宗堂桜に御衣黄桜と鬱金桜

今日は最高の天気でまさにツーリング日和ですが、コロナウイルスの影響で多くの人のいる所へはうかつに行くことも出来ず悩ましい毎日を過ごしています。

そんな中でも人混みを避けて出かけられる所を色々と考えてみた結果、岡山市東区瀬戸町にある「宗堂桜」《そうどうさくら》と、その道すがらにある三徳園」(岡山市東区竹原)の「御衣黄桜」《ぎょいこうさくら》を見に行くことにしました。

f:id:momotchi_blog:20200411085019j:plain国道2号線西大寺岡山市東区)へ、そこから県道37号線に降りてしばらく走ると三徳園に到着しました。三徳園(岡山市東区竹原)は岡山県立青少年農林文化センターという公園機能を持つ農業者研修施設だそうです。この三徳園には「御衣黄桜」《ぎょいこうさくら》という緑色の花を咲かせる珍しい桜があります。御衣黄桜と言えば島根県雲南市三刀屋川河畔が有名で昨年友人とツーリングがてら出かけましたが、岡山近郊にも御衣黄桜はあるよと別の友人からこの三徳園を教えてもらい昨年は妻と見に来た所です。

f:id:momotchi_blog:20200411085037j:plain数種類の桜の中に1本だけ御衣黄桜があります。昨年妻と訪れた際はもっと沢山の花が咲いていたように思いますが、まだ少し時期が早かったのかも知れません。

f:id:momotchi_blog:20200411085204j:plain一部咲いている花もありました。

f:id:momotchi_blog:20200411085149j:plain御衣黄桜はソメイヨシノが終わり始めた4月中旬頃に咲くそうです。サトザクラの一種だそうで12~14枚程の花びらが重なった八重桜で、江戸時代中頃に京都の仁和寺で誕生したと言われています。特徴は何といっても緑色をした花で、萌黄色《もえぎいろ》の花を貴族の衣装の色に見立て「御衣黄」と命名されたと伝わっています。

f:id:momotchi_blog:20200411085133j:plain私は初めてこの桜の花を見た時にはキャベツを連想してしまいました。

f:id:momotchi_blog:20200411085216j:plain開花したばかりの花は淡い緑色で、徐々に薄黄緑色に変化しやがて花びらの中心部から赤く染まっていくそうです。

f:id:momotchi_blog:20200411085103j:plain昨年私が別の友人に三徳園に緑色の花が咲く珍しい桜があると薦め、友人が訪れた際にグランド側にも緑色の桜を数本発見したそうです。そのことを聞いていたので遊歩道を歩きグランドへ向かってみます。

f:id:momotchi_blog:20200411085242j:plainこちらにもありました!

が・・・。

少し花の形状が違うような気がします?。

f:id:momotchi_blog:20200411085258j:plainそれに花によっては色も淡い黄色のものも・・・?

f:id:momotchi_blog:20200411085340j:plain1本の木に名前が書いてありました。

鬱金桜」《うこんさくら》という桜のようです。

f:id:momotchi_blog:20200411085313j:plain数多い桜の種類の中で、黄色い花が咲く珍しい桜です。感動的な"淡い黄色"です!

f:id:momotchi_blog:20200411085710j:plain数本の鬱金桜とその先にはソメイヨシノがありました。その下で親子でお花見のようです。

鬱金桜の開花はソメイヨシノより少し遅く御衣黄桜より少し早いそうです。この鬱金桜はサトザクラの一種で黄色い花を咲かせる唯一の桜だそうで、御衣黄桜と同じ時代の江戸時代中頃に誕生した品種とされ、花の色が香辛料のウコン(鬱金)のような色であることから命名されたと伝わっています。

咲き始めの頃は萌黄色や薄緑色のようですが、すぐに黄色っぽくなり最後には中心部からピンク色に染まっていくそうです。

ちなみに、鬱金桜は清酒メーカー「黄桜」の社名の由来とされているそうです。創業者が愛した桜だそうで、同社の「黄桜記念館」にはこの桜が毎年綺麗な薄黄色の花を咲かせているそうです。

駐輪場に戻り、宗堂桜のある岡山市東区瀬戸町に向かいます。県道37号線を北上し瀬戸町市街地から県道96号線を東に向かい「岡山美作道」の瀬戸ICを目指します。

f:id:momotchi_blog:20200411085926j:plain瀬戸IC手前のコンビニの交差点から少し北に上った所に「宗堂桜の里」とい案内板があります。

f:id:momotchi_blog:20200411085937j:plain交差点を左折し案内に従い進んでいきます。

f:id:momotchi_blog:20200411093121j:plain「宗堂桜」の駐車場に到着です。駐車場はほぼ満車状態、思っていたより沢山の方が訪れているようです。幸い駐輪場は1台も無く空いていました。

f:id:momotchi_blog:20200411092239j:plain駐車場脇に案内図があります。

f:id:momotchi_blog:20200411085745j:plain駐車場から正面池の脇を通り素盞嗚神社の方向に向かいます。

f:id:momotchi_blog:20200411085827j:plain宗堂桜は岡山県の天然記念物に指定されている八重桜の一種で、正式名は「宗堂の桜」だそうです。開化時期はソメイヨシノよりも少し遅く、説明文によれば「花は直径3cm位、横に向いて着花し花弁は60枚にもなり、内側の20枚ばかりが反転して二重の弁となるのが特徴です」とあります。

f:id:momotchi_blog:20200411091711j:plain昨年訪れた際に地元の方とお話した時に「この桜は他の場所に植え替えても花の色が変ったり、花が普通に開いてしまったりと、ここでしか育たつことのできない珍しい桜なんですよ。昔はこの花が咲く頃には露店も出て人も沢山来てとても賑やかだったんですがね」と少し寂しそうにお話くださった記憶が思い出されました。

f:id:momotchi_blog:20200411091322j:plain綺麗な八重桜です。

f:id:momotchi_blog:20200411091735j:plain宗堂桜の特徴がよく解ります。中央の花びらが開ききらないまま咲く為、ふっくらと膨らんで見えるのが特徴的です。

f:id:momotchi_blog:20200411091641j:plain園内を散策します。

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f:id:momotchi_blog:20200411091819j:plain数組のご家族が花見をされていました。

f:id:momotchi_blog:20200411092019j:plain宗堂桜は妙泉寺跡地にあります。言い伝えによると、当時妙泉寺の参道には雲哲日鏡上人(うんてついんにっきょうしょうにん)が植えたとされる桜並木があったそうです。上人はこの桜を植えとても大切にしていましたが若くして殉教されてしまいました。その死の悲しみから桜並木は花びらを開ききらずに咲くようになったという伝説が残されているそうです。

f:id:momotchi_blog:20200411091927j:plain散策を終え駐車場に戻ります。

f:id:momotchi_blog:20200411092157j:plain駐車場脇にも数本の宗堂桜が咲いていました。

御衣黄桜の開花には少しが早すぎたようでしたが、今回始めて見ることができた鬱金桜、何とも言えない"淡い黄色"の花に感動し、宗堂桜は満開でとても気持ち良く、ゆったりと愛でることができました。

今年の桜は大当たりのようです!

 

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