ホタルの幼虫上陸 北房編

一昨の夜、ホタル先生から「今夜は雨が降るようなので、撮影に行きませんか」とお誘いの電話をいただきましたが、私は生憎の夜勤のため出かける事は出来ませんでした。今夜も夕方から雨予報なので、前から気になっていた高梁市福地《しろち》へ様子を見に行って、出来れば真庭市北房まで足を延ばし、そちらの様子も見てみたいと思い出かけてみる事にしました。自宅を16時45分頃に出発、国道2号線で玉島を経由し高梁市福地に向かいます。

18時15分、自宅から1時間半で高梁市立福地小学校に到着しました。ここから福地川の支流沿いに細い道を進みます。

昨年撮影に来た付近ですが、かなり広範囲に河川工事が行われているようです。

昨年撮影した時と同じようなアングルで撮影してみましたが、下流側も工事が行われていました。この状況だと残念ですが今年のホタルは期待出来そうにありません。

上流側も昨年と同じようなアングルで撮影してみました。この付近は工事が行われていないようですが、少し上流から工事が行われています。

今回は河川工事をしていない場所で様子を見る事にします。雨も少し強くまだ明るいので暗くなるまで車の中で待つ事にします。

19時30分頃、暗くなって来たので様子を見て歩きました。20時頃まで歩いてみましたが全く幼虫の姿を見る事は出来ませんでした。仕方がないので今回はこれで切り上げ、真庭市北房へ向かう事にしました。

20時過ぎに福地を出発、40分程で北房ホタル公園に到着しました。雨は相変わらず降り続いていますが、車を置いて公園近くの様子を見に行きました。しかし、いつもホタルを撮影する付近には全く幼虫の姿は見る事は出来ませんでした。

仕方がないので少し上流に移動し様子を見ながら歩いていると十数匹の幼虫が光っている場所がありました。早速9000Dをセッティングし21時30分頃から撮影を開始しました。

が・・・

0時30分頃まで約3時間、900枚程撮影し、光などが写り込んだものを削除し比較明合成ソフトで仕上げた写真です。

結果はご覧の通り… ピンボケです… 手前にピントを置き過ぎたようで、幼虫もうまく収まっていない結果になってしまいました。幼虫の動く範囲はある程度予想しアングルを決めるため、結果の良し悪しは仕方ないかもしれませんが、ピンボケは論外です。かなりピント合わせをしたつもりでしたが、大失敗でした…

9000Dで撮影を始めた後、少しアングルを変えてG3Xで撮影した写真です。22時頃から0時20分頃までの2時間半弱、700枚弱撮影した写真から光の入ったものを削除し比較明合成ソフトで仕上げた写真です。暗いためISO感度を上げ露光時間を長めにセットし前撮りをしたので少し画像が荒れてしまいましたが、まずまずの出来でないかと思います。

先の写真を横にトリミングしてみると、少し雰囲気が違うような感じになりました。

撮影中北房ホタル保存会の方が様子を見に来れ、少し話を伺う事が出来ました。話によると今年は大量の上陸は見られていないそうです。雨の日に上陸する事が多いようですが、何時、どのタイミングで上陸するのかはよく分ってはいないそうです。シーズンになるとあれ程沢山のホタルが乱舞するのですから、私たちが気付かないうちに上陸している事も十分考えられます。ホタルは必ずどこかのタイミングで上陸し、蛹で土の中で50日過ごし、5月下旬頃から6月初旬頃に羽化し飛翔します。今年もきっとシーズンになると沢山のホタルが飛び交うはずです… などと、色々ご教示いただきました。今年ももうすぐ駐車場の遮光ネット設置されるそうです。保護活動は大変だとは思いますが、ますますのご活躍をお願いしたいと思います。

0時30分過ぎ撮影機材を撤収後、車に向かっていると、道路の上を数匹の幼虫が移動していて、コンクリートの壁にも上っているが見えたので少しだけ撮影してみました。ISO感度を上げ長めの露光時間で前撮り撮影した写真と、5枚撮影した写真を比較明合成ソフトで仕上げました。この写真では点の灯りにしか写っていませんが、数百枚撮影し比較明合成ソフトで仕上げると先の写真のように、一つひとつの幼虫が光を放ちながら移動する様子が線のように写し出されます。

今夜は撮影中も道路を横断する幼虫が沢山いたので、かなり気を使かいなが歩いていました。今まで何度もホタルの飛翔撮影には来ていますが、今回初めて幼虫の撮影に訪れた北房で予想以上の写真を撮影する事が出来大満足です! 今年はもう無理かもしれませんが、また来年チャレンジしてみたいと思います。その時には明るいうちにセッティングし、しっかりとピントを合わせてから撮影に臨みたいと思います。

 

このグログのトップに戻る

ももっちブログのトップに戻る

ブログ一覧に戻る