津山へソロツーリング

先日の夜勤の時友人と話をしていると、前回の休日に津山市街地の少し北にある横野滝にツーリングに行ったそうです。県北でかなり標高も高く、とても涼しいところで流し素麺もいただけるそうです。私は今回の夜勤明けの翌日は年に一度有るか無いかという休日出勤の日勤なので連休でなく一日だけの休日ですが出掛けてみようと思い友人を誘いましたが、さすがに数日前に行ったばかりなので今回はパスとのこと、もう一人の友人にメールしましたがあまりに急過ぎて休暇を取ることが出来なかったと返信があり、今回はソロツーリングで出掛けることにしました。

自宅を8時前に出発、今回は国道2号線から東区瀬戸町を抜け自専道の美作岡山道を走り、途中「柵原ふれあい鉱山公園」にある片上鉄道跡の吉ケ原駅に立ち寄り休憩した後、津山市内で津山名物の一つ「干し肉」を購入、その後久しぶりに「津山まなびの鉄道館」に立ち寄り、横野滝に向かうコースにしました。

瀬戸市街地を抜け、宗堂桜の近くにある瀬戸ICまで来ました。ここから自専道の美作岡山道に入ります。

瀬戸ICから15km程、終点の吉井ICで流出します。吉井ICから湯郷温泉IC間は未開通のため国道484号線、国道374号線、県道26号線(津山柵原線)と乗り継いで柵原を目指します。この未開通区間には柵原ICと英田ICが設置されるそうなので、開通すると津山へのアクセスが格段に向上されると思います。欲を言えば瀬戸JCTから岡山バイパスまで延伸して貰えれば、なお一層アクセスは向上すると思いますが、残念ながらその区間は計画にもないようです。

赤磐市福田の交差点で備前市から来た国道374号線に合流し津山美作方面へ左折します。

備前国赤磐市周匝《すさい》市街地を抜け、吉井川に架かる周匝橋を渡ると美作国久米郡美咲町に入ります。少し進み高下交差点を左折し県道26号線で津山美咲方面に向かいます。

高下交差点から5km程走ると「柵原ふれあい鉱山公園」(久米郡美咲町吉ケ原)に到着しました。後方に見えているのは廃線となった片上鉄道の旧吉ケ原駅です。駅舎へ向かいます。

片上鉄道の多くの駅舎はとんがり屋根のユニークな創りの何とも可愛らしい駅舎でしたが、片上鉄道は時代の波に押し流され惜しまれながらも1991年(平成3年)に全線が廃止されてしまいました。今も当時のままの残るこの建物は2006年(平成18年)に登録有形文化財に指定されているとても貴重な駅舎です。ホームに向かいます。

駅舎やホームは当時のまま、今にも列車が入線してきてもおかしくない雰囲気です。

向かいのホームには駅名標の後方に気動車のキハ702と客車が置かれていました。

このキハ702は流線形の原型を保った旧国鉄のキハ42000形だそうで、一部改造はあるものの全国でも原型で動態保存されているのはこの車両だけだそうです。

駅舎に戻り、ベンチでタバコとコーヒー休憩です。しっかりと水分補給とタバコ補給をして出発します。

県道26号線を走ること30分弱、今日干し肉を購入する食肉石本商店(津山市横山)に到着しました。

店内の保冷庫には沢山の干し肉が並んでいます。干し肉は牛だけでなく鶏の干し肉も並んでいます。ここの干し肉は以前津山に赴任していた職場の知人に超お勧めと紹介された店で、すべて自家加工されていて、とても美味しく津山に来れば立寄る店舗です。今回私は400g(2,500円)のパックを購入しました。要冷蔵のため持参したクーラーボックスに入れ出発します。

食肉石本商店から数分で津山駅の西側に隣接する「津山まなびの鉄道館」(津山市大谷)に到着しました。駐輪場にバイクを置いていると津山駅を発車した津山線の岡山行き列車が通過して行きました。

「津山まなびの鉄道館」に来るのはオープン間のない頃に訪れて以来です。

この扇形機関車庫は、京都市にある梅小路扇形機関車庫(京都鉄道博物館)に次いで現存するものとしては日本で2番目の規模だそうで、扇形機関車庫には13両の貴重な車両が展示されています。

機関車庫とこのターンテーブル(転車台)は経産省の「近代化産業遺産」、(社)土木学会の「日本の近代土木遺産 −現存する重要な土木構造物2800選」などに指定されているそうです。

伯備線を走っていたキハ181系気動車の「特急やくも」です。

かつては津山線因美線経由で岡山と鳥取間を「急行砂丘」として走っていたキハ58系気動車です。この車両には乗車できるようなので乗り込んでみます。

運転室の様子です。

客車内の様子です。天井には吊り下げ式の扇風機と冷房装置が取付られています。急行砂丘は昔友人たちと鳥取へ旅行に行った時に乗車し、県境の急な峠を轟音を響かせながらゆっくりと上っていた記憶が思い起こされました。

