高野のリンゴと奥出雲おろち号

そろそろリンゴのシーズンではないかと妻に聞かれ、昨日毎年通う「青才リンゴ園」(広島県庄原市高野)へ電話をしてみました。「明日の土曜日から販売しますが、今年はリンゴが小振りで数もさほど多くなく、売り切れることもありますので出来るだけ早い時間においでください。」と案内をいただきました。

と言うことで、ドライブがてらリンゴ購入に向かうことにしました。

玉島ICから山陽道に乗り、福山SAでいつもの「尾道ラーメン」で朝食です。

f:id:momotchi_blog:20201010185806j:plain尾道ラーメン大盛りです。

f:id:momotchi_blog:20201010185817j:plainコショウを振りかけ、いただきま~す!。今回は尾道ラーメンの特徴でもあり、私の大好きな背脂の量が少ないようで、一寸残念でした。

ともあれ、お腹も落ち着き出発です。

尾道JCT山陽道から尾道道に乗り換えます。尾道松江道は国と地方自治体が建設した高速道路で、尾道北IC~三刀屋木次IC間は財布に優しい無料の高速道路です。

f:id:momotchi_blog:20201010185828j:plainこの尾道松江道は尾道道と松江道の愛称で「中国やまなみ街道」と呼ばれています。正式名称は「中国横断自動車道 尾道松江線」で、三次東JCT&IC以南が尾道道、以北が松江道です。

三次東JCT&ICを通過し松江道に入ります。

f:id:momotchi_blog:20201010185843j:plain高野ICで松江道を降り、アップルロードを通っていつもの「青才リンゴ園」に向かいます。

f:id:momotchi_blog:20201010190025j:plainアップルロードの両脇にはリンゴが沢山植えられています。赤く熟れたリンゴもしっかりと付いているようです。

f:id:momotchi_blog:20201010185900j:plain9時30分、「青才リンゴ園」に到着しました。

f:id:momotchi_blog:20201010185922j:plainいつもの真っ赤なリンゴが出迎えてくれます。

f:id:momotchi_blog:20201010185934j:plain赤く美味しそうですが、見た目に反しこのリンゴは食べても余り美味しくないそうです。奥さん曰く客寄せ用のリンゴだそうです。

確かに私も数年前に初めて訪れた際にこの客寄せリンゴに惹かれ、このリンゴ園に決めたのも事実です。しかしここのリンゴを一度食べてから、そのおいしさに惹かれ毎年訪れるようになりました。

f:id:momotchi_blog:20201010185945j:plain一昨年と比べると並べている数はかなり少ないですが、時間も早かったこともあり、まだ沢山並んでいました。今並んでいる品種はゴールデンデリシャスと・・・。

f:id:momotchi_blog:20201010185956j:plain秋茜です。今年は長雨の影響で受粉が上手くいかず、更に夏の猛暑の影響も加わり小振りで尚且つ収穫量も少なくなったそうです。いつもは1袋5~8玉ほど入っていますが、今年は小振りなため13玉だそうです。昨年に続き2年続けての不作で大変のようです。

f:id:momotchi_blog:20201010185910j:plainリンゴ狩りもできます。数組のご家族がリンゴ狩りをされていました。

青才リンゴ園を出発し、「道の駅 たかの」に向かいます。

f:id:momotchi_blog:20201010190106j:plain今年は道の駅でもリンゴが販売されていました。ゴールデンデリシャスです。

f:id:momotchi_blog:20201010190054j:plain紅玉という品種のリンゴもありました。

f:id:momotchi_blog:20201010190118j:plain地元産のマッタケもありましたが、5~6本パックで1盛り20,000円、1本10,000円の物もあります。この金額だとなかなか手が出ません。

f:id:momotchi_blog:20201010190135j:plainこの道の駅で販売されている「おこわ」は妻のお気に入りの一つです。今回は妻の実家にもお土産に買って帰るそうです。我が家も肉好きの息子には「牛おこわ」、肉を食べない母には「山菜おこわ」を購入しました。

