずでした。発車まで時間があるので一度下車し撮影に向かいます。
今回の乗車目的列車の一つ、展望車を備える「ワイドビューひだ 25号」です。デザインテーマは「自然界と調和する“あたたかさ“と、未来を想像させる“宇宙感覚”」とJR東海は紹介されています。この車両は最高速度120km/hを誇るJR東海のキハ85系特急形気動車で、1989年(平成元年)に運行を開始し同年には日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞にも選ばれています。非貫通型先頭車両(連結車両への移動が不可能)には三次曲面のフロントガラスと列車では珍しい運転席上のサンルーフ、貫通型先頭車両(連結した車両へ移動が可能)の前面窓は側面に回り込む大型のパノラミックウィンドウを装備しています。また中間席からの展望性確保のため座席面を通路より20cm高くし、窓の縦寸法も95cmと広く確保されているそうです。運行開始から既に30年以上経過していますが、今でも十分通用するデザイン性や設備を備えている素晴らしい車両だと思います。
「ワイドビューひだ 25号」1号車からの展望です。7時58分、大阪駅を発車します。「出発 進行!」
私が座る1号車の1D席、運転席側の後方の展望席ですが、「ワイドビューひだ 25号」は3両編成で3号車が先頭車両なのでこの車両は最後尾車両となってしまいます。
着席後早々に持参したスリッパに履き替えました。長時間の列車移動にはスリッパは重宝します。この車両には普通席もフットレストが装備されています。
私の座っている1D席からの見る進行方向の様子です。
通路を挟んだ隣の1AB席です。
淀川橋梁を渡ります。
新大阪駅に到着し、8時3分発車しました。
新大阪駅を発車後、駅弁を広げます。今回は大阪駅弁の「旅のにぎわい御膳」(税込1,000円)です。この駅弁は淡路屋の商品ですが、淡路屋といえば一番に思いつくのは明石駅の「ひっぱりだこ飯」、前回城崎温泉駅で購入した「浜坂名物 かに寿し」など、関西圏の駅弁を幅広く手掛けられているようです。この「旅のにぎわい御膳」は大阪らしい料理を味わう事が出来る駅弁のようなので機会があれば食べてみたいと思っていた駅弁です。
包装紙から出すと、左上に煮物、右上にはすき焼き、左下にたこ飯、右下には赤飯、中央には鮭、玉子焼き、いかなごのくぎ煮、白いんげん豆の甘煮、それに串カツ、さらにたこ焼きまで入っています。まさに関西を代表する料理が集約されている駅弁です。
煮物は京風の薄口に仕上げられていて上品な味わいです。
関西風すき焼きです。関東以北では豚肉が使われる事があるようですが、関西は全て牛肉を炒めてから作ります。
赤飯には栗が乗っていて嬉しくなります。食べてみると、もち米もかなり入っているのかモチモチ感が堪りません。
炊き込み飯の上に錦糸玉子が敷かれ、その上に柔らかいたこが乗っています。食べてみると“ひっぱりたこ飯”のたこ飯その物でとても美味しいです。
中央には大阪名物の串カツや明石のいかなごの釘煮など・・・
極めつけは大阪名物たこ焼きです。とても美味しくいただく事が出来、関西を一気に食べ歩いた感じでした。ごちそうさまでした!
