岡城阯とトロッコ列車(大分熊本その1)

今回私は久しぶりの三連休、二泊三日で九州へバイクでソロツーリングを計画していましたが、妻が私も行ってみたいと言うので計画を変更し車で出掛けることになり、妻の休みが土日だけなので一泊二日で計画を練り直すことになりました。

今回は前から気になっていた大分県竹田市にある「岡城阯」と熊本県阿蘇市にある「阿蘇望橋」、それに阿蘇郡高森町にある「高森湧水トンネル公園」と阿蘇山の南を走る「南阿蘇鉄道トロッコ列車」に乗車、撮影することが目的です。今回は肉好き、温泉好きの妻が同行なので温泉付きの宿を探し、熊本の赤牛や馬刺しなども食べたり、道中の温泉地に立ち寄る計画です。

出発当日は夜勤明けだったので帰宅後夕方までしっかりと休み、22時30分自宅を出発しました。

国道2号線を走り玉島ICから山陽道に乗り、山口JCT中国道に乗換え2時少し前に美東SAに到着しました。休憩もさることながら「美東ちゃんぽん」を食べるのが目的です。途中福山西SAで尾道ラーメンも食べたいと思いましたが、流石に麺が続くのもと思い今回は我慢し通過しました。

久し振りの「美東ちゃんぽん」です。九州方面に走る際には立ち寄り毎回いただいていますが、前回ツーリングで九州へ走ったのが3~4年前、それ以来なのでとても楽しみです。

が……

営業時間が7時~1時に変わっていました。今までは24時間営業だったのに……

仕方がないのであきよし麺工房の「殿さまラーメン 長州黒かしわラーメン」(930円)をいただいてみることにしました。

細麺で透明感のあるスープ、シナチク、味玉、水菜それに鶏団子のようなものが乗った醤油豚骨です。

カウンターに置かれていたフライドガーリックを乗せていただきました。麺は少し固め、やはりは細麺は固めが合うようです。岡山も鶏ガラ出汁が主流なので比較してしまいますが、出汁に少し物足らなさを感じてしまいました。長州黒かしわといえばブランド鶏、私には少し上品過ぎたようです。

途中ハイウェイラジオ東九州道の通行止情報が流れていましたが聞き取りにくかったので壇之浦PAに立ち寄り情報を仕入れることにしました。しかしインフォメーションにも通行止の情報は全く無くウロウロしていると隣のフードコートのポップが目に留まりました。

「ふくぶっかけ丼」…… 

美味しそう……

妻に「食べてみる?」と聞いてみましたが「さっき食べたばかりなので食べられない」という答え……

「父さん食べたいのなら、少し味見してもいいかな……」と言ってくれたので、いただいてみることにしました。

この施設も建て替えられたようで綺麗になっていて、フードコートの天井にはクジラも泳いでいました。

「ふくぶっかけ丼」(1,380円)が出て来ました。見るからに美味しそう!

出汁をかけていただきます。

大きなフグの身に感動を覚えます。

美味い!

妻も美味し~ と食べていました。

お腹も大満足です。九州へ行く際はこの壇之浦PAも有りかなと思いました。

情報がないのでNEXCOのお客様センターに電話で問い合わせると、東九州道の中津IC~日出JCT間が工事のため通行止だそうですが国道10号線で迂回することが出来、その区間は時間にして90分程かかるそうです。福岡から鳥栖JCTを経由することも出来るそうですが時間的には、あまり変わらないようです。一般道を迂回すると通常より50分程余分に時間がかかりますが、急いでいないの国道10号線をのんびり走ることにしました。

中津ICのA型情報板には「ここで出よ 工事通行止」が掲出されていました。

中津ICを流出し、国道10号線の交差点に出て来ました。この交差点を右折し大分宇佐方面に向かいます。

別府ICで東九州道に乗り、大分米良ICで流出しました。ここから再び国道10号線を走ります。

大分市上戸次のランプで国道57号線に乗替えます。ここからは自専道の中九州道に変わりました。

中九州道を30分足らず走ると終点の竹田ICです。

ナビの案内どおり竹田市街地の東を抜け岡城址に向かいます。道路沿いには県立竹田高校があり、石垣に土塀が築かれていますが、この石垣も城址の一部なのでしょうか?

