島根県松江市にある「かに小屋」へ妻とカニを食べに今回初めて行ってきました。この「かに小屋」は毎年冬時期限定で開店している店で、JR松江駅の東北東、宍道湖と中海を繋ぐ大橋川にある遊覧船「はくちょう号」乗り場の傍にあります。
情報によれば本場の活松葉ガニ(生ガニ)や紅ズワイガニ、新鮮な魚貝類も豊富にあるとのことです。この店では自分で好きな食材を好きなだけ取り、備え付けのカセットコンロで自分で焼いて食べるシステムです。
日曜日という事で事前に13時に予約しています。
途中鳥取県西伯郡南部町付近から見えた大山です。山頂付近には積雪がありまさに「伯耆富士」の名にふさわしい風格です。
12時40分「かに小屋」に到着!
駐車場は20~30台のスペースがあり県外プレートの車も沢山来られていました。
早速店内へ。
最初に目についたのは「松葉ガニ」(4,000円)と「紅ズワイガニ」(2,800円)です。
少し小ぶりですが「サザエ」に……
手の平より大きな「ホタテ」もありました。このホタテは陸前産のようです。地元産のホタテもありましたが大きさに魅かれこのホタテを選択。
保冷庫の中には「カレイ」「のどぐろ」「はたはた」「えび」「アワビ」「ホンビノス貝」などの地元産の魚貝類をはじめ、「シーフードBBQ」「イカおやじ串」「タコ串」といった串もの、さらには「いのししフランク」「あげもち」「焼きおにぎり」などカニ以外の食材も充実していました。
ただ楽しみにしていた活松葉ガニがなくボイルされたものばかりだったのが予定外でした。
ともあれ無いものは仕方ないので、好きな食材を選び会計を済ませます。料金は全て税込で、別途コンロ使用代金の400円が加算されます。
雰囲気は岡山や高松にある「カキ焼き」や「カキ小屋」のようです。昼時間を少し過ぎたとはいえさすがに日曜日、多くのお客さんが居られました。
指定された席に座り選んできた食材を少しずつコンロに乗せて焼いていきます。
焼きあがるまで松葉ガニを頂きます。カニみそもしっかりと入っています。
身もしっかりと詰まっています。
良い色に焼きあがってきています。
「ホタテ」の口が開き食べ頃のようです。
「さざえ」もプリプリです。
「いのししフランク」がとても美味しかったので追加、他の魚介類も追加しお腹も大満足です。
ただ残念だったのがとても楽しみにしていた活松葉ガニがなくボイルされたものばかりだったので「生のカニみその甲羅焼き」「カニ刺し」「カニしゃぶ」「焼きガニ」が出来なかったことです。妻に「事前の調査不足!」とお叱りを頂きました。
ちなみに、カニの王様と言われている「松葉ガニ」は、山陰地方では「松葉ガニ」北陸地方では「越前ガニ」と呼ばれ同じ「ズワイガニ」のことだそうです。
一般的に「松葉ガニ」として販売されているのは雄で、雌は「せこがに」と呼ばれ雄に比べ甲羅も小さく脚も小ぶりで迫力は劣りますが食べるととても美味しいカニです。
山陰地方の道沿いなどで「ズワイガニ」と看板を出し安く販売されているのを目にすることが有りますがその多くが「紅ズワイガニ」のようです。価格的にも「紅ズワイガニ」は「松葉ガニ」に比べてとても安く提供されていて手軽にカニを楽しむことができます。
「活松葉ガニ」(生のカニ)の甲羅が茶色なのに対し生の「紅ズワイガニ」は茹でる前から紅色です。茹でたカニを表から見るとよく似ていて見分けがつきにくいですが、裏返して腹側を見ると「松葉ガニは」白色、「紅ズワイガニ」は紅色なのが特徴のようです。
「松葉ガニ」は水深200m~400m付近に生息しているのに対し「紅ズワイガニ」は500m~2,500m付近とさらに深いところに生息している深海性のカニのようです。
その違いが味の違いにも出てくるのでしょうか?
「紅ズワイガニ」は「松葉ガニ」と見た目はとても似ているようですが身が細かったり身の詰り方が少なかったり水分が多かったりするのがある意味特徴のようで人により「松葉ガニ」よりも味が劣ると言われる方もおられるようですが・・・。
私は「松葉ガニ」より「紅ズワイガニ」の方が多少甘みがあるように感じますが皆さんはいかがでしょうか?
お腹も満足したので松江市出身の知人に教えて貰った「白鳥」を見に宍道湖北岸の松江市古志に移動します。