振り返れば後方の展望が開けます。
茨木駅を過ぎてしばらくすると左側の車窓に超巨大なチョコレートが見えて来ました。菓子メーカー明治の大阪工場の看板だそうで、通常のチョコレートの約38万枚分だそうです。2011年(平成23年)12月には「世界最大のプラスチック製広告看板」としてギネス世界記録にも認定されたようです。しかし、この看板・・・ 夏になったら溶けてしまいそう・・・ そんな感じを抱いたのは私だけでしょうか・・・
山﨑駅手前で左側の車窓に蒸溜釜が見えました。ここはサントリー山崎蒸溜所で、シングルモルトウイスキー「山崎」を生産されているそうです。スコッチ・ウイスキーの本場スコットランドでウイスキー製造を学んだ、後のニッカウヰスキーの創業者竹鶴政孝が初代山崎蒸溜所長を務め、1929年(昭和4年)には日本で初めてのウイスキー「白札」を製造した蒸溜所だそうです。
まもなく京都駅に到着します。かなりの方が降りられるようです。
8時31分京都駅を発車、大津駅を通過し瀬田川橋梁を渡ります。
草津駅に到着、8時51分に発車しました。
野洲川橋梁を渡ります。滋賀県道2号線の近江富士大橋が見えています。
左側車窓に八幡山城跡が見えて来ました。まもなく安土駅を通過するはずです。
田園に「ワイドビューひだ 25号」の陰が映し出されています。
安土城跡が見えて来ました。安土城は織田信長が安土山に築城した城で、それまでにはなかった大型の天守を持った絢爛豪華な城だったようです。今では琵琶湖とはかなり離れていますが、当時は琵琶湖に接していたそうです。
左車窓に彦根城が見えて来ました。彦根城は、姫路城、松江城、松本城、犬山城と共に国宝に指定されていて、この五つの城は「国宝五城」と呼ばれています。
米原市街地が見えて来ました。右側からは新幹線の高架が下がって来ているのが見えて来ました。
9時20分、米原駅に到着です。私はこの駅で下車します。
この駅でJR西日本の乗務員からJR東海の乗務員に交代されるようです。
先頭車の3号車です。パノラミックウィンドウが独特の綺麗な曲線を創り出しています。この列車は9時22分に米原駅を発車し、大垣駅、岐阜駅と停車、岐阜駅で名古屋駅始発の「ワイドビューひだ5号」と連結し、高山線経由で奥飛騨方面に向かいます。
「ワイドビューひだ 25号」を見送った後、駅の外へ向かいます。
改札を出ます。
米原駅東口へ出て来ました。外へ出て喫煙出来る場所を見つけタバコタイムです。
近江鉄道本線の車両が停車していました。まだ少し早いですが駅に戻ります。
階段を上った連絡通路の様子です。手前左側が在来線の改札、奥左側が新幹線の改札になります。
在来線の改札に向かいます。
次に乗車するのは9時56分発「しらさぎ 3号」金沢行きです。この列車は指定席を取っていないので少し早めにホームに向かいます。
発車する5番ホームに下ります。
5番ホームに下りて来ました。時間も早かったため一番先頭を確保する事が出来ました。
米原駅の駅名標はJR西日本のコーポレートカラーの青色です。この駅は、JR西日本とJR東海の境界駅で、両社の共同使用駅になるそうです。在来線構内はJR西日本、新幹線構内はJR東海の管轄で、JR西日本が管轄する北陸線と近江鉄道線はこの駅が起点となり、東海道線の名古屋方面がJR東海、大阪方面がJR西日本の管轄のようです。
ちなみに、東海道・山陽・九州新幹線の品川駅、豊橋駅、米原駅、川内駅は新幹線の駅としては珍しい地上にホームがある駅になります。
9時50分「しらさぎ 3号」が名古屋からやって来ました。
5番ホームに入線します。
「しらさぎ3号」は6両編成で、先頭車両の1、2号車が自由席です。思っていた以上の方が乗車されていましたが、席には多少余裕がありました。
9時56分、米原駅を発車します。
この付近も降雪、積雪が多いのでしょうか、ラッセル車が準備されていました。
東海道線が少し先で北陸線の上を越えるための高架橋に向かっています。
右側の車窓から伊吹山が望めました。
次は長浜駅に停車します。
左側車窓に長浜ドームが見えて来ました。
しばらく走ると左側車窓に「長浜鉄道スクエア」が見えました。この建物は1882年(明治15年)に完成した旧長浜駅舎で、現存する駅舎としては日本最古のものだそうです。まもなく長浜駅に到着します。
10時2分長浜駅を発車するとすぐに左車窓に長浜城が見えました。
次は敦賀駅に停車します。
姉川古戦場付近を走ります。
琵琶湖の東側を周り北東付近までやって来ました。琵琶湖の北側にある余呉湖を過ぎると長浜市立塩津小学校の奥に湖西線の高架橋が見え始めました。
近江塩津駅を過ぎ、北陸線の沓掛信号所跡付近は4線が並走します。
深坂トンネルを通過中です。このトンネルは北陸線の近江塩津駅と新疋田駅《新ひきだ駅》間にある全長5.17kmの下り線専用のトンネルで、鳩原ループ線を経由する上り線専用の新深坂トンネルは別にあります。
深坂トンネルを抜けるとすぐに新疋田駅です。この後、今回楽しみにしていた「鳩原ループ線」です!
