高森湧水トンネル公園~大分の温泉(大分熊本その2)

昨日の「岡城阯とトロッコ列車(大分熊本その1)」に続き、二日目の「大分熊本その2」です。

昨夜は早くから布団に入ったにも関わらず朝までしっかりと熟睡して、一体何時間寝ていたのだろうと自分でも感心してしまいました。

布団から出て障子を開けると綺麗な阿蘇の山々が目に飛び込んできました。ベランダに出てみると清々しい空気に最高の気分です。今日は昨日よりさらに綺麗な稜線に感動すら覚えます。あまりに綺麗な稜線なので今回持参した9000Dに400mmレンズを取付て撮影することにしました。

根子岳山頂付近です。さすが400mm、フルサイズ換算640mmの威力です。

高岳付近も余裕で撮影出来ました。朝日を浴びてどちらの山もとても綺麗です。温泉に浸かりに行ってきます。しかし温泉もさることながら、とりあえず寝起きのタバコタイムです。全館禁煙で喫煙所は屋外の玄関脇にあるだけですが、温泉に行く前に浴衣姿でタバコです。

ゆっくりと温泉に浸かり、部屋に戻り少し休憩して服を着替えて外に出て撮影することにしました。

チェックイン時には気付きませんでしたが、玄関脇には紫陽花が植えられていました。

四季の森温泉の看板と阿蘇の山々です。

道路脇からパノラマ撮影をしてみました。部屋に戻って少しゆっくりした後、朝食に向かうことにしました。

朝から豪華な食事でした。

9時前にチェックアウトし、高森駅近くにある「高森湧水トンネル公園」に向かいます。

熊本県道28号線(熊本高森線)を高森駅方面に走っていると沢山のコスモスが咲いていました。

思わず車を停め撮影しました。

根子岳とコスモス……

高森駅近くにある「高森湧水トンネル公園」(阿蘇郡高森町高森)に到着しました。

駐車場脇には地元の方々が植えられたコスモスなどが阿蘇外輪山を背景に綺麗に咲いています。

高森線は高森駅手前で大きく曲って高森駅に向かいますが、右側の道路の延長線に高森線のカーブ手前の直進部があります。その直線部からそのまま直進する形で高千穂線(2008年[平成20年]に全線が廃線)の高千穂駅への延伸工事が1973(昭和48年)に着工され、完成後はこの付近に新らしい高森駅が設置される予定だったようです。しかし1975 年(昭和50年)に高森トンネル掘削工事中に異常出水事故が発生し工事が中断、1980年(昭和55年)には工事が凍結されてしまいました。

高森トンネルに繋がる予定だった路線予定地跡を高森トンネル跡へ進みます。

路線予定地跡は工事中止後高森町などへ無償で払い下がられ、高森町などが親水公園として整備されたそうです。

今でもトンネルの中からは多量の湧水が湧き出ているようです。

高森湧水トンネル公園入口までやってきました。

利用料は大人300円、子どもが100円です。自販機で利用券を購入しトンネルに入ります。

トンネル内は行きと帰りで、水路を挟んで一方通行になっています。

トンネル内には線路ではなく、湧水が流れる水路があります。その奥には青く綺麗な光のカーテンが見えています。

光りのカーテンを潜り先に進むと水路の上に七夕飾りが吊るされていました。

地元の幼保の園児や小中高校の児童生徒、地元企業などが作成されたようです。

光りのオブジェもとても綺麗です。

七夕飾りは延々と続いています。

水路脇は光りのラインで彩られています。

トンネル内の待避所予定地には竹を使った光りのオブジェが置かれています。

トンネルの先が青く綺麗に輝いています。

合せ鏡やミラーボールなどを使った作品で、とても綺麗で無限な宇宙の広がりのようなものを感じました。

トンネルの一番奥が見えてきました。その手前には水車が置かれ、クルクルと元気に回っています。

あれ…… 真珠のような水の球体が落下しています。

と思ったら…… あらららら…… 不思議なことに水の球体が逆流したり止まったりしています。

これは「ウォーターパール」という仕掛け噴水だそうです。水に特殊な音波振動を与え球体にして、さらにストロボ発光の時間間隔を変化させることで不思議な動きをさせているそうです。妻はかなり関心を持ったようで、しばらくその動きに見入っていましたが「父さん説明文もしっかり写真に撮っておいて!」とかなりの熱の入れようでした。

大変だ〜

トンネルの一番奥の岩盤から水が噴出しています!

