白鳥と安来のドジョウ料理

今日は年に数える程しかない三連休の中日で、そろそろ白鳥の姿が見えるのではないかと思い山陰まで出掛けてみることにしました。自宅を4時過ぎに出発、国道180号線で新見市を経由し岡山鳥取県道8号線で県境の谷田峠を越えます。

県境の谷田峠を越え鳥取県に入りますが、峠付近は濃霧でハイビームでは霧が映り前方が見えにくいため、ゆっくりと走行します。

日野郡日野町福長交差点で再び国道180号線に乗換え米子市を目指します。途中、西伯郡南部町から見えたシルエットの大山です。

米子市西ICの交差点から国道9号線を走り、加茂町二丁目交差点で県道47号線(米子境港線)に乗換え15分程で米子水鳥公園の入口まで来ました。

6時55分「米子水鳥公園」(米子市彦名新田)に到着です。今回は3時間足らずで到着、ほぼ同時に一人来れ私が準備をしていると隣に車を置いて先に向かわれました。

朝焼けで大山の周囲が少しずつオレンジ色に変わってきています。

つばさ池にやって来ました。今日はそこそこの白鳥がいて天気も良く、この状況ならいい写真が撮影出来そうです。

カメラのセッティングを終え先に来られた方と話をしていると、地元の方で近いこともあり度々来られているそうです。今日は既に半分近くは飛び立った後で、寒くなると飛び立つ時間は次第に早くなるそうです。白鳥は毎年10月の終わり頃に飛来し3月までは見ることが出来るようですが島根県側の水田に水を張りだすと、そちらで夜を過ごすようになり、このつばさ池で夜を過ごす白鳥の数は減ってくるそうです。

私は昨年までは能義平野に通っていて、昨年2月このつばさ池のことを知り通いはじめたため、まだまだこのつばさ池の様子はよくわからず、この位の数でも多いと思っていました。来年は11月初め頃に様子を見がてら訪れてみたいと思います。

つばさ池の先に見える山々の下には雲海が広がっているようです。

優雅に泳ぐ白鳥たち……

先程の方から「少し遠いですが、向こう岸にヘラサギがいるようですよ」とご教示いただいたのでカメラを向けてみます。

白鳥の先にヘラサギがいました。私はヘラサギを見るのは初めてで超感激です!

寒いと思いライトダウンの上に厚手の防寒着を着ていましたが、暑くなり上着を脱ぎました。後で車に乗車した際に見てみると外気温は17℃もありました。ホントに11月下旬の気温なのかと思います。

7時15分頃、バサバサバサという音に気付きその方向を見てみると、第一陣の白鳥が飛び立つための助走を始めていました。

ピョンピョンと水面を跳ねるような助走です。

水面を蹴りながら助走し一羽が飛び立ちました。

もう一羽も最後の一蹴りで飛び立ちます。

この二羽をはじめこのグループは全て飛び立ちました。

7時25分頃、東の方向でバサバサバサという音に気付きそちらを見てみると、第二陣の白鳥が飛び立つための助走を始めていました。朝日を浴びとても綺麗です。

バサバサバサという羽ばたき音からバシャバシャバシャという水を蹴る音に変わります。

ピョンピョンピョンと水面を蹴りながら助走し飛び立っていきました。

7時30分過ぎ、第三陣の白鳥が飛び立つため集まリ始めたようです。地元の方から「そろそろ飛び立ちますよ」とご教示いただきカメラを構えます。

しばらくすると第三陣も助走を始めました。

次第に加速していきます。

今回は珍しく真横から撮影することが出来ました。

このグループも全て飛び立っていきました。

7時45分頃、また違うグループが助走をはじめます。

水面を強く蹴りながら徐々にスピードを増していきます。

このグループも全て飛び立ちました。

7時50分頃、つばさ池の白鳥たちはほぼ飛び立ち残るは数グループだけになり、そのうちのひとグループが集まり始めました。

水面下で足を強く蹴り体が浮き上がりました。

その後足を交互に繰り出し助走が始まります。

クルクルクル…… バサバサバサ…… よくマンガで描かれるように足がクルクルクルと回っているように見えます。

ホップ ステップ ジャンプ!

