上籾棚田テラス籾庵と吉備津神社の紫陽花

妻と久しぶりに休みが合った日曜日、妻とドライブがてら出掛ける事にしました。以前友人たちとツーリングで訪れた「上籾棚田テラス 籾庵」でランチを食べ、ディナーは前回職場の友人と食べに行った「和風居酒屋 あかり」でいただき、今回も「おかやま旅応援割」を利用し岡山ワシントンプラザホテルへ宿泊する事にしました。昼食が遅いと夕食が食べられないのでランチは早目の11時に予約しています。岡山西バイパスから国道53号線に乗換え、久米南町上神目から町道に入り山道を上って行きます。

国道53号線から細い山道を上る事15分程、11時少し前に「上籾棚田テラス 籾庵」(米郡久米南町上籾)に到着しました。

駐車場脇にある龍神のオブジェが出迎えてくれました。

入口には近くの農家で収穫された野菜や地元のお母さんが手造りされた加工品なども販売されています。受付で予約を告げ先に精算を済ませます。

11時に予約していたので、そのまま席に案内していただきました。

テーブルの上にもメニューが置かれていました。私たちは「自然栽培のお野菜と発酵定食」を予約ていますが、他に「手作り豆腐とおにぎりセット」や「和風薬膳カレー」などもあり、予約なしでいただけるようです。

サイドメニューにはスイーツセットやドリンクなどがあり、ドリンクは食事とセットで100円引きになります。

テラスからは上籾の棚田が見渡せます。標高400m程のこの場所は梅雨を感じさせない高原の爽やかな風が心地よく通り抜けています。

上籾棚田をワイド撮影しました。田植えを終えたばかりの苗の緑色がとても綺麗です。

テーブル脇には薪ストーブが置かれています。

「自然栽培のお野菜と発酵定食」(2,000円)が出て来ました。この定食は当日オーダーが出来ないそうで、事前の予約が必要です。

上籾の棚田の景色を楽しみながらのランチです。日本の原風景のようなものを感じつつ、いつもの煩雑な生活から解放され心癒やされならいただきます。

豆乳とデザートはお茶のゼリーの黒蜜入りです。スタッフの方から、食材の説明の折、デザートのお茶のゼリーは食後でなく、食事の間の口直しに食べてくださいという説明がありました。

目の前の棚田で採れた米を使用した五穀米、フキの佃煮が乗っています。

地元で自然栽培された野菜がしっかりと盛られています。

トマトを麹で和えたものも付いています。とても美味しく、妻はスタッスの方に作り方を伺っていました。

発酵鶏手羽スープの手羽肉はとても柔らかく、薄味なのに鶏と野菜の出汁の効いたとても美味しいスープです。手羽肉の下にはダイコンなど沢山の野菜が入っていてボリューム感もいっぱいです。

自然栽培で育てられた大豆から作られた手作り豆腐は濃厚な味わいです。

食後に妻は玄米コーヒーをいただきました。

 

私はユズスカッシュをいただきます。この風景を眺めながら高原の爽やかな風に吹かれながらいただいていると、このままずっと居座っていたい気持ちになります。

食事を終え帰り際、五穀米に乗っていたフキの佃煮が販売されていました。美味しかったので買って帰る事にします。

「棚田カフェ 籾庵」の直ぐ上にある「籾の輪くぐり」にやって来ました。この8つの輪を潜るとご利益があるそうで、「金」「愛」「業」「学」「体」「子」「厄」「豊」と8つのテーマで作られているそうです。全ての輪を潜りご利益もいただいたようなので駐車場に戻り出発します。