鳩原ループ線が見えました。このループ線のある地名は、敦賀市鳩原《はとはら》と読むそうですが、鳩原ループ線は《はつはらループ線》と読むようです。
鳩原ループ線の下を潜ります。期待していた鳩原ループ線ですが、規模が大きすぎるためかあまり見えませんでした・・・
鳩原ループ線の正式名称は「衣掛隧道ループ線」で、北陸線の敦賀駅の南に位置し、衣掛山を一周する半径約400m、高低差約27m、大阪、米原方面に向かう列車が通る上り線専用のループ線です。敦賀駅の南側は山が迫っていて、北陸線建設当時はその山を貫くだけの技術が無く、やむなく25‰の勾配を含むルート(旧柳ケ瀬線)で建設され1884年(明治17年)に開通しました。その後、1957年(昭和32年)深坂トンネルの開通を経て、6年後の1963年(昭和38年)に上り線専用となるこのループ線が開通しました。ループ線の開通により新疋田駅~敦賀駅間の旧線を下り線が、新線を上り線が使用するようになり複線化されました。
舞鶴若狭自動車道の敦賀絹掛大橋が見えて来たので、まもなく敦賀駅に到着します。
10時26分敦賀駅に到着です。列車を降り、地下道を通って改札に向かいます。
改札を出た待合室では「SL吉継号」が出迎えてくれました。
敦賀駅は昔訪れた時とは全然変わっていました。北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸するためのようです。駅の近くで撮影します。
既存のホームの南西側に新幹線の敦賀駅の工事が進んでいました。
10時34分着「サンダーバード 11号」と、10時37分着小浜線の普通列車が入線して来ました。
この「サンダーバード 11号」は非貫通型先頭車両です。
10時35分「サンダーバード 11号」が金沢に向け発車しました。
駅舎の横には「キューロク」こと、蒸気機関車(SL)の9600形の動輪が置かれていました。
駅前のバスターミナルには喫煙所が設置されていたので、タバコをしっかりと吸いだめしておきます。これから予約していた駅弁を受取りに駅に戻ります。
事前に予約した際に「待合室にある売店でお渡しします」と聞いていましたが、場所が分からず探しすのに少し苦労しました。たしかに待合室の一角ですが、少し奥まっていました。
塩荘の売店に何とか到着出来ました。しかし、予約した駅弁が並んでいません。スタッフの方に「予約していた駅弁をいただきに来ました」と言うと、奥から出してくださいました。受け取ってから並んでいる駅弁を見ていると、「駅弁ではありませんが、お勧めの物がありますよ、安くて美味しいのでお勧めです」とスタッフの方に勧められ、それも購入してしまいました。
まだ少し早いですが改札を抜けホームに向かいます。
北陸新幹線の乗換口に向かう新設された連絡橋からホームに行ってみます。
突き当りが新幹線の乗換口になるようですが、現在は壁で仕切られています。乗車する「サンダーバード 16号」が発車する6番ホームに下ります。
6番ホームに降りて来ました。名古屋行き「しらさぎ 6号」が先発のようです。
ホームの北東端までやって来ました。新幹線の敦賀駅と先程の連絡橋が見えています。
11時10分発、名古屋行き「しらさぎ 6号」が入線して来ました。「サンダーバード」と同じ681系ですが、JR西日本とJR東海では少しデザインが異なります。
最後尾車両は非貫通型車両です。
まもなく「サンダーバード 16号」が到着します。私は先頭車の9号車が指定席なので先へ進みます。
