高山市と友人たちとのツーリング

日々秋の気配を感じるようになってきました。今日の予報最高気温も岡山県南で28℃と一時期の猛暑が嘘のようにも思えます。今回は久しぶりに友人たちとツーリングに出掛けます。目的は今がシーズン真盛りのリンゴの購入です。途中前回近くを走ったのにも関わらず見逃していた高山市《こうやまいち》にも立寄ってみたいと思います。

 

8時40分、倉敷市笹沖にあるニトリの駐車場に到着しました。9時の待ち合わせですが、思っていた以上に早く着いてしまいました。

 

8時50分頃、Yamaha MT-07の友人、しばらくしてYamaha FZ-1友人の2人がそれぞれ到着しました。早々にインカムをセッティングしますが、何故か1台だけ上手く繋がりません。仕方がないので、先頭の私と最後尾の友人とを繋ぎ、繋がらない友人を中間に挟む形で出発することにしました。

 

国道2号線から山陽道の玉島IC脇を抜け、小田郡矢掛町から広域農道の星の里街道を走ります。

 

ひと山超えて国道486号線の交差点に出てきました。星の里街道はこの交差点を美星方面へ直進です。

 

矢掛町本堀交差点から県道48号線との共用区間を走り、ホタルで有名な矢掛町宇内を走り抜けます。この交差点で県道48号線との共用区間から星の里街道の単独区間に入ります。

 

第2星田ダム脇を走り抜けます。

 

夜空の星を網ですくっているというインパクトのある看板の脇を走り抜けます。

 

目の前に大きなブドウのオブジェが見えました。この交差点を左折し美星産直プラザに立寄り休憩することにします。

 

10時丁度、ニトリの駐車場から50分程で美星産直プラザに到着しました。

 

ここで休憩です。まだ時間が早いためか人は然程居られませんでした。

 

10時30分美星産直プラザを出発し、星の里街道を北上します。

 

国道313号線の交差点に出てきました。星の里街道はこの交差点を直進し高山方面に向っています。

 

高梁市川上地区の星の里街道の案内板が設置されていました。

 

星の里街道の上を横断する市道の下を潜ります。

 

美星産直プラザから15分足らずで星の里街道の終点、高梁市川上町上大竹に到着しました。ここから県道473号線で弥高山方面に向かいます。

 

県道473号線は僅か5.5km程の県道ですが弥高山へのアプローチ道として星の里街道の延長路線の性格もあるようです。

 

県道473号線から県道77号線へと乗継ぎ星の里街道の終点から10分余り、弥高山の入口に到着しました。

友人たちは弥高山に登ったことが無いというので登山口まで案内し、友人たちが弥高山を散策中に私は一人高野市の散策に向かうことにしました。

 

県道77号線のバイパスから左折し旧道に入り高山市の集落に入ります。

高山市という地名は、かつて市が開かれていた場所ではないかと市の字から想像できます。中心集落は高梁市川上町高山市井原市芳井町東三原に跨る地域にあり、笠岡から8里(32km)、東城から9里(36km)と当時の東城往来のほぼ中間に位置しています。中世から大正初期までは、この地域一帯の物資輸送の中継地として、宿場町、市場町、そして穴門山神社の門前町としてとても栄えていた地域だったそうです。

 

旧道に入ると道端に沢山のお地蔵様が祀られていました。道祖神として祀られているお地蔵様には疫病が村に入り込まないよう魔よけや旅人の安全を願うなど、さまざまな役割があったようです。

 

高山市の集落が見えてきました。高山市の集落は本来高梁市川上町高山市になりますが、隣接する井原市芳井町東三原と入り組んだ町並みを構成しています。先程のお地蔵様やこの付近の住所は井原市になります。

 

高梁市川上町高山市井原市芳井町東三原、弥高山などのある高梁市川上町高山の区画割です。Googleマップの市町村字境から引用しました。高山市の中心集落は高梁市井原市の境界が複雑に入り組んでいる様子がよく分かります。

 

この付近は井原市芳井町東三原です。

 

弥高屋商店という日用雑貨の店舗で、屋号も弥高屋のようです。この地域のお宅には当時の屋号が表示されているそうで、その屋号を見て回るのも楽しいかもしれません。

 