D51-2号機も展示されています。

D51の初期車両はボイラー上の煙突と後方の砂箱の間に給水加熱器が置かれ、それらを覆う長い覆いが外観上の特徴的で、ナメクジなどと呼ばれていたユニークな形の機関車です。

扇形機関車庫の中には入れず手前の鎖部からの撮影で、フェンスや柱が邪魔になり上手く撮影出来ませんでした。

DE50-1号機です。DD51などとともに伯備線で活躍した車両だそうです。この機関車はDD51より一回り小振りでありながら2,000psの出力を持つ最新機関車でしたが、急速な電化計画の進展という当時の時代背景の影響で、生産されたのはこのDE50-1号機1両のみという、とても珍しい貴重な機関車です。

車両の左奥に見えているのが津山駅です。隣接して現役車両の基地があり、車両たちがスタンバイしています。

施設内は扇形機関車庫や転車台をはじめ、まなびルームやあゆみルーム、しくみルーム、津山の街並みをジオラマで再現したまちなみルーム、いこいの広場などがあります。この後11時からまちなみルームでデモストレーションが行われるそうなので、行ってみることにしました。

走行するNゲージ模型の車両の先頭に超小型のカメラが取り付けられていて、無線通信でモニターに実際に列車の運転席に乗車しているような画像が映し出されていました。

左奥に扇形機関車庫、中央付近に満開の桜が咲き誇る津山城が見えています。11時、デモストレーションが始まりました。ナレーションと共に照明が駆使され、朝から夜までの津山の町並みの中を走る列車が再現されました。久しぶりに訪れた津山まなびの鉄道館をしっかりと楽しめたので、横野滝に向かいます。

津山線の踏切を渡り国道53号線の交差点を直進し県道68号線(津山加茂線)を北に進みます。

広域農道の作州街道の交差点を横断しさらに北に進みます。

津山まなびの鉄道館から30分足らず、今日昼食を食べる「もみじ亭」(津山市上横野)に到着しました。

この場所は海抜486mのようです。

入り口にある紅葉は樹齢400年だそうです。

11時30分から営業開始と思っていましたが、コロナの影響で今の営業開始時間は12時からに変更されているそうです。

メニューが並んでいますが、デカイおにぎりが印象的でした。

さすが樹齢400年、幹径もしっかりあります。

時間を待つ間付近を散策してみます。

渓流の対岸にヤギがいました。

まだ時間があるので喫煙所でタバコを吸って待つことにします。暖簾の右は焼肉が食べれる部屋になっていました。

焼肉が食べれる部屋の中の様子です。

12時過ぎ、スタッフの方が出てこられオーダーを聞かれました。呉汁? スタッフの方に「呉汁《ごじる》って何なんですか?」を伺うと、水に浸して柔らかくした大豆をすり潰しペースト状にしたものを呉というそうで、その呉を味噌汁に入れたものだそうです。私は流し素麺(500円)と呉汁と気になっていた大きなおにぎりの付いた呉汁セット(350円)をオーダー、精算を済ませ流し素麺の場所へ向かいました。私は受付が一番だったので1番に案内されました。

天井の照明もいい感じです。

次の方は一つ空けて3番です。今日は私とこのお二人だけのようです。

麺汁、お茶、薬味はセルフサービスなので窓際に置いてある竹の器に入った麺汁取に行きます。

脇にゴマやワサビ、一味などの薬味が置かれています。

席に座ります。しばらくするとスタッフの方がザルを持ってこられセットされました。

そして今回オーダーした、流し素麺のネギ、ミョウガ、生姜の薬味と呉汁セットが出てきました。

麺汁にネギ、ミョウガを入れます。私はワサビ派なので生姜は使用しません。

しかし、おにぎりは大きいです。呉汁は大豆と味噌が合わさりより深い香りを感じ、ふわっとした口当たりの後、少し粒々感がコクとともに舌に残る感じで、とても美味しくおにぎりとともに一気にいただいてしまいました。

おにぎりを食べ終わると竹に水が流れ始めました。取り損ねた素麺はこのザルに溜まるようです。

チョロチョロと素麺が流れてきました。

しっかりと箸で受け止めます。

いただきま~す!

