吉備の中山の御陵(茶臼山古墳)

岡山に「御陵」があると聞きツーリングがてら行ってみました。

場所は吉備津神社岡山市北区吉備津)の南側の吉備の中山にあるというので、まずはその麓にある吉備津神社へ。
f:id:momotchi_blog:20191207104623j:plain今迄何気なく参拝に行っていた吉備津神社ですが今回改めて色々と知ることが出来ました。

まず「吉備津」という地名についてですが、その由来は「吉備国の港」(現在の"港"を昔は"津"といっていたそうで、現在の地名に"津"が付く場所の多くはかつて港であった可能性が高い所です)からついた地名だと思われます。

吉備国とは「吉備の国」とも言われ現在の岡山県全域と兵庫県の西部の一部、広島県の東部、香川県の島々の一部に亘る地域で大和、出雲などと並ぶ大きな勢力をもった地域の一つだったと考えられています。

その吉備国にあった吉備津神社主祭神にこの地を治めたとされる「大吉備津彦命」(おおきびつひこのみこと)が祀られその大吉備津彦命は「桃太郎」のモデルになった人物といわれています。この神社は「吉備津造り」と言われる独特の建築様式や本殿から続く美しく長い回廊、また「鳴釜の神事」などが有名な神社です。

参拝の後境内を少し散策しました。回廊へは数十年ぶりに行きます。

f:id:momotchi_blog:20191207104731j:plain吉備津神社吉備国の総鎮守「吉備国の一宮」だったそうですが、吉備国の国力に脅威を感じた当時の大和朝廷備前、備中、備後の三国へ分断したため「備中国の一宮」となったそうです。その際備前の国には「備前国の一宮」として「吉備津彦神社」(岡山市北区一宮)、備後の国には「備後国の一宮」として「吉備津神社」(広島県福山市新市町宮内)がそれぞれ創建されたそうです。

f:id:momotchi_blog:20191207104715j:plain美しく長い回廊の傍には紅葉した木々が映えます。

f:id:momotchi_blog:20191207120837j:plain回廊の中間付近に「御釜殿」があります。「鳴釜の神事」という神事が行われ釜の鳴る音で祈願したことが叶えられるかどうかを占うそうです。

f:id:momotchi_blog:20191207104637j:plain吉備津神社から吉備の中山を登ります。吉備の中山は山全体が神の山として地元では崇拝されています。

f:id:momotchi_blog:20191207104746j:plain坂を登りきった吉備の中山中腹付近に「古代吉備文化財センター」があります。私がまだ小中学生だった頃には「吉備青年の家」(だったと思います。)があって宿泊研修に来たことがある場所の跡地です。

f:id:momotchi_blog:20191207105100j:plain「古代吉備文化財センター」の前から「中山茶臼山古墳」へ向かう登山道があります。

f:id:momotchi_blog:20191207104831j:plain暫く登ると舗装された道に突き当たり「三十三観音像」がありました。この観音像は江戸時代末期に造られたそうです。この道は吉備の中山を越えて吉備津に至るルートの一つだったのではないでしょうか。突き当たりを左に曲がりさらに登って行きます。

f:id:momotchi_blog:20191207105333j:plain三十三観音像」に見守れながら進みます。

f:id:momotchi_blog:20191207105139j:plain登山道入り口から10分足らずで「御陵」に到着しました。

f:id:momotchi_blog:20191207105220j:plainなにか独特で厳粛な雰囲気を感じます。

f:id:momotchi_blog:20191207105235j:plainこの御陵(茶臼山古墳)は4世紀前半(今から約1,650年前)の古墳時代に作られたと考えられています。長さが約105m、高さが約11mの前方後円墳で「孝霊天皇皇子 大吉備津彦命」(こうれいてんのうおうじ おおきびつひこのみこと)の墓とされ宮内庁が管理しているようです。

f:id:momotchi_blog:20191207105249j:plain今迄何気なく参拝に行っていた吉備津神社でしたが、今回成り立ちや色々な伝説そして桃太郎伝説の「桃太郎」を知ることが出来ました。今度は時間を作って桃太郎の鬼退治伝説について「鬼の城」にも訪れてみたいと思います。

 

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