この交差点を右下に下っている道路が新道のようです。ここから少し下った場所にある三原鉱山は明治から昭和にかけて銅、硫化鉄が採掘されていたそうです。

左上方向に向かう道路が旧東城往来になります。

 

旧東城往来です。

入口脇には……

 

千峰坂《せんぼうざか》の石柱とその説明板、その脇に神山(高山)の昔話と金鋳場物語の石碑がありました。

金鋳場物語によると1872年(明治5年)に宇都宮鉱山が採掘を開始、下市の金鋳場で鉱石を焼いて銅を採取していたようです。その後1916年(大正5年)に三菱鉱業が買収し三原鉱山となり、下市の金鋳場は廃止され採掘した鉱石は馬車で吹屋にある三菱吉岡鉱山へ運ばれ、浮遊選鉱で銅を採取し岡山沖にある直島精錬所へ送られていたそうです。

 

こちらの屋号は松屋……

 

こちらの屋号は三山屋……

 

こちらの屋号は大田屋……

 

郵便局や内科小児科の医院もあります。高梁市川上町高野市の中心集落のようですが、これらの施設は全て井原市芳井町東三原になります。

 

養命館? 井原市芳井町東三原のコミュニティセンターのようです。

 

道端には小さな祠が鎮座していて、その先には平安時代に創建されたといわれる穴門山神社へ至る参道の入口が見えています。

 

商売繁盛の恵比寿様の祠のようです。

 

右の家並が高梁市、左の家並みは井原市になります。右側のお宅の屋号は博労座……

 

旧道からバイパスに出てきました。

 

折り返し旧道を戻ります。

 

左の家並が高梁市、右の家並みは井原市です。右手前のお宅の屋号は山手屋……

 

左のお宅の屋号が新倉屋、右側のお宅の屋号は島岡屋……

 

祠まで戻ってきました。

 

今は営業していないようですが、JAのスーパーマーケットもありました。

 

赤瓦の町並みの中に昔からの茅葺屋根をトタンで覆った建物などもあり、とても印象的な街並みを楽しく散策することが出来ました。

山の奥の小さな集落は東城往来の要衝として華やかな繁栄の時代を過ごしましたが、移り変わる時代の流れには逆らえず流通の拠点としての機能が無くなり、穴門山神社への参拝者も減少し、1935年(昭和10年)の火災で下市の多くの家屋が焼失したこともあり、長年続いた市も幕を閉じてしまったようです。 上市には火災は及ばなかったため多くの家が往時の姿を留め、恵比寿様の祠も今もなお当時のまま道端に鎮座しているというとても貴重な街並みをしっかりと楽しませていただきました。

そろそろ友人たちとの待ち合わせ時間なので待ち合わせ場所へ戻ります。

 

友人たちとの待ち合わせ場所に戻ってきましたが、友人たちはまだ戻ってきてはいませんでした。奥に見える建物は旧高山小学校のようです。

 

時間があるので川上町のマスコットキャラクターと記念撮影です。

 

 

撮影をしていると友人たちが戻ってきました。この店はかなり評判がいいようなので、どんなメニューがあるのか様子を見ようと思いましたが、暖簾が出ているにもかかわらず昼はお休みですとの張り紙と準備中の看板があったので残念ですが諦めました。

 

高山小学校にあったものでしょうか? 店の横には小学校定番の二宮金次郎像が置かれていました。

最近小学校でその姿をあまり見ることが無くなったように思いますが、その姿から歩きスマフォを肯定しかねないという懸念や、歩きながらの読書は危険を伴うなど、今の時代らしい発想があったのではないでしょうか?

