スズランとジャコウアゲハ

先日矢掛宿でスズランが咲いていたのを思い出し、そろそろ新見市哲多にある「哲多スズランの園」でも咲いているのではないかと思い出かけてみる事にしました。自宅の湧水も無くなっていたので、新見市大佐の「夏日の極上水」まで少し足を延ばし湧水も汲んで帰る事にします。

自宅から約2時間程で「哲多スズランの園」(新見市哲多町田淵)に到着しました。しかしゴールデンウイークだというのに1台も車が停まってなく少し不安が過ぎります。車を降りてスズラン園に向かいますが、入口に植えてあるスズランは全く花が付いていないようです。

ゲートを潜り園内に入ります。

やはりまだ早かったようです。

日当たりの良い場所に来てみました。

まだ葉が開き切っていないスズランが多いなか、花芽が少し膨らんだスズランもあるようです。

さらに園内を散策しながら見ていると可憐な花を付けたスズランを見つけました。

もう一つ見つけましたが、花は反対方向に咲いているため後ろ姿です。

妻が「父さん こっちに咲いているよ!」と言うので行ってみると、綺麗に咲いているスズランがありました。やはり少し標高が高い場所なので開花には少し早かったようです。また時期を少しずらして出直したいと思います。

スズランは時期が早かったので、もしかしたらミズバショウが咲いているかも、と思い隣接する「嶋村ミズバショウ園」に立寄ってみました。入口には新たにイノシシ除けの扉が設置されたようです。

木道を進みますが少し時期が遅かったようです。しかし昨年も感じた事ですが、ここのミズバショウはとても大きく成長しています。また今年は昨年以上にミズバショウの数も増えているように思いました。

さらに木道を進むと、小さなミズバショウを一輪だけ見つけました。

多くのミズバショウは仏炎苞(※ 1)が枯れ落ち、肉穂花序(※ 2)が成長していました。今回はスズランもミズバショウもどちらつかずとなってしまいました。次回からはしっかりと事前の下調べをしてから訪れたいと思います。

※ 1  仏炎苞《ぶつえんほう》とは、アンスリウムミズバショウザゼンソウなどにみられ、一見花弁のように見えますが中央にあるのが本当の花になります。苞《ほう》が大型に変化して花弁のようになったもので肉穂花序を包んでいます。

※ 2  肉穂花序《にくすいかじょ》は多肉質な太い花軸に沢山の小さな花を直接付いているものの事です。

昼食は前から気になっていた薬膳料理を食べようと思っていましたが、妻が「ここまで来たらローストビーフを食べたい! 薬膳料理はまた友だちと来たら…」とあっさり振られてしまいました。という事で「キッチン神代」に向かう事にします。

13時30分、「キッチン神代」のある「夢すき公園」(新見市神郷下神代)に到着しました。さすがゴールデンウイークです。駐車場は8割方埋まった状態でした。

日本一の親子孫水車の大きな水車が元気に回りながら出迎えてくれました。

ここのスズランは見事に満開でした。

鈴のような可憐な花が沢山付いています。

花が鈴に似ている事と、細長い葉がランに通じる事からランの仲間ではありませんが鈴蘭と名付けられたそうです。ちなみに今日5月1日はスズランの日だそうで、フランスでは5月1日に愛する人にスズランを贈る風習があるそうです。

暖簾を潜り店内に入ります。

「しぐれ煮丼」と「夢すきランチ」のポップがありました。今回私は1日限定6食の「夢すきランチ」、妻は「ローストビーフ丼」をオーダーしました。

店内は思っていた程混雑してはいませんが、いつもの席は埋まっていました。スタッフの方の話によると、つい先程まで満席状態だったそうで丁度いい時に入店で来たようです。

出て来ました。妻がオーダーした「ローストビーフ丼」(1,530円)です。放草飼育でしっかりと脂肪を燃焼させた赤味の強い「千屋花見牛」というブランド牛で、ローストビーフによく合います。

私がオーダーした「夢すきランチ」(1,000円)も出て来ました。「千屋花見牛」のスライス肉とサラダそれにご飯が乗ったワンプレートランチです。ダイコンとニンジンの酢の物とスープも付いています。

甘辛く味付けされた肉は思いの外柔らかく、とても美味しくご飯が進みます。

妻がローストビーフをお裾分けしてくれました。

全て完食、ごちそうさまでした。食事を終え私はタバコを吸うために外に出ます。

タバコを吸っていると…

喫煙所の近くでジャコウアゲハが飛んでいました。スタッフの方の話によると今年は少し早い時期から飛び始めたそうです。様子を見ていると数匹のジャコウアゲハの雄が乱舞しています。G7Xでは望遠が限界なので車にG3Xを取りに戻ります。

G3Xで追いかけますが、チョコマカと飛び回り上手く撮影出来ません。

飛んでいるジャコウアゲハの撮影は私の腕ではこれが限界です。

雌が飛んで来ました。

草の枝に留まってくれました。

草の枝に留まればゆっくりと撮影出来そうです。

綺麗な羽のジャコウアゲハです。

ジャコウアゲハの雄の飛行シーンが撮影出来ました。右の羽が少し痛んでいるのが気になりますが…

別のジャコウアゲハの雄が飛んできて草の上に留まってくれました。

また別のジャコウアゲハの雄がやって来て草に留まってくれました。

角度を変えて撮影しました。このジャコウアゲハは羽の下側が全て無いようです。今回G3Xの600mmズームが大活躍しました。30分程しっかりとジャコウアゲハを撮影し満足出来たので「夏日の極上水」を汲みに新見市大佐に向かいます。

「夢すき公園」から新見市街地を抜け45分程で「夏日の極上水」(新見市大佐上刑部)に到着しました。

持参した容器にいっぱい美味しい湧水を汲みました。この湧水は飲むと少し甘い感じがします。豊富なミネラルを含んでいて「平成の名水百選」にも認定書されているとても美味しい湧水です。休憩小屋の入口には湧水の管理保全への募金協力案内板と募金箱があるので、少しだけ協力させていただきました。

この後新見市街地迄戻り国道180号線で帰路に就きます。今日は本命の「哲多スズランの園」は少し時期が早く咲いているスズランを見る事は出来ませんでしたが、「夢すき公園」で満開のスズランをしっかりと愛でる事が出来、美味しい「千屋花見牛」をいただき、ジャコウアゲハにも出会う事が出来とても有意義な一日を過ごす事が出来ました。妻もとても満足したようですが、私は薬膳料理が少し心残りです。また機会を作って薬膳料理も食べに来てみたいと思います。

 

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