細い道を上ると岡城阯が見えてきました。少し早く到着したので車内で仮眠しながら待つことにします。気付くと8時30分過ぎ頃から入園されている方がいるようです。9時開園なのに…… 券売所に行き伺うと入園出来るそうなので私たちも入園券を購入し登城することにしました。

車道をしばらく進むと岡城跡の石垣が見えてきました。車道と別れ城址に向かう石段を上ります。

大手門跡へと向かう登城道は緩やかな曲線を描いています。その傍らに「史跡 岡城阯」の石柱がありました。

石塀は「かまぼこ石」です。文字どおり、かまぼこのような半円柱状の石が石垣塀の上に並べられています。ユニークなデザインですが、瓦とは違い手がかけにくい感じなので、案外防衛のために考えられたのかも知れません。

大手門跡が見えてきました。一見ヨーロッパの古城を感じさせる大手門跡ですが、モミジ越しの石垣は紅葉シーズンに訪れると、さらに見応えがあるのかも知れません。

大手門跡の内側です。この大手門跡の石垣や礎石、車敷などからその大きさが伺えます。

大手門跡脇から下の様子です。急な絶壁で守れれているのが伺えます。

左へ向かえば西の丸跡などに行けるようですが、時間の関係から直進し本丸跡を目指します。

近くを走る国道502号線はメロディーロードになっているようで「古城の月」のメロディーが聞こえてきます。妻は、あの車は走り方が上手とか下手とか評価をしていました。

壮大で美しい石垣が連なり、デザイン性の高さのようなものが感じられました。

三の丸跡付近の石垣越しに九重連山が望めました。ラッキーなことに心配していた天気が嘘のように晴れ渡り展望が開けています。

夜、石垣越しに満月が望めれば、まさに「荒城の月」です。

石垣端には転落防止用の柵などはなく、注意喚起の表示がありました。

二の丸跡付近からの九重連山の眺めです。

滝廉太郎像がありました。廉太郎は少年時代遊び場にしていた岡城跡をイメージして「荒城の月」を作曲されたようです。

ちなみに、「荒城の月」の作詞は島崎藤村と並び「藤晩時代」と称された詩人土井晩翠で、東京音楽学校から中学唱歌のために作詞を依頼され「荒城の月」を作詞、曲は公募されました。この詩は「岡城」ではなく、会津若松市の「鶴ヶ城」や生まれ故郷の仙台市の「青葉城」をイメージして作詞されたようです。滝廉太郎も「荒城の月」の作曲に合わせ自身でも作詞をされたようですが土井晩翠の詩の素晴らしさに惹かれ応募、採用され今の「荒城の月」が誕生したそうです。

本丸跡まで上ってきました。

「難攻不落の堅城」と言われる岡城は、鋭く傾斜した山頂に築城された、まさに天然の要塞です。

本丸跡からの九重連山の展望も最高です。当時本丸から殿様もこの風景を眺められていたと思うと感動を覚えました。

本丸跡には「岡城天満神社」があり「難攻不落の堅城」と言われることから「受験に落ちない」と受験生なども参拝に来られるそうです。

「岡城天満神社」の手前には「荒城の月」の歌碑がありました。哀調をおびたメロディーと歌詞が特徴の「荒城の月」、西洋風のメロディーと七五調の歌詞とが融合した見事なまでの名曲です。この曲は日本で初めて作られた西洋音楽の歌曲だそうで、歴史的にも日本音楽の貴重な一曲でもあるそうです。