11時30分出発します。

 

弥高山から5km弱、10分足らずで県道9号線との杖立交差点に出てきました。

ここ杖立は旧東城往来にあり、広島県岡山県高梁市井原市との境に位置し交通の要地だったようです。

 

県道9号線を走り岡山県から広島県に入ります。

 

神石郡神石高原町近田にある交差点です。県道9号線は直進ですが、国道182号線には左折し町道を進むよう案内板がありました。県道9号線は油木町で182号線に合流し距離的には短いようですが、この先は剣道となるようなので左折し町道を進みます。

 

町道を走っていると展望が開けてきました。

 

南側から来た県道411号線と合流します。町道より県道の方が幅員が狭い……

 

弥高山から15km弱、25分程で国道182号線近くまで出てきました。右折し東城方面に向かいます。

 

手打うどんではなく手抜きうどん……

 

神石郡神石高原町近田の交差点で別れていた県道9号線が合流します。

県道9号線は旧東城往来のルートですが、この区間は道幅も狭くまさに剣道なので案内表示には県道9号線の記載は無く、大型車通行困難の表示がされています。

 

油木市街地を走り抜けます。

 

国道182号線はループ橋で一気に下ります。

 

東城市街地の手前まで来ました。前方には中国道が見えています。

 

東城市街地を抜け国道314号線を北上し、比婆いざなみ街道を走ります。

 

庄原市東城町菅の交差点を右折します。

 

東城広域農道に入ります。この広域農道は鳥取県日野郡日野町までの約60kmを複数の広域農道や県道などを乗継ぎながら国道180号線まで行くことが出来ます。

 

成羽川芸備線を跨ぐ加谷大橋の欄干には特産のリンゴのオブジェがデザインされています。

 

東城広域農道を快走します。

 

県道448号線の交差点に出てきました。この交差点を右折し千鳥方面に向かいます。

 

東城広域農道の交差点から3km足らず走ると岩本観光リンゴ園の看板が見えてきました。

 

左折し岩本観光リンゴ園に向かいます。

 

12時35分、倉敷市笹沖にあるニトリの駐車場から3時間半足らずで岩本観光リンゴ園に到着、走行距離は約130kmでした。

 

今回は駐車場脇にある姫リンゴが沢山実っていました。

 

選果場にやって来ました。

 

色んな品種のリンゴがコンテナに入れられています。

今回も自宅でいただくのでB級品のリンゴを2,000円分お願いしましたが、量が少ないようなので3,000円分に変更しました。単価が上がったのでしょうか……

友人の一人は2,000円分のリンゴを購入、もう一人の友人はシャインマスカットとピオーネを購入していました。伺うと、このリンゴ園ではブドウも栽培されているようです。

バイクのサイドバックに積込み帰路に就きます。

 

来たルートを引き返します。

 

東城広域農道を快走しています。

 

東城広域農道の終点、国道314号線との交差点に出てきました。この交差点を左折し東城方面に向かいます。

 

東城市街地まで戻ってきました。この先の交差点を左折し新見方面に向かいます。

 

東城から国道182号線に乗換え東進します。市街地を抜けるとすぐに広島県岡山県の県境になります。

 

岩本観光リンゴ園から30分程で道の駅鯉が窪に到着しました。レストランの営業時間は14時までなので今回は余裕をもって到着しました。

 

前回は営業終了時間に僅かに間に合わず食べ損ねた千屋牛陶板焼定食をいただくことにします。

 

営業中の看板に一安心……

 

レストランの入口にはメニュー表があります。

 

自販機で食券を購入しますが、楽しみにしていた千屋牛陶板焼定食は売切れの表示になっています。仕方がないので千屋牛肉そばをいただくことにしました。

食券を購入すると自動でオーダーが入るようなので席に座り待つことにします。

 

友人がオーダーした千屋牛丼が出てきました。食べる前に撮影させてもらいます。

 

美味しそうな千屋牛が乗っています。

 

もう一人の友人がオーダーした千屋牛肉そば定食も出てきました。

 

最後に私がオーダーした千屋牛肉そばが出てきました。

 

七味を掛けて、いただきま~す!

 

蕎麦は見た目はいい感じですが、蕎麦粉の配合が少ないように感じました。

 

しかし、さすが千屋牛! 肉は旨い!