f:id:momotchi_blog:20201010190155j:plain妻の一番のお目当ての「高野りんごのアップルパイ」です。私たちが買ってしまったので残り2個だけになってしまいました。

f:id:momotchi_blog:20201010190208j:plain表の露天で「煮込みこんにゃく」を販売していました。このこんにゃくは昨年食べてとても美味しかったので今年も購入!。

f:id:momotchi_blog:20201010190218j:plain精算時スタッフの方に「持ち帰りは出来ますか?」と妻が聞いています。「ジプロックがありますので、持ち帰りも出来ますよ」とのことです。「それじゃ5個持ち帰り用に追加してください。次からはタッパーを持ってこなくちゃ!」と追加注文しました。こんにゃく好きの息子がとても喜ぶと思います。

f:id:momotchi_blog:20201010190238j:plain私たちは車に戻り、車内でいただくことにしました。熱々で、牛出汁もしっかりと染み込んでいてとても美味しくいただきました。

f:id:momotchi_blog:20201010190259j:plainアップルパイもいただきます。

f:id:momotchi_blog:20201010190309j:plainやはりこの「高野リンゴのアップルパイ」は最高に美味いです!。大きなリンゴがゴロゴロ入っていて、上品な甘さを感じることが出来ます。

「煮込みこんにゃく」と「アップルパイ」をいただき、道の駅を出発します。これから「奥出雲のキノコ」と「延命水」という湧き水を求め国道432号を北上し島根県の奥出雲町に向かいます。

f:id:momotchi_blog:20201010190331j:plain奥出雲町のキノコの直売所へ到着しました。ここでも延命水を汲むことが出来ます。

f:id:momotchi_blog:20201010190354j:plainお目当ては、延命水で栽培した奥出雲の舞茸です。

f:id:momotchi_blog:20201010190409j:plain椎茸やエリンギ、生キクラゲなどもあります。椎茸と生キクラゲを買いました。2袋で1,000円です。

f:id:momotchi_blog:20201010190429j:plain以前三次市の「奥出雲アンテナショップ」で買った「椎茸と舞茸醤油」がとても美味しかったので、今回一番大きな1.8Lの物と食卓用の小さな物を購入しました。

f:id:momotchi_blog:20201010190438j:plain「奥出雲の焼きさば太巻」という巻き寿司を見つけました。地元米の「仁多米源流コシヒカリ」と「奥出雲しいたけ甘煮」など謳われています。美味しそうなのでこれも購入しました。

f:id:momotchi_blog:20201010190451j:plain車に戻り早速味見です。

f:id:momotchi_blog:20201010190501j:plain焼き鯖も大きく、脂もしっかりと乗っていて美味い!。それに椎茸と仁多米の旨みが見事にマッチングしています。

そろそろ「奥出雲おろち号」の到着時間が迫ってきたので、JR出雲坂根駅へ向かいます。

f:id:momotchi_blog:20201010190551j:plain出雲坂根駅に到着しました。この駅はスイッチバックのある駅としても鉄道ファンでは有名な駅です。木次線は中国山脈の分水嶺「三井野峠」(最高地点731.4m)を越えて広島県島根県を結びます。路線は最高勾配30/1000、標高差162mと日本でも有数の急勾配となっています。

スイッチバックとは、鉄道などで線路をジグザグに敷いて急な斜面を登ったり下ったりする方式です。

f:id:momotchi_blog:20201011134540p:plainGoogie Mapで見た出雲坂根駅周辺です。路線の上側が木次駅方面で、下側が備後落合駅方面です。木次方面から来た列車は出雲坂根駅に停車し乗客の乗降後、進行方向が変わり出雲坂根三段スイッチバックと記された折返し場所まで進みます。この場所でまた進行方向が変わり、三井野原駅方面に向かいます。このスイッチバックを使い出雲坂根駅三井野原駅間の急な斜面を少しずつ登って行きます。

