今回の日曜日は久しぶりに妻と休みが合う休日です。以前から妻の両親が総社市にある宝福寺へ行ってみたいと言っていたので、紅葉真っ盛りの宝福寺を散策して、その後精進料理でも食べて帰ろうと3日程前に予約の電話を入れましたが、紅葉シーズンの休日ということで、かなり以前から予約は埋まっているとの事でした。それならば特に昼食時間を気にすることもないので、早朝に出発し高梁市の備中松山城の雲海を見て、その後総社市の豪渓、宝福寺という紅葉狩りコースにしました。
朝6時に妻の実家を出発、国道180号線で備中松山城を目指します。高梁市街地の少し手前から上空に雲海らしき雲が見え始めました。高梁市街地で国道484号線に乗換え賀陽IC方面に向かいます。途中ループ橋を過ぎた付近から雲の中に入りましたが、今日は雲の層がかなり厚く峠付近でやっと雲の上に出ることが出来ました。国道と別れ雲海展望台に向かう一本道を走っていると、帰っていると思われる車とすれ違います。雲海展望台の4km程手前から左側に車が駐車されていています。さすが紅葉シーズン真っ盛りの日曜日です。しかしこんなに多いとは思いませんでした。私はそのまま進み雲海展望台まで行くことにします。途中、空いたスペースに駐車される車もあり、そのたびに停滞は発生するし、さらに反対車線側にも駐車している車もあるので、対向車との行違いも大変です。そうこうしつつ雲海展望台に到着しました。足の悪い義母のため展望台入口でみんなを降ろし、私は突き当りの転回場で折り返します。幸い前回同様、展望台入口のすぐ近くの駐車スペースは夜明け前から来られていた第1陣が帰った後のようで所々歯抜け状態です。今回もラッキーなことに登り口近くに駐車することが出来ました。
展望台は2階も3階も人で一杯です。三脚を据えたカメラマン以外は割と早い頻度で入替るので、しばらく後ろで順番待ちです。待つ事4~5分、やっと展望台の前列に出ることが出来ました。今日は雲海が見事に広がり、さらに朝日が城や紅葉に当たり一層鮮やかに見えます。
やはり朝日が射すと、紅葉も備中松山城も共に引立ちとても綺麗です。
10分程展望台にいました。妻や両親もしっかり雲海を堪能したようなので車に戻ります。
帰り道の途中にある、いつもの展望場所です。丁度駐車場から車が1台出たので車を止めて、この場所からの備中松山城の展望も見てみることにしました。
この場所からは城の右正面が綺麗に見えます。朝日が当たり紅葉や城が映えていますが、今日は左後方のグランドの照明などが少し見えていましたが、自然相手なので、あまり贅沢は言えません。
この後賀陽ICの近くにある「道の駅かよう」で少し休憩した後、豪渓に向かいます。
豪渓(総社市槙谷)に到着し、車を置いて歩きます。前回11月6日に訪れた際には少し紅葉は早いようでしたが、今日は山々や渓谷沿いの木々は綺麗に色付いているようです。
時間がまだ早いので、渓谷まで日差しが射し込んでいません。
赤や黄色の色付いた紅葉と槇谷川の渓流です。
この場所は前回はまだ色付いていませんでしたが、今日は綺麗に色付いています。
渓流に紅葉が映えます。
この石に刻まれた「天柱」という文字は、1801年(享和元年)に漢詩人で医師の武元登々庵が書いたものを、石工二人が14日かけて刻したそうです。
槇谷川の中州から見た渓谷沿いの紅葉と天柱山です。日差しが災いして露出が合わず天柱山が飛んでしまいます。
渓谷の白い岩に赤や黄色の紅葉が映えます。
県道57号線は紅葉のトンネルです。
赤い紅葉に黄色い銀杏の葉が乗っていました。
下から見上げると紅葉がさらに綺麗に見えます。
渓流に赤い紅葉が映えます。
天柱山と展望台ですが、現在はこの展望台には残念なが登ることが出来ません。
渓谷と赤い紅葉は絵になります。
日が射し込み、色鮮やかな紅葉です。
黄色や赤に色づいた紅葉と奇岩です。
しっかりと豪渓の紅葉を堪能したので、宝福寺に向かいます。豪渓の下の駐車場は満車で、駐車場までの道路は500m程の大渋滞です。私たちは早い時間に到着したため難なく駐車出来てラッキーでした。
宝福寺(総社市井尻野)に到着しました。いつも停めている駐車場は今日はバスと身障者専用になっていて、一般車両は少し先の駐車場に誘導されるようです。ここでみんなを降ろし私は一般車の駐車場へ向かい駐車しましたがこの駐車場は8割方埋まっていました。合流後境内に向かいます。
境内を歩いていると三重塔があります。この塔は1376年(永和2年)に創建されたそうで、国の重要文化財に指定されているそうです。
黄色や赤い色の紅葉に包まれた三重塔。
苔の上には黄色や赤い落ち葉が落ちていました。
方丈前には雪舟の像があります。雪舟は作品が国宝に指定される程の画家で、日本独自の中国風水墨山水画の巨匠です。備中赤浜(現在の岡山総社IC付近)に生まれ、450年程昔雪舟が12歳の頃に宝福寺に入門し修行をしていたそうです。しかし絵ばかり描いて修行を疎かにしたため堂内の柱に縛り付けれ、その時涙でネズミの絵を描いたという言い伝えがあります。
大きな建物は「方丈」といい、今から230年程前に創建されたようです。雪舟はここの堂内の柱に縛り付けられていた時に涙でネズミの絵を描いたそうです。
「方丈」前の庭園です。
鐘楼越しの紅葉です。
仏殿と紅葉です。
手前の池の湖面に紅葉が映りこんでいます。
仏殿に向かいます。
紅葉の赤い色に仏殿の白壁と丸窓が映えます。
仏殿の瓦と紅葉。
宝福寺の塔頭《たっちゅう》「般若院」の白壁と紅葉です。
般若院の山門です。
見事な瓦の装飾でした。
境内の庭には紅葉の落ち葉がありました。
枯山水にも紅葉の赤い色が映えていました。
駐車場まで戻る途中、真っ赤に色付いた紅葉と三重塔に吊られた風鐸《ふうたく》で1枚撮影しました。
しっかりと宝福寺の紅葉も堪能し駐車場に戻りましたが、駐車場の入口は駐車待ちの車で渋滞しています。今日はどの場所も運良くスムーズに駐車することが出来てとてもラッキーでした。
この後少し早い昼食を食べて帰ろうと思います。しかしまだ10時過ぎと時間も早く、開店している店も少なく悩みましたが、妻の実家の近くの「すし丸」という回転寿司店が10時30分から開店していて「Go To Eet 」券も使用できるようです。これから移動すれば時間も大丈夫のようなので「すし丸」で食べる事に決定、少し早い昼食をいただきました。「すし丸」はチェーン店ですが、この連島店はネタが新鮮で特に美味しくいただけるようです。他の回転寿司より多少値が張りるのが欠点ですが・・・。
今日は天候も紅葉も最高で妻や両親共とても喜んでくれていました。ちょっとだけ親孝行が出来た一日でした。