11時16分発の「サンダーバード 16号」が入線して来ました。今回二つ目の乗車目的の列車です。「サンダーバード」の前身「雷鳥」は、JR(当時の国鉄)初の特急型交直両用電車として481系で1964年(昭和39)から米原経由で運行が開始され、その後1974年(昭和49年)に開通した湖西線経由に変わりました。列車名は立山連峰に生息する特別天然記念物の「ニホンライチョウ」に由来しているそうです。
「サンダーバード」の名前の由来は、「サンダー」は「雷」、「バード」は「鳥」・・・ と思われがちですが、「雷鳥」と「サンダーバード」は別の鳥だそうです。「雷鳥」の英語名は「サンダーバード(Thunderbird)」ではなく「ターミガン(Ptarmigan)」が正しいようで、「雷鳥」は実在する鳥ですが「サンダーバード」はアメリカ先住民族に伝わる伝説の鳥だそうです。また、「スーパー雷鳥 サンダーバード」が登場した1995年(平成7年)、JR西日本のCMではNHKで放送されていたSF人形劇「サンダーバード」(国際救助隊)が使用されましたが、SFドラマの「サンダーバード」の名前の由来もこの伝説の鳥から付けられたようです。
サンダーバードのシンボルマークが流れるように描かれています。乗車します。
敦賀駅を発車すると次の停車駅は京都駅です。
「雷鳥」から「サンダーバード」へ・・・ 1989年(昭和64年&平成元年)に展望車仕様の485系「スーパー雷鳥」が加わり、1995年(平成7年)には「スーパー雷鳥 サンダーバード」が登場、1997年(平成9年)「スーパー雷鳥 サンダーバード」が「サンダーバード」に統合され、その後2011年(平成23年)に「雷鳥」が「サンダーバード」に統合されました。
昔新潟へ向かう際、いつもは伊丹空港から飛行機で移動していましたが、「スーパー雷鳥」の展望車に乗ってみたくて、新大阪駅から富山駅まで乗車、富山駅から新潟駅へは「特急 北越」に乗換移動した記憶が蘇りました。
ちなみに、681系は最高速度130km/hでの営業運転をしていますが、160km/h運転も可能な性能を持っている車両で、実際北越急行ほくほく線の「特急 はくたか」では160km/hの営業運転が行われていて、日本国内の狭軌の在来線における最高速度を誇る列車でした。しかし「特急 はくたか」は2015年(平成27年)北陸新幹線の長野駅~金沢駅間開業により運行が無くなってしまいました。
余談になりますが、タイトーが1998年(平成10年)にリリースした「電車でGO! 2 高速編」の画面の高速進行信号(右側の5灯式信号機)です。久しぶりに古いゲームを取り出し運転してみました。
高速進行信号は高速走行に伴い、1997年(平成9年)に開通した北越急行ほくほく線で初めて導入され、高速進行時は緑色灯が2灯点灯していました。
座席の上には読書灯が付いています。JR西日本とJR東海の同じ681系ですが、内装デザインも多少異なっているようです。
点灯してみました。
鳩原ループ線を上ります。右にカーブしながら第二衣掛トンネルを抜けると左側車窓からは敦賀市街地、手前には小浜線の路線が望めました。またすぐに第一衣掛トンネルに入りましたがずっと右カーブが続いています。
トンネルを二つ抜けるとカーブは緩やかになりました。しばらく進むと鳩原ループ線を走らない下り線が見えて来ました。
下り線が近付いて来ます。
近江塩津駅を通過します。
左側車窓から琵琶湖が見えて来ました。この付近が以前「デッドセクション」(交直電源の切替えのための無通電区間)のあった場所ではないかと思います。昔、砺波に行った際「雷鳥」に乗車していてデッドセクション通過時、数秒間車内の照明が消灯した事をふと思い出しました。デッドセクションは2006年(平成18年)に敦賀駅の少し福井駅寄りに移動したそうでが、今でも車内の照明は消えるのでしょうか?
