みなさま、新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願い申しあげます。
令和2年最初のブログは「手打ちうどんに挑戦」です。
香川県の高松市に20年程住んでいてすっかりうどん人間になってしまったのか、無性に美味しいうどんが食べたくなることがあります。高松では自宅近辺に10数件のうどん店があり思い立ったときにいつでも美味しいうどんを食べる事が出来ていましたが岡山では自宅の近くにコレ!といったうどん店が無いのでとても残念です。
今日は時間があったのでDVDでも見ようかと棚を探していると2008年に公開された本広克行監督の「UDON」を見つけ久しぶりに見ることにしました。
見終えて無性にうどんが食べたくなり昨年「十文字うどん」(瀬戸内市長船町福岡)で購入した「ふくほのか」という小麦粉があったのでそれを使いうどんを打つことにしました。
友人の誘いで何度か蕎麦とうどんの教室に通っていますが自宅で打つのは初めてですし、まして一人で打つのも初めてです。自前で持っているのは麺棒だけなので残りは自宅に有るもので代用します。
多少の不安もありますがとりあえず前進あるのみ!。挑戦します!。
麺打ち台が無いので食卓テーブルで直接作業します。その為消毒をしっかりとしておきます。
準備したのは「ふくほのか」という小麦粉(1kg入り 864 円)。教室では大きなボールを使いますが、そんな大きなボールは自宅には無いので普通のボールを使用します。
使用する量は500gなので計量器で計ります。
次に水250cc(250g)を計量器で計ります。
最後に塩25gを計量器で計ります。
計量した水と塩を混ぜ合わせ準備完了です。
塩水を少しずつ粉に入れ塊が出来ないように注意しそぼろ状になるようにかき混ぜます。要領は五本の指を立てて手全体を水平に円運動をすることです。
中々そぼろ状になりません。
「しまった!」
水の量を勘違いしていました。
本来なら500gの小麦粉に対し塩水250cc(加水率50%)を作らなければならないものを勘違いして塩水275g(水250g+塩25g=275g、加水率55%)を準備していました。
しかし後の祭りです。
少し大きなおからの塊のようになってしまいましたが色も濃くなってきたので水回しは終了とします。
おから状の塊を一つの塊に纏めます。通常の小麦粉なら白色から黄色っぽい色に変化しますが、ふくのほのかは少し灰色ぽい色合いです。
ボールの中で捏ね≪こね≫あげていきます。外側から内側に巻き込むように生地を押さえ、ひっくり返してまた押さえます。生地がまとまるまでしっかりと捏ねあげます。
捏ねあがったら生地を裏側に巻くい込むように仕上げます。
裏返すとこんな感じです。
塊をビニール袋(スーパーの袋で代用)に入れ新聞紙に挟んで50回程足で踏みます。足で踏んだ時に中の空気の逃げ口が必要な為袋の口は閉めないようにします。
足で50回ほど踏んだ状態です。
今回は水分が多いせいか少し柔らかすぎるので四つに折りたたみももう一度足踏みします。
形を整えてビニール袋に入れ1時間程寝かします。(熟成させます)
熟成中です。
美味しくな~れ ♪♫ 美味しくな~れ ♪♫とおまじないをかけながら・・・
1時間程寝かした生地を取出し麺打ち台代わりのテーブルに乗せます。唯一自前の麺棒です。
手の平で押さえて20cm位まで広げます。中央部に少し山を残しておくのがコツです。
いよいよ麺棒の登場です。生地がくっかない程度に打ち粉を振り中央の山を残して少しずつ麺棒で延ばしていきます。
生地の薄い所へは中央の山から麺棒を延ばしていき厚みが均等になるように仕上げます。
30cm位まで広がり全体の厚みが揃えば完了です。生地がくっかない程度に打ち粉を振ります。
次に手前から生地を麺棒に巻きつけます。
あまり力を入れ過ぎないように押さえつけるように手前から転がしながら延ばしていきます。
5回程延ばしたら生地を巻いた状態で麺棒を180°回転させ生地を広げます。これで生地が上下反転したので手前から生地を麺棒に巻きつけ同じように5回程延ばします。
先程と同じように生地を巻いた状態で今度は麺棒を90°回転させ生地を広げます。これで生地が左右方向に向きました。
この状態で手前から生地を巻いていきます。5回程延ばしたら先程と同じように生地を巻いた状態で麺棒を180°回転させ生地を広げます。
この作業を繰り返し生地の厚みが3~4mmになるまで行います。
本来なら丸い形にするようですが私は出来るだけ四角くします。
まだまだ延ばします。
厚みも4mm程で全体がほぼ均等になりました。これで完成です。
生地を切るために折っていきます。折り方は「屏風だたみ」という方法です。
手前から生地を巻ていき15cm程の所で止め残った所に打ち粉を振ります。
打ち粉を振った上に生地を乗せその上に打ち粉を振ります。
麺棒を手前に戻し同じように打ち粉を振り重ねていきます。このときに注意することは重なり合う部分には少し多目に打ち粉を振り生地同士がくっきにくくすることです。
折りたたんだ生地をまな板に乗せ換えます。
太さは生地の厚みと同じ3~4mm位で切っていきます。切る時の注意点は左手で強く抑えると生地がくっつきやすくなります。
またうどんは水を吸って約1.5倍まで太くなるので4mm間隔で切れば6mmほどのうどんになります。
切った麺は容器に移します。
4mmと少し太麺に仕上げた為茹で時間は14分にしました。
鍋の中でうどんが踊っています!
今回はかま玉うどんでいただきます。出汁は島根県の奥出雲町で購入した「椎茸と舞茸醤油」です。「坂根の延命水」で作られた醤油です。
我ながらなかなかの出来上がりです!
ふくほのか独特のモッチリとした食感に少し小麦の香りが感じられとても美味しくいただくことが出来ました。
妻は100点の出来との高評価で、母も息子もとても美味しいと言って食べていました。
今回初めて一人でうどん打ちに挑戦しましたが、悪戦苦闘しつつ多少の失敗もありましたが何とか打ち上げることが出来、家族からも高い評価を得て多少鼻がピノキオになったかも知れません。
また時間を作ってうどん打ちに挑戦してみたいと思います!