駅弁祭り

以前は仕事の関係で出張が多く北は北海道から南は九州まで色々な地域へ行く機会があり、そんな出張の時の土産は「駅弁」でした。駅弁はその地域の食材を使いその地域の特色を最大限に表現した美味しい宝箱だと思ったからです。そして何より食べる事の好きな妻には何よりの土産だったと思います。現在では出張に行くことは無くなりましたがプライベートな旅行でも日程が合えば駅弁を買ってその地域の味を楽しんでいます。

先日ゆめタウンに買い物に行った際「駅弁祭り」のコーナーがあったので立ち寄ってみました。色々と悩んで購入したのは吉田屋(青森県八戸市)の「八戸名物平目の漬け丼」と淡路屋兵庫県神戸市東灘区)の「神戸名物すきやき御飯」です。

まずは「八戸名物平目の漬け丼」から

f:id:momotchi_blog:20191218103735j:plainパッケージには八戸名物と書かれています。ヒラメを使った駅弁というのは珍しいと思い購入してみました。平目を特製の醤油ダレに漬け込んだ漬け丼のようです。(価格1,200円)

f:id:momotchi_blog:20191218103754j:plain中央に玉子がトッピングされています。その玉子が少し割れていて中の黄身はトロトロです。付いていた出汁は特製出汁だということですが、和風の醤油味で平目にもさることながら玉子にかけても良く合っていました。平目の漬け込み具合が少し浅いように感じましたが本来の平目の味を残す絶妙なバランスでとても美味しくいただくことが出来ました。シンプルな弁当ですが平目はそこそこの厚みもあり食感もしっかりしていて大変美味しくいただくことが出来ました。駅弁でこのクオリティは最高だと思います。

続いて「神戸名物すきやき御飯」です。

f:id:momotchi_blog:20191218103744j:plain淡路屋といえば一番に浮かぶのはやはり「ひっぱりだこ飯」ですが今回は肉好きの息子の為に「神戸名物すきやき御飯」(価格1,000円)をチョイスしました。

日本の食肉解禁は明治になってからだそうですが牛肉を食べることが文明開化の象徴と考えられ「すきやき」や「牛鍋」は急速に庶民の御馳走として普及していったそうです。特に外国人が多く居住する神戸では必然的に牛肉の需要が高まったと思われます。その神戸で西洋と日本の食文化が融合し1869年(明治2年)「すきやき」が日本独自の肉料理として誕生したそうです。

ちなみに昔歌手の坂本九さんが歌った「上を向いて歩こう」は海外では「SUKIYAKI」(スキヤキ)というタイトル名でイギリスやアメリカでも大ヒットしたそうです。その「SUKIYAKI」のタイトル名命名にはエピソードがあります。この曲がヒットした1961年イギリスから来日していたレコード会社の方がこの曲を気に入り本国へ持ち帰ったそうです。その際に発音が難いことからタイトル名の意味も分からないまま彼が好きだった日本料理の「SUKIYAKI」をそのままタイトル名にしたそうです。

f:id:momotchi_blog:20191218103807j:plain家で息子がパッケージから出すと容器の横から何やら黄色い糸が・・・「父さんこの紐はなに?」と聞いてきます。「ヒモを引っ張るだけであら不思議、ホカホカの弁当に早変わり」と知識をひけらかします。

息子が紐を引っ張りしばらくすると湯気と醤油の香りが広がります。待つ事6分。牛肉、糸こんにゃく、玉ねぎ、にんじん、ウズラの卵、インゲン豆、それになんと蟹まで乗っています。ご飯は炊き込み飯か釜飯のような感じです。息子は「美味しい美味しい」と食べていました。

少し味見をさせてもらいましたが、肉は柔らかいのですが多少しパサついた感じがしました。好き嫌いがあるかもしれませんが私はもう少し脂身があった方が良かったのでないかと感じました。ご飯は甘めの味付けですが香ばしさが感じられ中々の味付けした。ただ容器の下半分が温める仕掛けが入っている為に見た目以上に底が浅く量が少ないのがちょっと残念ですが・・・。

ともあれ旅先で温かい駅弁が食べれるのは最高の贅沢だと思います。

 

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