国道314号線は「奥出雲おろちループ」という日本でも最大級の規模を誇る二重ループ橋で登っています。このループ橋はトグロを巻くヤマタノオロチをイメージして設計されたそうで、このループ橋の名前の由来にもなっているそうです。

ちなみに、スイッチバックが有名な場所は、箱根登山鉄道塔ノ沢駅宮ノ下駅間の標高差283m、JR豊肥本線立野駅赤水駅間の標高差188mなどが特に有名です。また、四国のJR土讃線には2ヶ所スイッチバックを有する駅があります。坪尻駅《つぼじり》(徳島県三好市池田町)と新改駅《しんがい》(高知県香美市土佐山田町)です。JR四国管内でスイッチバックはこの2ヶ所だけだそうです。

f:id:momotchi_blog:20201010190627j:plain列車はホームに既に到着していました。列車は手前から右奥方向に入線して来た状態で、機関車側が最後尾です。まだテールランプが点灯した状態です。この駅からスイッチバックに入るため、列車の進行方向が変わり今度はこの機関車が先頭になり出発します。

f:id:momotchi_blog:20201010190647j:plain奥出雲おろち号の銘板です。

f:id:momotchi_blog:20201010190613j:plain反対のホーム側から駅舎をバックに撮影しました。線路は左奥の少し先で行き止りになっています。

f:id:momotchi_blog:20201010190705j:plain機関手が機関車に移動します。

f:id:momotchi_blog:20201010190720j:plain「戸閉よし!、出発信号よし!、出発進行!。」と言ったかどうかは判りませんが、列車は三井野原駅へ向かい出発します。

f:id:momotchi_blog:20201010190732j:plain列車はこの先で登って来た線路と別れ右のスイッチバック線に入ります。

f:id:momotchi_blog:20201010190519j:plain列車が出発後駅構内を撮影しました。「みいのはら→」となっています。方向的には右ですが、列車は左方向へ向かい出発します。

f:id:momotchi_blog:20201010190531j:plainこの出雲坂根駅の標高は564m、次の三井野原駅は標高726mでJR西日本で最も高い場所にある駅だそうです。この二つの駅間の距離は6.4km、標高差は162m、この区間を22分(上り)~23分(下り)かけて列車は走ります。

f:id:momotchi_blog:20201010190801j:plain駅構内にある元祖「延命水」の水汲場です。元々この湧水は木次線にSL(蒸気機関車)が走っていた当時に、その補水用に使用する湧水だったそうです。

f:id:momotchi_blog:20201010190750j:plainペットボトルに湧水を汲んで帰ります。

この後国道314号線を走り、途中「道の駅奥出雲おろちループ」の駐車場で「おろち号」が登って来るのを待ちます。

 

f:id:momotchi_blog:20201010190820j:plain待つこと10分余り「おろち号」が登ってきました。時速は20km程度ではないかと思われる超低速走行です。周辺はあいにくガスがかかってきました。

f:id:momotchi_blog:20201010190829j:plain色付き始めた木々の間を登って行きます。私たちはこの後国道314号線で備後落合駅へ向かいます。

f:id:momotchi_blog:20201010190858j:plain一足お先に備後落合駅に到着し列車を待ちます。「おろち号」が備後落合駅に入線してきました。

f:id:momotchi_blog:20201010190924j:plain折返し迄の停車時間に、乗客の方々は駅構内を散策されています。

f:id:momotchi_blog:20201010191125j:plain駅構内では案内スタッフの方が、木次線の事など展示パネルを使って説明をしてくださいました。駅舎脇の倉庫の中に昭和時代の備後落合駅の様子が再現された模型が展示されていました。当時この駅はターンテーブルも備えた中規模クラスの駅だったようです。