一度は訪れて「荒城の月」の情景に浸ってみたかった「岡城址」、しっかりと楽しむことが出来たので下城します。

駐車場まで戻り車で少し進むと、岡城跡近くの道路脇の小さなスペースにグランドピアノが置かれていました。

このグランドピアノは「岡城のピアノ」という石で作られたオブジェで、さすがに演奏は出来ませんが、かなりリアルに作られていました。

岡城阯のチケット窓口で市内の観光場所を伺うと、「廉太郎トンネル」と「武家屋敷通り」がお勧めとご教示いただきました。駐車場は大分銀行竹田支店の駐車場が休日観光客向けに無料開放されているので、そこを利用すると便利だともご教示いただきやって来ました。

「廉太郎トンネル」は瀧廉太郎記念館の近くにある小さなトンネルで、中を歩くと瀧廉太郎の曲がランダムに流れるそうです。私たちが通過した際は「花」と「荒城の月」が流れていました。今回は時間の関係で瀧廉太郎記念館には立ち寄らず、トンネルを往復した後「武家屋敷通り」に向かいます。

武家屋敷通り」です。岡藩時代120mに渡り13軒の武家屋敷が立ち並んでいた地区だそうです。周辺には武家屋敷を始め、廉太郎トンネルや瀧廉太郎記念館、歴史資料館、キリシタン洞窟礼拝堂、旧竹田荘などが点在し城下町を巡る道の総称として「歴史の道」と言われるコースも設定されているようです。

岡城阯や歴史の道の一部ですが、しっかりと楽しめたので車の戻り次の目的地「阿蘇望橋」に向かうため国道57号線を西に進みます。

大分県から熊本県に入ります。

竹田市から国道57号線を30分足らず走ると、笹倉交差点に「高千穂 高森 広域林道 ⇦」の案内板があり、この交差点を左折します。

広域林道の杉並木の中を走り抜けて行きます。

バイクも気持ちよさそうに走っていました。

国道57号線の笹倉交差点から10分程で「阿蘇望橋」(阿蘇市波野)北詰に到着しました。「阿蘇望橋」は何と言っても木造で屋根が付いているのが特徴の橋梁で、ベストセラーとなった小説「マジソン郡の橋」に登場するローズマン・ブリッジのような屋根付き橋梁(屋形橋)です。木造橋梁は耐久性の向上対策として欧米などでは昔から屋根が取付けられていました。橋梁の形式は「屋根付き木造ラチストラス橋」で、木造車道ラチストラス橋としては日本最長の橋梁のようです。この橋梁は対面2車線で大型車も走行が可能で、屋根が付けられた本格的な車道橋梁はこの「阿蘇望橋」だけのようです。

その珍しい橋梁を歩いて渡ってみます。

木材を使用したラチストラス構造で、しっかりとした造りになっています。

南詰までやって来ました。車を入れた写真を撮影しようと思いましたが、なかなか車がやって来ません。しばらく待ちましたが待ちくたびれて撮影のため妻に車で走ってもらうようにお願いしました。

南詰から一度撮影し、折返して北詰からもう一度撮影します。ラチストラス内を走っている車をアップで撮影。

阿蘇望橋」全体を入れて撮影しました。日本最長で唯一の「屋根付き木造ラチストラス橋梁」をしっかりと楽しめたので先に進みます。

阿蘇望橋」北詰の交差点から市道を走り熊本県道217号線(河原新波野線)に乗替えさらに進むと、県道214号線(小地野永谷線)の交差点に出て来ました。この交差点を「高千穂 高森 R265」方面へ左折し県道214号線を走ります。

県道214号線を走っていると正面に阿蘇五岳の一つ根子岳《ねこだけ》が望めました。

阿蘇望橋」から7~8分で国道265号線の交差点に出て来ました。この交差点を「高千穂 高森」方面へ左折します。

国道265号線を10分少々進むと「新熊本百景」第1位の絶景ポイントと言われる「月廻り公園」(阿蘇郡高森町高森)に到着、ぐる~とパロラマ撮影してみました。広い芝生広場からは根子岳高岳などの阿蘇の山々を一望でき、南西方向には「らくだ山」を間近に望むことができるビューポイントです。広大な敷地には、芝生広場やパットゴルフ、ゴーカート、動物たちと触れ合える動物広場などがあり、園内には温泉施設や田楽や蕎麦を楽しめる食事処もあるそうです。

