今日から久しぶりの3連休です。先日の新聞で「岡山県立森林公園」(苫田群鏡野町上斎原)が4月12日に開園したとの記事がありました。4月12日の開園は1975年(昭和50年)に開園以来、3番目に早い開園日だそうです。昨年も同じ時期に出かけましたが、園内には雪が沢山残っていました。今年はどのような状況なのでしょうか? 朝、外に出てみると外気温は9℃、バイクで走るには少し肌寒いようなのでインナーを一枚増やし、オーバーパンツを履いて出発です。国道429号線を走り「みち停あさひ」(久米郡美咲町川西)でタバコ休憩です。
前回立寄った時には山全体が桜色の染まっていた三休公園《みやすみこうえん》ですが、遅咲きの桜が多少咲いているだけでした。
国道429号線から県道70号線経由で国道181号線に乗継、院庄から国道179号線を北上します。「県立森林公園 15km」の案内板があり、その先に標高1,200mの「泉山《いずみがせん》」が見えます。この後国道179号線から別れ、県道116号線(出羽三朝線)に入ります。この県道は途中で途絶えていて、実際には鳥取県側に行く事は出来ません。
県道116号線の神原集落付近から町道に入り3km程で到着です。今日は平日にも関わらず手前の第3駐車場まで車が止まっていて多くの方々が訪れているようです。幸い私はバイクなので第1駐車場の隅に難なく駐車することが出来ました。バイクを置いて、上着とインナー、オーバーパンツを脱いで、薄手のジャンパーを羽織りマスクを着用して散策開始です。
管理センターが見えてきました。雪の心配は全く無いようで、季節は4月下旬頃といった感じです。
管理センター前にある案内板です。
からまつ園地まで来ました。
からまつ園地の隣にミズバショウ園があり、木道があります。
ミズバショウが綺麗に咲いていました。
花には沢山の虫たちも集まっています。
白い花のように見えるのは葉の一部で仏炎苞《ぶつえんほう》といい、中央に伸びた茎の先に付いている一つひとつがミズバショウの花で、このような花の集まりを「花序《かいじょ》」というそうです。
湿原内などの少し離れた場所に咲いている花は近づくことが出来ないため、今回は標準ズームレンズ(Canon EF-S18-135mm )と望遠ズームレンズ(CIGMA DG OS HSM Contemporary 100-400mm)の2本を持ってきています。この2本のレンズが揃えばフルサイズ換算で29mm~640mmの広範囲をカバーすることが出来ます。
レンズを交換しながら撮影しています。
今年は綺麗なミズバショウをしっかりと見ることが出来ました。中央園路に戻りザゼンソウを探しに行きます。
いぼた園地に到着しました。バケイソウが沢山葉を出していますが、ここはザゼンソウも見られる場所です。
バケイソウに混じってザゼンソウが咲いていました。
また見つけました! あちらこちらに咲いています。
今年は今までになく、沢山のザゼンソウが咲いているようです。
バケイソウの脇にもザゼンソウが咲いています。一見バケイソウの葉がザゼンソウの葉のようにも見えます。
ザゼンソウもミズバショウと同じく、中央の楕円形の花序についている一つひとつが花になります。
400mmの望遠ズームレンズが大活躍です。
仏炎苞が緑色をしたものがありました。まだ成長しきっていないのか、日当たりの関係なのかよく分かりません。
中央園路に戻り、もう少し進みます。
園路脇の湿地にもザゼンソウが咲いています。
既に葉が大きく育ったものもありました。さらに進みます。
反対側の園路脇にはショウジュバカマが咲いていました。
熊押し滝かもみじ滝、どちらに向かうかしばし考えて…。
熊押し滝に来ました。
ここから引き返すのもと思い、さらに進むことにしました。
一帯に木の根が張り巡らされています。その上を進みます。
ブナの平園地に到着しました。ここでしばらく休憩します。
奥ぶなの平です。ここまで来ればもう少し!
木々の間を、さらに進みます。
イワウチワです! 辺り一面に咲いています。
このイワウチワは、ももっちブログのアイコンに使用している花です。
今年は気候が良かったためか、既に満開のようです。
この花を愛でていると、心が癒されるようです。
イワウチワは日本の固有種で、東北地方から中国地方の山地の林の付近や岩場などに自生していています。岩の上等に咲いて、葉の形状が団扇《うちわ》に似ているのが名前の由来だそうです。
久しぶりにイワウチワを堪能しました。
下山していきます。
園路脇に赤い色のショウジュバカマが咲いていました。赤い色は珍しいです。
かえで園地まで戻って来ました。ここでしばらく休憩です。
休憩後今迄行ったことのない、もみじ滝まで足を延ばしてみます。
私の少し先をお二方が先行されています。装備もバッチリで、さまになっています。
木道側から見た、おたからこう湿原です。
さらに進みます。園路脇に赤い小さな花が咲いていました。
白い花も咲いています。
綺麗に開いたタムシバの花です。一見コブシの花に似ていて、私はこの花はコブシと思い込んでいましたが、花の下の葉の有無で見分けられるそうです。
もみじ滝が見えてきました。
もみじ滝に到着しました。滝を眺めながらしばらく休憩し、下山を始めます。
まゆみ園地に向かう園路脇にキンキエンゴサクが咲いていました。
花を少しアップで撮影しました。
まゆみ園地の少し手前まで戻ってきました。この場所も毎年沢山のザゼンソウを見ることが出来ます。
まゆみ園地に出て来ました。まゆみの木の下には沢山のバケイソウが生えています。
バケイソウは花が梅に、葉がケイランに似ていることから名付けられたそうです。
花芽のようなものが出初めているのでしょうか?
まゆみは、その枝を弓に使用したことから「真弓」と名付けられたそうです。園内には200本程が自生し、樹齢270年といわれる古木もあるそうです。
園内の散策を終え、駐車場に向かっていると小鳥の鳴き声が聞こえ、その方向に目を向けると小鳥が枝から枝へ飛び交っているのが見えました。その小鳥が枝に止まった瞬間を撮影できました。飛び交っている時には遠くて分かりませんでしたが、撮影後確認するとオオルリでした。幸いこの時400mmの望遠ズームレンズに交換していたため撮影することが出来ました。枝の陰になって少しピントも甘いようですが…。
駐車場に戻ると、さすがに車は数台残っているだけでした。帰り際に第3駐車場近くにある「岡山県立森林公園」の案内柱で記念撮影です。
今回は多少荷物になりますが、望遠ズームレンズをリュックに入れて散策しました。都度交換しながらの撮影でしたが、その甲斐もあり今迄は遠過ぎて上手く撮影出来なかった湿地内や保護地域内のミズバショウやザゼンソウを思う存分撮影することができました。
今日はさすがに足が重く感じますが、ミズバショウやザゼンソウ、そして久しぶりに見たイワウチワ、園内を散策中も沢山の小鳥のさえずりを楽しませてもらいました。なかなか小鳥たちを見ることは出来ませんでしたが、最後にオオルリを見ることが出来、心はとても軽ろやかです。ただ…、実際問題として明日起きて足の状態が少し心配ですが…。
自宅まで2時間少しですが、今日はノンストップで一気に帰ります。今夜体重計に乗るのが楽しみです!