湖岸の田園地域を走ります。
貫川内湖《ぬけがわないこ》が見えました。湖の周辺にはカキツバタやアジサイなどが植えられ、遊歩道や桟橋も整備されていてバス釣りやヘラブナ釣りに沢山の方が来られるようです。
琵琶湖の先に伊吹山地の山々が望めます。
安曇川橋梁を渡ります。
琵琶湖に浮かぶ沖島が見えています。沖島は琵琶湖で一番大きな島で、日本で唯一、人が暮らしている湖上の島だそうです。ちなみに淡水湖上の島に人が暮らしているのは世界的に見ても珍しいそうです。
キャンプ場のエバーグレイズ琵琶湖が見えました。
琵琶湖の先に大津市街地が見えて来ました。
びわ湖大津プリンスホテルが見えて来ました。このホテルは滋賀県で一番高い建物で、地上136m、38階建て、以前利用した事がありますが、部屋から琵琶湖が望める素敵なホテルでした。
山科駅を通過します。これで琵琶湖を一周した事になります。まもなく京都駅に到着です。
12時9分京都駅の7番ホームに到着、この駅で下車します。
先頭車両まで行き、発車前に撮影しました。
乗換のため連絡通路を移動します。喫煙できる場所を探しましたが見つける事が出来ませんでした。
仕方がないので、そのまま6番ホームに下ります。
乗換える列車は、12時52分発「スーパーはくと 7号」鳥取駅行きです。今回一番楽しみにしていた列車です。座りたい座席はもちろん先頭車の最前列1号車1D席で、今回は始発の京都駅から鳥取駅まで乗車します。発車まで30分近くありますが、この席は自由席なので早めに出発ホームにやって来ました。
余裕で先頭を確保する事が出来ました。これで1D席を確保出来る事は間違いありません!
「スーパーはくと 7号」の入線までにはまだかなり時間はありますが、入線して来るまで楽しみに待つ事にします。
12時45分、待ちに待った「スーパーはくと 7号」が入線してくるようです。
しかし・・・
入線してきたのはHOT7020形貫通型車両ではありませんか!