阿蘇五岳の最高峰高岳阿蘇の山々、標高が「ヒゴのクニ」と覚えられる阿蘇高岳(1,592m)は世界に誇る阿蘇カルデラの最高峰です。

阿蘇五岳の一つ根子岳(標高1,433m)、阿蘇の他の中央火口丘群より古く15万年前頃の成層火山だそうで、その特徴的な山頂付近の形状は神様の怒りを買ったためにギザギザになったという伝説があるそうです。そのギザギザの姿がネコの形に似ていることから根子岳と名付けられたようです。

らくだ山です。阿蘇カルデラ壁南東部を形成する古い火山の岩石層を新たな火山爆発によってマグマが突破って表面に露出し板状に冷え固まり、長い年月の浸食によりマグマの部分だけが山頂に露出したものだそうです。厚さが約5m、長さが東西方面に約100mにわたって露出していて、南側や北側から見える姿が岩山上部のデコボコがラクダの背のように見えることから「らくだ山」と呼ばれているようです。

そろそろ昼食時間なので今日昼食を食べる「山見茶屋」へ向かいます。

高森市街地を抜け少し進むと「山見茶屋」が見えてきました。

近いように思いましたが、道路はかなり奥を迂回していて、この道で大丈夫なのかと少し不安を感じながら進んでいると「阿蘇 山見茶屋」の看板が見え安心しました。

無事に「山見茶屋」(阿蘇郡高森町高森)に到着、駐車場に車を置き店舗に向かいます。

入口の奥に阿蘇の山々が見えています。「山見茶屋」の店名どおり阿蘇の山々を見ながら食事を楽しむことが出来るようです。

店内に入ります。

思っていた程混雑してなく、スタッフの方が「お好きな席へどうぞ」と案内されたので展望のいい窓際の席にしました。

私は馬肉の溶岩焼き、馬刺し、ヤマメ、田楽など高森の美味しいどころ満載の「もみじ定食」、妻は馬はどうも…… と、あか牛を食べてみたいと「あか牛ステーキ&煮込み丼」をオーダーしました。テイクアウトの「あか牛セリ勝つ弁当」も気になるところです。

前菜に続き、スタッフの方がヤマメと溶岩焼きのプレートをセットしてくださり、馬肉も出て来ました。ヤマメは串に刺されていますがピクピクをエラを動かしています。「馬肉は美味しい脂を逃さないために焼き過ぎないようにしてください」とスタッフの方からアドバイスをいただきました。

妻がオーダーした「あか牛ステーキ&煮込み丼」も出て来ました。

一口大のあか牛のステーキと煮込まれたあか牛が乗っていて、とても美味しそうです。

溶岩プレートに馬肉とニラを乗せます。

馬肉がいい色に焼き上がってきたようです。

小鉢と馬刺しも出てきました。

焼き上がった馬肉を皿に取りいただきます。

美味しそうな馬刺しです。

窓からは根子岳阿蘇の山々が望めロケーションが料理に一味加えてくれます。

田楽も焼けたようでスタッフの方が味噌を塗ってくださいました。

田楽を皿に取りいただきます。

ヤマメもいい色に焼き上がったようです。

ご飯と味噌汁も出てきて、ヤマメも焼けたようなので皿に取りいただきます。

全て完食、ごちそうさまでした!