が……

ご安心あれ、十分な安全対策の基、当時の異常出水事故の状態を再現したモニュメントだそうで、実際の事故現場はさらに1.5kmほど先だったそうです。

出水岩盤モニュメントの横には水神様が祀られていました。

一般開放されているのは、トンネル入口から約500mのこの場所までなので引返すことにします。

しかし「ウォーターパール」はよく考えられたものです。

こんなモニュメントもありました。

モニュメント奥の柵の先には池があり沢山の魚が泳いでいました。トンネルに戻り出口に向かいます。

「がんばろう熊本」と書かれた復興を応援する七夕飾りもありました。

入口付近まで戻ってきました。

トンネルから出てきました。トンネル内の気温は17℃、湧水の水温は13℃と年間をとおして変わらず一定しているそうです。

親水公園にはクレソンが茂っていました。

萩の花も咲いています。

高森湧水トンネル公園をしっかりと満喫したので昨日に続き「吉田城御献上汲場」に立寄ることにしました。昨日汲んた1Lのペットボトルの湧水をホテルで飲んでしまったのと、持参していたコーヒーのペットボトルも空きそうだったので美味しい湧水をその容器に汲むためです。

「吉田城御献上汲場」に到着しました。

1Lのペットボトル2本に汲み終え駐車場に戻っているとゴーという機関車の音が聞こえてきました。時計を見ると上り線のトロッコ列車の通過時間のようなのでトロッコ列車を撮影することにしました。

しばらくするとトロッコ列車がやって来て徐行運転で通過して行きます。

車内からは昨日と同じ説明が聞こえていました。

車に戻り出発します。予定より少し遅れ気味なので少しペースを上げます。

国道325号線に向かう途中に「吉田城跡」の案内柱がありました。石垣が残り城址らしさはありますが、その敷地内には民家が建っていました。もしかして吉田主水頭の子孫の御宅なのでしょうか?

国道325 号線の交差点に出てきました。この交差点を直進すると県道111号線(阿蘇吉田線)で阿蘇山頂に行くことができるようですが、私たちはこの交差点を左折し熊本 大津方面に向かいます。

阿蘇大橋を渡り西詰交差点を右折し国道57号線で大分 竹田方面に向かいます。

600mほど進むと「数鹿流崩《すがるくずれ》の碑展望台」が有りました。

2016年(平成28年)4月16日に発生した熊本地震阿蘇大橋が崩壊、5年後の2021年(令和3年)3月7日に600m程下流に先程通過した新阿蘇大橋が開通しました。崩落した橋桁などは震災遺構として保存されるそうです。

阿蘇市赤水の交差点で国道57号線から別れ県道149号線(河陰《かいん》阿蘇線)に乗換えました。しばらく進み、中九州道(阿蘇大津道路)高架橋手前の交差点で市道に乗換え内牧方面へ向かいます。

道路脇の田圃ではロールベーラーという機械で藁をロールに束ねていました。

北方向から見た阿蘇五岳をパノラマ撮影しました。昼食を11時半に予約していますが30分ほど遅れそうなので、その旨を電話で連絡しました。これで慌てず走ることが出来ます。

国道212号線の交差点を左折、内牧市街地を抜け阿蘇の外輪山を上ります。前方に大観峰も見えています。

大観峰手前に山田パーキングという撮影ポイントがあるので停車し今回最後の阿蘇山を撮影しました。

大観峰付近の上空ではパラグライダーを楽しまれていました。

阿蘇の外輪山を上って行きます。

外輪山山頂付近です。外輪山山頂付近を走るミルクロードへの分岐点です。前方に見えている橋梁がミルクロードです。

国道212号線を走り小国町まで下ってきました。今日昼食をいただく「百姓や」が見えてきました。この店は職場の友人お勧めの焼肉店で、小国周辺に来た際には立寄るそうです。赤牛や馬刺しなどもいただけ量も多いそうなので楽しみです。

12時少し前、「百姓や」(阿蘇郡小国町大字宮原)に到着しました。モミジが茂り看板が隠れています。

古民家風のお洒落な店で、焼肉の看板がなければ外観からは焼肉店には見えません。

店内の各テーブルには炭がいい感じに起きています。スタッフの方からお好きな席に座ってくださいと案内いただいたので窓際の席に座ることにしました。

窓の外には杖立川が流れています。

メニューです。「元気がないね 肉を喰え」などと書かれていました。

赤牛や馬刺しなど熊本の名物が並んでいます。フタッフの方と話をしていると、お姉さんが倉敷に嫁いでいるそうで、何度か倉敷に来られたそうですが、とても遠かったと話されていました。