あぁ~~ぁ・・・
展望車両のHOT7000形非貫通型車両を期待していただけにショックは絶大です・・・
「スーパーはくと 7号」が6番線に入線して来ました。
先頭車両の1号車に乗車します。
先頭車両の様子です。HOT7020形(貫通型車両)1号車の1列目には1C席がありません。1列目は少し圧迫感を感じるので2列目の席にします。
ちなみに、「スーパーはくと」はHOT7000形(非貫通型車両)、HOT7020形(貫通型車両)共、1号車(鳥取、倉吉向き)の最前列(先頭側、運転手後方席)が1列目になり、最後部席が11列目になります。他の2号車から5号車は全て大阪、京都方面向きが1列目です。
2C席に座ってみました。前方はドアー越しに多少展望は望めますが、座席の前には何も無く、少し居心地が悪い感じがしました。
結局2列目の窓側、2D席にしました。普通車の車両にもフットレストが有り、布製の小物入れとドリンクホルダーが付いています。
1号車の車内です。「なごみの枕カバー」は数種類あるよで、宮本武蔵(美作市)、三徳山投入堂(三朝町)・・・
石谷家(智頭町)の5種類がありました。
「スーパーはくと 7号」は12時52分に京都駅を発車し新大阪駅に停車、13時16分発車しました。淀川橋梁を通過しています。
大阪駅に到着します。
大阪駅を13時25分に発車しました。敦賀駅で購入した塩荘の「荘兵衛さんの越前極上かにずし」(税込2,600円)を広げます。
箱から取り出すと竹皮に包まれたかに寿司が出て来ました。この駅弁は11月から5月までの期間限定の駅弁だそうです。
竹皮を開くと、カニがしっかりと乗った押し寿司が出て来ました。
塩荘の普通のかに寿司の1.5倍ものカニが使用されていて、普通のかに寿司とは比較にならない程のカニのほぐし身とカニの棒身が乗っていて、贅沢さを感じます。
切り分けてみると、シャリに乗っているカニの量が半端でないのが分ります。
口に入れると、カニの甘みと風味が酢飯とよく合っていて、調和のとてた上品な味わいを感じ、至福の時を感じます。越前産のズワイガニのほぐし身とカニの棒身がふんだんに使われ、シャリに使用されている米は福井産の華越前とコシヒカリをブレンドした米が使用されているそうです。
あまりに美味しいのいただいていただいて、残り半分を妻への土産にします。
もう一品、塩荘のスタッフの方お勧めの「ちょいとおすし てりやき 焼きさば炙ります」(税込450円)です。
三角おにぎりの上に同じ三角の炙りますと焼きさばが乗っています。
炙りますは、表面を軽く炙り鱒の旨みをギュッと閉じ込めた感じです。
焼きさば寿司は、皮面がこんがりで、中はふんわりした感じでした。駅弁ではありませんが、コンビニおにぎりと値段もさほど変わらず、なんだか懐かしいような味わいでとても美味しくいただく事が出来ました。ごちそうさまでした。
武庫川橋梁を通過します。
六甲山の山並みが見えて来ました。
三ノ宮駅に到着し、13時43分発車します。
左側の車窓には須磨海づり公園が見えています。
山陽電鉄と並走します。
塩屋駅を通過します。
明石海峡大橋が見えて来ました。
テロップに明石海峡大橋の説明が流れています。
左側車窓から振り返って撮影しました。
13時58分明石駅を発車し、市川橋梁を通過しています。まもなく姫路駅へ到着です。
姫路駅に到着し、14時20分発車しました。4番ホームに14時24分発姫新線播磨新宮駅行き普通列車が停車しています。
網干総合車両所の横を走り抜けます。
新幹線の高架橋が見えて来ました。まもなく相生駅です。
相生駅は通過します。
相生駅を通過し山陽道の高架橋を潜る手前で上り線の貨物列車と行き違います。
時速は110km/hから120km/hで走行しています。
上郡駅に到着です。
この列車は前面展望を楽しむ事は出来ませんが、ヨーロッパなどの鉄道車両では比較的多く見られるコンパートメントタイプの半個室、2人用コンパートメントがあります。自由席なので早い者勝ちで、京都駅で乗車された親子が上郡駅まで利用されていました。
