2019年末頃からの新型コロナウイルスの流行に伴いマスク着用を始め、少し鼻詰まりもあった事から少し動くだけで息苦しく感じていました。通常も口呼吸主体で特に睡眠中は喉が渇き熟睡できない状況が昨年中頃から続き気になり始めました。11月25日近所の耳鼻科で診察してもらうと鼻の軟骨が変形していて左鼻がほぼ埋まり、右側の鼻もかなり埋まっているそうです。手術以外に治療法がないと説明され、岡山日赤病院を紹介していただきました。私は簡単に治るものと思っていましたが、思っていた以上に重症のようです。
という事で11月29日に予約していた日赤で受診、日赤の担当ドクター曰く鼻の軟骨が複数にわたりかなり複雑に変形して鼻の穴を塞いでいて、ここまでの変形は珍しいとの事でした。2月上旬に入院が決定しましたが、入院の事前検査を終えあと数日で入院という時に、感染拡大のため入院を一ヶ月程延期出来ないかと日赤から連絡があり、急遽3月上旬に入院が延期、勤務シフトの調整を再度行い入院に備えました。その後2月21日から岡山県にまん延防止等重点措置が適用され3月6日に解除、もう一度事前検査、PCR検査を行い予定通り入院する事になりました。
3月14日、入院のため妻と息子に送られて岡山赤十字病院へやって来ました。院内には本人以外入る事が出来ないため、玄関先で車を降り荷物を持って一人入院受付に向かいます。
入院手続きを終え入院病棟へやって来ました。案内された病室からの展望です。
ここで一週間お世話になる事になります。入院が嫌で以前肺炎になった際も自宅療養で通院し完治させていて、入院は中学2年生の時に盲腸の手術の時以来… ましてや体に刃物を入れるのもその時以来なのでとても不安です…
手術に際し、電気メスを使用するため指輪は外しておいてくださいと言われていましたが、全く抜ける気配がありません。ナースが三人がかりで交代しながら指輪カッターで切断してくださいました。お手数をおかけいました。
数十年ぶりに外れた指輪…
入院当日の夕食です。白身魚のお好み焼き風、春雨とキュウリの酢の物、ひろうす《がんもどき》と椎茸の煮付け、ヤクルトそれにご飯でした。病院は違いますが、毎年行っている人間ドックの終了時に出る食事がかなり豪華なのでそれを思い浮かべていましたが、病院食は期待していたのに、あっさりと裏切られてしました。やはり検査と入院では異なるのでしょうね…
この食事を最後にしばらく絶食です。
3月15日、13時から手術が開始され終了したのは16時、3時間の大手術だったようです。その後1時間程経過観察後ベットで病室まで移動しました。病室では点滴と酸素吸入器が取り付けられた状態で、ただうとうとしながらベットの上で過ごしていました。
3月16日、手術翌日の朝食です。入院当日の夕食以降一日半ぶりの食事になります。全粥に五目玉子巻、海苔と梅干、味噌汁と牛乳という献立でした。
17日の朝、やっとベットから起き上がり動く事が出来るようになったので休憩室にやって来ました。窓からは清々しい朝日を望む事が出来ました。
南には児島半島にある金甲山が望めます。
その日の夕方、散歩の許可が下りたので病院周辺を散策してみる事にしました。桜の蕾はまだ固いようです。
この道路は昔からの通りのようです。
30分程散策し、部屋に戻りました。入院中は暇なのでPCとDVDを持参していて、映画三昧を楽しんでいます。
翌18日の朝食です。全粥から通常のご飯に変わりました。納豆、漬物、海苔、牛乳それにご飯と味噌汁です。
この日は生憎の雨で、外で散策も出来そうにありません… 仕方がないので階段を上り下りしようと思い階段に行ってみると、施錠されていて使用出来ないようです。ナースステーションで伺うと、階段は非常用という事で通常時は使用出来なくなっているそうです。しかし本館の階段は使用出来るというので、本館の階段を上ってみる事にしました。
エレベーターで1階まで下りて本館に向かいます。
本館1階の階段に到着です。
黙々と階段を上りますが、やはり階段は少しキツイです。
8階まで上がって来ました。8階は屋上で一部機械室になっているようです。階段はさらに9階まで上がっているようですが、私はここで引返します。
階段を1階まで下り、再度8階まで上って来ました。さすがに袋萩が少し痛みを感じて来たので少し休憩する事にしました。
ドアーは施錠されていて残念ながら外に出る事は出来ません… 少し休憩し階段を下ります。
途中3階に立寄りました。この階にはオペルームがあり、私もここで手術をしました。
最後は地下まで下りてみる事にしました。8階まで階段の二往復はさすがに足にきました…
翌19日も雨模様です。この日も頑張って本館の階段を上がり降りして来ました。
退院前日19日の夕食です。すき焼き風煮、伴三絲《バンサンスー》、豆と豆乳のサラダそれにご飯です。味気ない病院食も明日の朝食で最後となる事を考えると少し寂しい気もします。
3月20日、最後の病院食の朝食を終え検診、経過も良好なので退院です。一週間お世話になりました!
退院手続きを終え玄関前で妻の迎えを待ちます。
時間は昼前、帰り道寿司でも食べて帰ろうかと行きつけの回転寿司に立寄りました。
最初にはまぐりの汁をオーダー…
海老…
サーモン…
鰻…
厚切り鰻…
エンガワ…
イクラとウニ…
ノドグロ…
カキフライ…
最後のデザートは胡麻団子… 久しぶりに美味しい食事を楽しむ事が出来ました。満足満足!
一週間の入院生活は思っていた以上に快適でしたが、やはり味気ない食事と何よりタバコが吸えない事が辛く感じられました。しかし、割り切って入院したので想像していた程苦痛には感じませんでした。一週間の禁煙と禁酒… 身体の事を考えると、たまには禁煙、禁酒も良いのかも知れません。妻や息子たち、友人たちからはこれを機にタバコを止めたら… と言われていますが、帰宅後早々にタバコの纏め吸いをしてしまいました。タバコは止めないまでも、今回を機に少し量を減らしたいと思っています。