オーダーしたのは赤牛の上カルビ、赤牛のハラミ、馬刺し、温玉とベーコンのシーザーサラダです。

出てくると妻が「美味しそ~う」と一言……

馬刺しも出て来ました。

妻がオーダーした温玉とベーコンのシーザーサラダも出てきました。

いい色に焼き上がりました。赤牛は肉に旨味があり柔らかくてとても美味しいですがビールを飲む訳にもいかず、ご飯の大をオーダーしました。

ご飯の量が半端なく多く、中か小でも良かったと思います。

最初にオーダーした肉が無くなったので赤牛のハラミを追加オーダーしました。

全て完食、お腹も大満足です。ごちそうさまでした! 妻は赤牛が気に入ったようで「赤牛は堅いイメージだったけど、柔らかくて美味しいので機会があれば次回からカタログギフトは赤牛を注文しようかな~」などと言っいました。

精算時、宿でいただいた2,000円の全国旅行支援クーポン券を使用しました。カウンター脇には高麗人参北里柴三郎のミニ幟が置いてありました。小国町は北里柴三郎の生まれ故郷なのです。

「百姓や」近くにある「道の駅 小国ゆうステーション」に立寄りました。駐車場が満車でしばらく待って駐車し店内に向かいました。この道の駅は1984年(昭和59年)に廃止された旧国鉄宮原線の終着駅の肥後小国駅跡地で、 国道212号線と387号線の交差点付近にあります。木造立体トラス工法で作られた全面総ミラーガラス張りの建物が目を引き、バスターミナルにもなっていて小国町のシンボル的存在のようです。

枕木が敷かれた歩道が建物の周りに設置されていました。二階には旧宮原線《みやのはる線》の資料が展示されているそうなので上がっみましたが、片隅にチョコットあるだけなので少し期待はずれでした。

一階の店内には、くまもんグッズや熊本の特産品などが所狭しと並べられています。

漬物類も多く、高菜や奈良漬けなど漬物類を沢山購入しました。

「肥後小国駅」跡は、駐車場脇の一角にあり、線路や駅名標が残されています。

腕木式信号機や手動分岐器なども残されていました。

妻が精算を済ませ大きな紙袋を持って戻ってきたので車に戻り先に進みます。

国道387号線大分県方向にしばらく進むと前方に標高1,499mの涌蓋山《わいたさん》が見えてきました。綺麗な形をしていることから熊本県は小国富士、大分県は玖珠富士とそれぞれ呼ばれていて、日本三百名山の一にも数えられているそうです。

大分県に入ります。

壁湯天然洞窟温泉 福元屋(玖珠郡九重町町田)に到着しました。受付で入浴料400円を支払い温泉に向かいます。

※福元屋のHPより

壁湯天然洞窟温泉は、300年以上前から自噴している弱アルカリ性低張性の天然温泉で、39℃と少しぬるめの温泉ですが岩壁が川面に迫り出し自然美あふれる源泉かけ流しの名湯です。

一時間ほどゆっくりと浸かりました。入浴中はぬるい感じでしたが、さすが温泉です車で走っていると身体がポカポカしてきました。

大分道の湯布院IC脇にある「道の駅 ゆふいん」(由布市湯布院町川北)に立寄ります。

駐車場はほぼ満車状態でしたが、運良く一台出たので待つことなく駐車することが出来ました。

この道の駅で職場などへの土産を購入します。

大分土産といえば「とり天せんべい」です。「とり天」とは大分の郷土料理で、鶏肉の天ぷらのことです。その「とり天」をそのまませんべいに仕上げたものが「とり天せんべい」です。

※宝物産のHPより

薄焼きせんべいで袋を開けると香ばしい匂いがします。私は毎回この「とり天せんべい」を土産に購入しています。

大分県道216号線(別府湯布院線)で湯布院市街地を抜け別府方面に走ります。

湯布院市街地を抜けると県道11号線(別府一の宮線)との重複区間になります。由布岳の手前には牛が放牧されていました。

今日は由布岳が霞んでいて残念ながら見ることが出来ませんでした。

県道11号線の志高湖入口交差点が見えてきました。この交差点を右折し志高湖にあるキャンプ場へ下見がてら立寄ってみます。

以前からから気になっていた「志高湖キャンプ場」(別府市志高)に到着しました。志高湖キャンプ場は名前が「RECAMP別府志高湖」に変わったそうです。キャンプ料金は一人につき660円だそうで、キャンプ場へ車両を乗り入れる場合は車が520円、バイクが260円と別途必要だそうです。しかし、安い!

