今日近くのスーパーに妻と買い物に行った際「駅弁祭り」が行われていて、思わず立ち止まってしまいました。昔を思い出し、妻に「久しぶりに買ってみる?」と聞くと「食べてみたい!」と期待していたとおりの答えが帰ってきました。
駅弁はその地域の食材を使い、その地域の特色を最大限に表現した郷土料理であり、美味しい宝箱だと思います。昔、全国各地へ出張によく行っていましたが、その時の土産は駅弁が多かったように思います。それは食べる事が何よりも好きな妻には、何にも代え難い土産だったのではないかと思います。今では出張に出て行くことはありませんが、プライベートな旅行でも時間が合えば駅弁を買ってその地域の味を楽しむようにしています。最近ではスーパーなどで「駅弁祭り」と題したイベントもあり、気付ば毎回買って帰り自宅でみんなで食べながら昔行った時の思出話に花を咲かせています。
色々と並んだ駅弁の中から今回購入したのは金沢駅などで販売されている源(富山市)の「ぶりのすし」と、淡路屋(神戸市東灘区)の「伊右衛門版 ひっぱりだこ飯」にしてみました。
まずは「ぶりのすし」です。製造している源といえば一番に浮かぶのはやはり「ますのすし」で、北陸へ出張に行った際はよく買って帰ったものでしたが、今回はこの「ぶりのすし」を味わってみることにしました。
しかし・・・、パッケージに日本鉄道構内営業中央会の マークがないのが少し気にはなります。
パッケージから木製のわっぱを取り出しました。ラベル以外の見た目は「ますのすし」と同じ感じです。
押さえてある竹を外し蓋を開けると、竹や笹それに酢の香りが微かに香ってきましたが、見た目はやはり「ますのすし」と同じ感じです。
笹の葉を開くと、酢飯の上にぶりが敷き詰められていて、その上に刻まれた昆布や人参、カブラが薄く並べれられた押し寿司になっています。
パッケージの説明文には「ほどよく脂の乗ったブリと歯ごたえの良いあっさりとしたかぶらが絶妙な風味を造り出しています」などと書かれていますが、さてお味の程は?
ぶりの身はちょっと薄めですが、旨い!。ぶりや他の具やご飯とも上手くコラボしているようです。
ぶりの身が薄かったためか”ぶり感”に多少物足りなさを感じました。刺し身ぐらいの厚みにしたらもっと食べ応えがあるのではないかとも思いましたが、ただ厚くしたらといって美味しくなるかどうかは解らないところがありますが・・・。やはりこの厚みや具材の配合などは長年思考錯誤しつつ辿り着いた絶妙なバランスなのかも知れません。
今度は久しぶりに「ますのすし」も食べてみたくなりました。
ひっぱりだこ飯ですが、今回は「伊右衛門版」ということで、全体に緑色基調の色合いです。こちらのパッケージにも
マークが有りません。駅構内以外で販売する駅弁には付いていないのでしょうか?。やはり駅弁には付いていてもらいたいマークだと思います。
たこ漁に使用するたこ壺を模した陶器で抹茶色です。
パッケージを取ると「京都 福寿園 伊右衛門」の中蓋がありました。
中蓋を開けると、目に飛び込んでくるのが大きなたこです!。モチモチしているのに噛み切りやすく、美味しく味付けされた煮だこです。
メインのたこの隣には伊右衛門版とわかるように、伊右衛門マークの焼き印入りの蒲鉾がありました。
その蒲鉾を除けると、細かく刻まれた穴子や椎茸、錦糸玉子、菜花、竹の子、人参などが並んでいました。
具材の下には伊右衛門のお茶で炊き込んだという、フワフワ、モチモチのご飯が入っています。
食べていると底の方から丸いたこの天ぷらも出てきました。
この「伊右衛門版 ひっぱりだこ飯」は、淡路屋とサントリーフーズとの共同企画のようで、京都福寿園のお茶「伊右衛門」を使用した駅弁です。
パッケージの裏にあった説明文には、"食べ方川柳"があり「たこめしを まずはそのままあじわって かけて楽しむ 伊右衛門茶づけ」を詠われていました。私も最初はそのまま味わって、締めにお茶をかけてお茶漬けにしていただきました。
欲を言えば伊右衛門のお茶かティーパックなどが一緒に入っているとなお良かったように思いますが、お茶は自分で買ってくださいなのでしょうね。
どちらもとても美味しくいただくことが出来、妻や母、息子もとても喜んでくれました。また機会があれば色んな地域の駅弁を食べてみたいと思います。