そこそこの量の素麺が流れてきます。

プチトマトが流れてきて、しばらくすると水が止まりました。プチトマトは終わりを知らせるものだったようです。

半分近く取り損ねた素麺がザルに溜まっていました。その素麺もすべていただき、お腹も大満足です。

ごちそうさまでした! とても美味しくいただくことが出来ました。喫煙所で食後のタバコタイムです。見ていると私たちが出た後に客が次々に来れ始めました。

タバコを吸い終え、150m程先にある横野二の滝に歩いて行ってみます。渓流沿いの遊歩道を進みます。

途中「吉井川源流の碑」をいう木製の碑がありました。この碑は地元の小学生たちが実行委員会の方々と一緒に作られたそうです。

コンクリート舗装されている遊歩道は歩きやすく、気持ちいい木漏れ日の中を進みます。

横野二の滝に到着しました。この滝は落差が15m程で、脇に竜神社があり古くから雨乞い行事が行われたり、眼病にも霊験あらたかな滝だそうです。

「もみじ亭」まで戻ってきました。これから700m程先にある横野三の滝に向かいます。

舗装された県道を上って行きます。500m程進むと小さな案内板がありました。横野三の滝はここを左折するようです。

軽四がやっと通れるような細い未舗装の道を150m程進むと木の陰に滝が見えてきました。

この場所は海抜580m、もみじ亭から100m程高い場所になります。ここからはバイク置いて歩いて進みます。

横野三の滝です。この滝は落差が36m程、滝は三段に別れ、それぞれに滝壺があるようです。心地よい滝のしぶきが顔に当たり超きもちいぃ~ 森林浴で心も体もリフレッシュ! ここまで来るとさらに涼しく感じ、帰るのが嫌になりそうです。しかしそうは言ってられず帰路に就くことにします。

帰り道、もみじ亭の500m程下流にある横野一の滝に立寄りました。この滝は落差が8mと少し小振りで、滝壺へ下りる道もわからす、県道から眺めましたが木々の影になりよく見えませんでした。

広域農道の作州街道の交差点まで戻ってきました。ここまで下っただけで暑さ襲ってきます。帰路では作州街道を西に走り旧久米郡久米町(現津山市)から国道429号線を走る予定でしたが、来る際に自宅から津山まで休憩時間を除くと1時間半程で着いていたようで時間的にはかなり早いコースのようなので同じコースで帰ってみることにしました。

国道53号線の城代橋交差点まで戻ってきました。直進し県道26号線を走ります。

津山市横山と小桁の堺付近にある広域農道やまなみ街道の交差点です。当初はやまなみ街道を走ることも考えましたが、友人が前回訪れた際に一部区間が工事のため通行止になっていたとの話を聞いていたので今回は見送りました。県道26号線を直進します。

高下交差点に出てきました。国道374号線を岡山備前方面へ右折し吉井川に架かる周匝橋を渡ると美作国久米郡美咲町から、備前国赤磐市に入ります。

周匝市街地を抜け、赤磐市福田の交差点で国道374号線と別れ国道484号線へ右折、少し進み吉井ICから美作岡山道に入ります。

山陽道との接続工事が行われている瀬戸JCTの横を抜け瀬戸ICから一般道に流出しました。

瀬戸ICの少し南にある交差点を左折し県道96号線(岡山赤穂線)へ入ります。いつもはこの交差点を右折し瀬戸市街地を抜けますが、今回は違うコースを走ってみることにしました。

県道96号線を数百メートル進むと県道252号線(万富吉井線)の交差点があり、この交差点を右折し国道2号線に向かいます。右折し山陽線の高架橋を渡りキリンビール岡山工場の脇を通過します。ビールが飲みたい!

県道252号線を7~8分走ると吉井川に架かる国道2号線備前大橋が見えて来ました。吉井交差点を右折し国道2号線に入ります。

1.5km程進むと国道2号線は岡山バイパスの高架に入り広島、福山、倉敷方面に向かいます。側道に入ると国道250号線(旧国道2号線)に変わり岡山市街地中心部に向かいます。岡山バイパスは自専道で信号機もなく車の流れも早いのでとても便利です。

15時頃無事帰宅しました。津山市の城代橋交差点から自宅まで1時間35分と今までの自宅から津山までの最短記録です。このコースだと国道30号線から国道53号で岡山市街地の中心部を抜けたり、国道429号線などで市街地を迂回するよりも時間的にははるかに早いようです。

今夜のビールの肴は今日購入した食肉石本商店の干し肉です。斜めに1~2cmに切り分けプライパンで焼き、最後に醤油をかけて出来上がりです。

美味い! 半分焼きましたが妻や息子も美味し美味しいと食べて一気に無くなってしまいました。全部焼けばよかったようです……

今日は天候にも恵まれ最高のツーリングでした。今回久しぶりに訪れた「柵原ふれあい鉱山公園」や「津山まなびの鉄道館」では懐かしい列車を楽しんだり、もみじ亭でいただいた流し素麺や呉汁はとても美味しく、横野滝は市街地に比べとても涼しく絶好の避暑地感を味わうことが出来ました。今の季節もさることながら、春の新緑や秋の紅葉、冬には雪景色と四季それぞれに楽しむことが出来そうな場所でした。また機会を作って出掛けてみたいと思います。今度は焼肉もいいかな!

 

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