ホタルシーズン到来!「蛍遊の水辺由加」のホタル

※ 下段に「5月30日再訪問」を追記しました。

鹿児島地方気象台奄美地方や沖縄県は5月10日、11日にそれぞれ梅雨入りしたと発表されたようで、月末頃には九州南部も梅雨入りするのではないかと思われます。ウエザーニュースによるとその他の地域では今年は平年より遅い梅雨入りとなると予想されているようです。梅雨シーズンはうっとうしいイメージですが、待ちに待ったホタルのシーズンでもあります。

今回訪れる場所は、日本三大権現の一つと言われている瑜伽大権現の総本山「由加山」のすぐ近くにある「蛍遊の水辺由加」《けいゆうのみずべゆが》(倉敷市児島由加)です。ゲンジボタルヘイケボタルなど沢山のホタルを間近で鑑賞すことができるところで、散策路には金比羅大権現、通称こんぴらさん香川県仲多度郡琴平町)にある鞘橋《さやばし》には及ばないものの木製の屋根付橋もあります。この散策路は地域の方々によって整備されていて、とても気持ちよくホタルを観賞することができます。

余談になりますが、江戸時代庶民は旅行を禁止されていたと言われていますが、神仏参拝のための旅行は除外されていたそうです。交通手段も十分発達してない当時の旅は大変だったようで、参拝に行くことのできない人に代わり旅慣れた人が参拝に行く「代参」も多々あったようです。「瑜伽大権現」と「金比羅大権現」の両方に参拝するとより多くの御利益がいただけると言われ、「両参り」も盛んに行われていたようです。瀬戸内海を渡って行う両参りは庶民の間では憧れ的な観光ルートではなかったのでしょうか。

金比羅大権現の代参で有名なのが森石松で、清水次郎長の代わりに参拝し次郎長の刀を奉納したと伝わっています。また、代参をしたのは“人”だけではなく「金比羅参り」と記した袋を首に付けた”犬”が代参することもあったそうです。

f:id:momotchi_blog:20200530144030j:plain今日は上弦の弓張り月で思っていたほど雲もなく少し明るい感じです。今回は屋根付橋付近で撮影します。平日なので人の数はまばらですが、親子連れで来られているのか子どもの声も聞こえます。

f:id:momotchi_blog:20200530144050j:plain屋根付橋のベンチに座りホタル観賞されている方もいるようです。

f:id:momotchi_blog:20200530144116j:plain時期的には少し早かったようでホタルの数はまばらでした。右上の空が明るく映っていますが撮影は当然夜です。カメラを三脚にセットし10~60秒程シャッターを開いています。

ホタルと言えば"ゲンジボタル"や"ヘイケボタル"を身近なホタルとして思い浮かべますが、その違いはご存じでしょうか?。

"ゲンジボタル"は日本の固有種で本州や四国九州の本島や周辺の島に分布し、流れのある清流などに生息しているホタルです。

一方"ヘイケボタル"は体型がゲンジボタルに比べ少し小さく、水田など止水域に生息していて割と身近に鑑賞することができるホタルです。分布も国内を始めシベリア東部や朝鮮半島といった広範囲に生息しているようです。ホタル観賞に出かけると、場所によっては水田にヘイケボタル、水田側の川にゲンジボタルが飛んでいるという光景も見ることができます。通常飛んでいるのがオスのホタルで上空を飛び回りながら草の上などに止まり光っているメスのパートナーを探しているそうです。

ちなみに、ホタル発光の周期は関西と関東で違うそうで、原因ははっきりとは解明されていないようですが関西の方が発光の周期が速いそうです。ホタルは関西の方が少しセッカチなのかも知れません。

余談になりますが、ホタルといえば山奥の清流に住んでいるというイメージではないかと思いますが、ホタルは山奥の本当に綺麗な清流には生息していないそうです。それは餌となるカワニナという巻き貝がそこにはいなためで、ホタルは山奥でも人家のある付近の清流というのが生息できるポイントのようです。

また、日本には"ヒメボタル"という陸生のホタルもいます。別名"キンボタル"や"森ホタル"などとも呼ばれていて森林の内などの人目につきにくい場所に生息しいるので一般的にはあまり知れていないホタルです。体長がゲンジボタルヘイケボタルよりも更に一回り小さく発光の仕方も異なります。鑑賞時期もゲンジボタルヘイケボタルのシーズンが終わった6月下旬頃からになります。

 

※ 5月30日再訪問

月末まで待たずして九州南部が平年より1日早く今日梅雨入りしたというニュースが流れていました。昨日のブログの写真を見て妻が、「私も見に行ってみたい!」というので昨日に続き「蛍遊の水辺由加」《けいゆうのみずべゆが》に行って来ました。今日はさすがに土曜日なので人出も多いのではないかと思い少し早目に自宅を出発しました。到着したのは18時15分、 車は割と近くに駐車することが出来ましたが、さすがに人が多い!

屋根付橋まで移動し暗くなるのを待ちます。妻は時間つぶしでスマホゲーム、私は撮影ポイントにカメラをセッティングし待機します。

f:id:momotchi_blog:20200531100013j:plain撮影場所は昨日と同じ場所です。明るい時の屋根付橋の様子です。

f:id:momotchi_blog:20200531100046j:plain19時20分頃から少しずつホタルが光り始めました。橋の上から振り返って観賞されれています。

f:id:momotchi_blog:20200531100034j:plain昨日程ではありませんが、月明かりが明るすぎます。

さすがに土曜日、あちらこちらで子どもの声も聞こえます。多くの家族連れがホタル観賞に来られているようです。

f:id:momotchi_blog:20200531100055j:plain撮影は昨日同様に三脚にカメラを固定し10~50秒程シャッターを開いています。

20時50分頃、妻が「体が冷えてきたので、そろそろ帰ろう」と言ってきました。ホタルもまばらになったので今日は引き上げることにしました。

帰り道、ホタル観賞に来られる車が次々と上ってきます。細い道なので行き違いが大変です!

ホタル観賞はやはり平日の方がゆったりと鑑賞することが出来るようです。

 

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