このグループも全て飛び立ちました。残るひとグループは飛び立たないかも知れないと、みなさんはこれで引き上げられるそうなので私も切り上げることにします。

8時前に撤収を終え、私はこの後島根県安来市にある能義平野に向かいます。

米子水鳥公園から30分程で能義平野(安来市宇賀荘町)に到着しました。

天気はいいのに今日も大山は見えないのかと思っていたところ、左の方向に少し高い山が見えていました。散歩をされていた方に伺うと、この山が大山だそうで大山が見える方向が東だそうです。私が今まで東と思っていたのは南南東方向だったようです。道理でいくら探しても大山は見えないはずです……

ススキ越しに望む大山ですが、この場所からだと手前の山々に隠れ大山は山頂付近が少し見えるだけです。

車を置いて清水寺の三重塔が見える場所まで移動します。

農道を歩き水田の中にやって来ました。この場所からだと三重塔が綺麗に見えます。今回はこの三重塔を背景に飛ぶ白鳥を狙います。

400m(フルサイズ換算640mm)のレンズだとかなり大山をアップに出来ますが、やはり山頂付近が少し見えるだけです。この方向に白鳥が飛んでくれればいいのですが……

水田では白鳥たちが食事の真っ最中です。

山々の手前には雲海が広がり、その上空を白鳥が飛んでいます。

しばらくすると正面から白鳥が飛んできました。

私の少し手前で左に旋回しました。

農道を歩いていると、この付近にも白鳥たちがいたのか道端に幾つもの羽根が落ちていました。

羽根に朝露が乗っていて、とても綺麗です。

朝日を浴び飛ぶ白鳥はとても綺麗です。

能義平野を舞う白鳥たちです。

色付いた木々の前を飛ぶ白鳥です。

私のすぐ上空を飛んでいきました。

今日は白鳥撮影には最高の天気です。

水田で餌を食べていたひとグループが飛び立ちました。

徐々に高度を上げていきます。

民家近くを上昇する白鳥……

大空に舞い上がりました。

上空を大きく旋回しながら、新たな餌場を探しているようです。

待望の白鳥と清水寺の三重塔がやっと撮影出来ました。

しかし、ピントが合い、いい羽根の位置での撮影は難しいです……

バッチリ白鳥と三重塔のコラボを撮影することが出来ました。少し離れた場所に少し高い橋が見えたので一度車に戻り移動してみることにします。

白鳥ロードの交差点を右折し奥出雲 広瀬方面に向かいます。しばらく進むと小さな交差点の先に先程の橋が見えたのでその方向に向かいます。

車を置き橋の中央付近まで来ると先程の場所よりは大山がよく見えるようです。

大山を背景に飛ぶ白鳥です。

大きく旋回しこちらに向かって来ていましたが、左方向に方向転換しました。途中からアングルから外れたりピントが合わなかったりで唯一白鳥が大きく写せた写真です。念願だった大山を背景に飛ぶ白鳥をやっと撮影することが出来ました。

清水寺の三重塔を背景に飛ぶ白鳥たちもバッチリ撮影出来ました。

清水寺や大山を背景に念願の白鳥の写真も撮影することが出来たので今回は大満足です!

この後白鳥の観察棟もある「出雲織 のき白鳥の里」に向かってみることにします。

白鳥ロードに戻り、しばらく進むと「出雲織 のき白鳥の里」が見えてきました。

農村公園「出雲織 のき白鳥の里」(安来市沢町)に到着しました。大山や清水寺も望め白鳥の観察棟もある施設です。茅葺小屋の中では伝統的な出雲織の作業が行われていて、その作業を見ることも出来るようです。

私は茅葺小屋の裏側にある観察棟にやって来ました。

観察棟からは大山や清水寺が望めますが、あいにく近くに白鳥の姿は見られませんでした。

観察棟の北西にある水田には幾つかのグループが群れをなしていました。

駐車場脇の売店の二階も観察出来る展望台になっていました。ここにはベンチが置いてあったので座って少し休憩です。考えてみれば車の移動時間以外、朝から3時間半近くも立ったままです。

望遠レンズで撮影すると大山もいい感じに収められます。近くで白鳥が飛んでくれれば…… などと考えながらベンチで座って眺めていると……

ラッキーなことに白鳥が飛んでいる姿を見ることが出来ました。今回は少し遠かったようですが、近くの水田に白鳥がいれば大山を背景に案外いい写真が撮れるかもしれません。

しばらく休憩し、11時15分頃昼食に向かうことにしました。今日は境港まで足を伸ばし解禁になったばかりのカニ料理をいただく予定です。

15分程走り、途中「道の駅 あらエッサ」(安来市中海町)にトイレ休憩に立ち寄りました。

駅舎の入口近くにこんなメニュー表が貼られていました。「ドジョウがてんてこ舞い鍋御膳」……

美味しそ~!