「棚田カフェ 籾庵」から少し上ると、先程の棚田が一望に開けました。やはり田植えを終えたばかりの棚田はとても綺麗です。

しばらく進むと県道373号線(栃原久米南線)のT字路に突き当たりました。この交差点を「紅そば亭」の方向に左折します。

「紅そば亭」の前を通過します。丁度昼時間、沢山の車が停まっていました。

「棚田カフェ 籾庵」から30分弱で「大垪和西の棚田」(久米郡美咲町大垪和西)に到着しました。この棚田も田植えが終わり緑色の綺麗な棚田が広がっています。

県道373号縁沿いにある「大垪和西の棚田の展望所」にやって来ました。可愛らしい子どもの後ろ姿の案山子です。この展望所付近からは綺麗な夕日を見る事も出来るそうです。

農夫と烏の案山子……

紫陽花越しに見える棚田……

一休み中の農夫の案山子……

紫陽花と農夫の案山子……

木陰には子どもたちが遊ぶ案山子もありました。

虫取り網を持った子どもと農婦…… 久しぶりに訪れると案山子の数が増えていました。また機会を作って夕日の撮影にも訪れてみたいと思います。車に戻り先に進みます。

山間ののどかな風景…… やはり田植えを終えた緑色の棚田はとても綺麗です。

ワイドで撮影してみました。

棚田の下にある休憩所へ向かいます。

休憩所の東屋でタバコ休憩をして出発します。谷合から山道を上ります。途中、先程の休憩所が右下に見てきました。「紅そば亭」まで戻り、県道70号線(久米建部線)で旭川方面に下り、「吉備津神社」へ今が盛りであろう紫陽花を見に向かいます。

旭川ではアユ釣りでしょうか、川の中まで入って釣りをされていました。

国道53号線から180号線に乗継ぎ「吉備津神社」(岡山市北区吉備津)に到着しました。日曜日という事で駐車場はほぼ満車状態でしたが、何とか車を止め神社に向かいます。吉備津神社の手水舎脇にある矢置岩です。桃太郎伝説に登場する温羅《うら》との戦いの時、桃太郎こと大吉備津彦命《おおきびつひこのみこと》が矢を置いたと伝わる岩で、毎年1月3日に矢立の神事が行われているそうです。

参拝後本殿が見える場所にやって来ました。本殿や拝殿は1425年(応永32年)に遷座されたそうで、「吉備津造」という珍しい建築様式だそうです。

拝殿の右手には美しく続く総延長398mの回廊があります。その回廊を少し進むと岩山宮へ続く参道があり、その参道脇に沢山の紫陽花が咲いています。

沢山の方が訪れていますが、本格的なシーズンには少し早かったようです。

色とりどりの紫陽花が花を付け初めています。

人が切れるのを待って撮影しました。

綺麗な赤い紫陽花……

薄い青色の紫陽花……

スプリンクラーが設置されていました。やはりこれだけ広い園内は水やりも大変なのかも知れません。

岩山宮の手前から振り返って見た様子です。

岩山宮に参拝し別ルートで回廊に下ります。駐車場まで戻り今夜宿泊する岡山ワシントンホテルプラザに向かうため国道180号線を走り市内中心部へ向かいます。

駐車場に車を止めホテルに向かいます。チェクイン後夕食までは時間もあるのでホテルでゆっくりと過ごします。

19時に予約しているので、18時45分頃ホテルを出て桃太郎大通りを横断します。

桃太郎大通りや西川沿いには色々なオブジェが設置されていて、それを見て歩くだけでも楽しめます。

9200形車両「MOMO」が走って来ました。この車両のデザインは岡山市出身でJR九州の車両デザインなどでも有名な水戸岡鋭治が担当されたそうです。

桃太郎大通り沿いにある「和風居酒屋 あかり」(岡山市北区野田屋町)に到着しました。

店内は和をモチーフにした落ち着いた雰囲気です。入口で靴を脱ぎ、ちょっと高級感を感じる店内の通路をとおり予約していた個室に案内されました。奥のカウンター席もほぼ埋まっていて今夜も満室状態のようです。