スタッフの方からキャンプ場について色々と情報をいただきました。園内の様子を見に行ってみます。

※ RECAMP別府志高湖のHPより

何と言ってもこのキャンプ場の売りはロケーションです。一番奥にあるJサイトからは志高湖越しに由布岳などの展望が開けています。ただこのJサイトは管理棟から1km近く離れていてトイレや水場なども近くになく少し離れているのが難点です。また21時以降は車両の使用が出来ないため夜間トイレなどに行くのが少し不便なように思います。

園内には白鳥ボートなどもあり、地域の方々の憩いの場ともなっているようです。ちなみに園内への入園は無料ですが、車両を乗り入れる場合はキャンプの時と同じく車520円、バイク260円が必要だそうです。

志高湖には白鳥やカモなども沢山いました。写真の一番奥がJサイトです。

管理棟近くにあるCサイトではディキャンプをされていました。このサイトは水場やトイレも近く便利なようです。このキャンプ場はまた機会を作って是非利用してみたいと思います。県道11号線に戻り別府温泉に向かいます。

別府ICのB型情報版には来る際に通行止だった区間の通行止情報は出てなく、今夜は通行が可能のようです。

明礬温泉の「明礬湯の里」(別府市明礬温泉)に到着しました。

敷地内には土産物売場や郷土料理などが楽しめるレストラン、湯の花を作る「湯の花小屋」を模した家族湯などがあります。

※ 明礬湯の里のHPより

この温泉は別府の高台にあり、鶴見岳高崎山などの展望を楽しみながら温泉に浸かれる大露天岩風呂があるそうで、湯の色は綺麗な青い白濁色だそうです。

敷地内には明礬温泉のシンボルでもある「湯の花小屋」が立ち並び風情を感じます。「地獄釜」もありました。別府では温泉の蒸気を使った調理器を「地獄釜」、そこで蒸して作る料理を「地獄蒸し」と言うそうです。

「湯の花小屋」に入り見学させていただきました。明礬は水分に触れると結晶化しないため、湯の花小屋は水蒸気を逃がす藁葺き構造になっているそうです。

明礬の結晶です。製造技術は江戸時代から続くもので、その製造手法は国の無形民俗文化財に指定されているそうです。

「湯の花小屋」を模した貸切湯に向かいます。

由布」という小屋で、1時間貸切で2,000円です。

室内の様子です。湯は乳白色で岩風呂です。

しっかりと明礬温泉を楽しめたので帰路に就くことにしました。明礬温泉からほど近い別府湾SAのスマートICから東九州道に乗りました。

別府SAから東九州道を70分程走り北九州JCTから九州道に乗換え15分程走ると関門橋手前に「めかりPA」があります。このPAの施設は長期間改装工事でしたが2021年(令和3年)にリニューアルオープンしたようなので今回立寄ってみることにしました。

余談になりますが、PA名の「めかり」とは、所在地周辺の地名である「和布刈」を平仮表記したそうです。

売店を見て歩いていると「九州の旅」というラーメンセットがありました。博多長浜ラーメン久留米ラーメン熊本ラーメン、長崎あごだしラーメン、鹿児島ラーメンと五種類のご当地ラーメンがセットされていて、思わず2つ購入してしまいました。

妻は「長崎カステラを買って帰ろう~ カステラと言えば文明堂よね」などと言いながら購入していました。

フードコートと展望デッキのある二階に上がってみます。

二階の展望デッキから見た関門橋です。

本州側の下関市街地の夜景です。

九州側の門司市街地の夜景です。

綺麗な夜景も楽しめたので車に戻り先に進みます。

「めかりPA」を出発し中国道を40分程走り「美東SA」に到着しました。

お目当ては「美東瓦そば」です。食券を買った後に気付いてのですが「ふぐ天瓦そば」というメニューもあったようです。この「ふぐ天瓦そば」は次回の楽しみにしておきます。

「美東瓦そば」が出来あがりました。スタッフの方から「瓦が熱いので気を付けてくださいと」アドバイスを頂きました。

久し振りの「瓦そば」です。

いただきま~す!

麺を瓦に押し付けるとジューといういい音が聞こえてきます。

焼き色の付いた蕎麦は香ばしくとても美味しくいただけました。

久し振りの「瓦そば」にお腹も大満足で、これで心置きなく帰路に就くことが出来ます。帰宅したのは1時少し過ぎ、別府で入浴も済ませているので荷物を降ろした後そのまま休むことにしました。

翌日の朝食は昨日めかりPAで購入した「九州の旅」をいただきました。妻と息子は博多長浜ラーメン、母は久留米ラーメン、私は長崎あごだしラーメンをいただきました。妻をはじめ息子や母は美味しいと言いながら食べています。長崎あごだしラーメンは細麺で、ほんのりアゴ(トビウオ)の風味が感じられるあっさり醤油味でとても美味しくいただくことが出来ました。

今回は心配していた天候も終日快晴でいい旅行が出来ました。妻は久し振りの長距離ドライブで少し疲れたようですがとても満足したようです。また機会を作って出掛けて見たいと思います。

 

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