妻は赤牛は柔らかくてとても美味しかったと喜んでいました。新鮮なヤマメや田楽、馬肉や馬刺しも最高でした。しっかり高森の郷土料理をいただき妻も私も大満足です。

この後13時30分高森駅発のトロッコ列車に乗車するため、南阿蘇鉄道高森駅に向かいます。

高森駅阿蘇郡高森町高森)に到着しました。予約していた乗車券を購入します。高森駅中松駅往復、一人1,400円と少し高めの設定になっていますが、運賃の他に南鉄復旧応援きっぷの料金も含まれているようです。一日も早い全線復旧を願うばかりです。

トロッコ列車は既に入線していましたが、車内清掃中でまだ乗車することは出来ないため、しっかりと撮影しておきます。

トロッコ列車の後方には阿蘇山が迫っています。

13時20分頃、乗車案内のアナウンスがあり車内に乗リ込みました。ホームでは車掌が面白可笑しく南阿蘇鉄道の見所などを説明をしてくださっています。

13時30分トロッコ列車は定刻に発車、高森市街地を抜けしばらく走ると蕎麦畑が広がり、その先に高岳根子岳が望めました。

根子岳をアップにしてみました。ネコの顔と言えば、そのようにも見えますが……

白川第二橋梁を渡ります。白川第一橋梁が有名ですが、その橋梁のある中松駅立野駅間は現在不通区間となっています。

阿蘇白川駅に到着しました。車掌が巧みな話術で阿蘇白川駅の説明をしてくださいました。

トンガリ屋根の水色の木造駅舎は教会を模しているそうで、四角推のトンガリ屋根には鐘も吊るされていてまさに教会です。駅舎内には「Café 75th st.」という喫茶店もあるそうです。

阿蘇に沢山ある名水水源の一つ「明神池名水公園」が見えてきました。

池の中央付近には河童の像が見えます。

この池には河童伝説があるそうです。昔この池に仲の良い男女の河童が住んでいましたが、いたずら好きの男河童が神様の怒りを買い遠くに追放されたそうです。女河童が池の石の上で彼の帰りを待ち続ける姿が哀れで人々の涙を誘っていたそうです。その後女河童の姿がなくなりポツンと石だけが残たそうで、地元の方々はその石を河童石と呼び、伝説に基づき彼の帰りを待ち続ける女河童の姿を河童石の上に作られたそうです。そんな伝説のなか今も清らかな湧水は昔と変わらず湧いているようです。

ススキ越しに阿蘇の山々が望めます。

乗車時間は21分、終点の中松駅に到着しました。この先南阿蘇鉄道はJR豊肥線に接続する立野駅まで続きますが、2016年(平成28年)4月の熊本地震の影響で全線運転見合わせとなり、同年7月に高森駅中松駅間が営業運転を再開、中松駅立野駅間は現在復旧作業が行われていて来夏には工事が完了し全線で運行が再開されるそうです。

この駅舎もユニークな形をしています。鉄骨が剥き出しで、ひし形を多用したアート的なデザインです。舎内には「ひみつ基地ゴン」という喫茶店があるそうで、湧水を使った湧水コーヒーなどもいただけるそうです。

私が撮影していると妻が「湧水コーヒー」を買ってきました。その湧水コーヒーと駅名標です。

中松駅無人駅ですが、南阿蘇鉄道の中で唯一交換設備(列車の行き違いが可能)のある駅です。

14時高森駅に向け出発します。沢山の地元の方が見送ってくださいました。

あか牛が放牧されています。

車掌の絶妙なトークに車内は盛り上がります。

稲穂の先に阿蘇の山々が望めます。

右側の車窓から「吉田城御献上汲場」が見えて来ました。ここの湧水は阿蘇家の重臣吉田主水頭《よしだもんどののかみ》の居城吉田城のご献上水の水汲み場で、阿蘇の湧水の中でもトップクラスの水質を誇る、とても美味しい湧水だそうです。

2016年(平成28年)の冬からテレビ放映されたキリンビバレッジの「午後の紅茶」のCM撮影に使用され話題になった「見晴台駅」です。このシリーズは南阿蘇復興支援の目的で始まり、上白石萌歌がホームに立つ姿が話題になったようです。阿蘇の外輪山を背景にローカルな雰囲気を醸し出しているログハウス風の駅舎で、駅には飲み物の自販機がありますが「午後の紅茶」しか販売していないそうです。