案内された部屋は掘りごたつ席の「連の間」です。今回は「岡山尽くし料理」(5,000円)を予約しています。前回は飲み放題付で5,500円でしたが、今回は飲み放題にはしていません。郷土料理のコース料理、どんな地元料理が出て来るかとても楽しみです。

先付は「下津井蛸の自家製たこわさび」、小鉢は「ママカリの酢漬け」です。飲み物は生ビールの単品をオーダーしました。

ワサビ菜がピリッと効いて下津井ダコとの相性抜群です。下津井ダコは早い潮流の中で育ち、足が短く太くやわらかい食感で「下津井ダコ」というブランで全国的にも有名です。一年のうち、美味しくない時期は3日しかないと言われるほど、年中美味しくいただく事のできる郷土を代表する海の幸の一つです。

岡山と言えばやはりママカリです。ママカリはニシン科サッパ属の小型魚でコノシロの近縁にあたる魚で、語源は「隣の家から飯《まま》を借りて食べるほど美味しいという意味だよ」と昔祖母から聞いた記憶があります。旬は初夏から晩秋、サビキで簡単に沢山釣る事の出来る魚ですが、料理するのが大変です。酢漬けやママカリ寿司などが一般的ですが、私は焼いたママカリを二杯酢に漬けたものが好きで、ついつい酒が進んでします。

造りは、シマアジとサワラの二種盛りです。瀬戸内海の春を告げる魚のサワラは岡山県香川県の間にある備讃瀬戸が大産卵場の一つらしく、沢山捕る事が出来た事から刺身と言えばサワラと言うほど地元に根差した魚で、岡山県が消費量日本一の地域だそうです。特に岡山県を代表する郷土料理の「祭り寿司」には欠かせない食材で、上品な甘みと蕩けるような食感が特徴の刺身をはじめ、たたき、塩焼きなど、岡山では数多くのサワラ料理を楽しむ事が出来ます。

煮物は「鯛と茄子の銀餡掛け」です。鯛や茄子は一度揚げているようで、食感も良く上品な味付けでした。

焼物は「岡山県産鶏の黒七味焼き」、生ビールは二杯目が到着です。

黒七味のピリ辛と揚げゴボウとの相性も良い感じです。

油物は「瀬戸内産穴子の天婦羅」です。

穴子、シシトウ、茗荷が乗っています。天汁が付いていますが、私は添えられていた岩塩でいただきました。

酢の物は「サワラの叩きポン酢」です。酢が主張しない少し上品な味付けでした。

食事は「黄ニラ雑炊」です。黄ニラは岡山特産の野菜で全国の7割が生産されているそうで、1872年(明治5年)頃から栽培が始まったと言われ、歴史ある岡山の特産品の一つです。

口に含むと黄ニラの風味が広がります。玉子は岡山県産の濃厚卵が使用されているそうで、味に深みを感じました。

デザートは「備前鷹取醤油さんの醤油アイス」です。醤油アイスは初めて食べましたが、芳ばしい香りとコクを感じ、塩キャラメルのような味わいでした。

しっかりと岡山の味を堪能させていただき妻も大満足のようでした。今回は一人5,000円の料理と生ビール2杯で会計は11,380円ですが、夕食券10,000円と観光クーポン券1,000を使用したので不足分の380円を支払っただけでした。

食事を終えホテルに戻り休む事にします。

翌朝チェクアウトし駐車場に向かいます。岡山駅前には「おかでんチャギントン電車」が停車していました。

この「おかでんチャギントン電車」には機会があれば一度乗車してみたいと思っています。今回は上籾棚田テラス籾庵で棚田の風景を眺めながら高原の爽やかな風を感じつつ、地元産の食材を使用した発酵鶏手羽定食をいただき、大垪和西の緑の棚田や吉備津神社の紫陽花を楽しみ、ディナーは岡山の郷土料理をしっかりといただきホテルでゆっくりと過ごす事が出来ました。妻もとても喜んでいたので、また機会を作って出かけてみたいと思います。

 

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