14時44分上郡駅を発車しました。智頭急行線のホームには普通列車が発車を待っています。
制限速度15km/hです。
千種川沿いに走ります。
久﨑駅を通過します。まもなく佐用駅に到着です。
佐用駅に到着し、14時36分発車します。向かいのホームでは姫新線の播磨新宮行の普通列車も発車するようです。「ドアー締めよし!」
右側車窓からは平福城跡が見えて来ました。
宮本武蔵駅を通過します。
まもなく大原駅に到着です。
大原駅は智頭急行の岡山県内区間で唯一特急列車が停車する駅で、智頭急行の車両基地があります。15時7分大原駅を発車します。
駅構内にはJR西日本の保線用車両が置かれていました。
鳥取県と岡山県の県境となる志度坂トンネルを通過中です。次は智頭駅に停車します。
智頭の市街地が見えて来ました。
智頭駅に到着です。この駅で智頭急行の運転手からJR西日本の運転手に交代します。
向かいのホームには上り線の「スーパーはくと 10号」が停車していました。2分間停車し15時24分発車します。
国道53号線と千代川沿いに走ります。
郡家駅に到着しました。向かいのホームに停車中の上郡行普通列車と行き違います。15時42分発車します。
次は鳥取駅です。
鳥取駅は高架駅なので高架橋に上がって行きます。
まもなく鳥取駅に到着です。
15時52分、鳥取駅4番ホームに到着しました。この駅で下車しますが乗降口は車両後方にしかないため後方へ移動します。後方の壁には前方を映し出すモニターが設置されています。下車後今回最後の駅弁を受け取ります。今回もアベ鳥取堂の方がホームまで持って来てくださいました。ありがとうございました。
3番ホームには「スーパーまつかぜ 10号」が到着していました。回送で車庫に行くようです。2番ホームには16時発出雲市駅行き「快速鳥取ライナー」の「名探偵コナン列車青赤車両」が停車していました。
「名探偵コナン列車」は「まんが王国とっとり」の建国を記念して、2012年(平成24年)から山陰線の鳥取駅と米子駅間で運行が開始された列車で、「青赤車両」と「探偵車両」の2種類のデザインがあるようです。この「青赤車両」の青色の車両にはコナンと怪盗キッドのイラストが描かれています。
赤色側の車両には新一と蘭が描かれていて、それぞれ異なったデザインが描かれていました。
ちなみに、「名探偵コナン」の作者である青山剛昌の出身地の東伯郡北栄町にあるJR由良駅は「コナン駅」の愛称が付けられています。
私は16時20分発の「スーパーいなば 8号」に乗車します。少しずつ乗車される方が並ばれ始めましたが、私はしっかりと先頭に陣取りしています。
16時6分、若桜鉄道の列車が「スーパーいなば 8号」が発車する4番ホームに入線して来てホームのかなり先に停車しました。
16時11分「スーパーいなば 8号」が入線して来ました。席を確保して撮影のため下車します。
岡山向きの先頭車の2号車です。
最後尾の1号車の後方に若桜鉄道の車両が停車しています。
若桜鉄道の普通列車はテールランプが点灯した状態のままで停車しています。この列車は16時30分発因美線、若桜線経由の若桜駅行きになります。
16時20分「スーパーいなば 8号」は鳥取駅を発車しました。
夕日が西の山に沈みかけています。
郡家駅を発車後、鳥取駅で購入した「黒めし いかすみ弁当」(税込1,400円)をいただく事にします。
包装紙から出すと、檜と思われるわっぱの容器が出て来ました。
イカ墨で炊き上げた黒い飯の上にイカが4杯も乗っている贅沢な駅弁です。
さらにイカ団子、ラッキョの素揚げも乗っていて、とても美味しそうです。
イカ墨で炊き込んだ黒い炊き込み飯にはゲソも入っていてコリコリした触感があり、とても美味しい駅弁です。
イカは一杯かと思っていましたが、半分に切られた物でした。しかし、しっかりと味が馴染んでいてとても美味しくいただく事が出来ました。ごちそうさまでした。
智頭駅に停車後、大原駅に17時7分到着しました。1番ホームには上り線の17時13分鳥取駅始発の上郡駅行き普通列車が停車していました。