ドジョウは高松に居た頃以来です。高松ではスーパーで普通にドジョウが販売されていて、当時自治会でドジョウ汁を作り、うどんを入れたりして、てんこ盛りのドジョウを食べていたものですが、さすがに岡山のスーパーではドジョウは見かけることは無く、長いことドジョウを食べる機会もありませんでした。懐かしく思い今日の昼食は急遽変更し、この「ドジョウがてんてこ舞い鍋御膳」をいただいてみることにしました。

ドジョウすくい踊りで有名な安来節の発祥の地、安来市も全国屈指のドジョウ養殖の地域だそうなので、今回は本場のドジョウ料理を楽味わってみたいと思います。

道の駅に併設された「中海の郷」という古民家風のレストランです。

入口脇には「出雲蕎麦と安来の味 中海の郷」の看板が掲げられています。

店内に入りメニューを見てみると、肝心の「ドジョウがてんてこ舞い鍋御膳」が見当たりません。スタッフの方に伺うと今日のドジョウ料理は「安来どじょうの柳川定食」だけだそうです。出雲蕎麦のメニューも有ったので伺うと、ここでは蕎麦を打たれていないそうです。やはり蕎麦は「挽きたて、打ちたて、湯でたて」の「三たて」でないと美味しくありません。

メニューの表表紙にもなっているようなので、今回はこの「安来どじょうの柳川定食」をいただいてみることにします。

出て来ました「安来どじょうの柳川定食」!

美味しそ~ ドジョウも玉子の中から顔を覗かせています。

取皿に取り分けいただきま~す!

全て完食。ごちそうさまでした!

ただ、少し残念だったのがドジョウが思っていた程入っていなかったことでした。せっかくなので価格を多少高くても、しっかりとドジョウが入ったものをいただきたかった、と言えば少しワガママかな……

「道の駅 あらエッサ」を出発し帰路に就きます。時計を見ると12時15分、予定よりかなり時間が早いようです。それもそのはず、予定ではこれから米子市街地を抜けさらに20km以上走り境港までカニを食べに行くつもりだったので、今日は早い時間に帰宅することが出来そうです。

国道180号線の西伯郡南部町からは綺麗な大山を望むことが出来ました。

日野郡日野町福長交差点で国道180号線から別れ国道183号線に乗換えます。何故か国道180号線はこの後北東方向に進み日野町根雨を経由し標高667mの明地峠を越えて新見市に向かう、かなり大回りなルートになっています。日野町福長交差点から新見市上市交差点までは距離にして国道183号線、県道8号線、国道182号線経由で約30km、国道180号線を走ると約50kmと20km余りの差があります。

余談になりますが、国道180号線の日野町から米子市までの区間は国道181号と国道183号と共に日野郡江府町を経由していましたが、1974年(昭和49年)に明地トンネルが開通し、翌1975年(昭和50年)に一部ルートが変更され、国道180号のみルートを変更し現在の西伯郡南部町を経由するルートに変更されたようです。明地トンネルが無かった頃、国道180号線はこの区間が未開通区間で、当時米子方面に向かう際には岡山鳥取県道8号線から鳥取県道210号線(上石見黒坂停車場線)で日野町黒坂を経由し日野町根雨で国道180号線に乗換えていたと思います。

日野郡日南町生山で国道183号線から岡山鳥取県道8号線に乗換え、県境の谷田峠で岡山県に入ります。

県道8号線でJR伯備線沿いに走り国道182号線の交差点に出て来ました。この交差点手前にある新郷跨線橋はJR伯備線を跨いでいて、その高欄親柱にはD51型蒸気機関車が装飾されていました。このすぐ近くにある伯備線布原信号所(現布原駅)付近でのD51型蒸気機関車三重連は全国的な知名度を誇っていた撮影ポイントでした。

この後国道182号線で新見市街地に入り国道180号線に乗換え15時45分頃帰宅しました。帰路は少し時間がかかり3時間半程かかりました。帰宅後写真の整理をしようと撮影データを見てみると何と2,500枚以上も撮影していました。フィルム時代には考えられない枚数で、デジタル様々です。しかし、この中で何枚使える写真があるものやら…… 幸い明日も休みなので、のんびりと写真の整理をしていきたいと思います。

 

このブログのトップに戻る

ももっちブログのトップに戻る

ブログ一覧に戻る