列車は大きく左にカーブを始めました。高森駅が近付いて来たようです。

沿線の民家には柿がたわわに実っています。

カーブが続き根子岳が見えて来ました。間もなく終点の高森駅に到着します。

14時25分定刻にトロッコ列車高森駅に到着、早々に車で移動します。14時45分発の上り線のトロッコ列車を撮影するためです。

撮影場所の阿蘇白川駅付近に到着しました。この付近で可愛らしい教会風の駅舎と阿蘇の山々を背景に走るトロッコ列車を撮影します。

トロッコ列車がやって来ました。先ずは根子岳を背景に撮影します。

可愛らしい駅舎と阿蘇の山々を背景に撮影しました。この後下り線のトロッコ列車を撮影するため場所を移動します。

中松駅発高森行きの下り線トロッコ列車がやって来ました。中松駅南阿蘇白川水源駅間を阿蘇の山々を背景に走るトロッコ列車です。

阿蘇の山々や高岳を背景に進みます。

阿蘇五岳高岳根子岳を背景に走り抜けて行きました。

この後先程車内で車掌が紹介してくださった「吉田城御献上汲場」に向かい湧水を汲むことにします。

「吉田城御献上汲場」(阿蘇郡阿蘇村吉田)に到着しました。

「吉田城御献上汲場」と記された丸い石碑がありました。

脇には湧水を汲むための柄杓が置かれています。この柄杓をお借りして湧水を汲ませていただきます。

今回2Lのペットボトルなどを持参しているので、しっかりと汲ませていただきました。この後JR豊肥線立野駅付近で「観光特急 あそぼーい」を撮影する予定でしたが、疲れたので今回は諦らめて今夜宿泊する「南阿蘇久木野温泉 四季の森」に向かうことにしました。

「南阿蘇久木野温泉 四季の森」(阿蘇郡阿蘇村久石)に到着しました。

ホテルの前には阿蘇の山々を眺めながら楽しめる足湯が設置されていました。

フロントでチェックインします。今回は全国旅支援を利用するので二人で10,000円引き、さらに一人1,000円のクーポン券もいただけます。少し残念なのが、クーポン券は平日宿泊だと一人3,000円いただけるようなのですが仕方ありません。

部屋からは目の前に阿蘇の山々が一望できます。

部屋のベランダからパノラマ撮影しました。早々に疲れを癒やしに温泉に浸かりたいと思います。

二階のホールから見た一階の様子です。

※四季の森のHPより

この温泉はpH8.1の弱アルカリ泉だそうで、少しトロミを感じる俗に言う美人の湯のようです。浴槽からは阿蘇の展望が楽しめ時間を忘れて温泉に浸かっていられそうです。

しっかりと温泉に浸かり疲れも癒えたようなので部屋に戻り少しくつろぎます。18時に夕食を予約しているのでレストランに向かいます。

料理が出て来ました。ブリ、マグロ、タイの造り……

あか牛の焼物……

小鉢が乗せられた台が出てきました。

取りづらいので台から取り出し、いただきます。生ビールもオーダーしました。

サワラに味噌が乗ったものと、細川家に由来する熊本名産の辛子レンコンが出てきました。

濃厚な味わいの野菜スープです。

地元産の野菜を使ったサラダ……

茶碗蒸し……

あか牛がいい感じに焼き上がりました。

生揚げなどが入った味噌汁……

メロン、オレンジ、ブドウ、ケーキのデザートです。

あか牛をはじめ地元の旬な食材を使った会席料理は少し薄味の上品な味わいでお腹も大満足です。昨夜からの運転が影響したのか、生ビール二杯が効いたのかは分かりませんが一気に睡魔が襲っていました。休む前にもう一度温泉に浸かりたかったのですが部屋に戻り横になると、そのまま朝まで熟睡してしまいました……

 

「高森湧水トンネル公園~大分の温泉(大分熊本その2)」へ続く……

 

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