17時8分大原駅を発車、佐用駅に停車後上郡駅に到着しました。この駅で智頭急行からJR西日本の運転手に交代します。列車の進行方向が変わるため座席の向きを変えました。17時33分に終着駅岡山に向け発車します。
まもなく岡山駅に到着します。
17時31分、岡山駅に到着しました。沢山の方が下車され出口や乗換ホームに向かわれています。
車両は車庫に向かうようです。私も乗換るホームに向かいます。
瀬戸大橋線が発着するホームに来ました。今の時間なら18時15分発宇野みなと線経由の宇野行き普通列車にも間に合うようですが、私は一便遅らせ8番ホームに停車中の瀬戸大橋線、予讃線経由松山駅行きの「しおかぜ 23号」に乗車します。しかし、車内清掃中でまだ乗車する事は出来ないようです。時間のあるので先頭車両の撮影に行ってみます。
松山行の先頭車両です。まだテールランプが点灯していました。
予讃線は多くの区間が単線で列車の増発が難しいため、宇多津駅や多度津駅で高松駅発の「いしづち」と連結し運行しています。「しおかぜ」は1972年(昭和47年)四国初の特急列車としてキハ181系気動車でデビュー、その後キハ185系、2000系、2700系を経て、1993年(平成5年)高松~伊予市の予讃線電化に伴い、車両が8000系電車に変わり、2016年(平成28年)に現在の8600系に変わっています。
ちなみに、瀬戸大橋を渡る瀬戸大橋線から土讃線で高知方面へ向かう2700系気動車「南風」と共に、予讃線でも8000系「アンパンマン列車」が運行されています。
車内清掃も終わりドアーが開いたので乗車します。
自由席には余裕で座る事が出来ました。
18時35分岡山駅を発車し、18時54分に次の停車駅児島駅に到着したので下車します。乗車時間は僅か19分でした。1分の乗継で上り線の普通列車に乗換です。幸いこの普通列車は通常下り線が発着する4番ホームに停車しているので、到着した3番ホームからは数秒で乗換が可能です。
瀬戸大橋線を普通列車で岡山方向に戻ります。岡山と高松を行き来する際にはマリンライナーを利用するため、各駅に停車する普通列車を楽しむのもいいものです!
朝6時前に出発し約13時間半の楽しい列車旅は終了しました。今の時期寒い事もあり駅まで妻が迎えに来てくれています。
今回二日間に渡っての駅弁の食べ歩きの列車旅でしたが、なんて無駄で効率の悪い馬鹿な乗り方をしているのかと思われるかも知れませんが、運賃は特急料金、指定料金含めて10,000円です。通常の計算では二日間で約50,000円になりますが・・・
実はこれ・・・
JR西日本が発売している「関西どこでもきっぷ」を利用したためです。
※ JR西日本のHPより
この切符は上の図のように西は山陽線の倉敷駅、東は関西線の柘植駅《つげ駅》、北は北陸線の敦賀駅、南は紀勢線の新宮駅という広範囲を二日間利用出来るもので、特急列車や新幹線さらに6回まで普通指定席を利用する事が出来る、超格安な切符なのです。
今回購入した「関西どこでもきっぷ」と指定席券です。指定席は6回使用できますが、5回使用しただけでした。
JR西日本も今回のような馬鹿な乗車をするのは想定外なのでしょうが、一寸した旅行で利用しても、とてもお得な切符だと思います。私のように、気になっていた列車に沢山乗りたいとか、駅弁を食べ歩きたいとか、特に観光目的ではなく列車に乗るのが目的という利用には最適だったと思います。ただ、発売期間が2021年10月8日(金)~12月18日(土)、利用期間が2021年10月15日(金)~12月26日(日)までの商品だったので、残念ながら12月19日からは発売されていません。こんな超お得な切符、また是非発販売していただきたいものです!
最後にJRグループ全社にお願いしたいのが、長距離移動が中心となる列車利用で喫煙出来ない事は喫煙者にとってはとても辛い事です。車内での喫煙は周囲の方々に迷惑となるので無理なのは分りますが、今までホームの片隅に設置されていた喫煙場所や特急列車などで一般乗客の方と隔離された喫煙スペースまで廃止されるのは何とかしていただきたいと思います。