f:id:momotchi_blog:20201010190911j:plain反対側の芸備線ホームに移動してみます。

おろち号のライトがテールランプに切り替わりました。先頭の機関車撮影に移動しますが・・・。

f:id:momotchi_blog:20201010190945j:plain

このおろち号は西鹿児島行き?。

ちなみに、現在西鹿児島駅と言う駅名はなく、2004年(平成16年)3月13日に九州新幹線新八代駅鹿児島中央駅間が開通した時に鹿児島中央駅に駅名が変わっています。

f:id:momotchi_blog:20201010191021j:plain前方から出発を待つおろち号を撮影しました。右側は芸備線の2番ホームです。

f:id:momotchi_blog:20201010191031j:plain行先表示ではありませんが、この表示であれば間違いはありません。

f:id:momotchi_blog:20201010191045j:plain機関車に連結された木次向き先頭車両の2号車車内の様子です。シートは備後落合方向に向いたままです。

f:id:momotchi_blog:20201010191057j:plain備後落合向き先頭車両の1号車、トロッコ車両の様子です。今の時期トロッコ列車での旅は最高でしょうね。

f:id:momotchi_blog:20201010191110j:plainトロッコ車両の運転席です。

f:id:momotchi_blog:20201010191007j:plain木次駅に向かいまもなく出発、出発信号待ちです。

おろち号の出発まで待たず、私たちは帰路につくことにしました。国道314号線で県境を越え広島県庄原市東城に向かい、国道182号線に乗換え福山市を目指します。

f:id:momotchi_blog:20201010191142j:plain途中、神石高原町にある「道の駅さんわ182ステーション」で休憩です。金木犀の良い香りが漂っています。

f:id:momotchi_blog:20201010191508j:plain金木犀の花が咲いていました。

f:id:momotchi_blog:20201010191302j:plain産直に立ち寄ってみました。前回は表の入口脇で沢山のバラ苗が販売されていましたが、今日は店内で販売されていました。

f:id:momotchi_blog:20201010191334j:plain神石高原産のマッタケも販売されていました。こちらは1,000円代から高い物でも7,200円でした。

f:id:momotchi_blog:20201010191346j:plain今がシーズンの栗も沢山あります。

f:id:momotchi_blog:20201010191359j:plainこの辺りでもリンゴの栽培がされているのでしょうか?。沢山のリンゴが手ごろな値段で販売されていました。あきばえと言う品種です。

f:id:momotchi_blog:20201010191417j:plain「182 CAFE」に立ち寄ります。お腹もそんなに空いてはいないのですが、せっかくなので「神石牛こんにゃく」を食べてみることにしました。

f:id:momotchi_blog:20201010191436j:plain出てきました!。

f:id:momotchi_blog:20201010191447j:plain神石牛で煮込んだこんにゃくです。

f:id:momotchi_blog:20201010191457j:plain牛出汁もしっかりと染み込んでいて、とても美味しくいただきました。

出発時妻が「せっかくだから、たまごかけご飯の卵を買って帰えらない?」というので、笠岡の「たかたのたまご」に立ち寄ることにしました。が・・・。

f:id:momotchi_blog:20201010191523j:plain15時10分、到着しましたが駐車場がガラガラです?。

f:id:momotchi_blog:20201010191535j:plain入口に行ってみると「閉店」の張り紙があります。食事は15時迄ですが、販売は17時迄の筈では?。

f:id:momotchi_blog:20201010191543j:plainよく見ると卵が売り切れで閉店のようです。鶏の入れ替えのため卵の数が少なかったようです。残念・・・。

この後妻の実家に立ち寄りお土産を渡し帰宅しました。

今回「尾道ラーメン」に始まり「高野のリンゴ」も無事購入、妻のお目当ての「高野りんごのアップルパイ」や「煮込みこんにゃく」、「奥出雲の焼きさば太巻」、「坂根の延命水」もいただきました。締めは「神石牛こんにゃく」と美味しい出会いが沢山の1日で妻も大変喜んでいるようでした。 

 

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