後でスタッフの方に伺うと、ここで打った蕎麦ではなく通常の市販品を使用されているそうです。多少価格設定が高くなっても地元産の蕎麦粉を使った打ち立て蕎麦に乗った千屋牛がいただければよかったのですが…… ちょっと残念な気持ちになりました。

 

産直コーナーに立寄ってみました。地元産の栗が販売されています。

 

千屋牛や……

 

千屋牛を使用したレトルトカレーなど……

 

外ではメダカが販売されていました。

 

覗いてみるとメタリックカラーのサンセット極龍というメダカでした。4匹入って1,500円…… たかがメダカなのに……

ちなみに気になり帰宅後メダカの価格を検索したところ1匹10,000円はざらなようで、何と1,000,000円もするメダカもいるそうです。たかがメダカ、確かに綺麗だとは思いますが私には理解できない価格です。

お腹もいっぱいになったので帰路に就きます。

 

帰りは県道50号線から県道413号線を走り備中町を経由します。

 

ふるさと農道の起点の交差点に出てきました。この交差点を左折しふるさと農道を走ります。

 

ふるさと農道を快走します。

 

ふるさと農道の終点、県道438号線の交差点に出てきました。左折し布寄方面に向かいます。

 

急なヘアピンカーブを下り県道33号線との交差点に出てきました。この交差点を右折し前回まだ咲いていなかった彼岸花を楽しむため高梁市成羽町布寄にある阿部山彼岸花群生地に立寄ります。

 

成羽川の右岸は旧備中町、左岸が旧成羽町になります。前方に赤い吊橋の阿部山橋が見えてきました。その橋の袂は彼岸花が赤く色付いているのが見えています。

 

阿部山彼岸花群生地に到着しました。バイクを置き彼岸花を撮影します。

 

赤い阿部山橋と赤い彼岸花を撮影しようと思いましたが、光の関係から上手く撮影出来ません。

 

今回は少し時期が遅かったようです。

 

時間帯がよければ、もう少しいい写真が撮影できたかもしれませんが……

 

しっかりと撮影出来たのでバイクに戻り出発します。

 

阿部山橋を渡り旧備中町の県道33号線を走ります。

 

石灰岩の山々は秋になると赤や黄色の紅葉と石灰岩の白いコントラストが楽しめます。

 

川上町領家の交差点を福山方面に右折し国道313号線に入ります。

 

国道313号線から星の里街道へ乗継ぎ、美星産直プラザに休憩に立寄ります。

 

今回は徳山牧場のジェラートをいただこうと思います。友人二人は自販機で飲み物を購入するそうなので一人でいただきます。

 

徳山牧場のアイス工房にやって来ました。

 

入口脇で可愛い子牛が出迎えてくれました。

 

入口脇にはメニューが置かれています。

 

沢山の種類のジェラートが並んでいます。

スタッフの方にお勧めを伺うとミルクだそうです。シングルが400円、ダブルでも450円なので、ミルクと塩キャラメルのダブルをオーダーしましたが、食券を購入するシステムなので自販機で食券を購入しました。

 

ミルクと塩キャラメルのダブルです!

 

外のベンチでいただきましたが、とても美味しく大満足です。

 

バイクに戻り出発します。

一人の友人とは矢掛町の国道486号線の交差点で別れ、もう一人の友人とは燃料が残り少ないため国道2号線の早島IC近くで給油するというので別れそれぞれ帰路に就きました。

 

帰宅したのは16時50分前、帰路の走行距離は約127km、今日の総走行距離は約257km、平均燃費は何と36.4km/Lで燃料計は約半分減っただけでした。400ccのバイクでこの数字はガソリン高騰の今の時代にはとても助かります。

 

今日岩本観光リンゴ園で購入した総額3,000円のB級品のリンゴです。少し傷がありますが自宅でいただくには十分です。しかし前回購入した時よりかなり単価が上がっているようで、キロ単価が573円/kgになったようです。数えてみると20個あり総重量が5,236g、平均すると1個当たり150円の計算になってしまいました。前回2,000円分購入した際は5,500gもあったので、今がシーズン真っ盛りのためか値上がりしているのかも知れません。

今日の日中の気温は道路脇に表示されている温度表示が24℃程と当初の予報よりかなり低く、とても気持ちよくツーリングを楽しむことが出来ました。帰宅した妻に話すと日中はかなり暑かったと言っていたので、県北の高原を走ったことで然程気温上昇が無かったのかも知れません。

ツーリングには最適な季節になったので、また近いうちにツーリング計画を考えてみたいと思います。

 

  

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