今月はドライブに行ったりツーリングに行ったりと慌ただしく過ごしています。気が付くと既に月末なので、そろそろブッポウソウの様子を見に行かなければ巣立ってしまいます。今回は一日だけの休みですが、早朝から吉備中央町にある横山様にブッポウソウの様子を見に出掛けてみることにしました。
朝5時には自宅を出発したかったのですが目覚めるのが遅れ、自宅を出たのが6時過ぎになってしまいました。
7時半過ぎに到着すると、ここを管理されている方から、来るのが遅かったですよ、つい先ほど一羽が巣立ちましたと言われ、寝過ごしたことを大いに後悔しました。しかし、まだ三羽残っているので、もしかすると巣立ちを見ることができるかも知れませんよと聞き、大いに期待を膨らませます。
一緒に来られていた奥様から写真展に入選してますよと報告もいただき、嬉しさもひとしおです。
社務所の中には最優秀賞、審査委員長賞、優秀賞の写真が置かれています。さすが、どの作品も素晴らしいものばかりでした。
いつもの観察小屋にやってきました。平日にも関わらず沢山の方が来られています。
私も早々にセッティング、雛が巣箱から顔を覗かせています。
足が掛かった! いつ巣立ちしてもおかしくありません。
ブッポウソウの巣立ちは一回限りで、一度巣立つと再び巣には戻りません。中には巣立ち時、途中で墜落する雛もいて墜落すると自力では飛び立つことができず、雛にすれば一回限りの命がけの巣立ちです。
親鳥が巣箱まで来てすぐに飛び去りました。雛を巣立ちするよう促しているようです。
杉の枝に餌を咥えた親鳥を見付けました。
と……
雛の下へ……
餌を与えるのかと思えば、渡さずそのまま飛び去っていきます。雛を巣立ちするよう促す究極の行動です。
雛は巣箱から親鳥を目で追っているようです。
しばらくすると親鳥が巣箱の前の枝に留まり、雛に巣立ちするよう呼び掛けているようです。
足が掛かりました。
この後すぐに飛び出しましたが、全く追いかけることができませんでした。
気付くと桐の木の枝にチョコンと雛が留まっているではありませんか!
巣立ちした雛がすぐ近くの枝に留まるのを私は始めて見ました。
親鳥を呼ぶように鳴いています。
親鳥が餌を捕まえてきて雛に与えています。
いい感じに撮影することができました。来年はこの写真でチャレンジしてみようかな!
観察小屋の後ろの山の杉の枝に先に巣立ちした雛が留まっていました。しかし枝の陰になっています。
風で枝が動き姿が見えた時に撮影しました。
もう一枚……
17時半過ぎ、巣箱にはもう一羽が残っていて、もしかすると巣立つかも知れませんが引き揚げることにしました。
今日は三羽の巣立ちがありましたが、残念ながら巣立ちの瞬間は撮影することは出来ませんでした。しかし、巣立った雛が近くの枝に留まってくれたこともあり、しっかりと雛の巣立った姿を撮影することができたり、枝の上で親から雛への餌渡しのシーンが撮影出来たりと納得いく写真を撮影することができました。
しばらくすると親鳥と共に赤道を超え遠く東南アジアのボルネオ島周辺までの長旅が待っています。無事長旅を成し遂げ来年もまたこの地に訪れてくれることを願うばかりです。